JPS5939898Y2 - 烏賊釣針 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 近年烏賊の生息地は少なくなり、漁獲量も減少の一途を
たどっていることは周知の事柄である。

そのため集漁のよい擬餌体を得んとして種種工夫改良さ
れてはきているがこれと云って満足するものはなかった
。

本考案はかかる現状にかんがみ、烏賊の好みの一つであ
る光の乱反射体に着目し、漁獲量の多い自然の活き餌に
近い光の乱反射をする擬餌体を提供せんとするものであ
る。

以下、本考案烏賊釣針の実施例を図面について説明する
と、第１図は第１実施例を示すもので、擬餌体Ａは透明
に近い合成樹脂で縦長状又は周知の形態の紡錘状に形成
され、その中心部内には縦孔を開穿し、外周面には螺旋
状の細い凹条１を刻設すると共に、その縦孔にパイプＢ
を嵌着せしめて連結杆２を貫挿通して、この連結杆２の
下部に傘針３を取付けた釣針軸４を折曲自在に連結して
擬餌体Ａの下部に針部Ｃを設ける。

この場合、擬餌体Ａは後述するパイプＢよりも軟らかい
材質の合成樹脂を用い、且つ擬餌体Ａの内部には気泡等
を混入しても良い。

凹条１は、合成樹脂製擬餌体の外周面に螺旋状に刻設す
る細い筋状の凹溝である。

パイプＢは、硬質合成樹脂より成る管状のものであり、
該パイプＢを擬餌体Ａの縦孔内に嵌着せしめで両者を一
体とし、擬餌体Ａを透過した光を反射せしめるか、又は
更に透過して反対側へ透光するようになし、これらの反
射光及び透過光と前述の擬餌体Ａの外周面に設けた凹条
による反射・屈折の相異などによって、乱反射を生ぜし
めると共に、このパイプＢ内には連結杆２を貫挿通させ
て該連結杆を保護せしめる。

連結杆２は、針金を半折してこの半折点を下端部として
折返部２′を設け、この針金の両端をすなわち上端を更
に折返して鉤状部２″を設けて戒りｔこれをパイプＢ内
に貫挿通させて、該折返部２′に後述する針部Ｃの上部
鉤部５を折曲自在に係止して擬餌体Ａの下部に針部Ｃを
設けると共に、連結杆の鉤状部２″はパイプＢの上端よ
りやや突出せしめて上部リング９を着脱自在に止着する
。

針部Ｃは、釣針軸４に上下方向に鋼線を巻き付けてその
鋼線により上部鉤部５と下部鉤部６を突設し、その釣針
軸４の胴部には傘針３を貫挿して戊ると共に、上部鉤部
５には前記連結杆２の折返部２′を折曲自在に係止し、
また下部鉤部６には皿体７を介して下部リング８を固定
する。

使用に際しては、この下部リング８及び上部リング９に
糸を通しで適宜間隔毎に烏賊釣針を連ねこれを海中に投
下する。

皿体７は、糸が傘針３の根本部と鋼線の間に喰い込んで
切れるのを防止する。

第２図は第２実施例を示し、第１図の烏賊釣針における
擬餌体Ａと針部Ｃとの中間にパッキング１０を設けて主
として分解組立をよくする目的で使用するものであり、
バッキング１０には前記擬餌体Ａに比して柔軟性を有す
る合成樹脂又はゴム等が用いられる。

本考案は透明に近い軟質系の合成樹脂製擬餌体の外周面
に細い筋状の凹条を螺旋状に刻設すると共に、該擬餌体
の中心縦孔内に連結杆を貫通せしめる硬質合成樹脂製パ
イプを嵌着したので、海中で擬餌体が反射した光や透過
した光、及びパイプによる反射光・透過光、並びに凹条
による反射角・屈折角の相異等により乱反射を生じ、こ
れが活き餌に近い感じを与える。

しかも、螺旋状で細い筋状の四条には空気が耐着して海
中で泡状となって更に活き餌に近い感じとなり、更に本
願は、擬餌体が軟質系合成樹脂である為、烏賊の足に絡
み易く、内部にパイプを有する為に、使用に際して連結
杆及び擬餌体が該パイプによって保護され、強度・耐久
性に優れた烏賊釣針の考案であり、所期の目的を遠戚す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図ともに本考案の実施例を示す縦断面図で
あり、図中１は凹条、２は連結杆、３は傘針、Ａは擬餌
体、Ｂはパイプ、Ｃは針部を夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透明に近シ）軟質系合成樹脂製擬餌体の外明面（′二組
   い筋状の凹条を螺旋状に刻設すると共に、該擬餌体の中
   心縦孔内に、連結杆を貫通せしめる硬質合成樹脂製パイ
   プを嵌着し、下部にに針部を設けた烏賊釣針。