JPS5939850B2 - 通信用保安器 - Google Patents

通信用保安器

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JPS5939850B2
JPS5939850B2 JP18158481A JP18158481A JPS5939850B2 JP S5939850 B2 JPS5939850 B2 JP S5939850B2 JP 18158481 A JP18158481 A JP 18158481A JP 18158481 A JP18158481 A JP 18158481A JP S5939850 B2 JPS5939850 B2 JP S5939850B2
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JP
Japan
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discharge tube
locking structure
temperature
sensitive material
terminal
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JP18158481A
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一 中島
剛偉 佐藤
貞夫 川島
一夫 本橋
喜代吉 大沼
恒久 東川
泰夫 高橋
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Hakusan Seisakusho Co Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Hakusan Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有線通信線の屋内引込点に挿入される通信用保
安器に関する。
有線通信線の屋内引込点には、電話機その他の通信機を
落雷または電力線の混触から保護するとともに、通信機
を使用する者の安全をはかるために、通信用保安器が挿
入される。
この通信用保安器の機能は原則的に二つあり、その第一
は通信線に異常高圧が発生したときに通信線を短絡する
機能であり、その第二は通信線に異常高圧が発生したと
きに通信線と通信機とを切離す機能である。
この第一の短絡する機能は速動性であることが望ましく
、しかも短絡した一対の通信線をアースすることが望ま
しい。
従ってこの第一の機能を満たすため、一対の通信線とア
ースとに接続された3極放電管が広く使用されている。
また上記第二の切離す機能としては、最も一般的なもの
は大電流による発熱で溶融するヒユーズであり、速動性
が必要な場合には接点遮断器が用いられる。
これらはいずれも通信線に直列に挿入される: このような従来構造の装置により、一応通信線に混入す
る雷サージあるいは電力線混触等から通信機を保護する
ことができるが、次のようないくつかの改善すべき点が
ある。
すなわち、(1)ヒユーズは劣化すると大電流によらな
くとも切断することがあり、このため定期的なヒユーズ
交換作業が必要である、 (2)接点遮断器は高価であり形状が大きい、(3)電
力線混触等の異常電圧が長時間にわたり持続するときに
は、放電管は破損する、 等の欠点がある。
本発明はこれを改良するもので、 (1)劣化による誤動作がない、 (2)構造が簡単で安価である、 (3)放電管の動作が持続するときには機械構造による
回路動作がある、 ことのできる通信用保安器を提供することを目的とする
本発明は、放電管が放電動作を持続すると発熱すること
を利用するもので、放電管の近傍に、発熱により変形す
る感温材により構成されこの発熱により解放される係止
構造を配置し、この係止構造が解放されたとき、スプリ
ング力により可動片を移動させて、この可動片により回
路の短絡または切断を行うように構成される。
上記感温材の一例は熱軟化性樹脂であり、他の一例は低
融点合金であり、他の一例はバイメタルである。
これらの感温材の変形温度の下限は850C〜250℃
が好ましい。
以下図面を用いて詳しく説明する。
第1図は本発明実施例回路の基本的な回路図である。
線路端子L1.L2には屋外から引込まれる一対の有線
通信線L1.L2が接続される。
アース端子Eは屋外アースに接続される。
端子L1.L2の電位は開閉回路SA1またはSA2を
介して、宅内端子■1.■2に接続される。
宅内端子■1.■2には図外の宅内装置が接続される。
また必要な場合には、アース端子Eと同電位の宅内用ア
ース端子E′が、宅内装置のアース端子に接続される。
また、線路端子L1.L2の電位およびアースは、開閉
回路sBの各電極に導かれる。
さらに、線路端子L1.L2の電位およびアースは、三
極放電管■の各電極に接続される。
ここで、開閉回路SA1およびSA2は定常時に閉じて
、端子Lll■lまたはL2.■2の間を導通させる。
また、開閉回路sBは定常時に開いて、端子L1.L2
およびアースの間には導通がない。
第1図に示す回路の動作を説明すると、定常時には、単
に端子L1の電位は端子■1に導かれ、端子L2の電位
は端子■2に導かれ開閉回路SBにも、三極放電管■に
も一切導通がなく、通信が行われる。
この状態で、線路端子L1.L2間に、あるいは線路端
子L1.L2とアースとの間に、異常高電圧が到来する
と、三極放電管■が動作を開始して、線路端子L1.L
2およびアースとの間を低いインピーダンスで短絡し、
これが宅内装置に達しないように防護する。
この異常高電圧の持続時間が例えば誘導雷に起因して短
い場合には、これが回復すると、三極放電管の動作も自
動的に終了し定常時の状態に復旧する。
しかし、この異常高電圧が例えば電力線との混触に起因
して、長時間にわたり持続するときには、開閉回路SA
1を開いて異常高電圧の宅内装置への侵入を遮断すると
ともに、開閉回路SBを閉じて線路端子L1.L2を確
実にアース電位に維持することが必要になる。
この開閉回路SAまたはsBの動作は、三極放電管■が
破壊する前に行われなければならない。
従来装置では、開閉回路SA1.SA2としてヒユーズ
を用いるものが多い。
また、高価高性能のものでは、開閉回路5A11SA2
に接点遮断器を用い、第1図の点X1.X2の電流によ
り、この接点遮断器を動作させるものがある。
また、従来装置では、開閉回路sBとして、ヒユーズを
保持するスプリングのはねかえりにより動作するスプリ
ング電極、あるいは接点遮断器を用いるものが多い。
前述のように、ヒユーズは経年劣化があり、異常がない
にもかかわらず切断し、通信が不能になることがある。
また接点遮断器は高価であって、多数の宅内装置、特に
電話機のような簡単な装置に一個づつ挿入することは適
当でない。
第2図は本発明の実施例構造を示す図である。
この構造は第1図に示す電気回路の具体的な構造を示す
もので、その要部のみを機械構造がわかるように示しで
ある。
線路端子L1.L2の電位は、それぞれ、三極放電管■
の保持電極P1.P2を経由し、電線W1.W2を経由
し、中継端子T1.T2を介して、宅内端子■1.■2
に接続されている。
ここで、三極放電管■の保持電極P1.P2およびP3
は、絶縁体のホルダ旧に取付けられている。
この絶縁体のホルダHには穴があけられ、この穴に熱軟
化性樹脂で構成された可動片である棒Bが挿入されて、
係止構造Qが構成される。
すなわちこの棒Bの先端がT字型に形成され、ホルダH
の穴から引抜くことができない構造となっている。
この棒Bの他端には絶縁体の円板B1が固着され、この
円板B1とホルダHとの間に、スプリングSPが挿入さ
れる。
このスプリングSPは円板B1を図の矢印の方向に押や
ろうとするように作用するが、係止構造Qにより引留め
られた状態になっている。
この円板B1の反対面には、電極BMが固着されこの電
極BMには可動線W3により端子T3からアース電位が
与えられている。
この電極BMと固定電極に1.に2は上述の開閉回路s
Bを構成する。
固定電極に1.に2には、それぞれ線路端子L1.L2
の電位が接続されている。
絶縁体の円板B0には、その周近傍に小孔があり、電極
P1.P2と端子T1.T2とをそれぞれ接続する電線
W1.W2はこの小孔を貫通するように組立てられる。
この電線W1.W2は細い電線であって、その両端は電
極P1とP2と端子T1.T2にはんだ付されているが
、係止構造Qが解放されてスプリングSPが伸びるとき
には、このスプリングSPの力により引きちぎられる構
造のものである。
ここで、係止構造Qの先端は三極放電管■にほとんど接
触するほどの近傍に配置される。
前述のように棒Bは熱軟化性の樹脂で構成され、三極放
電管Vが発熱するとその感温材として作用して形状が変
形する。
このように構成された装置の動作を説明すると、定常時
は第2図に示すような状態にあって、スプリングSPの
力は係止構造Qによって引留められ、開閉回路sBは閑
散された状態にあり、開閉回路SAとして作用する細い
電線W1.W2は接続された状態にある。
異常高電圧が到来して三極放電管■が短く動作しても、
この状態は変化がない。
異常高電圧が長時間にわたり持続すると、三極放電管■
が連続的に動作して、三極放電管■が次第に温度上昇し
発熱状態となる。
この発熱は感温材である棒Bの係止構造Qを変形させ、
それまでスプリングSPの力を引留めていた係止構造が
耐えられなくなり、穴を抜けて解放されることになる。
このとき、スプリングSPの力により棒Bおよび円板B
1は図の矢印の方向に激しく移動する。
この移動により、細い電線W1およびW2は引きちぎら
れ、端子り、 、 L2と端子T1.T2との間の接続
は開かれる。
さらに円板B1が移動して、電極BMは固定電極に1.
に2と接触してその移動が止まる。
このとき電極B1.に1.に2は相互に短絡され、電線
W3を通じてアース電位となる。
これにより、第1図で開閉回路SA1とSA2が開き、
開閉回路sBが閉じた状態となって、線路端子L1.L
2の電位は宅内端子■1.■2との間で遮断され、三極
放電管■はその各電極の電位が開閉回路SBで短絡され
ることにより放電を中止する。
線路端子L1.L2は開閉回路SHによりアース電位に
保持されて、侵入する異常高電圧はアースされる。
このように、本発明の装置では係止構造でスプリング力
を引留めておき、この係止構造が放電管の発熱により変
形して解放され、この解放に伴い開閉回路を機械的に動
作させるところにその特徴がある。
従って、開閉回路を電線のハンダ接続あるいは、確実な
接点の開閉動作等により、確実なものとすることができ
るので、定常時に誤動作を起して通信を途絶させる故障
が極めて少ない。
また、発熱により感温材が変形することによって、機械
力のバランスが破れる構造は、極めて確実な動作であっ
て、異常高圧が印加されたにもかかわらず動作しない動
作不良は極めて少ない。
上記例は、説明をわかりやすくするために、1個の係止
構造と1個のスプリングで、開放される開閉回路SAI
t SA2と、閉成される開閉回路sBとが連動する
ように説明したが、これは個別に設けることができる。
すなわち、開放される開閉回路のみでも、あるいは閉成
される開閉回路のみでも、本発明を実施することができ
る。
さらに、係止構造とスプリングを2組用いて、それぞれ
が開放される開閉回路、閉成される開閉回路に利用され
るように構成することもできる。
上記例では、感温材に熱軟化性樹脂を用いた。
この感温材は夏期の気温上昇あるいは太陽光線によって
軟化することがなく、放電管の発熱によって軟化するも
のであれば、どのようなものを用いてもよい。
実施例で用いたものは、ABSガラス入りの樹脂で、約
120°Cで軟化するものであるが、極めて良好な試験
結果を得た。
すなわち、係止構造に用いられる感温材は、その変形温
度の下限が80°C〜250℃、好ましくは110°C
〜1500Cであって、熱軟化性樹脂、熱可溶性合金等
である。
係止構造をバイメタルにより構成し、熱が加えられたと
きにその形状を変化させ、係止がはずれる構造のもので
もよい。
上記例では、開放される開閉回路として細い電線による
ものを例示したが、これは接点形のものでもよい。
また、電線が引きちぎられる他に、ハンダ付、特に低温
ハンダによりハンダ付された接続点がはずれるものでも
よい。
放電管は上記例のように三極放電管として1個を用い、
これの発熱を利用して1対の回路を連動して動作するよ
うに構成すれば、かりに1対の線路端子の一方のみに異
常高電圧が到来しても動作が行われるので好ましいが、
複数の放電管が各回路毎に含まれる構造のものであって
もよい。
放電管の極数はどのようなものであってもよい。
以上述べたように、本発明によれば、劣化による誤動作
がなく、動作が確実であって、接点遮断器を含む装置に
比べると、発熱体または電磁装置を別に備える必要がな
い小型かつ構造の簡単な装置が得られる。
また、本発明の装置は放電管が長時間動作して破損され
て、保安器としての機能を失う前に確実に機械機構によ
る回路の動作が行われて、短絡または切離しが行われる
ので、確実な装置防護ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例装置の回路図、第2図は本発明実
施例装置の構造図。 Ll、L2・・・・・・線路端子、E・・・・・・アー
ス、■・・・・・・放電管、Q・・・・・・係止構造、
B・・・・・・棒(可動片)、SP・・・・・・スプリ
ング、K11 K、2・・・・・・固定電極、BM・・
・・・・電極(アース)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 線路端子および(または)アースとの間に挿入され
    た放電管と、この放電管の近傍に配置されこの放電管の
    発熱により形状が変化する感温材により構成されこの発
    熱により解放される係止構造と、この係止構造により引
    留められるスプリングと、前記係止構造が解放されたと
    きこのスプリングの力により移動する可動片と、この可
    動片の移動により相互に短絡される上記線路端子および
    (または)アースの電位の電極とを含む通信用保安器。 2 感温材が熱軟化性樹脂である特許請求の範囲第1項
    記載の通信用保安器。 3 感温材が低融点合金である特許請求の範囲第1項記
    載の通信用保安器。 4 感温材がバイメタルである特許請求の範囲第1項記
    載の通信用保安器。 5 線路端子および(または)アース端子との間に挿入
    された放電管と、この放電管の近傍に配置されこの放電
    管の発熱により形状が変化する感温材により構成されこ
    の発熱により解放される係止構造と、この係止構造によ
    り引留められるスプリングと、前記係止構造が解放され
    たときこのスプリング力により移動する可動片と、この
    可動片の移動により上記線路端子と宅内端子との接続を
    遮断する遮断手段とを含む通信用保安器。 6 感温材が熱軟化性樹脂である特許請求の範囲第5項
    記載の通信用保安器。 7 感温材が低融点合金である特許請求の範囲第5項記
    載の通信用保安器。 8 感温材がバイメタルである特許請求の範囲第5項記
    載の通信用保安器。 9 線路端子と宅内端子との接続がこの二つの端子に両
    端がはんだ付された細い電線により構成され、可動片の
    移動に伴いこの細い電線がひきちぎられるように構成さ
    れた特許請求の範囲第5項記載の通信用保安器。 10 線路端子と宅内端子との接続がこの二つの端子の
    電位の電極の接触により行われ、可動片の移動に伴いこ
    の電極の接触を開放するように構成された特許請求の範
    囲第4項記載の通信用保安器。 11 一対の線路端子L1.L2とアースとの間に挿
    入された三極放電管と、この三極電管の近傍に配置され
    この三極放電管の発熱により形状が変化する感温材によ
    り構成されこの発熱により解放される係止構造と、この
    係止構造により引留められるスプリングと、前記係止構
    造が解放されたときこのスプリングの力により移動する
    可動片と、この可動片の移動により相互に短絡される上
    記一対の線路端子に接続された電極およびアースに接続
    された電極と、上記可動片の移動により上記線路端子と
    宅内端子との接続を遮断する遮断手段とを含む通信用保
    安器。
JP18158481A 1981-11-11 1981-11-11 通信用保安器 Expired JPS5939850B2 (ja)

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JPS5882439A JPS5882439A (ja) 1983-05-18
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