JPS593968B2 - 造影能を有する重合硬化性の液体 - Google Patents

造影能を有する重合硬化性の液体

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JPS593968B2
JPS593968B2 JP54082071A JP8207179A JPS593968B2 JP S593968 B2 JPS593968 B2 JP S593968B2 JP 54082071 A JP54082071 A JP 54082071A JP 8207179 A JP8207179 A JP 8207179A JP S593968 B2 JPS593968 B2 JP S593968B2
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JP54082071A
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肇 半田
泰弘 米川
専 山形
和郎 滝
義人 筏
博夫 岩田
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は造影能を有する重合硬化性の液体、と(にバル
ーンカテーテルの閉塞に適する重合硬化性の液体に関す
る。
カテーテルの一端に離脱可能なバルーンを装着した医療
用具は、最近、血管障害の治療にとって極めて有効であ
ることが実証されつつある。
その典型的な例は、脳外科における巨大動脈瘤、顆動脈
海綿静脈洞痩、動静脈奇形の治療である。
その使用法の概略は次の通りである。
まず、バルーンカテーテルを血管障害部に導入する。
例えば、動脈瘤の場合には、バルーンを動脈瘤内に導入
後、バルーンをカテーテルから離脱し、瘤をバルーンで
閉塞してしまう。
閉塞に成功すれば、出血の可能性がな(なるため、重篤
な脳障害を未然に防ぐことができる。
しかし、切角閉塞していた膨張バルーンが再び収縮して
しまえば、効果が削減する。
従って、バルーン内部を非流動性の物体で充填しておか
なければならない。
そのために、硬化性シリコーン液体とか重合硬化性のジ
メタクリレートなどをバルーン内に導入し、内部を固め
てしまう工夫が講じられている。
しかし、この有効なバルーン閉塞治療法にも大きな難点
があり、より多数の患者への適用を妨げている。
それは、このバルーン内に導入する硬化性液体にX線に
対する造影能がないことである。
広(用いられている血管造影剤は、そのままでは固化し
ないため、バルーンを目的とする血管障害部へ導入する
ときには用いられるが、バルーンの閉塞用には使用不可
能である。
バルーン閉塞用の硬化性液体に造影能がないことは、次
の二つの点において、治療操作を著しく困難にしている
その一つは、最初に非硬化性のX線造影剤を用いてバル
ーンが目的通り、血管障害部に導入されたことをX線撮
影によって確認したのち、次にその造影剤を硬化性の非
造影液体にて置換してしまえば、もはや、このバルーン
が所定通りの大きさに膨張しているかどうかを確認でき
ないことである。
現在では止むを得ず、バルーンを所定の大きさにまづ膨
張するのに必要な液体の容量をあらかじめ、実測してお
き、この容量の硬化性液体をバルーン内に導入後、液体
を固化させ、バルーンを離脱している。
もしもこのとき注入液体の容量が、注射器などから漏れ
て少なくなっている場合には、十分の閉塞効果が期待で
きず、また逆に注入容量が多すぎる場合には、バルーン
が膨張しすぎて破裂する可能性があり、非常に人体にと
って危険である。
他の問題点は、術後においてもその閉塞バルーンが所定
の位置に正しく留置しているかどうかを確認することが
困難なことである。
改めて血管撮影することによっておよその状態は知るこ
とができるが、それは必ずしも容易な操作ではない。
現在、これらの困難さを克服するために、閉塞用液体中
にX線造影能のある金属片を入れるとか、少量の非硬化
性造影剤を残存させるなどの方法が講じられている。
しかし、これらの方法では、閉塞バルーンの全体像を捕
えにくいなどの問題点がある。
また多量の造影剤を閉塞用液体中に混合しようとしても
均一に混合しえない。
本発明者らは、これらの問題点を解決するために鋭意研
究を重ね、高速にてまた常温にて重合硬化し、かつX線
造影能をもつ、と(にバルーンの閉塞に適する液体の開
発に成功した。
この重合硬化性の液体に要求される条件は、次の通りで
ある。
(1)カテーテルへの注入が容易に行なえるように、初
期粘度はできるだけ低いこと、(2)たとえばバルーン
カテーテルから血管内へ漏出しても、人体への副作用が
少ないこと、(3)バルーンの血管障害部への導入後は
、速やかに硬化すること、などである。
本発明においては、これらの条件を満足する重合硬化性
の液体単量体を広く探索した結果、ヒドロキン低級アル
キル(メタ)アクリレートが適当であることを見出した
このようなヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリレー
トは 一般式 R1:水素またはメチル基 R2:炭素2〜5個を含む2価アルキレン基でn−1〜
30 R3:水素または炭素数1〜3個のアルキル基で、該ア
ルキル基は水酸基、アミノ基、アルコキシ基(炭素数1
〜3個)などの極性置換基を有していてもよい。
で表わされるもので、たとえばヒドロキシエチルメタク
リレート(HEMA)、ヒドロキシエチルアクリレート
、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、メトキシエチルメタクリレートなど
があげられる。
これらの中でHEMAが最良である。
このHEMMま水溶性のラジカル重合用単量体であり、
人体に対する毒性も極めて低いことが知られている。
この単量体を重合したものは血液には溶解しないが、さ
らに上記単量体とくにHEMAに少量の三次元架橋剤(
たとえばエチレングリコールジメタクリレートのような
二官能性単量体)を加えて重合することもできる。
これらの単量体はそのままではX線造影能をもたない。
従ってこれらの単量体に造影剤を添加する必要がある。
この造影剤は上記ヒドロキシ低級アルキル(メタ)アク
リレートに均一に混合、すなわちこれらの単量体に溶解
するか、均一に分散するものでなければならない。
このような造影剤としてはすでに臨床的に用いられてい
る血管造影剤あるいはを髄造影剤、たとえばイオタラム
酸ナトリウム、メトリズアミドおよびヨーダミドナトリ
ウムメグルミンなどがあげられる。
ヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリレート(と(に
HEMA)に溶解しない市販造影剤は避けるべきである
また、水の存在は、HEMAの重合時間を延長させるた
め、多量の水の混入は望ましくない。
例えば、血管造影剤として市販されているイオタラム酸
ナトリウムは、水溶液として用いられているが、それを
そのまま同量のHEMAに添加したところ、均一に両者
は混和したが、37℃においては1日後においてもゲル
化しなかった。
ところが、造影剤液から水を蒸発させてイオタラム酸ナ
トリウムを固体として取り出し、それをHEMAK溶解
して重合開始剤を加えたところ、造影剤を加えない場合
とほぼ同じ時間にて硬化した。
なお、市販造影剤の中には、メトリズアミドのように固
体状にて売り出されている造影剤もある。
この造影剤はHEMAに溶解するうえに、その硬化時間
を延長することもない。
また、これらの粉末をHEMAに溶解することによって
液が粘稠になることもない。
造影剤の使用量はヒドロキシ低級アルキル(メタ)アク
リレートに対し50 m9/ml〜40−Om9/m/
!好ましくは100 m9/ml 〜250m9/m/
!である。
次に重合開始剤としては過酸化物(過酸化ベンゾイル等
)に促進剤(N−N−ジメチル−p−)ルイジン等)を
併用した通常の室温硬化型のラジカル重合開始剤が代表
的なものとして挙げられる。
上記したヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリレート
、造影剤、重合開始剤は使用直前において混合して使用
されるのがよく、とくにヒドロキシ低級アルキル(メタ
)アクリレートと重合開始剤とは使用直前までは別々に
してお(べきである。
好ましくは、ヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリレ
ートと造影剤との混合液を二つに分け、その一つに過酸
化ベンゾイルを溶解し、他の一つにN−N−ジメチル−
P−)ルイジンを溶解してお(。
使用時にこの両者を混合する。次に実施例を挙げて本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によ
って何等限定されるものではない。
実施例 1 粉末状市販造影剤であるメトリズアミドをHE凧に17
0■/mllの濃度になるように溶解後、重合開始剤と
して、HEMA 1mlに対して過酸化ベンゾイルを
1.5m9、N−N−ジメチN−P−トルイジンを0.
005罰の割合で溶解し、37℃に保ったところ、4〜
5分間で硬化した。
この液体は、重合の前後においてX線造影能を示した。
さらに、これと同一組成の液体を用いて動静脈奇形をも
つ患者に適用したところ、離脱されたバルーンは、X線
透視によって十分に観察することができた。
勿論、注入すべき造影剤含有HEMA液体の容量をあら
かじめ正確に実測しておく必要はなく、操作はきわめて
簡単であった。
実施例 2 市販造影剤であるイオタラム酸ナトリウム水溶液からイ
オタラム酸ナトリウムを粉末状として分離し、これをH
EMAに濃度が170m9/7nlになるように溶解し
て、過酸化ベンゾイルとN−N−ジメチーP−)ルイジ
ンを実施例1と同じ割合で添加し、37℃に保ったとこ
ろ、約4分間で硬化した。
X線造影能も満足できる程度であった。実施例 3 市販造影剤であるヨーダミドナトリウムメグルミン注射
液を濃縮することによって得た固形物をHEMAとエチ
レングリコールジメタクリレートとの混合物(容量混合
比、20:1)に170m97m1の濃度になるように
溶解後、実施例1と同じ割合の過酸化ベンゾイルとN−
N−ジメチル−P −4ルイジンを添加して37℃に保
ったところ、この低粘度の液体は約4分後にゲル化した
ゲル化物は、X線に対して造影能を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒドロキシ低級アルキルアクリレートまたはヒドロ
    キシ低級アルキルメタクリレ−)(A成分)A成分に均
    一に混合する造影剤(B成分)および重合開始剤(C成
    分)とからなる造影能を有する重合硬化性の液体。 Z AJ分がヒドロキシエチルメタクリレートである
    特許請求の範囲第1項記載の液体。 3 C成分が過酸化物と促進剤からなる重合開始剤であ
    る特許請求の範囲第1項記載の液体。 4 A成分とB成分とからなる混合液を二分し、一方に
    過酸化物を、他方に促進剤を溶解してなる特許請求の範
    囲第3項記載の液体。 5 液体がバルーンカテーテルの閉塞用の液体である特
    許請求の範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載
    の液体。
JP54082071A 1979-06-28 1979-06-28 造影能を有する重合硬化性の液体 Expired JPS593968B2 (ja)

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JP54082071A JPS593968B2 (ja) 1979-06-28 1979-06-28 造影能を有する重合硬化性の液体

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JP54082071A JPS593968B2 (ja) 1979-06-28 1979-06-28 造影能を有する重合硬化性の液体

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JPS567726A JPS567726A (en) 1981-01-27
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JP54082071A Expired JPS593968B2 (ja) 1979-06-28 1979-06-28 造影能を有する重合硬化性の液体

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JPS567726A (en) 1981-01-27

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