JPS5938902Y2 - 伸縮自在の脚体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は電気こたつ或いはテーブルなどに用いられ、その
高さ位置を簡単に調整することができる伸縮自在の脚体
に関するもので、以下本願の実施例を図面とともに説明
すると、１は角パイプ乃至丸パイプから戊る外筒で、そ
の下端には脚キャップ２が嵌着され、また上端開口部内
周には間隔保持用のリング３が取付けられている。

４は前記外筒１内に前記リング３と摺接しで外筒１との
間に所要の間隔ｐが生じるように嵌挿された角パイプ乃
至丸パイプから戊る内筒で、その下端には、中心部に通
孔５を有し外周面が外筒１の内面と摺接する受板６が嵌
着されており、上端には、中央部に凹陥部７を有した蓋
キャンプ８が取付けられている。

前記内筒４の上端部外周には、前記外筒１と径を等しく
し、かつ上端が前記蓋キャップ８の外周縁に、下端が取
付リング９を介して夫々止着された短尺の補助筒１０が
設けられている。

１１は横断面がＵ字状を呈する作動杆で、内筒４の中心
に位置して上下方向に延びており、その下端部が前記受
板６の通孔５に支持され、また上端は頭部が前記凹陥部
７内に位置し軸片が前記凹陥部７に設けた中心孔７′を
貫通する操作釦１２の下端に取付けられている。

１３は外筒１の内周面長さ方向に沿って取付けられた細
幅で長尺な係止板で、その長さ方向に複数の係止片１４
が隔設されている。

１５は前記内筒４の下端部で前記受板６より上方位置に
、対向して設けられた１対の支持孔１７．１７’に支持
され、かつ前記作動杆１１に設けた孔１１′を貫通して
これと直交する方向で可動する係止杆で、その中央部に
傾斜カム片１６が上方に突設してあり、これが常態にお
いて、一端が内筒４の下部に設けた孔１７と係合し、他
端が前記孔１７と直径方向で対向する孔１７′を貫通し
て前記係止板１３に設けた一つの係止孔１４と選択的に
係合するようにスプリング１８により弾圧されている。

１９は前記作動杆１１が下降したとき、前記傾斜カム片
１６と作用して前記スプリング１８と抗する方向に係止
杆１５を横動して係止孔１５と係止孔１４との係止状態
を解くための軸ピンで、これが前記作動杆１１に設けら
れている。

２０は前記作動杆１１と下部に取付けた止ピン２１と前
記受板６との間に介在された作動杆１１の復元用スプリ
ング、２２は前記脚キャップ２と前記受板６との間に負
荷状態に介在されて内筒４に常時打上刃を付勢する弾圧
スプリング、６′は前記受板６の周面１部に設けられた
前記係止板１３を嵌合する切欠部である。

このように構成された本願の脚体は、例えば第３図に示
すように、電気こたつの卓板取付枠２３の四隅位置に、
取付金具２４を前記補助筒１０を備えた内筒４の上端部
に止ネジ２５に止着することにより垂設される。

しかして使用に際しては、操作釦１２を指で押圧する（
第３図に示す構成においては、一方の辺で対向するｌ対
の脚体の操作釦を両手の指で同時に押圧した後に、他方
の辺で対向する１対の脚体の操作釦を両手の指で同時に
押圧する）。

すると作動杆１１の軸ピン１９は復元用スプリング２０
に抗して下降し、この下降に伴って軸ピン１９とカム片
１６の傾斜面との当接により係止杆１５はスプリング１
８に抗して横動し、係止杆１５の一端が係止孔１４より
脱出し、これに上り外筒１と内筒４との固定状態は解除
される。

従って脚体の全長を伸長する場合には、弾圧スプリング
２２の付勢により内筒４が自動的に上昇し゛脚体の全長
を縮少する場合には、弾圧スプリング２２に抗して蓋キ
ャップ８を押し下げる。

一方操作釦１２の押圧により外筒１と内筒４との固定状
態が解除されたのち、操作釦１２は押圧を解くと、係止
杆１５はスプリング１８により弾圧されてその一端が係
止板１３の内面を内筒４の昇降と共に摺動し、他の位置
の係止孔１４と再び係止し、脚体全長が段階的に伸縮調
整される。

以上の様に本願によれば、脚体の全長を極めて簡単な構
成と操作により伸縮調整することができて使用に便利で
あり、また全体が筒状形を呈しているので、搬送梱包な
どにも便利であると共にテーブルなどに対する取付けも
容易にできるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は一部省略し
た断面図、第２図は拡大横１祈面図、第３図は使用状態
の斜視図である。 図中１は外筒、２は脚キャップ、４は内筒、６は受板、
７は凹陥部、８は蓋キャップ、１１は作動杆、１２は操
作釦、１３は係止板、１４は係止孔、１５は係止杆、１
８はスプリング、１９は軸ピン、２２は弾圧スプリング
である。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）下端に脚キャップを、内周面に長さ方向に延びか
   つ複数の係止孔を隔設した係止板を夫々設けた外筒内に
   、上端に中心孔と凹陥部を同心円状に形成した蓋キャッ
   プを、下端に受板を夫々設けた内筒を、これらの間に所
   要の間隙を有するように嵌挿すると共に、前記内筒内に
   、下端が前記受板によりまた上端が前記凹陥部内に位置
   する操作釦により昇降可能に支持された作動杆を挿通し
   、かつ前記内筒の下端部に支持されて前記作動杆と直交
   する方向で移動すると共に中央部に傾斜カム片を有した
   係止杆と、この係止杆の一端が常時前記係止孔の一つと
   係止するように弾圧するスプリングと、前記作動杆に設
   けられこれが下降したとき前記カム片と作用して前記ス
   プリングに抗して係止杆を係止孔より脱出方向に作動す
   る軸ピンと、前記脚キャップと前記受板との間に介在さ
   れて常時内筒に打上刃を付勢する弾圧スプリングとを備
   えて戊る伸縮自在の脚体。
2. （２）操作釦を、常時蓋キャップの上面より没入した状
   態に保持せしめて成る実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の伸縮自在の脚体。
3. （３）外筒及び内筒を角パイプ乃至丸パイプより構成し
   た実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の伸
   縮自在の脚体。
4. （４）最小の長さ寸法にお・いて、内筒の上端部が外筒
   の上端より突出するよう構成した実用新案登録請求の範
   囲第１項、第２項または第３項記載の伸縮自在の脚体。