JPS5938895Y2 - 折り畳みテ−ブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、折り畳みテーブルに関するものである。

直立した左右脚支柱に対し机天板を回動自在に取付ける
と出に机天板を水平状態と略垂直状態とに姿勢保持でき
るようにしたいわゆる折り畳みテーブルには、机天板を
水平状態に係合できるロック装置が設（づられている。

このロック装置は通常左右各脚支柱箇所ごとに設けられ
ているので、各ロック装置を個別に解除したり反対に机
天板を水平状態に係合することは操作が面倒であるばか
りか、一方のロック装置を解除して他方を解除するまで
の間等一方のみを係合していると該保合しているロック
装置には無理な力が掛る等テーブルが不安定である。

また、この不都合を避けるため、左右ロック装置の係合
を同時に解除するように横取した場合、特に机天板が長
尺であるとその重量もかなり重くなるから机天板が勢い
よく回動して脚支柱ごと転倒したり、回動時に机天板に
衣服を引掛けたりして極めて危険であった。

本考案では、折り畳みテーブルの机天板を水平に保持す
るためのロック装置を設けると共に机天板の垂直方向へ
の回動操作をゆるやかに且つ安全に行えるように机天板
と支柱との間にばね体を設けたものである。

次に本考案を実施例に基き説明すると、図において折り
畳みテーブル１は左右一対の脚体２，２と、机天板３と
からなり、各脚体２は逆Ｔ字状で、下面にはキャスタ４
を備え、両脚体２，２の垂直支柱２’、２’内側間を横
桟５にて連結している。

前記両支柱２’、 ２’方向に沿って長手の机天板３下
面には断面り字状の天板支持ブラケット６．６を机天板
長手方向と直角に固設し、両ブラケット６．６の垂直部
を支柱２’、 ２’ 内側面においてピン７．７枢着す
る。

左右ロック装置８，８はそれぞれへ字状係止片の中途部
に前記各ブラケット６にピン９枢着してなり、その各係
止片はその先端に上向き鉤型係止部１０を形成し、その
係止部１０が常時上向き動するようにばね１１付勢され
ている。

換言すれば、前記左右側支柱２’、２’ の内側面上部
に横向き突出する軸状係合部１２．１２に向って前記係
止部１０．１０が係合する方向にばね１１付勢されてい
る。

机天板３の後部長手方向の下面縁に沿ってこの机天板の
左右中１１ と略同じ長さの長手ハンドル１３を前記両
口ツク装置８，８にお・ける左右両係止片の後端に連結
し、該長手ハンドル１３にて両口ツク装置８，８をばね
１１．１１に抗して一斉に回動できるように横取する。

机天板３下方において、これと略平行に棚板１４を連動
回動するように、棚板１４の左右両端を、左右支柱２’
、 ２’ にピン１５．１５枢着すると共に、机天板３
の支持ブラケット６．６との間に前記両回動中心ピン１
５，７方向と略平行にリンク１６． １６連結する。

さらに机天板３は、その前部縁側を下向きに回動するに
つれて、机天板３の略垂直方向への回動速度が緩やかに
なるようにばね７付勢するのであり、例えば、机天板支
持ブラケット６に突出するピン１８とそれに対応する支
柱２′の内側面に突出するピン１５との間に引張ばね１
７を懸架し、机天板３の前部縁側の下向き回動につれて
ばね１７長さが順次長くなるように構成する。

なお・、この引張ばね１７の一方の取付ビン１８位置を
、ばね１７長さが机天板略垂直になる以前に最大長さに
なり、机天板３が略垂直姿勢になると机天板３回転中心
ピン７を越えて若干ばね１７長さが短かくなるように選
択すれば、机天板３を支柱２′ と略平行な折り畳み状
態に保持しやすくなる。

また、１９は左右両支柱２’、 ２’ 間を覆う幕板で
前記棚板１４と同様に机天板支持ブラケット６と支柱２
′ との間に、幕板１９がリンク２０及びピン２１を介
して連結されており、机天板３を略垂直方向に倒すとき
幕板１９が上向き移動しながら支柱２′方向に近づき、
棚板１４を挾んで机天板３と幕板１９との折り畳み巾が
狭くなるように構成されている。

この構成において、第１図に示すように机天板３を略水
平状態に保持するには、机天板３の前部縁を手に持って
矢印Ｂ方向に回動させ、机天板３が略水平状になれば机
天板下面の両口ツク装置８８の係止部１０．１０がばね
１１．１１により自動的に支柱２′内側のピン状係合部
１２に係合して机天板３の水平状態を保持するのであり
、反対に机天板３を折り畳むには、机天板３後部長手方
向下面縁に沿って設けられた長手ハンドル１３をその任
意箇所を上向き方向に引けば、これに連結した左右両口
ツク装置８，８はその先端係止部１０がばね１１に抗し
てピン状係合部１２から外れる。

このとき机天板支持ブラケット６と脚体支柱２′ との
枢着ピン７位置が机天板前後重心位置から後方に偏して
いるから、机天板３はその偏心荷重により前部縁側が下
向くように傾くが（矢印Ａ方向）、それに抗してばね１
７は次第に押されてばね力が強くなり、机天板３はゆっ
くりと支柱２′ と略平行となるように回動するように
なる。

なお、机天板３の垂直方向への回動速度を緩くするには
、前記実施例のような引張ばね１７に替え第５図、第６
図、第７図（ロック装置の図示を省略する）に示すよう
に、机天板支持ブラケット６下面に下向凸湾曲状板ばね
１７′長手方向一端のみをねじ２２止めし、他方支柱２
′上端には上向き凸湾曲座面２３′ を有する靭体２
３を固定し、前記支柱２′ にブラケット６を回動自在
にピン７枢着するにあたり、前記板ばね１７′ の下向
き凸状湾曲部下面を前記鞘体２３上面に常時接当するよ
うにし、且つ机天板３を水平から傾斜回動させるに従っ
て板ばね１７′ の湾曲部曲率半径Ｒ１が次第に大きく
変形するようにピン７枢着する。

換言すれば、机天板支持ブラケツｌ−６の支柱２′ に
対する回転中心であるピン７から鞘体２３上面までの距
離Ｒ２が、机天板３の水平位置から下向き傾斜回動につ
れて次第に大きくなるように構成してもよく、この実施
例によるときは、ブラケット６の支柱２′ に対する支
持箇所がピン７と、板ばね一鞍体間の接当箇所の机天板
前後方向に２箇所となり、枢着ピン７箇所のみよりは極
めて安定するし、板ばね１７と靭体２３との接触抵抗を
も受けて机天板の傾斜回動速を極めて小さくできるので
ある。

このように本考案に従えば、机天板と支柱との間にばね
体を設けて、机天板が水平状態から傾斜回動するに従い
ばね力を大きくなるようにし、机天板の回動の勢いを緩
めるようにしたから複数のロック装置を一斉に解除して
も、机天板が急激に回動せず、折り畳み時に支柱ごと転
倒する危険がなく、特に長尺杭天板の場合にも一人で折
り畳み操作を極めて安全に行える効果を有する。

さらに机天板を水平状態に保持する複数のロック装置を
一本の長手ハンドルにて連結し、この長手ハンドルを机
天板の下面縁近傍に沿わせて配設すれば、作業者は机天
板の縁に手を掛けてハンドルの任意箇所を上向き回動さ
せるだけで複数のロック装置を一斉に係合状態から解除
でき、ハンドルが長手であるから、机天板の長手方向に
沿う任意の箇所にてハンドル操作でき、前記ばね体と合
せ長尺杭天板の場合でも一人で折り畳み作業を簡単にで
きるのである。

なお、本考案の実施態様として、ロック装置の解除によ
り机天板の前部側が上向きに傾斜回動して、折り畳みで
きる場合を含み、幕板１９及び棚板１４のいずれか一方
もしくは双方とも装着していないテーブルであってもよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は折り畳みテーブ
ルの側断面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３
図は作用説明図、第４図は折り畳み状態のテーブルを複
数収納配置した状態を示す側断面図、第５図は別の実施
例を゛示す一部切欠斜視図、第６図は第５図のＶＩ−Ｖ
ｌ線断面図、第７図は作用説明図である。 １・・・・・・折り畳みテーブル、２’、 ２’・・・
・・・支柱、３・・・・・・机天板、６，６・・・・・
・ブラケット、７・・・・・・ピン、１５． １８・・
・・・・ピン、８，８・・・・・・ロック装置、１２・
・・・・・係合部、１３・・・・・・長手ハンドル、１
１．１７．１７’・・・・・・ばね、１４・・・・・・
棚板、１９・・・・・・幕板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも左右一対の脚体支柱上部側面に、机天板下面
   から突設するブラケットをそれぞれ回動自在に枢着し、
   前記複数の支柱上部に設けた係合部に対し係脱しうるロ
   ック装置を設ける一方、机天板と支柱との間には机天板
   の下向き回動に抗するようにしたばね体を設けてなる折
   り畳みテーブル。