JPS5938290Y2 - スタンプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、活字印板を備えてなり、活字印版に対して補
充用インクを含浸させ連続押印が可能なスタンプに関し
、特に本考案にあっては、インク含浸作業における分解
時にあって、容易にインク含浸作業を行なうことができ
ることは勿論のこと、分解組立に際しても決つして活字
印板の正面と見出しとが狂うことなく確実かつ容易に組
立てることができ、押印字にあっても見出しに基づきわ
かりやすく正確に所要位置での押印をすることができる
スタンプに関するものである。

従来、この種スタンプにあっては、補充用インク充填時
に分解した時、柄部本体とスタンプ本体はネジ着されて
いるため、柄部本体、あるいはスタンプ本体外装部に目
印をつけたとしても長年の使用によってはネジ溝が摩耗
し、あるいは作業者の力の強弱等により所定位置での固
定は極めてむずかしく狂いが生じやすいものである。

従って柄部上面に、さらに当該スタンプの印刷見出しを
取付ける等の方法が用いられ、押印字に当該部分と活字
印刷部分を見比べる等の作業が要求されることとなる。

また分解組立作業にあっても、活字印板とスタンプ本体
外装カバーの目印を合わせつつ各構成部材を順次嵌合組
合せする等複雑困難な作業を余儀なくされるものである
。

さらに従来ゐこの種スタンプにあっては、押印時にのみ
活字印板が突出する構成とするため、スタンプ本体の外
装部材内に弾性部材を内蔵しているが、極めて複雑な構
成となり補充用インク含浸作業も容易ではない。

本考案は上述の諸欠点を全て解決し、補充用インク含浸
作業時における分解組立に際しても正面位置決めは容易
にかつ正確に行うことができ、またインク含浸作業もそ
の構成上容易であり、押印時にあっても本件考案特有の
構成に係る見出して基づき上下及び正面位置に寸分の狂
いもなく正確に押印できるスタンプを提供することを目
的とする０ 本考案の構成は底部に活字印板部材を嵌入し上面に棒状
態よりなる見出し部材を突設し、かつ上面局部には前記
活字印板部材に連通ずるインク補充用孔部を突設し、上
面中央部分には柄部材との接続部材を突設してなるケー
ス、該ケース本体の周部に位置し、底面周部には前記活
字印板部材周部支持用鍔部を有してなる内カバー、前記
ケース本体上面及び内カバー外周に遊嵌され上面に前記
スタンプ本体の見出し部材露呈用孔部及び前記スタンプ
本体の接続部材露呈用孔部を形成してなる外カバー、前
記ケース本体の接続部材を挿通し、前記ケース本体を上
下動自在に付勢するための弾性部材を内蔵してなる中間
部材、該中間部材上面より突出してなる接続部材に接続
される柄部材とからなることを特徴とするスタンプに関
するものであり、これを図面に基づき説明すれば次の如
くである〇 図中１はインク含浸部材２を備えてなる活字間板であり
、ケース３の開口底面部に活字部分を突出して嵌合され
ている。

このケース３は上面に補充用インク注入用の複数個の孔
部４、中央部分に柄部材との接続部５を突設するととも
に、棒状部材からなる見出し６を突設している。

この見出しは活字間板の正面位置決定の目印となるもの
であり、あらかじめ活字間板１の正面位置方向に位置さ
せるとともに、本考案にあっては、従来の見出しとその
構成を根本的に異にし、棒状体からなる突出部材により
構成されている。

Ｔは間板活字１の抜は出しを防止するための内カバーで
あり、ケース３の外周に遊嵌されるとともに底部には活
字間板１の周部な支持するための鍔部７ａが形成されて
いる。

８は外カバーであり、前記したケース３上面及び内カバ
ー７周面に遊嵌されてなり縦径は前記内カバー縦径より
若千高く形成されている。

この外力バー８上面には見出し突出用の孔部９及び接続
部突出用の孔部１０が穿孔されている。

１１はスプリング受け１２を介して前記外カバーの見出
し突出用の孔部９周部に形成された円筒状突出壁部９ａ
上に位置し、前記接続部５を挿通し上面に突出せしめる
とともに、内部にはスプリング部材１３を備え、前記見
出し突出用孔部９の突出壁部９ａ外周に上下動自在に位
置する中間部材である。

１４は中間部材１１上に露呈してなる接続部５に接続さ
れる柄部材である。

上記構成に係る本考案において押印に際しては、柄部材
１４を押せば中間部材１１内のスプリング１３の付勢力
に抗して、接続部材５は下動し、従って接続部材３に一
体化されてなるケース３も下動し、ケース３底面に嵌入
させてなる活字間板１も下動し、外力バー８底面線より
上方に復帰し、決つして被押印物に接触することはな＼
・。

また補充用インク注入に際しては、中間部材１１を接続
部５より外した後、外カバー８を外し、ケース３上面の
孔部４より補充用インクを注入すればよく極めて容易に
行うことができるとともに、組立てに際しても見出し６
を外カバー８の見出し突出用の孔部９を合わせ突出せし
める構成としたため、その後の作業としては接続部５を
中間部材１１を介して柄部材１４と接合するのみでよく
、単に締め付は固定するだけの作業で活字間板の正面位
置は決つして動くことなく極めて簡単な作業で所要形態
に組み立てることができるものである。

また押印作業に際しては、見出しは、常時あるいは分解
組立後にあっても、正確に正面位置方向を表わしている
ことから、安心して所要の押印作業を行うことができる
ものであり、従来のこの種スタンプの諸欠点、すなわち
、補充インク注入のために分解した際の組立て時におけ
る見出しと活字間板及びスタンプ構成部材との正面位置
決め、あるいは補充インク注入作業の困難性等の欠点を
ことごとく解決できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスタンプの斜視図、第２図は本考案の
スタンプの内部構造を示す縦断面図、第３図は本考案の
スタンプの分解斜視図である。 １・・・・・・活字間板、２・・・・・・インク含浸部
材、３・・・・・・ケース、５・・・・・・接続部、６
・・・・・・見出し、７・・・・・・内カバー、８・・
・・・・外カバー、１１・・・・・・中間部材、１３・
・・・・・スプリング部材、１４・・・・・・板部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部に活字印板部材を嵌入し上面に棒状態よりなる見出
   し部材を突設し、かつ上面周部には前記活字印板部材に
   連通ずるインク補充用孔部を穿設し、上面中央部分には
   柄部材との接続部材を突設してなるケース、該ケース本
   体の局部に位置し、底面周部には前記活字間板部材周部
   支持用鍔部を有してなる内カバー、前記ケース本体上面
   及び内カバー外周に遊嵌され、上面に前記スタンプ本体
   の見出し部材露呈用孔部及び前記スタンプ本体の接続部
   材露呈用孔部を形成してなる外カバー、前記ケース本体
   の接続部材を挿通し前記ケース本体を上下動自在に付勢
   するための弾性部材を内蔵してなる中間部材、該中間部
   材上面より突出してなる接続部材に接続される柄部材と
   からなることを特徴とするスタンプ。