JPS5933369B2

JPS5933369B2 - スライドフアスナ−チエ−ンの切断加工装置

Info

Publication number: JPS5933369B2
Application number: JP7947379A
Authority: JP
Inventors: 達夫大崎
Original assignee: Yoshida Kogyo KK
Current assignee: YKK Corp
Priority date: 1979-06-22
Filing date: 1979-06-22
Publication date: 1984-08-15
Also published as: JPS563003A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は長尺のファスナーチェーンを切断し、かつエ
レメントを除去したスペースを形成するスライドファス
ナーチェーンの切断加工装置に関し、特にファスナーエ
レメントが金属または合成樹脂よりなり、ファスナーテ
ープ縁に対し、パンチによりかしめられて取付げられた
り、射出成形により取り付げられた例に適用されるもの
である。

そしてこの発明の目的はスペース作成部分のエレメント
切片がファスナーテープに付着したまま残ることなく確
実に除去でき、かつ作業性のよいスライドファスナーチ
ェーンの切断加工装置を提供することにある。

従来ファスナーエレメントが金属または合成樹脂製で、
ファスナーテープ縁に対し、その脚部で跨いでかしめる
ことにより取付けられたり、射出成形により取り付けら
れたりするもので長尺のファスナーチェーンＡを形成し
、この長尺のファスナーチェーンに所定間隔においてエ
レメント１を除去する、いわゆるペースＢの作成におい
てはスペース作成位置のエレメント１の頭部３を脚部４
より切り離すようにパンチ９でもって噛合頭部を打抜キ
スペースを作成していた。

また縫製メーカーでは特に長尺のファスナーチェーンを
いくつもの被着物に連続して縫製し、その後ファスナー
を切断した半製品としており、ファスナー切断時に後工
程のスライダー通しまたは止具の取り付げがやり易いよ
うにファスナ一端あるいは連続チェーンにあっては、エ
レメントを除いたスペース部ヲ作成している。

そして前記したパンチでもって打抜きスペースを作成す
る場合、エレメントの頭部を脚部より切り離すパンチの
影響力によって大部分ファスナー縁に残した脚部が自然
ととれていた。

ところが最近では、ファスナーテープ２に対する取付強
度の向上のため、ファスナーテープ縁部にエレメント１
の一部を食い込ませて取り付けるためエレメント脚部４
内周に突起５を設けたものがある。

このようなエレメントでもってファスナーチェーンを構
成し、そのチェーンにスペースを作成した場合、従来と
同じようにしたのではエレメント脚部はテープから外れ
ない。

すなわちエレメント頭部は切り落とされるが脚部内周の
突起がテープ縁に深く食い込み、脚部がファスナーテー
プに付着した一ｉｔ残る。

そして次工程のスライダー通しに際してはエレメント脚
部４すなわち切片を手で払い除く必要があり、作業性が
悪い。

一方従来長尺ファスナーチェーンにエレメントを除いた
スペース部を作成し、エレメントの切片を払い落とす装
置について出願人は先に開発している。

（特公昭４４−１１２９３）しかしその装置は連続する
長尺のファスナーチェーンには効果があって採用できる
が、一本づつ切断するものにおいては採用できない。

すなわちチェーン送りのためのガイドがなく、単に固定
的に配置された板状のスプリングがあるだげで、ファス
ナーチェーンの送りが円滑に行なわれないだけでなくテ
ープを傷める原因になる。

この発明は前記従来の問題点を解消すべく開発したもの
で以下その詳細を図示した実施例によって説明する。

この発明の装置はファスナーチェーン切断加工部６と払
い落とし部７とエレメントガイド部８とよりなる。

ファスナーチェーン切断加工部６はエレメントの噛合頭
部を打抜く打抜きパンチ９およびファスナーチェーンＡ
を切断するカッター１０が十字状に組合され、パンチホ
ルダー１１内を上下動しつるようになっている。

そしてパンチホルダー１１等の下方にはダイ１２が配置
しである。

払い落とし部７は上下の回転体１３の周囲に設げたブラ
シ１４．１４からなる。

なお上下の回転体１３間隔は調節可能であり回転体１３
を保持する筒体を支持枠１５にボルト締めする際ボルト
１６の挿通孔を長孔として調節する。

１７は回転体１３に動力伝達するベルトである。

１８は切片の飛散を防止するブラシで単に布片をおいて
もよい。

エレメントガイド部８はパンチホルダー１１の下面、ダ
イ１２の上面に設けたエレメントガイド１９．１９およ
びブラシ１４．１４の両側に設げられたエレメントガイ
ド２０．２０よりなる。

そしてエレメントガイド２０．２０はブラシ１４゜１４
を両側より絞る状態をなすように配置しである。

以上の装置を使用するに際してはファスナーテープ２ま
たは被着物Ｃに取り付げであるファスナーテープ２のエ
レメント１をエレメントガイド１９．。

１９間に通し、打抜きパンチ９でエレメント１の噛合頭
部を打抜きスペースＡを作成するとともにカッター１０
でファスナーチェーンＡをＸ−Ｘ線に沿って切断する。

次いでその後方にあるファスナーチェーンの送り速度よ
り早い速度でもって払い落とし部７、すなわちブラシ１
４．１４によってエレメント１の頭部３を打抜いた残り
の脚部４を払い落とす。

そしてその払い落としに際してもファスナーチェーンＡ
は上下のエレメントガイド２０．２０間を通過する。

この発明は以上の構成からなり、エレメントガイドに沿
ってエレメントの噛合頭部を打抜く打抜きパンチおよび
ファスナーチェーンを切断するカッターを有するファス
ナーチェーン切断加工部と、エレメントの脚部を払い落
とす払い落とし部があるのでファスナーチェーンの移送
中に、その切断とスペースの形成が同時になされ、続い
てガイドに沿って移動するに伴ってエレメントの脚部す
なわち切片が確実に排除されるので作業性がよい。

またスペース部のエレメント脚部をファスナーチェーン
の送り進行方向に引っ掛けて払い落とすようにしである
ので払い落とした脚部は、払い落とし部の後方に飛ぶの
で、テープ送りに逆らう方向に払いのけると切片がテー
プ等電なり損傷をもたらす恐れがあるのに相違してテー
プを損傷することがない。

また払い落とし部がファスナーチェーンに送りの作用を
もたらし作業性が一層向上する。

なお払い落とし部の払い落とし手段として弾姓があり、
先端が曲りやすく、かつファスナーテープを傷めない程
度の柔かさを有する材質のブラシを使用することにより
、ファスナーチェーン上の正常な取付固定状態にあるエ
レメントおよびテープに対して無理な力が作用して損傷
をもたらす恐れがなく、取り除くべきエレメント脚部だ
けを確実に取り除くことができる。

また縫製メーカーなど実施している作業者が被着物の長
さに応じて切断位置を決めて手でファスナーチェーンを
送る場合、ファスナーチェーンを送りすぎても弾力性あ
るブラシノを使用しているので引戻すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はファスナーチェーンの平面図、第２図、第３図
エレメント頭部の打抜き状態の断面図、第４図、第５図
はこの発明に係る装置の縦断面図、第６図は要部の斜視
図、第７図はＩ−Ｉ断面図、第８図は■−■断面図、第
９図は払い落とし部の詳細断面図である。Ａ・・・ファスナーチェーン、Ｂ・・・スペース、Ｃ・
・・被着物、１・・・エレメント、２・・・ファスナー
テープ、３・・・頭部、４・・・脚部、５・・・突起、
６・・・切断加工部。７・・・払い落とし部、８・・・エレメントガイド部、
９・・・打抜きパンチ、１０・・・カッター、１１・・
・パンチホルダー、１２・・・ダイ、１３・・・回転体
、１４・・・ブラシ、１５・・・支持枠、１６・・・ボ
ルト、１γ・・・ベルト、１８・・・ブラシノ、１９．
２０・・・エレメントガイド。

Claims

【特許請求の範囲】１エレメントの噛合頭部を打抜く打抜きパンチおよび
ファスナーチェーンを切断するカッターとからなるファ
スナーチェーン切断加工部と、前記切断加工部の後方に
あってエレメント頭部を打抜いた残りの脚部をチェーン
送り進行方向に引掛は払い落とす払い落とし部と、前記
ファスナーチェーン切断加工部より払い落とし部後方ま
で連続して設けたエレメントガイド部とを備えたことを
特徴とするスライドファスナーチェーンの切断加工装置
。２払い落とし部は回転体周囲に設げたブラシである特
許請求の範囲第１項記載のスライドファスナーチェーン
の切断加工装置。３ブラシ先端の払い落とし速度はチェーン送り速度よ
り早くしである特許請求の範囲第２項記載のスライドフ
ァスナーチェーンの切断加工装置。