JPS5932248Y2 - 刈払機、特に草刈機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は補管の基端部に原動機を、補管の先端にギヤー
ハウジングを介して回転盤を取付け、この回転盤に複数
本のコードを捲回すると共にこれ等コードの先端部を所
望の長さに於て回転盤の外周に導出係止し、原動機より
柄管内に挿入された伝動機構を介して回転盤を回転させ
、この回転時に生じる遠心力により各コードをして回転
盤の外方に伸長状態に於て回転させるようにした式の刈
払機、特に草刈機に関し、更に詳細には、可撓性を有す
る合成樹脂製コード（例えばナイロン〔登録商標名〕塩
化ヒビニールポリエチレン等）を使用して回転鋸の如き
危険性をなくし安全に操業し得るようにした式の刈払機
、特に草刈機に独特の構造を付加したものである。

この式の草刈機としては出願人会社の所有に係る特公昭
５２−３４５２９号公報に記載されたもの及びその他い
くつかのものが提案されているが、この式の草刈機は前
記の如く合成樹脂製コードにより草を切断するものであ
るが故に、特に硬い茎及び柔らかすぎる茎等が存する場
合は、往々にしてその１木兄又は数木兄が切断されずに
残ることがあった。

従って従来はこの残存したものを手作業により一々刈取
ったり、むしり取ったりしていたものである。

本考案は斜上の点に着目して成されたもので、その目的
は回転盤の底面に丸鋸板を取付けたことによりコードに
よる切断残しがあった場合に於ても良くこれを切断し得
られる刈払機、特に草刈機を提供するにあり、他の目的
は回転盤の上部に前記の丸鋸板より径の大きいガードプ
レートを固着したことにより、丸鋸板による危険を排除
しコードカッタ一本来の安全を確保し得る刈払機、特に
草刈機を提供するにある。

次に、上記の目的を達成し得る本考案の一実施例を、添
付図面について詳細に説明する。

１はグリップ１ａを有する補管、２は補管１の基端部に
固着された原動機、３は補管１の先端部に固着されたギ
ヤーハウジング、ａはギヤーハウジング３内の出力軸を
介して回転される回転盤を示し、その回転盤ａは原動機
２よりクラッチ機構、補管１内に挿入された駆動長軸又
はチェーン、チェーンオイール等の連動機構、ギヤーハ
ウジング３内の減速機構を介して回転するように構成さ
れている。

回転盤ａは大別してリール状をなす回転体ａ１とボウル
状をなすハウジングａ２より成り、この両者は各別に回
転且つ着脱可能にねじ４で連結されている。

即ち回転体ａ１は上板５と下板６及びボス７により成り
、そのボス７部と／Ｘウジングａ２の底板８がねじ４で
各別に回転するように連結されると共にボス７部に出力
軸が螺合される雌螺子７ａが設けられている。

回転体ａ１の上板５の裏面には単−又は複数のラチェッ
トボウル９が軸１０に対し回動可能に設けられ、且つ、
このラチェットボウル９の先端を後記されるラチェット
ホイール１１の方向に押圧するためのコイルばね１２が
設けられている。

即ちハウジングａ２の周側板１３の内側の上部に前記ラ
チェットホイール１１が設けられている。

１４は可撓性を有する複数の合成樹脂製コード、例えば
ナイロン〔登録商標名〕塩化ビニール、ポリエチレン等
の合成樹脂製コード、１５は複数のコードストッパー、
１６は金属重量子を示し、そのコード１４は回転体ａ１
のボス７部に繰出し可能に捲回されている。

コードストッパー１５は伸縮性の良好なゴムで作らへそ
の中心にはコード孔１５ａが穿たれ、之がハウジングａ
２の周側板１３に、その前後が突出して固着されている
。

又金属重量子１６にもコード孔１６ａが穿たれ、その一
端が周側板１３の内側に於てコードストッパー１５に嵌
合されている。

更に又金属重量子１６と周側板１３の間には間隙ｇが設
けられている。

そして、コード１４は金属重量子１６のコード孔１６ａ
からコードストッパー１５のコード孔１５ａを介してハ
ウジングａ２より、所望長導出されている。

１７は丸鋸板、１８はガードプレートを示し、丸鋸板１
７は回転盤ａの底面、即ちボウル状をなすハウジングａ
２を形成する底板８にビス１９で着脱可能に固着されて
いる。

ガードプレート１８は丸鋸板１７よりも径大に作られ、
これが回転盤ａの上面、即ちリール状をなす回転体ａ１
を構成する上板５にビス２０で着脱可能に取付けられて
いる。

斜上の構成に於て、回転体ａ１の矢印Ｒ方向への回転に
従って（注、出力軸を介しての）ハウジングａ２はラチ
ェットボウル９及びラチェットホイール１１を介して回
転され、この回転時に生じる遠心力により各コード１４
はハウジングａ２の外方に伸長状態となり、之により草
等の切断が行われるが、この場合各コード１４はハウジ
ングａ２よりの導出長が確固に保持される。

即ち前記の遠心力により金属重量子１６はゴム製のコー
ドストッパー１５に圧接され、この圧接力によりコード
ストッパー１５のコード孔１５ａが狭少されてコード１
４は確固に保持される。

又ハウジングａ２が前記の如くして回転しない場合は、
圧縮されたコードストッパー１５は自刃により旧位に復
し、コード孔１５ａの狭少、即ちコード１４に対する押
圧は開放される。

且つこの状態に於てはコード１４は徒りに導出されるこ
とはないが、コード１４が折損したりした場合は、手で
引張ることにより繰出される。

又ハウジングａ２の回転と共に丸鋸板１７も回転し、こ
の回転によりコード１４による切断残しがある場合に於
て之が切断される。

更に又、ガードプレート１８により丸鋸板１７による危
険が防止されるものである。

以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案は
之に限定されず、即ち丸鋸板１７及びガードプレート１
８は、図示例の回転盤ａ （’Ｊ−ル状をなす回転体ａ
１とボウル状をなすハウジングａ２より成る回転体ａ）
以外の、従来より周知のコードカッターに取付けること
も出来る。

又ガードプレート１８の周側にゴム等の保護部材を設け
ることもある。

而して、本考案は補管の基端部に原動機を、補管の先端
にギヤーハウジングを介して回転盤を取付け、この回転
盤に複数本のコードを捲回すると共にこれ等コードの先
端部を所望の長さに於て回転盤の外周に導出係止し、原
動機より補管内に挿入された伝動機構を介して回転盤を
回転させ、この回転時に生じる遠心力により各コードを
して回転盤の外方に伸長状態に於て回転させるようにし
た式の刈払機に於て、回転盤の底面に丸鋸板を着脱可能
に取付けると共に回転盤の上面に、前記の丸鋸板よりも
径の大きいガードプレートを取付けて成る刈払機、特に
草刈機を要旨とするから前記の如き所期の目的を良く達
成し得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈払機、特に草刈機の一実施例を示
し、第１図は本考案の装置が施される刈払機の概念図、
第２図は本考案装置の一部を切欠した平面図、第３図は
同上■−■線の断面図である。 ａ・・・・・・回転盤、 １４・・・・・・コード ドブレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 補管の基端部に原動機を、補管の先端にギヤーハウジン
   グを介して回転盤を取付け、この回転盤に複数本のコー
   ドを捲回すると共にこれ等コードの先端部を所望の長さ
   に於て回転盤の外周に導出係止し、原動機より柄管内に
   挿入された伝動機構を介して回転盤を回転させ、この回
   転時に生じる遠心力により各コードをして回転盤の外方
   に伸長状態に於て回転させるようにした式の刈払機に於
   て、回転盤の底面に丸鋸板を着脱可能に取付けると共に
   回転盤の上面に、前記の丸鋸板よりも径の大きいガード
   プレートを取付けて成る月払機、特に草刈機。