JPS5931764Y2 - アスフアルトプラントにおける合材排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アスファルトプラントにおける合材排出装置
に係るものであり、アスファルトプラントで製造された
アスファルト合材を直接搬送用トラックに排出供給する
と共に、合材サイロに向けて配設されるコンベヤーにも
排出供給することのできる装置に関するものである。

従来、アスファルトプラントで製造されたアスファルト
合材は、そのミキサーの下側に進入する搬送用トラック
に対して、ミキサーがら直接搬送用トラックに排出供給
されて出荷する場合と、合材サイロに一担貯蔵した後に
適時出荷する場合とがある。

そして、アスファルト合材を合材サイロに供給するため
には、アスファルトプラントとは別個に用意された適宜
なコンベヤーをその都度ミキサーと合材サイロとの間に
配設する必要があった。

ところが、このコンベヤーに対して、アスファルトプラ
ントにおけるミキサー排出口がらのアスファルト合材の
供給が一時に行なわれるために、コンベヤー上にアスフ
ァルト合材を全部受は止めることができず、その送り機
能を充分に発揮することが困難で゛あった。

本考案は、これらの欠点を除去することを目的とするも
のであって、アスファルト合材搬送用トラックの出入す
るミキサーの下側部に位置する進入路に対し、アスファ
ルト合材を合材サイロに供給するためのコンベヤー装置
に供給する合材排出装置をアスファルトプラント本体に
設けたガイドレールによって進入、後退自在に支持する
ことにより、必要に応じて合材排出装置のホッパーをア
スファルトプラントのミキサー排出口の下側部に移動配
設すれば、合材サイロに向けたコンベヤーに対するアス
ファルト合材の供給を合材排出装置を介して容易に行う
ことのできるアスファルトプラントにおける合材排出装
置を提供するものである。

また、本考案の他の目的とするところは、合材排出装置
の上面にアスファルトプラントのミキサー排出口に対向
するホッパーを設け、ミキサー排出口から排出されるア
スファルト合材を一時的にホッパーに受は止めることが
できるよう構成することにより、合材サイロに向けて配
設されたコンベヤー装置に対し、合材排出装置から適量
宛のアスファルト合材を順次供給することができるので
、コンベヤー装置の送り機能を充分に発揮してアスファ
ルト合材を合材サイロに対して移送することのできるア
スファルトプラントにおける合材排出装置を提供するも
のである。

さらに、本考案の他の目的とするところは、ホッパー排
出口の開口部における上側に位置した戻り側無端チェー
ンの下側に分配板を設けて、その分配板における戻り側
無端チェーンの進み勝手側の端末部を下側に位置した送
り側無端チェーンの中間位置に対向させることにより、
ホッパーから供給されるアスファルト合材を分配板によ
り支持し、無端チェーンに配設されたスラットによって
適量宛づつ送り側無端チェーンの中間位置に供給するこ
とができるので、無端チェーンの移動方向を変換する一
側端末部にアスファルト合材を詰まらすことがなく、合
材排出装置の機能を充分に発揮することのできるアスフ
ァルトプラントにおける合材排出装置を提供するもので
ある。

即ち本考案は、スラットを配設する無端チェーンを内装
被覆したケースの上面にアスファルトプラントのミキサ
ーから排出されるアスファルト合材を一時的に受は止め
ることのできるホッパーを設けると共に、ケースの下面
−側に合材排出口を開口し、ホッパー排出口の開口にに
おける上側に位置した戻り側無端チェーンの下側に分配
板を設けて、その分配板における戻り側無端チェーンの
進み勝手側の端末部を下側に位置した送り側無端チェー
ンの中間部に対向位置させた合材排出装置を設け、その
合材排出装置をアスファルトプラントのミキサー下側部
に位置するアスファルト合材搬送用トラックの進入路に
対してガイドレールにより進入、後退自在配設したこと
を特徴とするアスファルトプラントにおける合材排出装
置の構造を要旨とするもので゛ある。

次に本考案を図示実施例に従って説明すれば、１はアス
ファルトプラントの本体であって、下側部に計量された
骨材とアスファルトとを混合するミキサー２を具備して
いる。

そして、このミキサー２の下側部にはアスファルト合材
搬送用トラックの進入路が設けである。

３はミキサー排出口であって、ミキサー２によって混合
されたアスファルト合材を排出するものである。

４は合材排出装置のケースであって、両側にチェーン歯
車５，５を配設して２〜数本の無端チェーン６を回転自
在に張設し、その無端チェーン６．６に多数のスラット
７．７を適宜間隔を設けて配設し、スラット７．７・・
・・・・の上端部がそれぞれケース４の内側上壁面及び
下壁面に接するようにし、全体としてスラットコンベヤ
ーを形成している。

８は電動機であって、その回転をチェーン歯車５に伝達
して無端チェーン６を回転させるものである。

９はスラット押えであって、下側に位置する送り側無端
チェーン６の上面に位置して設けられ、そのスラット７
．７・・・・・・の上端部がケース４の内側下壁面に常
時接近するように弾性的に押圧支持するものである。

１０はホッパーであって、ケース４の上面にその排出口
１１を開口するように設けたものであり、このホッパー
１０の上部開口はアスファルトプラントにおけるミキサ
ー２の排出口３に対向するように設けられ、ミキサー２
から排出されるアスファルト合材を一時的に受は止める
ことのできる大きさに造られている。

１２はゲートで゛あって、ホッパー１０の排出口１１の
開度を調節するためのものである。

１３は分配板であって、ホッパー１０の排出口１１に対
向して上側に位置する戻り側無端チェーン６の下側に設
けられるもので゛あり、ホッパー１０の排出口１１から
供給されるアスファルト合材が妄りに落下しないように
支持するためのものである。

そして、この分配板１３における戻り側無端チェーン６
の進み勝手側の端末部は、下側を移動する送り側無端チ
ェーン６の中間位置に対向させである。

１４は合材排出口であって、ケース４の一側下壁面に開
口している。

１５はガイドローラーであって、ケース４の滴所に設け
たものであり、アスファルトプラントの本体１に設けた
ガイドレール１６に対し摺動自在に支持されるものであ
り、必要により合材排出装置をミキサーの下側部におけ
るアスファルト合材搬送用トラックの進入路に対して、
進入させ或は後退させるためのものである。

本考案の合材排出装置は、このように構成されており、
アスファルトプラントにおけるミキサー２によって混合
されたアスファルト合材は、そのミキサー２の下側部の
進入路に進入してくる搬送用トラックに対して、ミキサ
ー排出口３から直接排出供給され、通常のアスファルト
プラントと同様にアスファルト合材を出荷することがで
きる。

次いで、アスファルト合材を合材サイロに供給する時に
は、スラットコンベヤー装置を内蔵した合材排出装置を
ガイドレール１６を介して移動し、ミキサー２の下側部
における進入路に進入させ、そのホッパー１０をミキサ
ー排出口３の下側部に位置させた後、ミキサー排出口３
を開口すれば、ミキサー２内のアスファルト合材は、と
りあえずその全てがホッパー１０に供給される。

ホッパー１０に供給されたアスファルト合材は、下側の
排出口１１よりケース４内に供給され分配板１３に支持
される。

この時、分配板１３上を移動する上側に位置した戻り側
無端チェーン６のスラット７．７・・・・・・により、
分配板１３上に供給されるアスファルト合材は分割され
ながら移動させられ、分配板１３の端末部より下側に位
置した送り側無端チェーン６の中間部におけるケース４
の下壁面上に落下させられる。

ケース４の下壁面上に落下したアスファルト合材は、送
り側無端チェーン６のスラット７゜７・・・・・・によ
って移動させられ合材排出口１４より合材サイロに向け
て配設されるコンベヤーに対して順次に適量宛供給する
ことができるものである。

このように、本考案による時は、アスファルトプラント
におけるミキサー排出口から排出されるアスファルト合
材を、通常のアスファルトプラントと同様に、搬送用ト
ラックをミキサーの下側部におけるトラック進入路に進
入させ、ミキサーから直接搬送用トラックに供給して出
荷することができると共に、ミキサーの下側部における
トラック進入路に対して進退自在に設けた合材排出装置
によって合材サイロに向けて配設されるコンベヤーにも
供給することができる実益を有するものである。

また、本考案による時には、合材排出装置のケースにミ
キサーから排出されるアスファルト合材を予じめ受は止
めることのできるホッパーを設けであるので゛、ミキサ
ー排出口から排出されるアスファルト合材は、一時的に
ホッパーに受は止められ、ホッパーの排出口から適量宛
のアスファルト合材をスラットコンベヤーにより無理な
く合材排出口に移送することができ合材サイロに向けて
配設されたコンベヤー装置に対して適量宛のアスファル
ト合材を順次供給することができるので、コンベヤー装
置の送り機能を充分に発揮しアスファルト合材を合材サ
イロに対して効果的に供給することができる実益を有す
る。

また、合材排出装置内を移送するアスファルト合材は、
分配板によって送り側無端チェーンの中間部に供給され
るので、無端チェーンの移動方向を変換する一側末端部
にアスファルト合材を詰まらせることがなく、故障の発
生を防止することができると共に、合材排出装置におけ
るスラットコンベヤー装置の機能を充分に発揮し効率を
向上させることのできる実益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は一部を切欠して示
した正・面図、第２図は要部の拡大縦断側面図である。 図中の符号を説明すれば次の通りである。 １はアスファルトプラントの本体、２はミキサー、３は
ミキサー排出口、４はケース、５はチェーン歯車、６は
チェーン、７はフラット、８は電動機、９はスラット押
え、１０はホッパー、１１は排出口、１２はゲート、１
３は分配板、１４は合材排出口、１５はガイドローラー
、１６はガイドレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スラットを配設する無端チェーンを内装被覆したケース
   の上面にアスファルトプラントのミキサーから排出され
   るアスファルト合材を一時的に受は止めることのできる
   ホッパーを設けると共に、ケースの下面−側に合材排出
   口を開口し、ホッパー排出口の開口部における上側に位
   置した戻り側無端チェーンの下側に分配板を設けて、そ
   の分配板における戻り側無端チェーンの進み勝手側の端
   末部を下側に位置した送り側無端チェーンの中間部に対
   向位置させた合材排出装置を設け、その合材排出装置を
   アスファルトプラントのミキサー下側部に位置するアス
   ファルト合材搬送用トラックの進入路に対してガイドレ
   ールにより進入、後退自在に配設したことを特徴とする
   アスファルトプラントにおける合材排出装置。