JPS5931258Y2 - 医療用瓶の懸垂具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 点滴用薬液、または輸血用血液等を入れた医療用瓶を倒
さにして懸垂するための懸垂具としては、金属製のもの
と、合成樹脂のものとがある。

前者は、瓶の底部に形成された溝を利用して瓶に取付け
るようになっているが、この溝の成形や懸垂具の取付げ
に、手間を要するとともに、価格が犬となり、また衝撃
等により、懸垂具によって瓶が破損されることもあった
。

後者は、例えば実公昭４７−３０９４６号公報、あるい
は同４８−２７４９８号公報に記載されているように、
合成樹脂の平板に、一端が該平板と連続する欠円状吊り
環を切設したもので、これを瓶の底に当てがい、熱収縮
フィルムチューブをもって、瓶とともに被覆し固定して
、使用に供されるものである。

このものは、製作が簡単で価格は低減されるとともに、
緩衝効果もすぐれており、しかも、体裁も良好であると
いうオ暁のある反面、吊り環の長さに制限があるため、
懸垂作業にやや不便であり、また、吊り環が片持式であ
るため、懸垂時の吊り支点が瓶の中心より側方偏位し、
瓶が傾くという欠点がある。

本考案は、上述した従来のものの欠点を除去してなる懸
垂具に関するもので、以下、図面に基いて説明する。

第１図及び第２図は、本考案の第１実施例を示すもので
、合成樹脂又はゴム等の比較的柔軟な材料よりなる低寸
のキャンプ状基板１の頂面１ａの外周付近に、その周胴
１ｂよりも若干低寸で、かつキャンプ状基板１と同心を
なす受支環１Ｃを垂設し、該受支環１ｃの求心側に沿っ
て、概ね同寸の４個の円弧状スロット２，２を、相互間
の間隔すなわち連片３，４が、交互に大小をなすように
して切設し、さらに前記４個のスロット２の求心側に、
小幅の連片４，４の中央部同士を結ぶ直径上に位置する
橋絡片５を残して、その両側に、前記スロット２の内縁
の曲率半径よりもやや小径の半円状透孔６，６を穿設す
ることにより、スロット２と透孔６との間に、環状帯片
７を形成しである。

これを瓶に取付けるには、第３図に示すように、キャン
プ状基板１を瓶８の底部に嵌合し、瓶８に嵌挿した熱収
縮性フィルムチューブ９を加熱収縮させることにより、
キャップ状基板１０周胴１ ｂを締着するとともに、フ
ィルムチューブ９の瓶８の底よりの突出部を内向折曲９
ａさせて、キャンプ状基板１の頂面１ａに係止−させる
。

こＱ瓶８をフック１０へ懸垂するｉ／ｃ／ｆｉ、まず橋
絡片５を、上方へ向かってやや強く引張る。

すると、小幅の連片４，４は切断され、環状帯片Ｔ。

７は、橋絡片５により引張られて、大幅Ｑ連片３゜３の
端部まわりに上向回動する。

従って、橋絡片５は大きく浮上することとなりこれな、
フック１０に引掛ければよい。

本考案の懸垂具によると、橋絡片５の中央たる吊支点は
、常に瓶８の中心に位置するため、瓶８を正しく垂直に
保持することができ好都合である。

受支環１ｃば、瓶８への取付時、頂面１ａを瓶８の底よ
り若干浮上させるためのものであり、これにより、橋絡
片５の把持は容易となる。

しかし、周胴１ｂ及び受支環１ｃを備えない単なる平板
をもって基板としてもよい。

なお、小幅の連片４の幅は、橋絡片５を引張ることより
容易に切断されるように定められるが、連片４を小幅と
する代りに、■溝等の切断用案内線を設けたり、側縁に
切込みを設けたり、あるいは中間に切断案内孔を設ける
等してもよい。

また、小幅の連片４を全く設けることな〈実施すること
もできる。

第４図は、本考案の別の実施例を示すもので、第１実施
例と同様の個所には、それと同一の符号を付してあり、
それと異なるのは、受支環１ｃとスロット２との間に、
スロット２と同心をなす４個ノ円弧状スロット１２を、
相互間の間隔すなわち連片１３，１４が交互に大小をな
すようにして、かつ大幅の連片１３ば、小幅の連片４の
外側に、小幅の連片１４は大幅の連片３の外側に位置す
るようにして切設したことであり、スロット２とスロッ
ト１２の間には、環状帯片１５が形成されている。

このようにすると、橋絡片５を引張った際、小幅の連片
４及び１４のみが切断され、橋絡片５ば、環状帯片Ｉ及
び１５を介して、大幅の連片１３の端部まわりに浮上す
ることとなり、その浮上量をより大きくすることができ
る。

□

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案□の一実施例を示す平面図、第２図は
、同じく縦断正面図、第３図は、同じく使用状態を示す
斜面図、第４図は、本考案の第２実施例を示す平面図で
ある。 １・・・・・・基板、１ａ・・・・・・頂面、１ｂ・・
・・・・周胴、１ｃ・・・・・・受支環、２・・・・・
・スロット、３，４・・・・・連片、５・・・・・・橋
絡片、６・・・・・・透孔、Ｔ・・・・・・環状帯片、
８・・・・・蟻、９・−・・−フィルムチューブ、９ａ
・・・・・・内向折曲、１０・・・・・・フック、１２
・・・・・・スロット、１３．１４・・・・・・連片、
１５・・・・・・環状帯片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （１）直径方向を向ぐ橋絡片を備える円形帯状片におけ
   る前記橋絡片と直交する外側縁を、連片を介して基板に
   接続してなる医療用瓶の懸垂具。 （２） 円形帯状片における橋絡片の延長上の外側縁
   を、容易に切断しうるようにした連片を介して基板に接
   続してなる実用新案登録請求の範囲第１項に記載の医療
   用瓶の懸垂具。 （の 円形帯状片における橋絡片の延長上の外側縁を、
   小幅の連片を介して基板に接続してなる実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載の医療用瓶の懸垂具。 （４）円形帯状片における橋絡片の延長上の外側縁を、
   切断案内線を備える連片を介して基板に接続してなる実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載の医療用瓶の懸垂具
   。 （５）円形帯状片の外側に、やや大径の円形帯状片を配
   設し、該大径の円形帯状片を、橋絡片の延長上に位置す
   る連片を介しそ、基板に接続してなる実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の医療用瓶の懸垂具。 （６）基板が平板である実用新案登録請求の範囲第１項
   乃至第５項のいずれかに記載の医療用瓶の懸垂具。 （１）基板がキャンプ状である実用新案登録請求の範囲
   第１項乃至第５項のいずれかに記載の医療用瓶の懸垂具
   。 （８）外周付近に低寸の受支環を垂設してなる実用新案
   登録請求の範囲第７項に記載の医療用瓶の懸垂具。