JPS5928722Y2 - バイトホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、中ぐり盤などのバイトを保持する中ぐり加工
用のバイトホルダーに関するものである。

従来ブロワ−胴体等の加工物の内面加工には中ぐり盤が
用いられ、その中ぐり作業は中ぐりバーにバイトホルダ
ーを取付け、バイトの半径方向送りには回転中に送りネ
ジの頭部にスパナをかけて人力で廻ねして送るか、又は
停止してバイトを喰えなおしてバイトの位置決めをして
いたため、このバイトの位置決め測定に手数がか７））
す、特にブロワ−胴体等の内面加工の場合には上下二つ
割りになっている加工物のカバーの開は締めによる変動
でバイトの位置決め測定作業がその都度加わる等、加工
準備のための付帯作業即ち段取りに要する時間は正味の
切味の切削時間よりはるかに長く、例えは正味切削時間
が全作業時間のｌ／２〜ｌ／４位の僅かな時間でしかな
いなどの無駄があり、加工作業の能率上にも問題があっ
て作業費高となるし、またボーリングバーの回りにセッ
トするバイトホルダーではその大きさｆこ制約のあるこ
とが多く、コンパクトであることが要請されると同時に
、切削中のどビリやガタなどを生じないための考慮をす
ると、その構成は比較的大型とならざるを得ない不便が
あった。

本考案は、これら従来の欠点を有効に除去しようとする
もので加工準備作業を簡素化し作業性並びに仕上精度を
著しく向上し得る中ぐり加工用ホルダーを提供しようと
するにある。

また本考案ではバイトの送り量、速度を簡易に変換設定
でき、その制御性も良好で加工上精度をあげ得ると共に
使いやすさと加工範囲も広く用いられ著しくコンパクト
な汎用中ぐり加工用のバイトホルダーとすることも目的
としている。

本考案は、中ぐりバー１に滑動可能に装着されるハウジ
ング２に、バイト３が着脱自在に設けられるバイトホル
ダー４を摺動可能に嵌合配備したものにおいて、ハウジ
ング２を中ぐりバー１に着脱自在に抱持させるために分
割面のある馬蹄形とし、この分割下端面に締付部材２１
と電動ロック機構２２を備えたベースカバー２０を、該
締付部材２１を該電動ロック機構で前記中ぐりバー１に
田接可能に装着して中ぐリバー１に抱持させ、さらに前
記バイト３の突き出し量を半径方向に延長させうるよう
にエクステンション部４′を介してバイト３をバイトホ
ルダー４に備え、前記ハウジング２に螺軸５，５をハウ
ジング２に対してその軸方向に移動しない状態で回転可
能に設は且つ中ぐリバー１の半径方向にバイトホルダー
４が突き出されるようにバイトホルダー４を前記螺軸５
゜５に螺合すると共に、該螺軸５，５はギヤ６．７など
の伝達部材を介して電動機８に連結されて前記ハウジン
グ２に内装され、しかも前記ハウジング２が中ぐりバー
１の軸方向に形成された溝２７に嵌合されている、ラッ
クのあるスライドバー２８に連結され、且つ該ラックに
噛合する動力伝達部２９及び出力軸３０を介して駆動装
置３１に連絡され、ハウジング２を中ぐりバー１の軸方
向に移動調整できるようにしていることを特徴とする中
ぐり加工用のバイトホルダーである。

第１図及び第２図において、中ぐリバー１に抱持させる
ハウジング２にスライダーとなるバイトホルダー４が嵌
合されている。

このバイトホルダー４はエクステンション部４′ を介
してバイト３を備えでおりバイト３の突き出し童の増加
をはかれるようにしである。

そして螺軸５（ハウジング２にハウジング２に対してそ
の軸方向に移動しない状態で回転可能に一対設けられる
）に直接又はスライダー９を介しで螺合連結され、螺軸
５の回転で摺動してバイトホルダー４に備えたバイト３
の突き出し童が調整設定できるようになっている。

そしで螺軸５を含む送り機構としては伝達部材例えはギ
ヤ６、軸１７に取付けたギヤ１１ベベルギヤ１０及びシ
ャフト１１と必要に応じ平歯車１２群からなるハーモニ
ックコンポ−ネットで減速用の伝達機構とし、これを介
してパルスモータなどの電動機８に連絡し、該パルスモ
ータより数百弁０−に減速しで螺軸５の回転でバイトホ
ルダー４が移動するようになっている。

そしてパルスモータはバイトホルダー４の半径方向送り
を外部から操作できるように、且つデジタル制御可能と
するため、前記中ぐりバー１の軸方向に設けた複数個の
コンセント１３に接続用の電源コード１４で挿脱可能に
接続され、しかも該コンセント１３はそれぞれ中ぐりバ
ー１の中空部に埋込まれた接続用コードで軸端に取付け
られたスリップリング１５を通じて制御装置１６例えば
パルスモータ用の電源につながっている。

この制御用の電源はパルスモータへのパルス数即ち、バ
イトの半径方向の送り量及びパルス発振周波数即ち送り
速度を自由に変えられる装置としである。

なおハウジング２を中ぐりバー１に保持させるために馬
蹄形のハウジング２の分割下端面１８にベースカバー２
０をボルト１９で締付けである。

加工物の端面を加工する時、すなわち半径方向の送りを
行う時は軸方向の動きがあってはならず、締付部材２１
及び電動ロック機構２２で固定すみようにしである。

また円筒面を削る時はバイトホルダー４が動いてはなら
ずその締付装置としては電動ロック機構２２と同じ構造
の電動ロック機構２２Ａを動作させ外部からロック出来
る機能をベースカバー２０に備えている。

なお前記中ぐりバー１はフェーシングマシンなどの駆動
部２４にジヨイント２５を介して連結され軸受部２６で
支承され、バイト３のあるバイトホルダー４を軸方向に
若干移動可能とするため、このバイトホルダー４を持つ
ハウジング２はラックを設けたスライドパー２８に連結
されている。

そして中ぐりバー１の軸方向に形成した蟻溝２７に滑動
可能に嵌合しており、ラックを有しでいる。

このスライドパー２８と、ラックに噛合する動力伝達部
２９及び出力軸３０を介しで連絡されたパルスモータな
どの駆動装置３１と、この駆動装置３１の起動停止を制
御する制御装置１６とからなる送り機構を介して、ハウ
ジング２に取付けられたバイトホルダー４を中ぐりバー
１の軸方向に移動調整できるようになっている。

第５図及び第６図の具体例では前記実症例の馬蹄形のハ
ウジング２を半径方向に延長させたものである。

図中３２は操作ボックス、３３はサポート、３４はサポ
ート昇降用１駆動部、３５はドライブユニット、３６は
左右移動用の動力部、３７は差動歯車機構で電動ロック
機構のトルク増加に役立たせである。

３８は出力軸、３９はバイト取付部、４０はブロワ−胴
体などの加工物である。

しかして、駆動部２４に連結された中ぐりバー１の軸端
にモータ電源用のスリップリング１５を取付は中ぐりバ
ー１の軸芯にコードを悪し数個所のコンセント１３に連
絡しであるので、電動機８の電源コード１４を前記コン
セント１３の最も近いものに選んで差し込み（他はカバ
ーしでおく）、制御装置１６の調整でバイトホルダー４
の突き出し量をかえで設定を行ない、加工物４００）中
ぐり加工を行う場合にはバイトの半径方向の送り装置と
ポーリング自体の有する軸方向の移動を利用して中ぐり
作業ができ、バイトの形状の不適確又は摩耗により交換
に際し最初旬位置決め以外はカバーの取り外しを行わな
いで加工が可能であり、ボーリングバー自体σ）使用上
Ｏ制限は加わらずにホルダーの使いやすさ、加工範囲の
広さを損うことなく作業が能率的にできるものである。

本考案により、中ぐりバーのどの位置でも自由に取付け
ることができ、移動するホルダーに故障も少なく安定し
た操作を可能にし、バイトの軸方向並びに半径方向の送
りをデジタル制御とすることが容易にでき、且つコンパ
クトな構成の割りにバイトの突き出し重を大きくするこ
とが可能で、広範囲の切削加工ができ、切削加工の操作
時間をも短縮化でき従来のボーリングバー自体の使用上
の制限はなく、設定変換も迅速にでき、しかも馬蹄形ハ
ウジングの分割下端面にベースカバーを着脱することと
ロックすることで、バイトが中ぐりバー軸心を含む直角
面に定置されることとなって、安定した加工か可能で取
付け、取外し作業も中ぐリバーにバイトホルダーを仮り
止めしてできるのであり、大型化に適し、伝達機構の切
換え或いは連けい関係を切離し組合せる必要もなく取換
えられその組み換え作業も、バイトの突き出し量の増減
も中ぐりのための段取り時間やその他付帯作業を大巾に
減らすことができ、全体として中ぐり加工の能率は従来
のものに比して数倍になり、その取扱いも簡便で作業員
の熟練を要することもなく、加工精度を著しく向上し語
操作もなくなると共に保守保安も簡単であり使い易さと
加工範囲の広さの利点を増大できるので、汎用性にも富
み互換性も良いし生産性を著しく増加でき、その土中ぐ
りバー１への安定保持と軸方向或いは半径方向の移動に
伴なう操作の安定性を増し中ぐりバーにおけるハウジン
グのロック作用も容易にしてバイトホルダーの不動化を
確実にし加工精度を大巾に高められるし、作業コストも
安くなるほか加工製品の品質の均一化が容易にはかられ
、製作も容易であって安価につくような型式のバイトホ
ルダーとすることができるなどの実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は一部切断正面図
、第２図はその一部切欠側面図、第３図は縦断面図、第
４図は使用状態の側面図、第５図は他の実症例の一部切
欠側面図、第６図はその切断ｌｌｌ１面図である。 １・・・・・・中ぐりバー ２・・・・・・ハウジング
、３・・・・・・バイト、４・・・・・・バイトホルダ
ー ４′・・・・・・エクステンション部、５・・・・
・・螺軸、６，７・・・・・・ギヤ、８・・・・・・電
動機、９・・・・・・スライダー １０・・・・・・ベ
ベルギヤ、１１・・・・・・シャフト、１２・・・・・
・平歯車、１３・・・・・・コンセント、１４・・・・
・・電源コード、１５・・・・・・スリップリング、１
６・・・・・・制御装置、１７・・・・・・軸、１８・
・・・・・分割下端面、１９・・・・・・ボルト、２０
・・・・・・ベースカバー、２１・・・・・・締付部材
、２２，２２Ａ・・・・・・ロック機構、２３・・・・
・・キー、２４・・・・・・駆動部、２５・・・・・・
ジヨイント、２６・・・・・・軸受部、２７・・・・・
・蟻Ｌ２８・・・・・・スライドバー、２９・・・・・
・動力伝達部、３０・・・・・・出力軸、３１・・・・
・・駆動装置、３２・・・・・・操作ボックス、３３・
・・・・・サポート、３４・・・・・・サポート昇降用
駆動部、３５・・・・・・ドライブユニット、３６・・
・・・・左右移動用の動力部、３７・・・・・・差動歯
車機構、３８・・・・・・出力軸、３９・・・・・・バ
イト取付部、４０・・・・・・加工物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中ぐりバー１に滑動可能に装着されるハウジング２に、
   バイト３が着脱自在に設けられるバイトホルダー４を摺
   動可能に嵌合配備したものにおいて、ハウジング２を中
   ぐリバー１に着脱自在に抱持させるために分割面のある
   馬蹄形とし、こび）分割下端面に締付部材２１と電動ロ
   ック機構２２を備えたベースカバー２０を、該締付部材
   ２１を該電動ロック機構で前記中ぐりバー１に圧接可能
   に装着して中ぐリバー１に抱持させ、さらに前記バイト
   ３の突き出し量を半径方向に延長させうるようにエクス
   テンション部４′を介してバイト３をバイトホルダー４
   に備え、前記ハウジング２に螺軸５，５をハウジング２
   に対してその軸方向に移動しない状態で回転可能に設は
   且つ中ぐリバー１０半径方向にバイトホルダー４が突き
   出されるようにバイトホルダー４を前記螺軸５，５に螺
   合すると共に、該螺軸５，５はギヤ６．７などの伝達部
   材を介して電動機８に連結されて前記ノ・ウジング２に
   内装され、しかも前記ハウジング２が中ぐリバー１の軸
   方向に形成された溝２７に嵌合されている、ラックのあ
   るスライドバー２８に連結され、且つ該ラックに噛合す
   る動力伝達部２９及び出力軸３０を介して駆動装置３１
   に連絡され、ハウジング２を中ぐリバー１の軸方向に移
   動調整できるようにしていることを特徴とする中ぐり加
   工用のバイトホルダー。