JPS5928663B2 - 生糸および生織物の膨化処理方法 - Google Patents
生糸および生織物の膨化処理方法Info
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Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、生糸および生織物全体に均一な膨化をはかり
、柔軟性および平滑性を付与する膨化処理方法に関する
ものである。
、柔軟性および平滑性を付与する膨化処理方法に関する
ものである。
従来、生糸類の下漬方法は生糸や絹糸の繰返しや撚糸の
操作を容易にするために糸の表面の柔軟および平滑化、
又は給油の目的で実施されてきた。
操作を容易にするために糸の表面の柔軟および平滑化、
又は給油の目的で実施されてきた。
しかるに、最近の生糸の製糸方法は高温長時間煮繭、高
速自動繰糸法に改められてきて、生糸は繭糸が緊張、乾
燥固結された針金状の硬直したものとなり、しかも面の
間層、中層および内層が十分混練されていないため偏繰
糸となり、生糸の含水率も少なく、糸質内容に斑が多く
、伸度も少なくなってきている。
速自動繰糸法に改められてきて、生糸は繭糸が緊張、乾
燥固結された針金状の硬直したものとなり、しかも面の
間層、中層および内層が十分混練されていないため偏繰
糸となり、生糸の含水率も少なく、糸質内容に斑が多く
、伸度も少なくなってきている。
このような生糸の欠陥を除去しなければ、織物では経編
や織段がつき易く、また精練では練斑、折れ、しわなど
の原因となり、染色で巣房が生じ易く問題であった。
や織段がつき易く、また精練では練斑、折れ、しわなど
の原因となり、染色で巣房が生じ易く問題であった。
他方、生織物の精練前における下漬方法は、60℃内例
の精練廃液に12〜24時間浸漬処理することによって
なされてきたが、この方法では時間がかかるばかりでな
く、精練で練斑や折れなどが生じ易く、均一な染色も困
難であった。
の精練廃液に12〜24時間浸漬処理することによって
なされてきたが、この方法では時間がかかるばかりでな
く、精練で練斑や折れなどが生じ易く、均一な染色も困
難であった。
本発明は、これらの欠点を解消し、生糸および生織物の
準備工程の前処理として、生糸および生織物を均一に膨
化し、柔軟にして嵩高性を有する生糸および生織物とな
しうる膨化処理方法を提供する。
準備工程の前処理として、生糸および生織物を均一に膨
化し、柔軟にして嵩高性を有する生糸および生織物とな
しうる膨化処理方法を提供する。
本発明の方法では、準備工程も容易となり、織物に経編
や織段のような織疵を生ずることもなく、織物の風合を
向上するものである。
や織段のような織疵を生ずることもなく、織物の風合を
向上するものである。
特に皺の欠陥は著しく改良され、染色も容易で、巣房の
心配も少なくなる。
心配も少なくなる。
本発明の方法は、生糸および生織物を真空浸透機に入れ
、水を均一に吸収せしめた後、脱水機で脱水し、次いで
膨化剤と平滑剤を含む処理浴に浸漬し、その後水洗、脱
水することを特徴とする。
、水を均一に吸収せしめた後、脱水機で脱水し、次いで
膨化剤と平滑剤を含む処理浴に浸漬し、その後水洗、脱
水することを特徴とする。
上記処理浴中の膨化剤と平滑剤の配合割合および種類は
特に問わないが、膨化剤と平滑剤を重量比率で90〜9
9.8%対10〜0.2%の割合で使用するのが好まし
い。
特に問わないが、膨化剤と平滑剤を重量比率で90〜9
9.8%対10〜0.2%の割合で使用するのが好まし
い。
膨化剤にはアルキルサルフェート、アルキルスルフォネ
ート、モノ又はジアルキルスルフオサクシネート、アル
キルエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、油脂の硫酸化物、アルキルフォスフェート、アルキ
ルエトキシフォスフェート、アルキルアミドエチルスル
フォネートまたはこれらの混合物が含まれ、特にアルキ
ルサルフェート30〜70重量%、油脂の硫酸化物10
〜30重量係及びジアルキルスルフオサクシネートlO
〜40 重量%ノ混合系からなるものが好ましい。
ート、モノ又はジアルキルスルフオサクシネート、アル
キルエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、油脂の硫酸化物、アルキルフォスフェート、アルキ
ルエトキシフォスフェート、アルキルアミドエチルスル
フォネートまたはこれらの混合物が含まれ、特にアルキ
ルサルフェート30〜70重量%、油脂の硫酸化物10
〜30重量係及びジアルキルスルフオサクシネートlO
〜40 重量%ノ混合系からなるものが好ましい。
また、平滑剤としては一般に鉱物油、パラフィンワック
ス、油脂類、シリコンオイルまたはこれらの混合物が使
用される。
ス、油脂類、シリコンオイルまたはこれらの混合物が使
用される。
上記処理浴への浸漬処理は、上記膨油剤及び平滑剤を生
糸及び生織物の性状に応じて、0.1〜1.0重量%の
水性浴に調製して実施するのがよく、浸漬温度25〜6
0℃、浸漬時間30〜120分であるのが最も効果的で
ある。
糸及び生織物の性状に応じて、0.1〜1.0重量%の
水性浴に調製して実施するのがよく、浸漬温度25〜6
0℃、浸漬時間30〜120分であるのが最も効果的で
ある。
浸漬処理後の水洗は、冷水で実施するのが好ましく、最
初の真空浸透機による水の含浸も25℃以下、特に18
〜22℃程度の冷水で行なうのがよい。
初の真空浸透機による水の含浸も25℃以下、特に18
〜22℃程度の冷水で行なうのがよい。
なお、上記浸漬処理後、常法に従って生糸等は精練処理
されてよいが、精練後戻に本発明の処理浴による浸漬処
理を繰り返してもよく、この場合より安定した膨化処理
が可能となる。
されてよいが、精練後戻に本発明の処理浴による浸漬処
理を繰り返してもよく、この場合より安定した膨化処理
が可能となる。
このような本発明の方法では、生糸及び生織物全体に均
一な部化軟和処理が施され、良好な滑性が付与されるこ
ととなる。
一な部化軟和処理が施され、良好な滑性が付与されるこ
ととなる。
実施例 1
1)供試材料
昭和54年度春蚕繭
高速自動繰糸機による、硬質生糸27デニール。
2)処理方法
生糸4本合糸したものを真空浸透機に入れ、温度20℃
の冷水で十分吸水させ、後脱水した。
の冷水で十分吸水させ、後脱水した。
その後、該生糸を表−1の処理剤を0.4重量%の割合
で含む処理浴A−N中に、それぞれ25℃、30分間浸
漬し、引揚げた後、冷水で水洗し、脱水、乾燥した。
で含む処理浴A−N中に、それぞれ25℃、30分間浸
漬し、引揚げた後、冷水で水洗し、脱水、乾燥した。
得られた製品はいずれも従来の処理に比して、均一に膨
化軟和し、嵩高となり、該製品を用いて織成した布帛は
織疵や皺、折れなどが著しく減少し、風合もよく、染色
斑もできなかった。
化軟和し、嵩高となり、該製品を用いて織成した布帛は
織疵や皺、折れなどが著しく減少し、風合もよく、染色
斑もできなかった。
実施例 2
1)供試材料
経編の見える170目付の駒組織物
2)処理方法
表−1の処理剤を0.5%の割合で含む処理浴を調製し
、本発明に従って吸水、脱水処理した供試材料を糊抜き
工程中に幹処理浴に漬込み、30’CX2時間の浸漬処
理をした。
、本発明に従って吸水、脱水処理した供試材料を糊抜き
工程中に幹処理浴に漬込み、30’CX2時間の浸漬処
理をした。
精練処理後、更に各処理剤を0.3%の割合で含む処理
浴に供試材料を漬込み、30℃×60分の浸漬処理をし
た。
浴に供試材料を漬込み、30℃×60分の浸漬処理をし
た。
その結果、織物は膨化し、柔軟となり、経編は減退して
染色斑はできなかった。
染色斑はできなかった。
実施例 3
■)供試材料
絹織物(生織)重量686グ、巾39Cm1長さ10m
(。
(。
2)処理方法
上記絹織物を真空浸透機に入れ、20℃の冷水を吸水さ
せ、脱水後、下記の2種の方法で処理した。
せ、脱水後、下記の2種の方法で処理した。
本発明の方法によるものは、従来法に比して経筋、折れ
、皺、すれなどの欠点が解消し、染色斑もなく、風合も
柔らかくなった。
、皺、すれなどの欠点が解消し、染色斑もなく、風合も
柔らかくなった。
A0本発明の方法
a)表−1の処理剤を0.3?/lの割合で含む処理浴
に、30℃×60分間浸漬。
に、30℃×60分間浸漬。
b)石けん 10グ/11号硅酸
ソーダ 21/を重炭酸ソーダ
2 ’?/lハイドロサルファイド
1f/lモノゲン(第一工業製薬株式会社 のアニオン活性剤) lグ/lノイゲン
HC(第一工業製薬株 式会社の非イオン活性剤) o、5’y7tエチ
レンジアミン四酢酸(EDTA) 0.5f/、gから
なる精練浴で98〜b 精練。
ソーダ 21/を重炭酸ソーダ
2 ’?/lハイドロサルファイド
1f/lモノゲン(第一工業製薬株式会社 のアニオン活性剤) lグ/lノイゲン
HC(第一工業製薬株 式会社の非イオン活性剤) o、5’y7tエチ
レンジアミン四酢酸(EDTA) 0.5f/、gから
なる精練浴で98〜b 精練。
c) EDTA O,4?/lの湯浴にて、85℃
×20分間の湯洗。
×20分間の湯洗。
d)60℃×15分間の湯洗。
e)水洗。
f)脱水。
g)表−1の処理剤を0.2 ?/lの割合で含む処理
浴に30℃×30分間浸漬。
浴に30℃×30分間浸漬。
h)60℃×15分間の湯洗。
i)水洗。
J)乾燥。
B、従来法
aつ精練廃液に室温で12時間浸漬。
bつ〜i’) Aのb−f、h−jと同じ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生糸および生織物を真空浸透機に入れ、水を均一に
吸収せしめた後、脱水機で脱水し、次いで膨化剤と平滑
剤を含む処理浴に浸漬し、その後水洗、脱水することを
特徴とする生糸および生織物の膨化処理方法。 2 上記処理浴中、膨化剤と平滑剤が重量比率で90〜
99.8%対lO〜0.2%の割合で含まれることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 上記膨化剤がアルキルサルフェート、アルキルスル
フォネート、モノ又はジアルキルスルフオサクシネート
、アルキルエトキシサルフェート、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、油脂の硫酸化物、アルキルフォスフェート、
アルキルエトキシフォスフェート、アルキルアミドエチ
ルスルフォネートまたはこれらの混合物からなることを
特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法
。 4 上記膨化剤がアルキルサルフェート30〜70重量
%、油脂の硫酸化物10〜30重量%及びシアキルスル
フオサクシネート10〜40重量%の混合系からなるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 上記平滑剤が鉱物油、パラフィンワックス、油脂類
、シリコンオイル又はこれらの混合物からなることを特
徴とする特許請求の範囲第1項ないし第4項いずれかに
記載の方法。 6 上記処理浴が膨化剤及び平滑剤をo、i〜1.0重
量%の割合で含有することを特徴とする特許請求の範囲
第1項ないし第5項いずれかに記載の方法。 γ 上記処理浴への生糸および生織物の浸漬が25〜6
0℃で30〜120分間実施されることを特徴とする特
許請求の範囲第6項記載の方法。 8 上記真空浸透機で吸収せしめられる水の温度が25
℃以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項な
いし第1項いずれかに記載の方法。 9 上記処理浴への浸漬処理が生糸および生織物の精練
の前後2度fこわたって実施されることを特徴とする特
許請求の範囲第1項ないし第8項いずれかに記載の方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13619980A JPS5928663B2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 生糸および生織物の膨化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13619980A JPS5928663B2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 生糸および生織物の膨化処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5761768A JPS5761768A (en) | 1982-04-14 |
JPS5928663B2 true JPS5928663B2 (ja) | 1984-07-14 |
Family
ID=15169649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13619980A Expired JPS5928663B2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 生糸および生織物の膨化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5928663B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142164U (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-02 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1151601B (it) * | 1982-06-08 | 1986-12-24 | Henkel Chimica Spa | Prodotto e procedimento per la sgommatura della seta naturale |
JPS60119261A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-26 | 戸演織物株式会社 | 改質生糸の製造方法 |
-
1980
- 1980-09-27 JP JP13619980A patent/JPS5928663B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61142164U (ja) * | 1985-02-25 | 1986-09-02 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5761768A (en) | 1982-04-14 |
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