JPS5927617Y2 - 光拡散性カバ−材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光拡散性カバー材に関するものである。

各種光源を用いた表示システム、或いは照明においては
、点もしくは線状の光源を均一な面状の発光光源に転換
するために、光拡散性カバーを用いることが知られてい
る。

この光拡散性カバーとして、■光拡散性フィルム（酸化
チタン粉末等の光拡散剤を添加したプラスチックフィル
ム）の裏面に粘着層を設け、この粘着層において被カバ
一体に貼着するもの、■光拡散剤を添加した粘着剤を透
明プラスチックフィルムの裏面に設け、この粘着層にお
いて被カバ一体に貼着するものが公知である。

しかしながら、上記のカバー材Ａにおいては、フィルム
の引張強度が、フィルムへの光拡散剤の添加のために相
当に低下し、カバー材を予め巻取っておき、所定量巻き
解いて、所定のカバー形状に打抜くといったカバーの連
続打抜き底形が、カバー材の低引張強度のために困難で
ある。

他方、上記のカバー材Ｂにおいては、フィルムへの光拡
散剤の添加がなく、フィルムの強度を高く保持し得るか
ら、上記の連続打抜き成形には適合するが、粘着層の粘
着力が粘着層への光拡散性物質の添加のために相当に低
下するから、被カバ一体に対する固定安定性が劣る。

このように上記したカバー材Ａ、Ｈにおいては一長一短
があり、その短所は光拡散性物質に加えて着色性物質を
添加するときは、一層に増大する。

本考案に係る光拡散性カバーは上記の不利を軽減し得る
構成であり、光拡散層の裏面に着色層を設け、光拡散機
能を付与した粘着層を上記の裏面に設け、該粘着層に剥
離紙を仮着したことを特徴とするものである。

以下、図面により本考案を説明する。

図において、１は着色剤を添加した、または添加しない
可撓性の光拡散層である。

２は光拡散機能を付与した粘着層であり、着色してもよ
い。

３は粘着層に仮着した剥離紙である。

４は透明な保護フィルム層であり、省略することもでき
る。

５は着色層で゛ある。

上記において、光拡散材には、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、タルク、シリカ粉末、ガラスピーズ、各種の無機
または有機顔料が使用でき、無着色の光拡散材の場合は
、顔料、染料を混合して使用する。

光拡散層１と粘着層２の着色は、異色とすることもでき
る。

光拡散層１のベース樹脂、並びに透明保護フイルム４に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリアクリレート、ポリスチレン、ボ
ン塩化ビニル、ポリ塩化ビニリテ゛ン、ジアセテート、
トリアセテート、酢酸・酪酸セルロース、セロファン、
ナイロン、ポリウレタン等を使用できる。

本考案に係る光拡散性カバー材は上述した通りの構成で
あり、光拡散性物質を光拡散層１と粘着層２とに分けて
添加するものであるから、同一量の光拡散性物質を光拡
散層のみに添加するもの（既述のカバー材Ａ）に較べて
、光拡散層における光拡散性物質の添加量を少なくでき
、光拡散層の引張り強度を高く保持できる。

従って、カバー材の既述せる連続打抜成形を容易に行い
得、既述のカバー材Ａの欠点を軽減できる。

また、同一量の光拡散性物質を粘着層のみに添加するも
の（既述のカバー材Ｂ）に較べて、粘着層における光拡
散性物質の添加量を少なくでき、粘着層の接着力を強力
に保持できる。

従って、被カバ一体への固定安定性を向上でき、既述の
カバー材Ｂの欠点を軽減できる。

しかも、着色剤による着色機能を、光拡散層裏面に粘着
層を設けることによって付与しており、光拡散層と粘着
層の何れにも着色剤を混入しないかまたは混入量を微量
にとどめ得るので、着色機能の付与にもか・わらず、上
記の秀れた連続打抜成形性並びに固定安定性を充分に確
保できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る、光拡散性カバー材を示す説明図で
ある。 図において、１は光拡散層、２は光拡散材を添加した粘
着層である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光拡散層の裏面に着色層を設け、光拡散機能を付与した
   粘着層を上記の裏面に設け、該粘着層に剥離紙を仮着し
   たことを特徴とする光拡散性カバー材。