JPS5923536Y2 - 時計バンド用バックル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、時計バンド用の三つ折れバックルに関し、
バックルの厚さを薄くすることを目的としたものである
。

最近の時計バンドは、腕時計の薄型化に対応させて、厚
さが薄くなっているが、三つ折れバックルは、相変わら
ず、従来のままの厚いものが用いられている。

三つ折れバックルの厚さは、バックル表蓋の上板と、中
板と下板と、バックル表蓋の両側板間に懸架されて上板
と中板間の空間に配置される軸と軸に巻付けられたバン
ド取付具、にて決定されるが、前記各部材の板厚や軸径
は、強度上の問題で、一定限度以下にすることができな
いために、従来のままの構造では、バックルの厚さを薄
くできない欠点がある。

この考案は、前記の欠点を解決するためになされたもの
であり、前記の板厚や軸径を変更することなく、バンド
取付具と中板の組合せを改良して、バックルの厚さを薄
くするものである。

一実施例を図面に基づいて説明すると、この考案の時計
バンド用バックルは、上板１と、上板１の両側に形成さ
れた両側板２にて成る表蓋１１と、両側板２間に一端を
開閉可能に取付けて、上板１の下側に配置された中板３
と、中板３の他端に一端を開閉可能に取付けて、中板３
の下側に配置され、かつ他端に一方のバンド４を取付け
る下板５と、両側板２間に懸架され、かつ上板１と中板
３間の空間に配置された軸６と、一端を軸６に取付けて
、他端に他方のバンド７を取付ける取付具８と、取付具
８の一端に形成され、軸６の中板３と相対する下側の一
部に巻付けられた巻付片９と、中板３の巻付片９と相対
する部分に形成された、巻付片９を嵌入れる溝１０、に
て成るものである。

実施例における溝１０は、第１図と第２図に示すような
、くぼみ状の溝。

または、第３図のような、切抜き状の溝、にて構成され
ている。

実施例において、１２は、両側板２に形成されて、軸６
を任意に懸架するための軸穴である。

１３は、下板５の一部を起立させて形成して、中板３の
一端の軸着部分１４に掛外しする掛外し片である。

１５は、中板３の他端と下板５の一端を取付けた軸であ
る。

１６は、くぼみ状の溝１０に対応させて、下板５に形成
させたくぼみ状の溝である。

従来のバックルは、第５図に示すように、巻付片９が、
軸６全体に巻付けられる構造のため、軸６と中板３との
間に、巻付片９が配置される分だけ、バックルが厚くな
る欠点がある。

従来のバックルに対して、この考案のものは、前記した
ような構成であり、巻付片９を部分的に形成させるとと
もに、中板３に溝１０を形成させて、巻付片９を溝１０
内に嵌入れる構成にしたため、巻付片９は軸６と中板３
間に配置されないで、巻付片９の分だけ、バックルの厚
さを薄くすることができるものである。

従って考案の目的を達成できて、薄型バックルを提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、この考案の一実施例を示し、第１
図は、中板と下板がやや開いた状態を示すバックルの縦
断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は、
中板の別の実施例を示し第２図同様の断面図、第４図は
下側から見た取付具の斜視図、第５図は、従来のバック
ルを示し第２図同様の断面図。 １は上板、２は両側板、３は中板、５は下板、６は軸、
８は取付具、９は巻付片、１０は溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上板１と、前記上板１の両側に形成された両側板２と、
   前記両側板２間に一端を開閉可能に取付けて、前記上板
   １の下側に配置された中板３と、前記中板３の下側に配
   置されて、一端を前記中板３の他端に開閉可能に取付け
   、他端には一方のバンド４を取付ける下板５と、前記両
   側板２間に懸架されて、前記上板１と中板３間の空間に
   配置された軸６と、一端を前記軸６に取付けて、他端に
   は他方のバンド７を取付ける取付具８と、前記取付具８
   の一端に形成されて、前記軸６の下側の一部に巻付けら
   れた巻付片９と、前記中板３の巻付片９と相対する部分
   に形成されて、前記巻付片９を嵌入れる溝１０、にて戊
   る時計バンド用バックル。