JPS5923315Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は旋回および摺動自在な照明器具に関するもの
である。

従来の照明器具のうち、螢光灯のような管状の照明灯を
建物に取付ける方式として、天井などの取付面に固定し
た取付台の両端に設けたソケットに照明灯の両端の電極
をはめる方式、天井などがら鎖などで吊下げた取付台の
両端のソケットに照明灯の両端の電極をはめる方式など
がある。

しかし、何れの場合も取付けたのちは照明灯の位置や向
きは一定であり、その取付位置や向きを変えるためには
取付台そのものの位置を変えなければならないから、多
数の照明灯を設けた建物の場合は簡単に照明灯の取付は
位置や向きを変えることはできない。

また、天井などに取付けた回転体に管状の照明灯を取付
け、この照明灯の向きをがえ得るようにしたものもある
が、向きを変えるだけで゛は照明の効果は殆んど変らな
い。

この考案の目的は上記のような旋回できる照明灯におい
て、さらに一定の範囲で移動できるようにして、従来の
照明器具では果すことのできなかった優れた照明効果が
得られるようにすることである。

すなわち、この考案は上記の目的を達するために天井な
どの建物の取付面に固定した取付台に管状照明灯を回動
自在に取付けた照明器具において、取付台に取付けた回
転体に摺動自在に取付けた支持杆の両端に、電灯線に通
じる電線を有するソケットを取付け、管状照明灯の両端
をこの両ソケットに着脱自在に取付けた照明器具を提供
するものである。

以下にこの考案の照明器具の詳細を添附図面に示す実施
例に基づいて説明する。

第１図ないし第３図において、１は取付ネジ２により天
井などの取付面３に固定した支持枠で、この枠１の下部
に複数の脚４が溶接などの手段で固定しである。

５は取付台で皿状であり、この取付台５を前記支持枠１
に被せ、取付台５に設けた複数の孔にそう人した取付ネ
ジ６を前記脚４に設けたネジ孔にねじ込むことにより固
定する。

７は円形の回転体で上部材１３と下部材１４がらなって
おり、上部材１３の上端が、前記取付台５の下面の円形
開口の周縁に一段凹ませて設けた段部８に回動自在には
まっている。

上部材１３の中央の軸９の上部は取付台５内の円板状の
押え板１ｏの中央の孔にはめ、軸９にはめた押えバネ１
１を押え板１０上に載せ、このバネ１１を軸９に設けた
雄ネジにねぢ込んだナツト１２により押下してこのバネ
１１により押え板１０を段部８上に着させることにより
、回転体７の回転に一定の抵抗をもたせる。

また、上部材１３の中実軸９の下部の雄ネジにねし込ん
だ押えネジ１５で下部材１４を上部材１３の下部に固定
する。

１６は左右一対の丸棒状の支持杆で、この支持杆１６は
、第３図のように回転体７の上部材１３と下部材１４の
合せ目に切欠により形成される左右一対の案内孔に摺動
自在にはまっている。

この両支持杆１６の両端にはそれぞれソケット１７の上
側の支片１８が摺動自在に取付けられ各支持杆１６端に
ねじ込んで固定したストッパ１９と各支片１８間に押バ
ネ２０を取付けて各ソケット１７を内方へ押圧する。

また、各ソケット１７内の電極から引出された電線２１
は各支持杆１６の外側に適当な余裕をもたせてらせん状
に巻いて、回転体７の孔から同回転体７内に引き込み、
押え板１０の孔から取付台５内に引込んで支持枠１の孔
から取付面上に引出して建物に配線した電灯線に接続す
る。

２２は下部材１４の下面に固定した一対のガイド部材で
図示の場合、横向き円筒状であり、この各部材２２に摺
動自在にはめた螢光灯のような直線状の管状照明灯２３
の両端を支持杆１６の両端のソケット１７に着脱自在に
はめてこの照明灯２３の両端の電極ソケット１７の電極
に接触させる。

なお、螢光灯などの放電管の場合、安定器が必要である
が、これらは取付台５内などに入れ、点滅用スイッチな
ども公知の照明器具と同様に適当に設ける。

上記の実施例の場合、回転体７は照明灯２３などととも
に回転する。

ただし、１８０°以上回しても意味はなく、また１８０
°以上回すと電線２１のねじれの問題もでてくるのでス
トッパを適宜に設けて１８０°以上は回らないようにす
るとよい。

また、左右の照明灯２３を支持杆１６とともに軸方向に
移動させることもできるから第２図のように左右の照明
灯２３を軸方向にずらせたり、任意の方向に回したりで
きる。

第４図ないし第６図の実施例は角形の支持枠１をネジ止
めなどの手段で取付面３に固定し、同じ角形の取付台５
の上端を支持枠１に被せてネジ止めなどの手段で１定し
、この取付台５の下部に円形中空の回転体７を軸９を中
心に回動し得るように取付けてナツト１２で抜は止めを
施している。

また、回転体７の下部にネジ止めなどの手段で固定した
一対の円筒状のガイド部材２２に１本の照明灯２３を摺
動自在に通し、回転体７に設けた案内孔に支持杆１６を
通す。

なお、ソケット１７や照明灯２３などの関係は第１の実
施例と同じであるから詳細な説明は省略する。

この実施例の場合も照明灯２３が１本になっただけで照
明灯２３が回転体７とともに回転し、かつ支持杆１６と
ともに摺動する点は第１の実施例と同じで゛ある。

この考案は上記のように天井などの取付面３に固定した
取付台５に取付けた回転体７に摺動自在に取付けた支持
杆１６の両端にソケット１７を設けてこのソケット１７
に管状の照明灯２３の両端を着脱自在に取付けたもので
あるから、照明灯２３の向きが自由にかえられるが、特
にこの考案では、照明灯２３を支持杆１６とともに摺動
させることにより、回転体７に対する取付は位置も一定
の範囲内で自由に変えられるから、照明の方向や照明の
位置や範囲も一定の範囲内で自由に変えられる。

従って多数の照明灯を天井に取付ける場合、第６図のよ
うに各照明灯２３をジグザグ状となるようにし、あるい
は並列にするとともに各照明灯を軸方向に移動させるこ
とにより、同一の照明灯２３を用いているにもかかわら
ず室内の雰囲気を簡単にかえ、また、室内の設備や什器
の移動に応じ照明の中心をかえることができるなどの効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の照明器具の第１の実施例の天井取付
状態の斜視図、第２図は同上の一部縦断拡大正面図、第
３図は同上を天井から外した状態の平面図、第４図およ
び第５図は第２の実施例の天井取付状態各側の斜視図、
第６図は同上の一部縦断拡大正面図である。 ５・・・・・・取付台、７・・・・・・回転体、１６・
・・・・・支持杆、１７・・・・・・ソケット、２３・
・・・・・照明灯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付台に管状照明灯を回動自在に取付けた照明器具にお
   いて、取付台に取付けた回転体に摺動自在に取付けた支
   持杆の両端に電灯線に通じる電線を有するソケットを取
   付け、管状照明灯の両端をこの両ソケットに着脱自在に
   取付けた照明器具。