JPS5923210Y2 - たて形レコ−ドプレ−ヤ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたて形レコードプレーヤーの改良にかかわり
、特にそのターンテーブルの改良に関するものである。

従来のたて形プレーヤーは、ターンテーブルが鉛直とな
って回転するため、その表面のレコード盤との間に設け
られるゴムシートは、ターンテーブル表面に固着してい
ないと脱落してしまい、その用を達しなくなるので従来
はターンテーブル表面とゴムシート表面を接着にて固定
していた。

このためゴムシートは接着剤の溶剤などの影響を受は伸
縮して変形をきたしたり、あるいはターンテーブルとの
密着性が均一でなく、ゴムシート表面に凹凸ができひい
ては音質に悪影響を与えるなどの欠点があった。

この考案はこのような欠点を改善したたて形レコードプ
レーヤーを提供しようとするものである。

以下図示一実施例について説明する。

第１図〜第３図において、１はたて形レコードプレーヤ
ーの本体、２はこの本体に回転自在に取着されたターン
テーブルで、磁気を吸引する材料たとえば鉄を含んだ材
料で形成されている。

３はこのターンテーブルの表面に複数個設けられた穴、
４はこのターンテーブルの表面に貼付るように取着され
るゴムシートで、その材料には磁気粉末が混入されてお
り磁化されている。

５はこのゴムシートに設けられた凸部で上記ターンテー
ブルの穴３に挿通し、ゴムシートとターンテーブルの位
置を正確に出すようにしている。

６はこのゴムシートの表面に貼付けるようにアーム７に
取着したレコードクランパー８により押え付けられター
ンテーブルと共に回転するレコード盤、９はこのレコー
ド盤をトレースするピックアップアーム、１０はたて形
レコードプレーヤーの操作釦である。

つぎにこのように構成されたたて形レコードプレーヤー
の作用について説明する。

レコードプレーヤ一本体１がたて形となり、この本体に
やはり同様にターンテーブル２が第２図のように鉛直に
回転自在となっているが、この表面に取着するゴムシー
ト４は、このゴムシート中に混入した磁気粉末の磁気力
により、第３図のようにターンテーブル表面にピッタリ
と貼り付き固定される。

このときターンテーブル２とゴムシート４の位置は、タ
ーンテーブルの穴３とゴムシートの凸部５により位置決
めされ、所期の位置すなわちゴムシートとターンテーブ
ルの芯が一致した位置に簡単に正確に取着される。

またこのとき、ゴムシート４の磁気粉末は全体に平均し
て混入されているため、ターンテーブル２の表面に均一
に密着して取着されるので凹凸のない取着ができるなど
の作用を有する。

以上のようにこの考案のたて形レコードプレーヤーは、
ターンテーブル表面に貼着するゴムシートに磁気粉末を
混入して、ターンテーブルと磁気により貼付取着してい
るので、従来の接着剤の取付に比し、その可塑剤による
伸縮のない正確なものとすることができ、また密着性も
良く性能的にも良好となったものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第
２図は側面図、第３図はターンテーブル拡大断面図であ
る。 図中１は本体、２はターンテーブル、４はゴムシート、
６はレコード盤である。 図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉛直となり回動自在となったターンテーブルにレコード
   盤を取着し演奏するようにしたたて形レコードプレーヤ
   ーにおいて、上記ターンテーブルのゴムシートに磁気粉
   末を混入し、磁気力によりターンテーブル面にゴムシー
   トが貼着するようにしたことを特徴とするたて形レコー
   ドプＩ・−ヤー。