JPS59225232A - 有酸素空間装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の概念、在来方式の問題点、本発明の特徴等に就
いて説明すると以下の通りである。

（１）本発明の概念 航空機用ピストン・エンジンに於ては、それが、酸素の
稀薄な高々度を飛行する場合、その燃焼効率向上のため
に、高空の大気を予め圧縮し、酸素量を増大してエンジ
ンに供給するスーパー・チヤージヤー（過給機）装置が
あり、又、最近では、地上を走行する自動車でも、同じ
様な目的で一部のエンジンにターボ、チヤージヤーと称
する酸素過給装置がある事は、今日では一般に周知の事
実である。

本発明の構想を端的に表現すれば、恰も上述のエンジン
用スーパー・チヤージヤー（空気過給装置）の様に、人
間生存の根源である呼吸・循環機能活動を、より活発に
且つ効果的に行える様に、適当な濃度の酸素を、必要に
応じて、他の薬用芳香素気等と共に空気に混入して該雰
囲気に供給し、夫々静的乃至は動的状態にある人間の心
肺機能を、より活発化する様に、体外からも環境的に支
援しようとするものである。

即ち、本装置の出現に依つて、限定空間大気中の酸素濃
度を人工的に高める事が可能と成り人間が健康増進のた
めに行う各種スポーツはもとより、それ以外の日常の生
活居動も、より有効な成果を挙げる事が出来、依つて人
類社会の発展に貢献しようとするものである。

（２）従来方式の問題点 最近、約１０年位以前米国に端を発したエアロビクス運
動や、ジヨギング・ブームは、より多くの酸素を身体の
隅々迄効率良く体内に送り込んで、新鮮な酸素に依る心
肺機能の活・化を図り、惹いては筋肉や内臓の強化や、
全身細胞の若返りを期待しようとする。謂はゞ、体内側
からのシエイプ・アツプ運動である。

「健康」を求める人間の欲求に合致したこれ等の運動は
、今や、世界的ブームと成つて居り、我が国や欧米を間
はず、都心で手輕に出来るエアロビクス・スタジオが流
行している事は周知の通りである。

然し乍ら、元来これ等の所謂“有酸素運動”は、豊富且
つ新鮮な自然環境の下で行はれてこそ、はじめて充分な
効果を発揮するものである事は、論を俟たない。

処が、これ等のスタジオは、規模の大小差はあれ、或る
程度の人数が集つて運動するので夫々の規模に適した換
気装置が必要であるが、残念乍ら、現代の近代都市に在
つては、地上周辺の大気そのものが汚染されているので
、在来の方式では、折角のこれ等の健康増進運動も、正
直な処、その効果は可成り減殺されていた事が、従来方
式のこの種設備の、隠れた大きな欠点乃至は問題点であ
つた。

（３）本発明の目的、概要、特徴等。

本発明は、前記（１），（２）項の背景を踏まえて、そ
れを改善、合理化するために成されたもので、その概要
を図面（添付書類ＩＩ）を参照して説明すると以下の通
りである。

（註）本出願は、本発明に係る“基本特許”に係るもの
であり、各部の構造、機能上等の詳細に亘る部分的な、
所謂“周辺特許”に就いては、別途出願中である。

この“有酸素空間装置”の用途対象は非常に広汎に亘る
ので板挙に暇がないが、その若干例を挙げると、大規模
な設備としては、公共事業或ひは営業用のエアロビクス
・スタジオから、小は家庭用の一部屋を同様の目的に設
置したアスレチツク・ルーム的なもの迄、更には、極め
て限定された空間、例えば、勉強机とセツトにした「ミ
ニ■斉」とか、睡眠中の有酸素効果を考えた「ユニツト
・カプセル・ベツド」方式やより小型のものとしては、
在来の家庭用冷暖房装置や空気清浄機に本装置を組み込
んだもの等が対象として考えられる。

今、これ等の本装置の用途例を大別して見ると、以下の
通りである。

（１）公共用、営業用大規模設備： エアロビクス・スタジオ，スポーツ・センター，アスレ
チツク・スタジオ，各種体育館，競技場，球技場，スケ
ート・リンク等のスポーツ施設。

劇場，映画館，等の空間容積に対して集合人数密度の大
きい空間場所。

（２）航空機，列車，自動車等一部の高級輸送機関等。

（３）家庭用中，小規模設備・装置： エアロビクスメアスレチツク・ルーム，書斉，寝室，健
康増進室。

（４）各種目的に応じたユニツト・カプセル装置：本来
の夫々の有酸素効果に依る生物理的目的用途の外に、極
小容量のスペースに個人体を置く事に依る心理的効果を
併用した、全く新規の利用分野として、以下のものが一
例として考えられる。

・ミニ・サウナ・カプセル ・ミニ書斉（勉強室） 有酸素効果に依り、頭脳は益々冴えてより明晰となり、
ミユ・ルームの落着いた孤独感は、勉強，読書，研究，
執筆の効果・能率を倍増する。

・ミニ・サウンド・ミユージツク・カプセル・ユニツト
・カプセル・ベツド： 睡眠のために必要且つ充分な最小限適切空間に、新鮮且
つ適当な濃度と成分の酸素々気を、コンピユター自動制
御装置に依つて給・喚気し、場合に依つては短時間でも
、極めて自然且つ健康で充実した熟睡効果を得る事が出
来る。

又、“眠れぬ夜（時）”のためには、睡眠状態に入る迄
の間、音響効果とか、或ひは給気中に適当な催眠効果を
有する成分気体等を混入する事に依つて、静かな深い眠
りを誘導する事も出来る。

更に、“現代の科学”は、昔なら折角この世に生を享け
乍ら、体力的に生命を維持出来なかつた所謂未熟児です
ら、新生児用の完備した生命維持装置付保育箱で蘇生，
成長出来る様に成つた。

今や、人間が１日２４時間の内、意識を以て目が覚めて
いる■間の生活々動は、色々の分面から、あらゆる合理
化が国られつゝあるが、この辺で、人生の１／３を占め
る“睡眠”と言う重要且つ不思議な人間生理現象を、よ
り効率化，合理化するための「仕掛け」が考えられ，出
現してもおかしくなく、寧３今迄“睡眠”が余り顧みら
れなかつた事の分が不思議とさえ思はれる。

本発明に依つて、光効果（明暗度等），防音・音響効果
，温湿度効果等々を有効に併用，反映させた“現代人の
眠り”に相応しい中味の濃い睡眠を待るためのユニツト
・カプセル・ベツドを提供する事が出来るもので、これ
に依つて、無数の“現代のナポレオン”が出現する事が
予想される。

・その他各種トレーニング装置とのユニツト化： 例えば、サイクル・トレーブーや、ランニングトレーナ
ー等、一定場所で行えるトレーニング装置とのドツキン
グ効果も期待出来る。

又、酸素を供給する方式としては、大別して既存の三方
式と、それ等を複合したもの乃至はその何れにも属さな
いもの等が考えられ、夫々の用途としては凡そ以下の如
きものが考えられる。

（１）高圧ボンベ方式： 在来の救急患者用のボンベを大型化したもので、中規模
の事業（営業）用から、家庭用アスレチツク・ルーム程
度以下の各種ユニツト・カプセルを対象とした小型用迄
。

（２）超低温（液体酸素）方式： 中，大型設備用。但し、高級，特殊用途以外は、コスト
的に当面は用途は限定される。

（３）酸素製造設備方式： 大規模なスポーツ設備、乃至は劇場，映画館用等。

（４）その他：上記以外の範時に属するもの。

これ等の有酸素空間装置を代表する一例として、大規模
な公共用スポーツ施設に於ける場合に就いて、その概要
を説明すると（添付書類〔ＩＩ〕図面参照）、数人乃至
は数十人が運動するアスレチツク・ルーム：１の室外又
は室内に、圧縮酸素ボンベ又は酸素製造装置：２を設置
し、そこから配管されたパイプ：４を経て供給される酸
素量を、アスレチツク・ルーム：１内の諸條件に応じて
制御する自動制御機構：３に依つて自動制御し乍ら空気
に混入して、吹出口：５から室内：１に供給する。

室内に残つた酸素や汚れた空気は、恰も精密機械加工工
場に於けるクリーン・ルーム設備内の空気の流と同様に
、例えば床面等に明けられた吸入口：６から吸入された
上、床下面等に設置された空気濾過機構：７を経て清浄
され、再び新たな酸素と混合されて循環サイクルを廻る
ことゝなる。

但し、上記は敢く迄本装置の代表的一例を示したもので
あり、先述の酸素ボンベの代りに、宇宙開発ロケツトの
液酸技術の応用に依つて、将来は液体酸素方式が、コマ
ーシヤル・ベースで設置可能となる場合もあり、酸素を
混入した空気の流れも、目的や用途に依つて異る場合も
ある。

又、酸素がタンク：２を出てから室内吹出口：５から放
出される系路の一部で、用途に依つては、医薬効果を持
つた芳香気体等を混入する事も可能である。

本発明に依る「有酸素空間装置」に関するこれ等の特徴
を、総括的的に纏めると以下の通りである。

（１）有史以来、健康を希求する人類の願望は、古今東
西を間はず不変であり、２０世紀末，１９８０年代に於
ても、エアロビクス・ダンスやジヨギングが地球上を風
靡しつゝあるが、本装置は、それ等の有酸素運動の目的
を達成するための、効率的且つ強力な支援設備乃至は装
置として、その効果を倍増し得ること。

（２）その具体化，商品化に際しては、現在の技術力を
以てして何等の問題点は熱く、容易に製品代，商品化が
可能であること。

（３）本装置は、既設（存）の諸設備にも、比較的容易
に装備出来ること。

（４）人間が生存するための絶対条件の一つである心肺
機能の強化・活生化に顕著な効果を発揮する事は、即ち
、人間の存在する処は何処でも，又何時でも，時間と空
間を間はず、単に起きてから寐る迄だけでなく、睡眠中
も含めて四六時中，正に１日２４時間を通じて，人間の
居る処、人数の多少，目的の如何を間はず，本装置の効
果を期待出来る事を意味し、その活用範囲の広さ，意義
の重要さは、先述の用途例に挙げた如く，又，それ以外
のものも含めると，正に図り知れないものが在る。

（５）企業的観点からは、この市場は膨大なものが在り
、最近の我が国の健康産業の需要は、年間約２兆５千億
円，世界的には約１０兆円が見込まれて居り、仮りにそ
の１％を独占しても，１，０００億円の販売額と成り、
企業としての意義は大きい。

（４）本発明の効果　乃至は影響等 前項（３）に於て、本発明の特徴乃至は長所を記述した
が、本発明の総括的な効果　乃至は今後への影響を展望
するため、それを最も端的に表現すれば、この「有酸素
空間装置」は、謂はば“エアロビツク・スペース・シス
テム”とも称せられる可きもので、： 「人間の居動空間の酸素濃度を、本装置で必要に応じて
適宜高める事に依つて、エンジンのターボ・チヤージヤ
ーの様なブースター効果で、夫々の状態にある人間の呼
吸・循環機能活動を、より効果的に行える様に環境面か
ら支援して、個々の人間の限られた人生を、文字通り，
より中味の濃り意義あるものとすると同時に、それ等の
集積綜合効果として、人類社会の幸福増進・発展に貢献
するもの。」と言う事が出来る。

一般に我々は空気中の“酸素”に依つて生命を維持して
居り乍ら、この世に生を享けた瞬間から“只”で空気を
吸つているため、酸素の有難味を感じないで居るが、最
も具体的にそれを感ずるのは、古くから在る重病人救急
用の「酸素吸入装置」であり、近代では高々度を飛行す
る航空機の客室与圧装置が故障した時に、上部から自動
的に落下して来る「酸素マスク」に於てゞある。

人類の有史以来今日迄、何時の時代でも、又、洋の東西
を間はず如何まる環境に在つても、健康且つ長命で有意
義な人生を送り度いと願う心は人間共通の願望である。

今や、人類社会の高度化と経済的発展に裏付けられて、
人間の健康維持乃至は健康増進への願望は、そのために
相当の投資をする事すら当然と考えられる様に成つて来
て居り、その需要規模の膨大さや、その或る分野を、本
発明に依つて独占する事の社会的，企業的意義に就いて
は、前（３）／（５）項で述べた通りである。

この様な考えを更に展開して行くと、我々人間は、空気
（大気）中の酸素を無償で頂戴して地球上何十億の人類
が貴重な生命を維持し乍ら、個人として、家庭人として
、更に社会人、国民として、政治、経済を超越して人類
の歴史を生きて来たわけであるが、人間の居る処、それ
が個人或ひは団体を間はず、又　夫々の状態が如何であ
れ、“酸素”は必要不可欠の物質であり、今や、２０世
紀も終りに近づいて、人間が所謂救急用，非常用以外の
スポーツ施設から，更に劇場，映画館等人数密度の濃い
空間，乃至は航空機，列車，自動車等の高級交通機関等
々の日常生活に於ても、有償の酸素を購入して、より有
意義な個人としての人生を，惹いては民族国家としての
平和で幸福な“地球元祿”的な人類の歴史を残して行く
事は意義深い事であり、又、企業としては、それを略：
独占的に提供する事に依つて、人類と共に該関連企業が
繁栄して行く事は、誠に有意義な事である。

これに依つて、“酸素”、は所謂光熱費に準じた生活必
需品として，恰もＬＰＧの様にボンベに詰めて各家庭で
購入消費される時代が，程なく全地球的に到来し“酸素
を吸つて心身共にシエイプ・アツプする”事が，先進社
会では一般的となつて、酸素の大量需要時代が到来する
ものと思はれる。

是の様な社会環境下では、煙草問題も含めて各種の排ガ
ス公害に対する世論効果も自然に昂揚され，色々の意味
で、一種の産業革命，乃至は人類社会革命を促し，惹い
ては地球元祿時代の到来を■らすものと予想される。

【図面の簡単な説明】

第１図：中，大規模の公共用スポーツ施設に於ける，本
装置の概念を示す側 面図。 第２図：同じく　平面図。 ・記号と名称の対比説明： １：アスレチツク・ルーム ２：圧縮酸素ボンベ ３：自動制御機構 ４：酸素供給パイプ ５：吹出口 ６：吸入口 ７：空気濾過機構 以上 特許出願人：磯野　充浩

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 人工酸素を、単独或ひは他の薬用芳香素気等と共に、適
   当な濃度で空気中に混入し、それを夫々の目的に応じて
   、一人乃至は多数の人間が居動する限定空間に、大気中
   よりも清浄且つ酸素濃度の高い空気を、適宜供給する様
   に考えた第３項記載の如き換気・空調装置。