JPS59220490A - 水上帆走装置のためのブ−ム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、「ウィンドサーフィン」　（商品名）として
知られる水上帆走装置を構成するブームに関する。

このブームは、特公昭４６−１９３７３号公報に示され
ているように、向かい合って配置されかつ両端で相互に
結合された一対の弓形部材からなり、該ブームは、その
一端で、ボード上に回転・揺動可能に取り付けられたマ
ストに、また、他端で、該マストに取り付けられた帆に
それぞれ連結される。」二記ブームは、水上帆走装置に
とって、該装置の操縦のためにポール上のライダーがそ
の手による操縦力を及ぼすための手段であると共に、帆
を張った状態に維持するための手段でもある。

帆は、装置の推進力を得べく風を有効に受は入れるため
に、風の強弱に応じてその張り具合又は使用する帆の大
小を変える必要がある。たとえば、微風時には、帆はこ
れをはらませるためにぴんと張った状態よりむしろ湾曲
した状態であることが好ましく、また、帆の大きさは小
さいものより大きいものの方が好ましい。帆の張り具合
や帆の大小を変えるためには、ブームが帆の所望の張り
具合や大きさに従って伸縮可能であることが好ましい。

これは、ブームが上記公報に示されたような伸縮できな
い構造のものであるときは、風の強弱に従って長さの異
なるブームに交換しなければならないことによる。

ブームの長さ、すなわち、そのマストに取り付けられる
一端と帆のコーナーの１つに取り付けられる他端との間
の隔りを変えることができる伸縮可能のブームの１つと
して、従来、各弓形部材を端部が入れ子式に嵌合する一
対のパイプ材により構成し、径の大きい一方のパイプ材
の自由端に１つのピン孔を設けまた径の小さい他方のパ
イプ材にその長さ方向へ間隔をおいて複数のピン孔を設
けておき、両パイプ材の連結時又は長さの調節峙、前記
一方のパイプ材のピン孔に他方のパイプ材のピン孔の１
つを整合させ、次いで一端にヘッドをまた他端に小孔を
有するピンを挿通し、その後該ピンの小孔中に抜は落ち
防止用の割りピンを挿入し、これにより弓形部材の全長
を調節可能としたものが使用されてきた。

しかしながら、このブームは、水上又は陸上で帆の張り
具合を変更し又は−の帆を長さの異なる他の帆と交換す
べくブーム長さを調節しようとするとき、゛各弓形部材
ごとに２つのピンを抜き、一方のパイプ材を他のパイプ
材に対して押し引きして２つのピン孔を整合させ、次い
で再び２つのピンをそれぞれ整合した孔中に挿入しなけ
ればならないことから、水」−では勿論陸上での作業と
しても繁雑で面倒であり、また、これら２つのピンは安
全索でパイプ材のいずれかの箇所と結んでおいても紛失
し易く、さらに、パイプ材の軽量さとその強度を損わな
いための配慮から径の小さいパイプ側に設ける孔の間隔
を狭めることには限度あり、上記調節作業の繁雑ごと相
まって、帆の交換や風の微妙な変化に応じた微調節はな
お困難である等の欠点がある。

従って、本発明の目的は、上記の欠点を除去し、長さ調
節を容易かつ迅速に行うことができ、しかも、比較的微
小な長さ調節をも可能とするブームを提供することにあ
る。

本発明に係るブームは、両端で相互に結合された一対の
弓形セクションからなり、各弓形セクションは一部が入
れ子式に嵌合する少なくとも２つの部材を含み、一方の
部材はその長手方向へ設けられたラックを備え、他方の
部材は前記ラックとの係合下で前記一方の部材の一方向
への引き出しを許すラチェツト爪と、該ラチェツト爪を
前記ラックに係合させかつ両者の係合状態を維持しまた
前記ラチェツト爪と前記ラックとの係合を解除しかつ両
者の解除状態を維持する固定ｅ解除手段とを備え、これ
により、ラチェツト爪とラックとの係合状態下でブーム
の一端に引き力を及ぼして前記一方の部材を他方の部材
から引き出すことにより、またラックからラチェツト爪
を解除したのちブームの一端に押し力を及ぼして前記一
方の部材を他方の部材中に押し込むことにより、ブーム
長さを伸縮させることができ、ブームの伸縮操作は容易
かつ迅速となり、しかも伸縮量をラックの１歯分の微調
節とすることができ、風の強弱変化に従った帆の張り具
合の変更や帆の大小交換に高度に適合することを特徴と
する特 本発明が特徴とするところは、図示の実施例についての
以下の説明により、さらに明らかとなろう。

第１図に示すように、ブームｌＯは向かい合って配置さ
れた一対の弓形セクション１２と、両弓形セクシゴンを
それらの一端及び他端で結合するジョー１６．１８とか
ら成り、使用時、一端でボード（図示せず）上のマスト
２０にまた他端で三角形のセイル２２の１つのコーナー
２４にそれぞれ連結される。

弓形セクション１２は、直径の異なる２つのパイプ部材
１２ａと１２ｂとから成り、両者はそれらの自由端で入
れ子穴に嵌合している。

パイプ部材１２ｂは、第２．３図に示すように、長手方
向へ伸びる中空部２６と縦溝状の開放部２８とを備える
横断面形状を有し、先端部には０−リング３０を備える
止水栓３２が嵌合されかつビス３４により固定されてい
る。

パイプ部材１２ｂの開放部２８には、ラック３６を有す
る樹脂製部材３８が固定されている。

ラック３６の歯は、後に説明するラチェツト爪４０との
係合下で、パイプ部材１２ｂの第２図上左方への直線運
動を阻止し、右方への運動を許す歯形状を有する。

パイプ部材１２ａはその端部近くにスリット４２が形成
され、また、該パイプ部材の端部には前記スリットを被
うホールダ４４が嵌合されている。ホールダ４４は砂に
がし孔４５を有する一対の立上り部４６を備え、該立上
り部にはパイプ部材１２ａの横断方向へ伸びるピン４８
が支承されている。このピン４８には、スリット４２を
経て下方へ伸びしかもパイプ部材１２ａ中に嵌入したパ
イプ部材１２　ａ　」二のラック３６と係合可能の前記
ラチェツト爪４０および該ラチェツト爪に一体的に形成
されたレバーすなわち前記ラチェツト爪のための枢動操
作部５０が枢着されている。

レバー５０には、ピン４８のためのピン孔５２及び該ピ
ン孔から隔てられた位置でこれと平行に穿たれた矩形の
貫通孔５４（第２，４図参照）を　。

備え、該貫通孔中には一対のポール５６．５８が突き合
って配置されている。第４図から明らかなように、ポー
ル５６．５８のそれぞれはその一部を貫通孔５４外に露
出しており、その露出部分は後に説明する弾性部材６０
の各脚部６０ａ。

６０ｂに形成された第１及び第２の凹所６４゜６６中に
受は入れられる。ポール５６．５８を受は入れる貫通孔
５４の形状を矩形とすることにより生じる間隔５５を介
して砂を容易に逃すことができる。

弾性部材６０は、第５図に示すように、コ字状の平面形
状を有し、」二記一対の脚部６０ａ。

６０ｂとこれらを一体に結合する胴部６０ｃとからなり
、該部材は弾性に富む板材、望ましくは、板ばね材を」
ユ記形状に曲げ成形して製作する。弾性部材６０の各脚
部６０ａ、６０ｂは、ピン４８の挿通を許す孔６３と、
前記したポール５６．５８をそれぞれ受は入れる第１の
凹所６４（第５図）及びその下方に形成された第２の凹
所６６（第１．４図）とを備え、全体にホールダ４４の
前記一対の立上り部４６間に配置されかつ固定され、さ
らにカバープレート６８（第３，４図）により被われて
いる。

弾性部材６０の脚部Ｂｏａ、６０ｂはいずれも自由端に
終っていることから、レバー５０の貫通孔５４中に配置
された一対のポール５６．５８は常にそれらが突き合う
方向への偏倚力を受けている。従って、レバー５０の回
転は両脚部に外方への弾性変形を生じさせ、その間にポ
ール５６゜５８が第１の凹所６４から第２の凹所６６へ
変位する。

ホールダ４４に支承されたピン４８、該ピンの周りに回
転可能のレバー５０、該レバーに保持された一対のポー
ル５６．５８及び該ポールを受は入れる第１の凹所６４
とその下方の第２の凹所６６とが設けられた弾性部材６
０は、以下の作動の説明から明らかなように、レバー５
０と一体をなすラチェツト爪４０をラック３６に係合さ
せかつ両者を保合状態に維持しまたラチェツト爪４０を
これとラック３６との係合を解除しかつ両者を係合解除
状態に維持する固定・解除手段を構成する。この手段は
、図示のポール５６．５８と凹所６４．６６を有する弾
性部材６０とに代えて、一端がレバーに又他端がホール
ダ４４又はパイプ部材１２ａに係止されたコイルばね（
図示せず）を含む手段として構成することもできる。

第２図を参照してブーム１０の作動を説明するに、ラチ
ェツト爪４０は、通常、ピン４８の周りに図示の実線位
置を占め、パイプ部材１２ａ中に嵌入されたパイプ部材
１２ｂのラック３６と係合状態にあり、しかも、この保
合状態はポール５８とその奥にあってこれと突きあって
いるポール５６とがいずれも弾性部材６０の第１の凹所
６４に受は入れられていることにより維持されている。

前記したように、ラチェツト爪４０はラック３６との係
合状態下でのパイプ部材１２ｂの（第２図上右方への）
引き出しを許す。パイプ部材１２ｂの引き出し中、ラチ
ェツト爪４ｏはラック歯の山、谷に従って上下方向へ振
動するが、その振幅はポール５６．５８の第１の凹所６
４からの１ 完全な離脱を生じさせるためのポールの移動距離より小
さく、従って、ポールはラチェツト爪４０の振動中凹所
６４の範囲内を転動する。パイプ部材１２ｂの引き出し
は、ビス３４がホールダ４４をパイプ部材１２ａに固定
する止めねじ６８の下端に突き当る迄可能であり、その
引き出し抵抗はパイプ部材１２ａ、１２ｂ間及びラチェ
ツト爪４０とラック３６との間に作用するフリクション
のみであり、わずかな引き出し力をジョー１８に加える
だけでよい。この引き出し量は勿論パイプ部材１２ｂ上
のラックの長さ範囲内での所望量であるが、その調節は
ラック３６の１歯分宛でも行えることから、引き出し量
すなわちブームの伸長量は微調節することができる。

次に、上記したとは逆に、パイプ部材１２ａ中にパイプ
部材１２ｂを押し込んでブームの全長を短くしたいとき
、レバー５０をピン４８の周りに反時計方向へ回転させ
れば、ラチェツト爪４０はラック３６との係合を解いて
破線で示す非保合位。

置を占め、同時に、ポール５６．５８は弾性部材２ ６０における第２の凹所６６中に受は入れられかつ該凹
所中に保持される。この間、パイプ部材１’２ｂはパイ
プ部材１２ａ中に何等の阻止力を受けることなく自由に
所望量を容易かつ迅速に押し込むことができ、これによ
りブームは収縮し、その全長を減する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブームの平面図、第２図は一対の
パイプ部材の嵌合部の構造を示す部分縦断面図、第３図
は第２図の線３−３に沿って得た横断面図、第４図は第
２図の線４−４に沿って得た横断面図、第５図は一対の
パイプ部材の嵌合部からカバーを除去して示す平面図で
ある。 １０：ブーム、 １２：弓形セクシゴン。 １２ａ、１２ｂ：パイプ部材、 １’６，１８ニジヨー、　　２０：マスト、２２：帆、
　　　　　　　３２：水止栓、３６：ラック、　　　　
　４０：ラチェツト爪、４４：ホールダ、 ４５　、５５　：砂にがし孔又は間隙、４６：ホールダ
の立上り部、 ４８：枢軸ピン、　　　５０ニレバー、５２ニレバーの
ビン孔、 ５４ニレバーの貫通孔、 ５Ｂ　、　５８　：ポール、　６ｏ：弾性部材、６４：
第１の凹所、　　６６：第２の凹所、６８二カバープレ
ート。 代理人　弁理士　粉氷　宣行 第３図 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　両端で相互に結合された一対の弓形セクショ
   ンからなり、各弓形セクションは一部が入れ子犬に嵌合
   する少なくとも２つの部材を含み、一方の部材はその長
   手方向に設けられたラックを備え、他方の部材は前記ラ
   ックとの係合下で前記一方の部材の一方向への引き出し
   を許すラチェツト爪と、該ラチェツト爪を前記ラックに
   係合させかつ両者の係合状態を維持しまた前記ラチェツ
   ト爪と前記ラックとの係合を解除しかつ両者の解除状態
   を維持する固定φ解除手段とを備える水上帆走装置のた
   めのブーム。
2. （２）前記ラチェツト爪は前記他方の部材の横断方向へ
   伸びる枢軸に支承されており、前記固定・解除手段は、
   前記ラチェツト爪と一体的に形成されたレバーと、該レ
   バーに形成された貫通孔内に配置され、一部が孔外に露
   出する一対のポールと、前記他方の部材に配置された弾
   性部材に形成され、前記ラチェツト爪が前記ラックと係
   合する位置にあるとき前記ポールを受は入れる第１の溝
   孔及び前記ラチェツト爪が前記ラックとの係合を解除さ
   れた位置にあるとき前記ポールを受は入れる第２の溝孔
   とを備える、特許請求の範囲第（１）項に記載のブーム
   。
3. （３）前記一方の部材は径の小さいパイプ部材であり、
   前記ラックは該小径のパイプ部材に設けられており、前
   記他方の部材は前記一方の部材を受は入れる径の大きい
   パイプ部材であり、前記ラチェツト爪は該大径のパイプ
   部材に嵌合されたホールダに支承されており、前記第１
   及び第２の溝孔は前記ホールダに配置された板ばね材に
   形成されている、特許請求の範囲第（１）項に記載のブ
   ーム。