JPS5921821Y2 - ゴルフボ−ル供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はゴルフ練習に際して、ボールをティー又はグリ
ーンマット等の上に一個ずつ供給する装置に関するもの
である。

ゴルフ練習に際し、ボールをティーアップしたり、グリ
ーンマット上に置くことはかなり面倒な作業であること
は経験者の良く知るところで、従来から種々の電気的、
あるいは機械的供給装置が提供されているが、いづれも
、収納しておけるボール数が少なく、又ボールの間欠供
給機構が単純なりランクの回動を基礎としているために
ボールをティーアップするための適正な速度と力を得る
のが困難であり、ティーからボールが落ちたり、ボール
づまりなどの作動不良や、故障が多いなどの欠点を有し
ていた。

本考案はこれら従来品の欠点を解消すべくなされたもの
で、これを図示の実施例にもとづき詳述すれば、１は基
台上に載置固定されたボックスで、このボックス内には
ボールプール部２、ボール間欠供給機構部３、ペダル４
及びガイドアーム５から成り、ボールプール部２はボッ
クス１内中央付近を傾斜面状の底板６で仕切って設けら
れ、案内路１４の一端側へボールを落下せしめる導入孔
が切欠形成されている。

案内路１４は、底板に後述切欠溝１４′を有しボールの
直径よりやや大きめの各辺からなる箱状の通路からなり
、一端が前述底板６の導入孔と連通し、他端がボール出
口２２とボックスに設けた透孔を介して連通ずるようボ
ール出口に対して傾斜状に取付けられボールをガイドア
ーム５へ供給するようになっている。

尚案内路１４と底板６の連結部はボールプール部２を浅
くして断面樋状の通路を螺旋状に形成してもよい。

ボール間欠供給機構部３は、次のような構成から成る。

すなわち、軸７を軸受２０を介し回転自在に軸承し、該
軸７の一端をボックス１の側板から貫通させると共に該
端部にペダル４を固着する。

さらに軸７の適宜位置に扇状歯車などの歯車８を楔着し
、該扇状歯車を基台方向に付勢するよう発条９を介し、
基台と連結する。

軸１１は、同じく軸受２０により回動自在に支承されて
おり、該軸１１に、前述扇状歯車８と噛合する位置に歯
車１０を緩装し、該歯車１０に隣接してラチェット１２
を軸１１に固着する。

１８は爪で、歯車１０の側面に該爪１８Ｍ先端をボール
出口２２方向に向けて、振動自在に彫付けられ発条によ
りラチェット１２の部方向に伺勢せられている。

１３は十字状の板又は杆からなるボール間欠供給用のス
トッパーで軸１１に固着され、ラチェット１２がボール
出口２２方向へ回転するときこれと同期して回動しボー
ルを一個づつ出口側２２へ送るように、前述案内路１４
に切欠溝１４を設け、この切欠溝より、案内路内へ、十
字状のストッパーの一片１３′を臨ませる。

案内路内へ突出しているストッパーの一片１３′の長さ
はボール直径と略同様とする。

また、前述歯車１０と噛合する位置に、歯車１６を軸１
５に緩装する。

該軸１５は、軸受２０を介し回転自在に軸承し、該軸１
５のペダル４と反対側の一端をボックス１の側板から貫
通させて、側板外に突出した軸にガイドアーム５の後端
部を固着する。

さらに前記歯車１６に隣接してラチェット１７を軸１５
に固着し、歯車１６側面に設けた爪１９と保合自在に取
付ける。

ガイドアーム５はコ字状に形成した板片の開口部を上方
にして後端部を軸１５に固着し、先端部にボール落下用
の位置決め筒２１をコ字状板片と連通して設け、前記筒
２１の下端部に弾性材料から戊る肢４本を取付けさらに
、Ｌ字状板バネ２３の一片をガイドアーム５の後端部底
板に、他片を基台上に取付けて、ガイドアーム５が上方
に付勢されているよう設ける。

尚２４は弾性材料から成るティー取付片で、ガイドアー
ム５の筒２１の中心位置と対応する位置にパーマネント
ティーを一端に固着し、他端を基台に設けた切欠部に嵌
合離脱自在としたものである。

本考案は以上の構成から戊り、ボールプール部２に適宜
ボールを収納し、ペダル４を足又はクラブヘッド等でテ
ィ一方向へ押し下げると、ペダル４が一体に連結されて
いる軸７に固着した扇状歯車８がボールプール部方向へ
回動し、これと噛合する軸１１に緩装されている歯車１
０が第２図矢印方向に回動し、該歯車１０側面に取付け
た爪１８により、歯車８と隣接して軸１１に固着したラ
チェット１２も歯車８と同一方向に軸１１と共に回転す
る。

この時、軸１１の端部に固着したストッパー１３が軸１
１の回転と同期して回動すると、案内路１４内に表出し
ているストッパーの一片１３′に係止されている一個の
ボールが、該ストッパーの回動と共に案内路１４内を転
動し、ボール出口２２へ向がう。

一方歯車１０と噛合する位置で軸１５に緩装されている
歯車１６が、前述歯車１０の回転により、歯車１０と反
対方向に回転し、この歯車１６に設けた爪１９が軸１５
に固着したラチェット１７を歯車１６と同方向へ回転す
る。

このとき軸１５に固着したガイドアーム５がティ一方向
へ発条２３に抗して倒れボール出口２２からガイドアー
ム内へ落下したボールをティーへ運び、ティーアップが
終了する。

以上の動作はペダル４の一回の押下げで行われ、ペダル
４の押下げを解除すると扇状歯車８は発条９の付勢と相
俟って基台方向へ回動し、歯車１０も逆回転するが、爪
１８はラチェット１２周囲を回転するのみで、歯車１０
の逆回転をラチェット１２に伝動しない、一方ガイドア
ーム５がペダル４の押し下げを解除されたのち発条２３
により、旧位置に復帰する時、軸１５と固着されている
ラチェット１７の逆回転により歯車１６も爪１９を介し
逆回転し、この回転を歯車１０に伝動するが前述と同様
ラチェット１２は回転しない。

従って、ストッパー１３は案内路１４内をボール出口方
向にのみ回転する。

尚案内路１４のストッパーが表出する底板部分は第２図
に示すように幅方向に突起部が形成されている。

また前述ガイドアーム５の復帰をＬ字状板バネに代えて
、ガイドアームが軸１５に固着されている部分にＶ字状
溝プーリなどのドラムを取付け、このドラムにワイヤロ
ープの一端を固着し、第１図反時計回り方向へ任意回数
巻回し他端をスプリングを回して基台に連結すれば、よ
り円滑な衝撃の少ないガイドアームの復帰を得られる。

尚斜上のものは歯車１６及びラチェット１７を爪１９を
介して連動するよう構成したが、本考案装置をグリーン
マット上にボールを置く場合にのみ用いる場合、又は前
述発条２３の他の実施例を用いる場合には、ガイドアー
ムは急速に復帰してもよく、あるいは、ガイドアームは
緩やかに復帰するため、軸１５に歯車１６を固着するの
みで、爪１９及びラチェット１７を取付ける必要はない
。

本考案は斜上のような簡単な構成から成り、ゴルフの練
習に際してペダル４を押し下げるのみでボールを所定の
ティー又はグリーンマット上に置くことができ、ガイド
アームは自動的に復帰するので、装置が邪魔にならずに
連続的に打撃練習を行うことができる。

また、各部材は歯車によって弱い力でも確実に連動し、
十字状のストッパ一部かそれ自体ボール−個づつの間欠
供給を行うようにしたため、従来品に比してストッパ一
部の耐久性が向上し、又、ガイドアームが緩やかに旧位
に復帰するのでティーアップしたボールが、ガイドアー
ム復帰時に落ちることはなく、さらに多量のボールを収
納することができ、また安価に量産可能なので家庭での
練習用として用いることのできるものであるなどの優れ
た効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は本考案ゴルフボ
ール供給装置の斜視図、第２図〜第４図は内部機構等を
示す側面図、平面図、正面図である。 １・・・・・・ボックス、２・・・・・・ボールプール
部、３・・・・・・ボール間欠供給機構部、４・・・・
・・ペダル、５・・・・・・ガイドアーム、６・・・・
・・底板、７，１１．１５・・・・・・軸、８・・・・
・・扇状歯車、９・・・・・・発条、１０．１６・・・
・・・歯車、１２．１７・・・・・・ラチェット、１３
・・・・・・ストッパー、１４・・・・・・案内路、１
８．１９・・・・・・爪、２０・・・・・・軸受、２１
・・・・・・筒、２２・・・・・・ボール出口、２３・
・・・・・発条。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ボックス上方にボールプール部を案内路を介して
   ボール出口に連通ずるよう設け、前記案内路内に一方を
   臨ませた十字状ストッパーを取付けた軸にラチェット機
   構を介して歯車を緩装すると共に、該歯車をペダルを有
   する軸に設けた歯車とガイドアームを有する軸に設けた
   歯車とにそれぞれ噛合せしめたことを特徴とするゴルフ
   ボール供給装置。
2. （２）ボックス上方にボールプール部を案内路を介して
   ボール出口に連通ずるよう設け、前記案内路内に一片に
   臨ませた十字状ストッパーを取付けた軸にラチェット機
   構を介して歯車を緩装すると共に、該歯車をペダルを有
   する軸にラチェット機構を介して緩装した歯車とガイド
   アームを有する軸にラチェット機構を介して緩装した歯
   車とにそれぞれ噛合せしめたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のゴルフボール供給装置。