JPS592163Y2 - 覆工板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地下鉄工事等に際して路面に敷設するのに用
いられる覆工板に関するものであって、強度が高く、軽
量にして取り扱い易く、滑り止め効果に優れたものを提
供するものである。

従来の覆工板は、例えば表面に滑り止め用の凹凸を形成
した鋼板が用いられていたが、鋼板製である為に多少の
凹凸ではスリップ事故の防止が遠戚されない憾みがあり
、また強度を確保するべく成る程度の厚さをもたせると
コストが大幅に嵩み、しかも重量がかかる為に敷設工事
に際しての作業性が悪くなる等の不満点が存した。

また、例えば実公昭４０−１０１０７号公報に見られる
ように、同一断面形状で高さの異なる二種類の角管を交
互に配列して全体をポル１〜等により結合し、高さの低
い角管−上方に形成された四部にコンクリートを充填し
た覆工板も存するが、角管が中空で゛ある為に強度に難
点があり、コンクリート上面部分が欠損したり、ひび割
れが生じたりする等の欠点か′あった。

而して本考案は、かような不都合、不満点を解消するべ
く案出された覆工板であって、複数のパイプ材の間に枠
材を位置せしめて夫々を並列状に接続固定し、各パイプ
材間の枠材上にコンクリートを充填したものであり、以
下その実施例を図面に従って説明する。

先ずパイプ材１は、横断面が方形状の鋼製の中空パイプ
２内にコンクリ−１−３を充填硬化させて構成されたも
のであり、一方枠材４はＣチャンネル形状の同じ←鋼製
である。

そして複数の上述のパイプ材１の間に、枠材４を、上方
が開口する姿勢で且つ下面をパイプ材１の下面と揃えて
並列状に配置して夫々接続固定し、更に当該枠材４内に
、パイプ材１の１面と面一となるまでコンクリート５を
埋め込み充填して硬化させ、覆工板を構成するのである
。

この場合図示例では、パイプ材１と枠材４とを交互に並
列させているが、この態様に限られるものではなく、重
量９強度、コスＩ・等に鑑みて、パイプ材１を隣接させ
たり枠材４を隣接させたりして組み合わせてもよいもの
である。

さて、かような構成の覆工板にあって、上記パイプ材１
に於ける中空パイプ２内にコンクリ−１−３を充満させ
れば、パイプ材１の強度は極めて高いものとなり、また
この強度を損なわない程度にコンクリート３の一部に長
さ方向に沿って中空部６を形成すれば、軽量化が図れる
ことになる。

そして中空部６はコンクリート３の中心位置に形成して
もよいが、中心から外れた偏心位置であって下方に形成
すれば、大径な中空部を形成しても強度低下を来すこと
がなく、十分に軽量化を図ることができる。

更には、図示したように、中空パイプ２の上面に透孔７
を穿設しておけば、当該透孔７より硬化したコンクリー
ト３が露出し、滑り止めの効果を達成せしめることが出
来よう。

しかも露出したコンクリート３部分は、単に透孔７から
臨いているだけであるので、車両等の通過に伴う衝撃を
受けてもコンクリート３の隅部が欠損してしまうことは
ない。

また、枠材４内に充填硬化させるコンクリート５内に長
さ方向に沿って鉄筋８を配しておけば、当該コンクリー
ト５の強度は著しく安定したものとなるのである。

本考案に係る覆工板は、以上説明したような構成となっ
ている。

従って、コンクリートを充填硬化させたパイプ材と枠材
とを多数本並列して板状に接続固定して成形する為、構
造が簡単でありながら極めて高い強度を硬保することが
出来、製作が容易であって鋼材量が少なく製作コストを
低順に押えることが出来る。

また、パイプ材の部分ではコンクリートが中空パイプに
よって被覆された状態であるので欠損の虞れはなく、シ
かも充填されたコンクリートの一部に中空部を設けるこ
とにより、軽量化を達成することが出来る。

更には、パイプ材の上面には透孔を介してコンクリート
が露出し、且つ枠村内に充填されたコンクリートの上面
が複数のパイプ材の間で露出しているので、滑り止めの
効果が十分に発揮されている。

以上説明したように本考案に係る覆工板は、充分な強度
を有し耐久性、耐衝撃性に優れ、従って長期の使用が可
能であり、軽量であって作業能率がよく、滑り止め効果
が高く、製作が容易であって低順である等、優れて有効
なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る覆工板の断面斜視図である。 １・・・・・・パイプ材、４・・・・・・枠材、５・・
・・・・コンクリート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. はは゛方形の鋼製中空パイプの内部に長さ方向に沿う一
   部に中空部を形成したコンクリートを充填硬化し、更に
   中空パイプのＥ面に透孔を穿設してこの透孔にコンクリ
   ート面を臨ませてなる複数のパイプ材の間に下面が上記
   パイプ材の下面と揃えて上方が開口するようにチャンネ
   ル状枠材を位置させ、隣り合うパイプ材とチャンネル状
   枠材とを接続固定して−［記枠材内にコンクリ−１・を
   パイプ材の上面まで埋め込み充填して硬化させてなる覆
   工板。