JPS5920298Y2 - 表示駒の並べ合わせ玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は基枠内に収容された多数の表示駒を複数個（例
えば４個）を一単位として縦横方向に移動させながら、
各表示駒を適宜に並べ変えて遊ぶようにした表示駒の並
べ合わせ玩具に関するものである。

以下に本考案を実施例により図面と共に説明する。

図において１は所定幅を有して十字形とした基枠であり
、平板より戊る基板２の四隅角部に夫々支柱３，３・・
・・・・を立設し、該基板２の各支柱３゜３・・・・・
・より外側に突出する突出部２ ａ 、２ａ・・・・・
・には互いに対向する縦方向並びに横方向にガイドレー
ルをなす畝条４，４・・・・・・が突設しである。

５，５．５は該基板２の中央部に設けた縦方向の凹溝で
ある。

前記各支柱３．３・・・・・・の頂部にはビス６．６・
・・・・・を螺着するねし孔７，７・・・・・・が穿設
しである。

８，８．８及び８ａ、８ａ、８ａは基枠１上を往復摺動
する縦横の移送部材であり、夫々平担な基板９の両端に
立壁１０．１０と該立壁１０，１０より背を高くした摘
子片１１．１１とが一体的に突設されている。

該基板９は両端部９ ａ 、９ ａの幅を狭めて前記畝
条４，４間を摺動自在とし、中央の広幅部分９ｂ（後述
する表示駒１３と略同幅とする）の下面短手方向に突条
１２゜１２を形成し、さらに該基板９の上面長手方向の
全面に前記凹溝５，５．５と同形状に凹溝５ａが設けで
ある。

１３．１３・・・・・・は円柱状をなす表示駒であり、
前記移送部材８或いは８ａの立壁１０，１０間に４個ず
つ収容でき、かつ立壁１０，１０と略同高に形成され、
上面に赤：ａ、青：ｂ、黄：Ｃといったように５個ずつ
同色に彩色したり、或いは数字等が表示しである。

１４は天板１５の形状を前記基板２と同形とした覆い部
材であり、天板１５の側縁に前記各立壁１０゜１０・・
・・・・を摺動可能に収容し得る高さの周側壁１６を一
体に垂設して形成される。

前記天板１５の中央には正方形に透明部１５ａを形成し
て表示駒１３゜１３・・・・・・が透視できるようにし
、さらに四方に突出する突出部１５ｂ、１５ｂ・・・・
・・には前記摘子片１１．１１を摺動自在に突出させる
ガイド溝１７．１７が開設しである。

１８．１８・・・・・・は前記ねヒ孔７，７に連通状に
開設したビス挿通孔である。

次に組み付けを説明するに、基枠１の支柱３，３内側に
横方向の移送部材（以下横移送部材という）８．８．８
を並べて幅を狭めた両端部９ａ、９ａを夫々畝条４，４
間に摺動自在に支持させ、これらの横移送部材８，８．
８上に縦方向の移送部材（以下縦移送部材という）８ａ
、８ａ、８ａを直交させて重ねる。

横移送部材８，８．８下面の突条１２，１２は基枠１の
凹溝５，５に、また上面の凹溝５ａは縦移送部材Ｂａ。

８ａ、８ａ下面の突条１２に夫々係合させることによっ
て各移送部材が無用に滑り動くことが防止される。

そして縦移送部材８ａ、８ａ、８ａ上に夫々立壁１０，
１０間に表示的１３．１３・・・・・・を４個ずつ乗せ
、残り３個の表示的１３，１３．１３は横移送部材８，
８．８に夫々１個ずつ乗せる。

なお、前記畝条４，４・・・・・・は縦移送部材８ａ
、８ ａ 、８ ａの基板９の上面と路面−位置になる
高さに突出させることにより表示的１３が縦移送部材８
ａから外れた位置にあるときは該畝条４，４の上面に跨
乗する形となり、このため各表示的１３の横方向の移動
が円滑に行なえることとなる。

次に覆い部材１４を被着して、ビス挿通孔１８゜１８・
・・・・・から挿通したビス６．６・・・・・・をねし
孔７゜７・・・・・・に螺締して各移送部材８，８．８
及び８ａ、８ａ、ｇａを互いに直交状に往復摺動可能の
状態に一体的に組み付ける。

このように構成された本考案の玩具は天板１５上に突出
する摘子片１１をつまんで横移送部材８゜８．８は横方
向に、また縦移送部材８ａ、８ａ、８ａは縦方向に夫々
性もしくは復方向へ摺動させる動作を縦横交互に繰返す
ことにより透明部１５ａに並ぶ９個の表示的１３．１３
・・・・・・の色を変えさせ、一定の規則で配列する遊
びを楽しむものである。

なお、表示的１３．１３・・・・・・の表示は実施例で
説明したような５個を単位として３色としたものに限ら
ず、さらに色数を増してもよく、または色に代えて数字
等の記号を表示するようにしてもよい。

また、透明部１５ａは特に正方形に限定されるものでは
なく、天板１５の全体を透明にして全部の表示的の並べ
変えを行なうようにすることも可能である。

また、本実施例では１５個の表示的を適宜移動させて並
べ変えるようにしているが、表示的の個数を多くしてゲ
ームをより難しくすることも考えられる。

即ち１つの移送部材に載置し得る表示的の個数をｎ個と
すると、縦横の移送部材は夫々（ｎ−１）個、そして表
示的は全部で（ｎ２−１）個となる関係が成り立つから
、例えば、移送部材の大きさを６個の表示的が載置でき
るように形成し、縦横の移送部材を夫々５個並列設置し
、該移送部材上に全部で３５個の表示的を載置すれば、
前記した実施例と全く同じ要領で、より難しい玩具とす
ることができる。

以上実施例による説明からも明らかなように本考案の表
示的の並べ合わせ玩具は、基枠と覆い部材との間に往復
摺動自在に内包させた横方向に摺動する横移送部材と、
縦方向に摺動する縦移送部材を交互に摺動させることに
より複数個を一単位として表示的を移動させ、これら表
示的に施こされた彩色の色合わせを楽しむもので、簡単
な操作で幾何学的、直線的な動きの繰返しにより知育的
並びにパズル的な興趣を満喫することができるものであ
る。

そして本願考案では、表示的を横移送部材および縦移送
部材により下から支持するようにして、表示的の上面が
擦れないようにしたものであるから、長時間に亙って商
品価値が損なわれることなく使用できる。

また、表示的は覆い部材の透明部を通して直接透視でき
、その間に視覚を遮ぎるものはないので、上述の如く表
示的の表面に擦りキズがつかないこととも相まって、極
めて透視性の優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例に係わるもので、第１図は外観斜
視図、第２図は平面図、第３図は分解斜視図、第４図は
平面断面図、第５図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第６図
は第２図のＢ−Ｂ線断面図である。 １・・・・・・基枠、８，８．８・・・・・・横移送部
材、８ａ、８ａ、８ａ・・・・・・縦移送部材、１０．
１０・・・・・・立壁、１３．１３・・・・・・表示的
、１４・・・・・・覆い部材、１５ａ・・・・・・透明
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平坦な基板の長手方向両端縁より上向の立壁を延設した
   横移送部材を基枠上に複数列摺動自在に並設すると共に
   、同じく平坦な基板の長手方向両端縁より上向の立壁を
   延設した縦移送部材を前記各横移送部材上に複数列摺動
   自在に並設し、各横移送部材並びに各縦移送部材間に位
   置して複数個の表示駒をその表示面を上にして格子状に
   載置し、前記基枠には上面中央に透明部を有する覆い部
   材を被着し、その外側より前記各移送部材を個別的に移
   動操作可能なるように構成したことを特徴とする表示駒
   の並べ合わせ玩具。