JPS591974B2 - 抵抗線ひずみ計型のカ−電気変換器 - Google Patents

抵抗線ひずみ計型のカ−電気変換器

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JPS591974B2
JPS591974B2 JP631976A JP631976A JPS591974B2 JP S591974 B2 JPS591974 B2 JP S591974B2 JP 631976 A JP631976 A JP 631976A JP 631976 A JP631976 A JP 631976A JP S591974 B2 JPS591974 B2 JP S591974B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は抵抗線ひずみ計型の力ー電気変換器の改良に
関するものであり、特に、ひずみを測定する素子がセン
サーとして役立つばかりでなく、変換器に加えられる全
荷重を受けてこれを支持するような構造体または構成素
子としても役立つような抵抗素子(通常用いられている
抵抗素子としての好ましい形は、「フィラメント」また
は「抵抗線」であるので、以下、これらの名をもって呼
ぶ)を備えた抵抗線ひずみ計型の力ー電気変換器の改良
に関するものである。
すなわち、この発明は、力変換器(力ー電気)であって
、機械的力の量を電気信号に変換する力変換器としての
機能と、被測定材料(試験片)の伸びやひずみを測定す
る抵抗線ひずみ計としての機能とを同時に併せ持った抵
抗線ひずみ計型の力ー電気変換器に関するものである。
抵抗線ひずみ計またはフィラメント型ひずみ計は、応力
、圧力、トリク、加速度等の変動量を測定するために、
リンク、管、リングのような種々の機械装置と組合わさ
れて用いられている。
代表的な抵抗線ひずみ計型の力ー電気変換器は、4本ア
ーム型ブリッジ回路(通常は平衡状態)に接続されてい
る抵抗線またはフィラメントを備えている。
測定される力は、リンク(フック)またはリンク等の装
置に連結されるかまたは、ひずみ計が接着剤または他の
手段により直接被測定部材に増り付けられている。
リング(フック)に作用する力は連結手段を介して、ひ
ずみ計に導入され、これによって抵抗線にひずみが生ず
る。
その結果、抵抗線の寸法が変化し、その抵抗値もリンク
(フック)の受ける荷重に比例して変化する量だけ、ブ
リッジは不平衡な状態になる。
極めて小さい荷重(例えば、ダラムまたはオンス程度の
量)を測定するために設計された装置を除けば、現在使
用されている抵抗ひずみ計またはフィラメント型ひずみ
計は、そのほとんどが測定される力に対して直接機械的
に連結されてはいないので、全ての力を直接に測定する
ことはできない。
その代わりに、抵抗線ひずみ計を試験片または構造部材
の表面に取り付けることにより、その試験片または構造
部材に作用するひずみを測定するのが普通である。
現在、以上のような型のひずみ計に抵抗線すなわち抵抗
素子を取り付ける方法としては、主に2つの異なる方法
がある。
第1の方法は普通[接着法( booded meth
od)と呼ばれるものである。
この方法によれば、抵抗線は、セメント、にかわ等の接
着剤によりシート状の絶縁された被測定部材表面に接着
される。
絶縁材料としては、通常は紙が使用されるが、プラスチ
ック材あるいはプラスチック被覆金属を用いることも可
能である。
抵抗線の両端は、通常、リード線で接続され、4本アー
ム型ブリッジ回路の1つのアームを形成する3一方、絶
縁材料すなわち紙は、接着剤または溶接によりひずみ測
定用試験片に接着される。
試験片に作用するひずみは、試験片に接着された紙また
は他の支持シート部材を通して抵抗線に伝達される。
抵抗線の寸法および抵抗値が変化した量はブリッジ回路
に不平衡の相対的な度合として表示される。
さらに、適当な目盛または表を用いることにより、この
装置で測定されるべきひずみ、力、圧縮力あるいはその
他の変動量を計量的測定することができる。
一方、以上のような型のひずみ計に抵抗線を取り付ける
第2の方法は、所謂、[非接着法(unb。
nded me thod )jと呼ばれるものである
この非接着法については、ひずみ線すなわち抵抗線は、
試験片上の絶縁性支持部材−面に伸ばされ、しかもひず
み計の取り付けられている試験片中に生ずるひずみに応
答して互いに移動できるようになっている。
しかしながら、以上述べたいずれの方法lこおいても、
試験片に加えられる全ての力を抵抗線により支持するこ
とはできない。
したがって、抵抗線片上に取り付ける際には、試験片に
加えられる全てのひずみまたは力が抵抗線にくまなく伝
えられるように、抵抗線を注意深く配置する必要がある
3はとんどの場合、試験片に加えられる最大の力を測定
するためには、複数個の抵抗線を試験片上の数個所に配
列して用いる必要がある。
ホイートストンブリッジおよび他のほとんどの抵抗値測
定用回路の測定電力値は、測定されるインピーダンス回
路を流れる電流ならびにこのインピーダンス回路に印加
される電圧のそれぞれの大きさlこ正比例するこ吉がよ
く知られている。
このことから、抵抗線ひずみ計によるひずみ測定感度が
、ひずみ計のひずみ感知素子を流れる電流ならびにその
電圧に比例することは、明らかである。
一方、これらの電流および電圧は、ひずみ感知素子に用
いられているフィラメント抵抗線の寸法すなわち直径と
、抵抗線の長さとの組合わせに比例する。
また、これは、ひずみ力を受ける部材すなわち試験片に
抵抗線が取り付けられる際の全体としての許容し得る作
動温度ならびに有効熱消費能力にも比例する。
前述の「接着法」および「非接着法」において用いられ
るひずみ計のほとんどのひずみ感知素子は、その抵抗線
またはフィラメントの直径が極めて小さい。
したがって、このようなひずみ感知素子においては、許
容される電流が小さいのでひずみ測定のために必要な高
い感度ならびにメーターを駆動するための電力がそれぞ
れ十分に得られない。
ホイートストンブリッジ回路に関連して何らかの増幅手
段を採用することが要件とされている。
その結果として、ひずみ感知素子は比較的もろく繊細と
なり、使用に除土、または受けやすくなる。
しかも、直接加えられる力に対する支持能力は極めて小
さい。
この発明の目的は、従来技術の欠点を除去した新規な抵
抗線ひずみ計量のカー電気変換器を提供することにある
この発明に係る抵抗線ひずみ計量のカー電気変換器の第
1の発明の目的は細線状の導電抵抗素子を利用して、一
体の荷重支持素子の間を複数回往復させて掛は廻し結合
せ、その結果導電抵抗素子を極めて堅固で丈夫な構造に
するこさにより、−力では抵抗線ひずみ計のセンサーと
しての精度が追及できるとともに、他方では、必要に応
じて、測定されるべき全部の力を受けることが出来る抵
抗線ひずみ計量のカー電気変換器を提供することにある
第2の発明の目的は、細線から成る導電抵抗素子に代え
て抵抗線ロープを装着することにより、ケーブル自体に
直接力変換器を装着するとともにこの装置が同時に抵抗
線ひずみ計としての用途も果たす形式の抵抗線ひずみ計
量のカー電気変換器を提供することにある。
第3の発明の目的は、導電抵抗素子間にスペーシング素
子を必要としない形式の抵抗線ひずみ計量のカー電気変
換器であり、束ねられた抵抗線が直列接続されている事
により測定感度と荷重強度を持たせた抵抗線ひずみ計量
のカー電気変換器を提供することにある。
本発明の他の目的は、従来の装着に比較してより秀れた
許容電流量および測定電力値を有する改良された抵抗線
ひずみ計量のカー電気変換器を提供することにある。
この力変換器のいくつかは、増幅することを必要とせず
、標準的な計器、継電器およびこれらに類似する他の装
着う作動させるために用いることができる。
さらに、本発明の他の目的は、良好な熱拡散能力を有す
る抵抗線ひずみ計量のカー電気変換器を提供することに
ある。
さらに、本発明の他の目的は、丈夫で単純な構造を有す
る改良された抵抗線ひずみ計量のカー電気変換器を提供
することにある。
なお、その他の目的については、以下の説明により明白
にされる。
本発明による抵抗線ひずみ計量のカー電気変換器は、要
約すると並列をなす複数の抵抗線によって連結されかつ
互いに離隔して配置された2つの荷重支持装置であると
同時に荷重を連結する手段でもある荷重付与装置から構
成されている。
これら2つの荷重支持装置であると同時に荷重付与素子
でもあるフックに連結している複数の抵抗線は、機械的
には並列に配列されかつそれぞれ緊密に束ねられている
が、電気的には、2つの荷重付与素子であると同時に荷
重連結手段でもある荷重支持素子間を往復する連続した
1本の直列抵抗線として配列されている。
以下、本発明を図面に示す各々の実施例に基づいて詳細
に説明する。
まず、第1図に示されているひずみ計において、荷重支
持装置であると同時に抵抗素子を荷重に連結する手段で
もある荷重付与装置は、9字形のリングを有する一対の
フック1および1′から構成されている。
これらの2つのフック1および1′は、抵抗線2から成
るコイルによって相互に機械的に連結されている。
抵抗線2の一端3は、図示されている通り、フック1の
リングの棒状部分4の周りに巻かれたのち、それ自体の
周りに巻かれて、フック1の輪に適宜取り付けられてい
る。
勿論、これらの荷重支持素子であると同時に抵抗素子を
荷重に連結する手段でもある荷重付与素子とは別の形状
ならびにそれに対する別々の連結手段についても十分考
えられることは言うまでもない。
抵抗線2は、フック1からフック1′の棒状部分5を経
てフック1の棒状部分4に戻り、この棒状部分4を経て
再びフック1′に戻る。
さらに、抵抗線2は棒状部分5を経て、フック1の棒状
部分4に戻り、それ自体の周りに数回巻かれることによ
って固定される。
したがって、実際にはフック1および1′は抵抗線コイ
ルによって互いに機械的に連結されている。
第1図に示されているように、コイルは2つのループを
形成する抵抗線から構成されているが、勿論、フック1
および1′を連結するために、1つのループを形成する
抵抗線あるいは3つ以上のループを形成する抵抗線を用
いてもよいことは言うまでもない。
これらの2つのフックを連結するコイル状の抵抗線2は
絶縁線であることが望ましく、したがって、実際にはフ
ック1および1′は、電気的に直列に接続された多くの
並列抵抗線によって、相互に機掛的に連結される。
抵抗線2の両端部3および6は、それぞれリード線に接
続されて用いられる。
第2図には、荷重支持装置であると同時に抵抗素子を荷
重に連結する手段でもある荷重付与装置荷重付与装置が
抵抗線コイルによって互いに機械的に連結されているよ
うな、本発明のひずみ計の他の実施例が示されている。
図示されているように、荷重支持装置であると同時に抵
抗素子を荷重に連結する手段でもある荷重付与装置は一
対のD字形リング20および20′から構成されている
これらのD字形リングの棒状部分21および21は、帯
すなわちベルト22によって相互に連結されており、こ
のベルト22の周りにはコイル状の抵抗線23が巻回さ
れている(第2図には、10本のループを形成する抵抗
線23が示されている)。
抵抗線23の両端部24および25は、それぞれリード
線に接続されて用いられる。
抵抗線23は、絶縁されていることが望ましく、また、
繊維性ベルト、皮、ゴム、またはプラスチックのような
伸縮性部材または弾力性部材から成るベルトすなわちル
ープ22により堅持される。
第3図に断面図で示されているように、抵抗線23を、
ベルトすなわちループ22に部分的にまたは完全に埋め
込んでもよい。
ベルト22は、抵抗線がリング20および20′から絶
縁されるためにも、また使用中に接触するいかなる物体
から絶縁されるためにも、良好な絶縁特性を有する部材
であることが望ましい。
第4図の断面図には、本発明による抵抗線の他の実施例
が示されている。
すなわちD字形リング20および20’を連結している
コイル状抵抗線が編み込まれて、ベルトの形状をしてい
る。
図示されているように、これらのコイルを形成している
各々の抵抗線23によりベルトの縦糸が構成され、これ
らの縦糸は、織物またはプラスチック繊維のような適当
な絶縁材料から作られた横糸28と共に織り込まれてい
るので、互いにからみ合うことはない。
第5図には、かなりの大きさの引張応力を測定する場合
に特に適している本発明によるひずみ計の好ましい一実
施例が示されている。
図示されているように、荷重支持装置であると同時に抵
抗素子を荷重に連結する手段でもある荷重付与装置は、
抵抗線から作られた抵抗線ロープ52により互いに連結
された一対の開口形ソケット51および51′から構成
されている。
従来の抵抗線ロープは、多数の抵抗線とこれらから成る
多数のより線から作られている。
1本のロープを構成するより線の数および1本のより線
を構成する抵抗線の数は適宜変えることができる。
通常の構造を有する抵抗線ロープであれば、第5図に示
されているようなひずみ計の抵抗線として、すなわちひ
ずみ測定素子として用いることができる。
代表的な抵抗線ロープは、麻等の繊維の芯および6本ま
たは7本のより線から成る多数のより線ロープから構成
されている。
なお、各々のより線は7本、19本、37本または61
本の抵抗線から構成される。
抵抗線ロープをよる方法としては、より線に対して左側
によられている抵抗線から成るより線をロープに対して
右側による方法があり、これは所謂「右よりロープ」と
して知られている。
また、逆に右側によられた抵抗線から成るより線をロー
プに対して左側による方法があり、これは所謂「左より
ロープ」として知られている。
さらに、抵抗線もより線も右側または左側の同一方向に
よられる「ラング(Lang)よりロープ」も商品とし
て生産されている。
ラングよりロープは通常のより線ロープより幾分柔軟性
があるけれども、容易にほどけやすく、使用する際には
注意を要する。
したがって、このラングよりロープは通常のより線ロー
プのように万能ではない。
第5図に示されるような抵抗線ロープ52の代表的な構
造が第6図に断面図として示されている。
すなわち、ロープは麻製の1本の4本より芯Gと、6本
のより線A、B、C,D、EおよびFとから構成されて
いる。
各々のより線A、B、C,D。EおよびFは7本の抵抗
線から構成されている。
もちろん、第6図の抵抗線ロープは説明の便宜上水され
たもので、これに限定されるものではなく、従来の別の
または特殊な抵抗線ロープを用いることができることは
言うまでもない。
第7図には、より線内において直列に接続された抵抗線
と、直列接続されたより線とが図式的に示されている。
図示されているように、より線Aの抵抗線A−1、A−
2、A−3、A−4、A−5。
A−6およびA−7のようなより線をそれぞれ構成して
いる7本の抵抗線は直列に接続されているので、各々の
より線は実質的には1本の抵抗線から成る。
また、より線A、B、C,D、EおよびFはそれぞれ直
列に接続されているので、結局抵抗線ロープ52の6本
のより線、すなわち42本すべての抵抗線は1本の抵抗
線を構成していることになる。
ロープ52は、抵抗線を有するより線で作られた従来の
抵抗線ロープの比較的短い部分であり、明らかに、各抵
抗線の端部はねじられることによって、はんだ付けによ
って、あるいは他の適当な電気的接続によって互いに直
列に接続され、かつ各抵抗線の両端が適当な電気的接続
によって隣接するより線の抵抗線の端部に直列に接続さ
れている。
もちろん別の方法として、7本のコイル状抵抗線を1本
のより線にねじ込むことにより、このより線が実際には
1本の抵抗線から成り、この抵抗線の両端が隣接するよ
り線の抵抗線の両端と直列に接続されるようにしてもよ
い。
抵抗線ロープ52を形成する個々の抵抗線を電気的に直
列に接続するためには、もちろん、抵抗線ロープ52の
抵抗線として、絶縁された抵抗線を用いる必要がある。
ロープ52の抵抗線の両端には、リード線55および5
6が接続される。
全てのより線を直列に接続する代りに、より線のある部
分だけを直列に接続するか、または各々のより線の抵抗
線のある部分だけを直列に接続して、ひずみ測定素子と
することもできるが、ロープの全てのより線および各々
のより線の全ての抵抗線を直列に接続すれば、抵抗線の
最大長さが得られ、かつ最大電圧が得られるので、抵抗
線ロープ52中に生ずるひずみに対する最適な感度を得
ることができる。
したがって、各々のより線を形成する個々の抵抗線およ
び個々のより線の全てを直列に接続することが望ましい
第5図においては、リード線55および56がソケット
51′の一端から取り出されているように示されている
が、必要に応じ、ロープ52の両端から取り出してもよ
く、またリード線を一端からまたは両端から取り出すた
めに、より線内の抵抗線の数およびロープ内のより線の
数に応じて、ロープ内の1本の抵抗線が直列に接続され
ないようにする必要がある。
抵抗線ロープを取付具、すなわち開口型ソケット51お
よび51′に取り付ける方法として、ロープを切断する
前にその端部からソケットバスケットの長さに等しいと
ころでロープを把持させる方法がある。
このロープは、切断された後にはずされて抵抗線の両端
がまっすぐに整とんされ、かつ直列に接続される。
次に、ソケットに抵抗線ロープを取り付ける方法と同じ
ような方法により、すなわち円錐状楔を用いることによ
って、またはソケットに低溶融合金を充填することによ
って(溶融合金により絶縁が破壊されないように注意を
要する)、あるいはソケットに硬性プラスチック材料と
共に抵抗線の両端部を充填することによって、抵抗線の
両端をソケットバスケットに保持する。
1つの好ましい取付方法によれば、ソケットは粉末補強
エポキシ樹脂で充填され、エポキシ樹脂が硬化した後、
または部分的に硬化した後、スェージング処理される。
もちろん、図示されているような荷重付与素子とは別の
素子、ならびにこの荷重付与素子にコイル状の抵抗線を
取り付ける別の方法も、必要に応じ、用いることができ
ることは明らかである。
したがって、第1図および第2図のD字形リングをシャ
クルとピンにすることもでき、一方、第5図に示す開口
型ソケットの代りに、例えば閉口型ソケットまたは周り
に抵抗線ロープが巻かれかつその両端力加−プに止めら
されているシンプルのような抵抗線ロープ取付具として
従来用いられている別の形の取付具、あるいは特別に設
計された取付具をそれぞれ用いることもできる。
もちろん、抵抗線自体を取付具に直接取り付けることが
本質的なことではない。
例えば、ループを形成する適当な部材を、コイル状をな
す抵抗線の各々の端部。
または抵抗線群の端部におけるループ(例えば、単一の
長さを有する抵抗線から成る抵抗線ロープの各々のより
線の端部におけるループ)を通し、次にこのループ状部
材の両端を取付具に取り付けることもできる。
この場合は、絶縁抵抗線自体を取付具に直接取り付けな
いので、取付具を設置する際、抵抗線の絶縁を損傷させ
ないように注意する必要は余りない。
抵抗線を取付具に取り付けるためのこのようなループ状
部材は、常温において比較的軽い荷重を測定できるよう
に設計された変換器の場合には、ナイロンフィラメント
、紡織プラスチック、ガラス、繊維のような非導電性材
料から作られ、また、大きな荷重を高温下において測定
するように設計された装置の場合には、抵抗線と接触す
るいかなる部分も絶縁されている抵抗線または抵抗線ロ
ープから作られている。
本発明のひずみ計に用いられる抵抗線は、理論的には任
意の導電性金属材料でよいが、抵抗線を製造する際に通
常用いられる合金から成る抵抗線ヲ用いることが望まし
い。
ニクロム、コペル、コンスタンタンおよびアドバンスの
ような合金で作られた抵抗線も周知であり、必要に応じ
て用いることができる。
しかし、特に”エベノーム(Euenohm)” (商
標名、約80パーセントのニッケルと20パーセントの
クロムから成る)ト呼ばれる抵抗線が好ましい。
その理由は、この゛エベノーム″が市販されており、同
一の直径、すなわち同一の寸法のスチール合金の抵抗線
の引張強度はほぼ近似する引張強度を持っているからで
ある。
もちろん、所望の機械的特性またはその他の特性(例え
ば、高引張強度、低ヒステリシス、抗腐食性、等)を考
慮して選択された材料も、たとえ比較的低い比抵抗値の
ものであっても、用いることができる。
したがって、抵抗線のほぼ全長に相当する大きな装置に
おいては、低い抵抗値ではあるが、適当な機械的特性を
有するスチール(または他の金属、合金など)から作ら
れた抵抗線を用いることが実際のところ望ましい。
前述した通り、抵抗線を直列に接続するのが望ましいが
、第5図の装置に用いられている抵抗線ロープのような
、比較的長く、小さなケーブルを用いる装置においては
、抵抗線を電気的にも機械的にも並列にした抵抗線コー
プまたはケーブルを用いることもできる。
この場合、ケーブルに外側絶縁被覆を施すことが望まし
いが、個々の抵抗線を絶縁する必要はない。
また、第1図の装置に用いられているような単一の抵抗
線2の代りに、抵抗線が電気的にも機械的にも並列にな
るよう、1本のケーブル(例えば、7本の抵抗線と1本
のより線から成るケーブルまたは抵抗線ロープ)を使用
できることも、もちろんである。
しかしながら、図示されているように、第1図の装置に
は4本分の長さのケーブルが使用されているので、もし
これを使用した場合、ロープまたはケーブルの各々の抵
抗線が直列状態にあるとき程の有利さは失なわれるにし
ても、電気的直列接続状態による利点を得ることはでき
る。
この力変換器のひずみ測定素子および主な荷重支持素子
を構成する抵抗線が電気的に直列接続されることが望ま
しい主な理由は、そうすることによって、最大抵抗値が
得られる点にある。
高い抵−抗値であれば、リード線の劣化を防ぐことがで
きかつ接触抵抗値を最少にすることができる。
加えて、一般に望まれているような高電圧(10ないし
50v)低電流の装置が得られる。
例えば、第1図においては、4本分の抵抗線が示されて
おり、もし1本当り25オームと仮定すれば、これらに
よる直列回路においては、100オームのブリッジが得
られ、抵抗値が6.25オームにすぎない並列回路に比
較して、端子接続抵抗およびリード線接続抵抗を減少す
ることができる。
後者の場合すなわち並列回路の場合には、感度を低下さ
せずにこの非作動抵抗値を低く維持するために、より大
きく、また取り扱いの困難な低い抵抗値のリード線が必
要となる。
さらに、はとんどの感知装置は電圧感知によるものであ
り、より大きな抵抗値により、より高いブリッジ電圧が
得られ、したがって、単位抵抗値光りの変化に対してよ
り大きな電圧変動が生ずる。
第2図の装置において、抵抗線を直列接続ならびに並列
接続すれば、その抵抗値は400倍程程度化する。
一般に、直列抵抗の値は並列抵抗の値のn2倍(nは抵
抗線の数)である。
第2図において、抵抗線1本当り25オームとすると、
直列接続の場合500オームとなり、並列接続の場合は
1.25オームとなる。
しかしながら、印加電圧においては、n倍にすぎない。
1本の抵抗線当り100ミリアンペア(o、iアンペア
)の許容電流であると仮定すれば、50ボルトの電圧を
500オームの直列回路に印加して、0.1アンペアの
電流を直列の抵抗線に流すことができ、2.5ボルトの
電圧を並列回路に印加し、2アンペア(0,1アンペア
の20倍)の電流を流すことができる。
変換器における負荷が同一であるとすれば、直列の場合
のブリッジ電圧出力は、並列の場合のブリッジ電圧出力
の20倍である。
計器または継電器(増幅器なし)を直接駆動するような
装置の場合には、ブリッジの抵抗値と、計器または継電
器の抵抗値をほぼ等しくするのがよい。
この場合の抵抗値は、通常100オームないし2000
オームまたはそれ以上である。
場合によっては、2本またはそれ以上の抵抗線コイルが
電気的に直列接続され、次に互いに並列接続されるのも
よい。
例えば、第2図において20本の抵抗線のうち10本を
直列接続して250オームの抵抗線コイルであるように
し、同じように他の10本を直列接続して別の250オ
ームの抵抗線コイルであるようにし、さらに、これらの
2つの250オームのコイルを並列接続することによっ
て125オームの抵抗値が得られる。
このように、直列、並列の組合せを極めて数多く考える
ことができる。
計器または継電器が直接駆動される場合には、電力の伝
達も重要であり、この変換器においてはインピーダンス
整合を容易に行なうことができる。
さらに、これらの装置は、通常の接合型ひずみ計に比較
して、その電力消費量については改善されており、した
がって、必要に応じて、計器等を直接駆動する場合には
極めて良好な電力感度が得られる。
抵抗線を絶縁するための材料としては、誉れらが直列に
接続されている場合は、許容し得る誘電特性および機械
的特性を有する任意の適当な絶縁材料を用いることがで
きる。
装置が大気温度で使用される場合の絶縁材としては、発
生する機械的圧力に対して良好な抵抗を示すゴム、プラ
スチックまたはラカー等の絶縁体が望ましい。
また、装置が極めて高い温度において、または極めて低
い温度において使用される場合の絶縁材としては、当然
ながら、装置が使用される温度を十分考慮して適当に選
択しなければならない。
ポリテトラフルオロエチレンのような高フッ素化炭化水
素ポリマーは、比較的高い温度において満足できるもの
であるが、極く高い温度においては、アスベスト繊維ま
たは紙包装体、あるいはそれぞれの抵抗線に巻かれるガ
ラスまたは他のセラミック状の紙または繊維の包装体の
ような鉱物性絶縁物質を用いる必要がある。
もちろん、コイル状をなす抵抗線をその外部全体にわた
って絶縁被覆または抵抗層あるいは他の保護カバーによ
り保護し、抵抗線およびその個々の絶縁を保護できるこ
とは勿論である。
したがって、このような保護カバーは、織物または他の
繊維材料から成る管状のまたは編組されたあるいは包装
されたような形にすることができる。
これらは絶縁された抵抗線に直接にあるいは抵抗線に施
されたプラスチックまたは別の非導電性カバーに被覆さ
れる。
このように、本発明による変換器は、引張応力の測定を
する場合、さらに広範囲の力を測定する場合には特に適
しており、極めて堅固でシンプルな構造である。
すなわち、これらの装置は、引張試験を行なう際、全ゆ
る形状のケーブル、例えば制御ケーブル、引き綱片ケー
ブル、デリックおよびクレーンに使用されるケーブル(
工事中に使用されるようなもの)の引張応力を測定する
場合、また橋梁における応力を測定する場合には特に適
しており、必要に応じて、はかりすなわち重量測定装置
として使用することもできる。
以上のように使用する場合、本発明による変換器は、力
の測定される構造体に機械的リンク装置の一部として取
り付けることもできる。
例えば、制御ケーブル、引き綱片ケーブルあるいはデリ
ックまたはクレーンのようなケーブルの端部に(あるい
はリンクとして端部間に)取り付けることができ、変換
器すなわち力伝達装置としてばかりでなくひずみ計とし
ても作動させることができる。
そのような場合、変換器は素子に機械的に接続されてい
るので、素子に加えられるすべての力を受けかつ測定す
ることができる。
引張ひずみの測定されるケーブルに本発明のひずみ計を
機械的に連結する一実施例は、第8図に示されている。
図示されているように、第5図に示されているひずみ計
が、ケーブル80が取り付けられ、使用中に受ける張力
が測定される。
第8図に示されている通り、2つのクランプ81および
81′は、その半円筒状部分82および83とともにボ
ルト、すなわち外部フランジ85を貫通するボルト84
によってケーブル80に取付けられている。
フランジ85にはそれぞれU字形伸長部分86があり、
これには変換器の開口型ソケット端部取付具51および
51′のシャクルボルト57が取付けられている。
クランプ81および81′は、ケーブル80に対しそれ
ぞれひずみ計の長さより若干長い距離だけ離れて取り付
けられているので、ひずみ計の開口型ソケット51およ
び51′のシャクルボルト57がクランプのU字形伸長
部分86に取付けられる場合、ケーブルには、小さな湾
曲部すなわちループ88が形成される。
したがって、ケーブル80に張力が加えられると、すべ
ての力が変換器に伝達される。
変換器の電気的リード線55および56は、平衡状態に
あるブリッジ回路に接続されるが、これについては以下
に詳述する。
以上の通り、ケーブル80に張力が加わると、すべての
力はひずみ計にも伝達されるので、これらの力は周知の
電気的装置によって容易に測定することができる。
第11図には、ひずみ計がリード線を通して接続される
適当なホイートストンブリッジ形回路が示されている。
図示されているように、ひずみ計からのリード線55お
よび56は、それぞれブリッジの端子101および10
2に接続されており、したがってひずみ計およびそれら
のリード線はブリッジ回路の抵抗R1を構成する。
ブリッジ回路の端子101および103に接続されてい
る抵抗R2は、リード線の長さを平衡にすることにより
、端子101および103に接続された整合用ダミーひ
ずみ計となる。
抵抗R3およびR4は、端子103および104(抵抗
R3の場合)に、および端子102および104(抵抗
R4の場合)にそれぞれ接続されている整合用等価固定
抵抗である。
したがって、使用時において、ひずみ計に全体ひずみが
加えられず、静止状態にあるとき、回路は平衡状態にあ
り、一方電池105のような適当な電源から線106お
よび107を通してそれぞれ端子101および104に
電流が流れるとき、ブリッジ回路は平衡状態にあるため
、電流は線110および109を通して端子102およ
び103の間、ならびに検流計等の計器である電気的指
示装置108を流れることはない。
張力がひずみ計に加えられるにしたがって、例えば、ケ
ーブル80が張力を受けて、それがひずみ計に加えられ
ると、第5図に示されているようなひずみ計の抵抗線ロ
ープ圧力感知素子52を構成する抵抗線は、その張力が
太きければ大きいほど、その長さが増大して、直径が減
少する。
したがって、これらの抵抗線の抵抗値は加えられる力に
比例して増加し、かつひずみ計がブリッジ回路の抵抗R
1を形成するので、ブリッジは不平衡状態になる。
これによって、端子102および103間に電流が流れ
、検流計等の計器108の示度に変化を与える。
検流計108には、直接に、荷重の値を目盛るか、ある
いは適当な値を表と関連して用いることができる。
しかし、いずれの場合も、その指示は容易にかつ正確に
読むことができ、抵抗R1の抵抗値の変化、すなわち使
用時にひずみ計に加えられる力の変化に起因する抵抗R
1の抵抗値の変化に比例しなければならない。
以上の回路に用いられる計器108として望ましいもの
は、ボールドウィン リマーハミルトン コーポレーシ
ョン(Baldwin Lima−Hami 1ion
Corpora−tion)製の5R−4(商品名)
ひずみ指示器である。
周知の通り、ホイートストンブリッジ回路は、4つの抵
抗R1r R2t R3HR4から成り、電気的に橋渡
しの形態になっている。
すなわちR1とR2はそれぞれ第1入力端子101と第
1第2出力端子102,103との間に接続される。
−力R3とR4は第2入力端子104と第1出力端子1
02.103との間にそれぞれ接続される。
電圧(電池105)が入力端子101と104を横切っ
て設置され、電流11が抵抗R1とR4を流れ、これと
同様に電流12が抵抗R2とR3とを流れる。
従って、出力端子102と103との間には電位eが生
じ、その結果(RlXI 1−R2X12)と(R3X
I 2−R4XI 1 )は等しくなる。
この結果は電位計または電流計108で測定することが
できる。
仮にR1にこの発明に係るひずみ変換器の抵抗が置き換
えられるとすると、R2,R3,R4の抵抗値を固定し
ておくとR1の変化によって102−103間の出力電
位が変化する。
もし、出力電圧がOであればR111,、、=R212
,R312=R411で(既知の通りブリッジの平衡状
態ととなる)従ってR1/R4=R2/R3が算出され
る。
第12図で示される抵抗線ひずみ計器のカー電気変換器
を使用する場合、長手方向のコイル124はR1に接続
され、第11図のホイートストンブリッジの端子101
と端子102の間に接続される。
荷重がかからないか、応力がない状態ではブリッジは電
気的に平衡状態となる。
荷重(引く力)が接合素子(荷重付与素子)120,1
20’にかかると、長手方向のコイル124に張力がか
かり、抵抗値に変化を来し、ひずみ計として機能する。
周円コイル130には、顕著な荷重(引く力)はかから
ないが温度補正を行い、虚偽や温度上昇による抵抗値の
変化の問題を少なくし、完全なホイートストンブリッジ
を作り、広範囲の温度変化に対応でき、現実の使用に耐
え得る真の測定回路を維持することができる。
張力測定用ひずみ計に限らず圧縮力測定用ひずみ計も本
発明の範囲内にある。
圧縮力の測定に適している本発明によるひずみ計の一実
施例が、第9図に示されている。
前述の張力測定用ひずみ計と同様、本発明による圧縮力
測定用ひずみ計も、測定すべき全荷重または力を受けか
つこれを支持する。
第9図に示されているように、ひずみ計は、その中央部
が軽金属製の管91で形成されているようなワッシャー
(またはポスト)形状であり、その軽金属製管91の周
りにはコイル状の紙または適当−なテープ92が巻かれ
ている。
また、そのテープ92の片側面にはジグザグ状の長い抵
抗素子93が固着されているので、抵抗素子93の各々
の頂はテープ92の縁に近接した位置にある。
第9図に示されているように、抵抗素子は、例えば0.
00254ないし0.0127crIL(0,001な
いし0.005インチ)の厚さを有する”エバノームパ
箔のようなエツチング処理または切断されたリボンまた
はテープ状の薄い金属箔でもよい。
なお、これらのリボンまたはテープは、エツチング処理
後または切断後に絶縁体で被覆されることが望ましい。
もちろん、抵抗素子は別の形状でもよく、必要に応じて
、テープ92の代りに抵抗素子93自体を絶線してもよ
い。
リード線94および95は、それぞれ抵抗素子すなわち
抵抗線93の両端に取付けられ、ひずみ計に加えられた
力を測定できるよう適当なブリッジ回路に接続される。
抵抗線93をコイル状の紙あるいは支持テープ92の表
面に接着または固着、あるいは埋め込むことにより、そ
の支持テープ92の表面を絶縁カバーまたはテープ96
で被覆することもできる。
また、このコイル状支持テープ92の両端を荷重分配ワ
ッシャー97および98で保護することもできる。
このワッシャー97および98は、金属または他の適当
な材料から成り、ひずみ計の両端を形成するコイル状テ
ープ92の両縁部を保護する。
第9図のひずみ計の両端に圧縮力が加えられると、換言
すればワッシャー97および98に加えられた圧縮力が
加えられると、テープ92は圧縮され、取付けられてい
る抵抗線93も同じく圧縮される。
したがって、抵抗線が短かくなり、さらにその直径が増
すので、ひずみ計の電気抵抗値も変化する。
テープ92または取り付けられている抵抗線のどれか1
本だけがほんのわずかな圧縮を受けるだけであるが、抵
抗線93はジグザグ状をしているので、抵抗線93全体
からみれば実質的にかなり短くなり、したがって、ひず
み計に加えられた圧縮力による抵抗値の変化は十分に大
きく、これは容易にかつ正確に測定することができる。
このような抵抗線ひずみ計もまた、第11図のブリッジ
回路の端子101および102にそのリード線94およ
び95を接続すればよいことは前述と同様であり、この
場合、ひずみ計およびそのリード線がブリッジ回路の抵
抗R1となることも同様である。
圧縮力がワッシャー97および−98に加わると、抵抗
線93が圧縮される。
したがってその長さが短くなり、直径も増加し、さらに
その抵抗値が減るので、回路が不平衡状態になる。
これはひずみ計が受けた圧縮力に比例するものであり、
計器108に伝えられる。
第9図のような構造のひずみ計においては、1本のリー
ド線94はひずみ計の中心部近くから取り出され、他の
リード線95はひずみ計の外周部から取り出されている
が、もちろん、両方のリード線をいずれもその外周部か
ら、または必要に応じてその中心部から取り出すように
ひずみ計の構造を変えることもできる。
そのような構造の1つの実施例が第10図に示されてい
る。
図示されているように、1方の側面にジグザグに取付け
られている抵抗線93aならびに他方の側面にジグザグ
に取付けられている抵抗線93bを有する絶縁テープ(
例えば、紙)は、コイル状に巻かれている。
抵抗線93aおよび93bは、エナメル等で絶縁されて
いるのが望ましいが、コイル状に巻かれる第2の絶縁テ
ープ99でさらに絶縁を施してもよい。
抵抗線がコイル状に巻かれる第2の絶縁線93aおよび
93bの両端はコイルの中心部において接続されている
リード線94aおよび95aは、コイルの外周部におい
てそれぞれ抵抗線93aおよび93bの両端に接続され
る。
本発明によるひずみ計は、用途に応じて、使用時に測定
される力の大きさを十分考慮して設計しなければならな
いことは勿論である。
また、これらのひずみ計を、一時的に試験されるべき構
造体に取付けて用いてもよく、またその構造体の特定の
恒久的構造部品として堆り付けてもよい。
さらに、加えられる力を測定するためのひずみ計として
の機能と、自動安全装置としての機能の二重機能を持た
せることもできる。
また、ひずみ計の接続されている回路中に破損安全警報
装置を接続すれば、ひずみ計の1本の抵抗線が破損した
場合、ひずみ計を流れる電流を自動的に遮断し、警報器
をトリガーすることができる。
抵抗線ロープおよびケーブルは、急激に大きな過荷重が
加えられない限り、突然に破損することはなく、通常は
1本またはその程度の抵抗線が破損する。
したがって、この破損が検出されれば、抵抗線ロープま
たはケーブルに過荷重が加えられたことを警告すること
ができる。
本発明のひずみ計の感圧素子のコイル状抵抗線ロープを
形成するほとんどの抵抗線は直列に接続されているため
、本発明のひずみ計は過荷重を検出するための簡便な警
報トリガー素子となり得る。
本発明のひずみ計の抵抗線ロープすなわちコイルを所定
の装置において弱いリンクとして用いることにより、自
動安全警報トリガー装置としての特徴を得ることができ
る。
第12図に示されている変換器は、2つの抵抗素子を備
えている。
図示されているように、端部取付具120および120
′は開口型ソケット状取付具であり、これらはそれぞれ
管状バスケット部分121およびあご部分122および
123から成る。
縦方向に伸びる抵抗線コイル124において、抵抗線1
25の一端はあご部分123の周りに巻かれかつその一
端が端部取付具120に係止され、次に取付具120の
バスケット部分ならびに取付具120′のバスケット部
分を通って取付具120のあご部分123に掛けられる
さらに、取付具120′のバスケット部分ならびに取付
具120のバスケット部分を通って取付具120のあご
部分123に掛けられる。
これらは、抵抗線125が縦方向コイル124において
所望の長さになるまで、繰り返される。
縦方向コイル124の端部における抵抗線125のルー
プの約半分はあご部分123に掛けられ、またループの
他の半分は他のあご部分122上に掛けられる。
抵抗線125の他端は、端部取付具120のあご部分1
22に巻かれて固定される。
このような構造にすれば、抵抗線125、端部取付具1
20および120′間を確実に相互連結できる利点があ
る。
抵抗線125の両端にはリード線126および127が
接続される。
縦方向コイル124が作られた後、縦方向コイル124
の周囲に抵抗線131を巻くことによって抵抗線の周円
コイル130が形成される。
全てのリード線を変換器の片側から取り出すためには、
縦方向コイル124の周りに抵抗線を端部取付具120
附近から端部取付具120′附近まで巻き込み、今度は
逆に端部取付具120′から端部取付具120に至るま
で巻き込まれる。
抵抗線131の両端には、リード線133および134
が接続される。
また、保護被覆またはカバー135を縦方向コイル12
4および周円コイル130に施してもよい。
使用する際、第12図の変換器の縦方向コイル124は
、そのリード線126および127がそれぞれ第11図
のブリッジ回路の端子101および102に抵抗R1と
して接続され、周円コイル130は、そのリード線13
3および134がそれぞれ端子102および104に抵
抗R4として接続される。
荷重(張力)が端部取付具120および120′に加え
られると、縦方向コイル124は張力を受けて前述のよ
うに作動する。
周円コイル130にはこのような荷重は加えられないが
、これによって温度補償がなされ、ブリッジ回路を形成
するためのダミー抵抗についての問題が解決される。
ブリッジ回路を形成するために必要なすべての抵抗器を
備えている単一の変換器は、その端部取付具を接続する
2つの独立した縦方向コイルを形成することによって得
られる。
そのような縦方向コイルは、荷重を受ける変換器の[能
動的コイル−を構成するものであり、2つの独立した周
円コイルが縦方向コイルのまわりに巻かれる。
縦方向コイルのうち1つは、第11図に示すブリッジ回
路の抵抗R1として接続され、他の縦方向コイルは抵抗
R3として接続される。
また、周円コイルの1つは抵抗R4として接続され、他
の周円コイルはR2として接続される。
このようにして、荷重(張力)が装置の端部取付具に加
えられると、荷重は縦方向コイルによって支えられ、い
ずれの縦方向コイルの抵抗値もその張力荷重の増加にし
たがって増加する。
周円コイルは何らの張力荷重をも受けないので、装置の
端部取付具に加えられる力に起因する抵抗値の変化はな
い。
ブリッジ回路の抵抗R1およびR3として接続された縦
方向コイルの抵抗値が増加すると、端子102の電圧が
低下するとともに端子103における電圧が上昇するの
で、ブリッジ回路は不平衡状態となる。
この発明は上記詳述したような構成であるので、ひずみ
計としての機能と力変換器としての機能を併せ持つ抵抗
線ひずみ計量のカー電気変換器を提供する事ができた。
第1の発明の効果としては、センサ素子としての導電抵
抗線が、センサ機能と同時に機械的な耐荷重素子として
の機能をも果たす事が出来た。
すなわち、細線状の導電抵抗素子を一対の荷重支持素子
に数回往復させて掛は廻し、導電抵抗素子を極めて堅固
で丈夫な構造にする事により、一方で抵抗線ひずみ計の
センサとしての精度が追及できるとともに、他方では、
必要に応じて力変換器として測定されるべき全体の荷重
に耐える事ができる抵抗線ひずみ計量のカー電気変換器
を供給する事ができた。
次にこの発明に係る第2の抵抗線ひずみ計量のカー電気
変換器は、細線からなる導電抵抗に代えて、抵抗線ロー
プを装着する事により、被測定体(試験体)であるケー
ブル自体に直接力変換器を装着する事が出来るようにな
ったとともに、特にある程度以上の大きさの張力を測定
するのに適した簡便な抵抗線ひずみ計量のカー電気変換
器を提供する事が可能になった。
更に、第3の発明に係る抵抗線ひずみ計量のカー電気変
換器によれば、導電抵抗素子間にスペーシング素子を必
要としないので、機械的な分離手段が不要になり、かつ
、束ねられた抵抗線が直列に接続されているので、簡便
な装置で良好な測定感度と耐荷重強度を持たせる事が出
来るという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、2つの荷重支持素子であると同時に抵抗素子
を荷重に連結する手段でもある荷重付与素子がそれぞれ
抵抗線コイルにより連結されている本発明のひずみ計に
おける一実施例の原理的構成を示した斜視図、第2図は
、第1図のひずみ計の他の実施例の斜視図、第3図は、
第2図の切断線3−3における断面図、第4図は、第3
図に類似するひずみ計の他の実施例の断面図、第5図は
、2つの荷重支持部材であると同時に抵抗素子を荷重に
連結する手段でもある荷重付与部材または素子を連結す
る抵抗線が抵抗線ロープの形状をなす本発明のひずみ計
の一実施例の斜視図、第6図は、第5図の切断線6−6
における断面図、第7図は、第5図および第6図の抵抗
線ロープを形成するための機械的並列関係、ならびに1
本の細長い抵抗線を構成するための電気的直列接続関係
を示す図、第8図は、ケーブルに加えられた張力を測定
するためにケーブルの湾曲部に取付けられた本・発明の
ひずみ計を示す斜視図、第9図は、圧縮力を測定するた
めの本発明のひずみ計の1つの実施例を部分的断面で示
す斜視図、第10図は、リード線がいずれも装置の外周
部から取り出されているような、圧縮力を測定するため
のひずみ計の他の実施例の斜視図、第11図は、本発明
のひずみ計および指示装置が組み込まれている回路図、
そして第12図は、例えば第1図ないし第5図に示され
ているような抵抗線の縦方向コイルのまわりに、別の抵
抗線の周円コイルが巻かれている装置の1つの実施例を
示す一部断面斜視図である。 1.1′・・・・・・フック、2・・・・・・抵抗線コ
イル、20゜20′・・・・・・D字形リング、22・
・・・・・ループ、23・・・・・・抵抗線、50,5
1’・・・・・・開口型ソケット、52・・・・・・抵
抗線ロープ、55、56・・・・・・リード線、81.
81’・・・・・・クランプ、101,102゜103
.104・・・・・・端子、R1+ R2t R3+
R4・・・・・・抵抗、105・・・・・・電池、10
8・・・・・・検流計、92・・・・・・テープ、93
・・・・・・抵抗素子、97,98・・・・・・ワッシ
ャー、120,120’・・・・・・端部取付具、12
4・・・・・・縦方向コイル、130・・・・・・周円
コイル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 離隔して配置されている一対の荷重支持素子と、前
    記荷重支持素子に機械的に連結されている細線状の導電
    抵抗素子であって、一対の荷重支持素子間を少なくとも
    2以上の導電抵抗素子で連結し、荷重支持素子に対して
    絶縁されているばかりでなく、導電抵抗素子相互間にお
    いても互いに絶縁されており、また、導電抵抗素子の端
    部が電気的に直列接続されている導電抵抗素子と、直列
    接続された前記抵抗素子の両端をホイートストンブリッ
    ジ回路に接続する手段とから成る事を特徴とする抵抗線
    ひずみ計型のカー電気変換器。 2 前記第1項記載の導電抵抗素子が、第1の抵抗線コ
    イルを形成している複数の絶縁された導電抵抗素子と、
    前記第1の抵抗線コイルに荷重が加えられてもその荷重
    の影響を受けることがないように前記第1の抵抗線コイ
    ルに取り付けられている第2の独立した抵抗線コイルと
    、第2の抵抗線コイルの両端を前記ホイートストンブリ
    ッジ回路に接続する手段とから成ることを特徴とする特
    許力ー電気変換器。 3 前記第1項記載のホイートストンブリッジ回路が、
    第1と第2の入力端子と、第1と第2の出力端子とから
    成り、直列接続されている前記導電抵抗素子が第1人力
    端子と第1出力端子間に接続され、第2抵抗が第1人力
    端子と第2出力端子間にそれぞれ接続され、表示装置が
    第1出力端子と第2出力端子間に装着され、電源(電圧
    源)が第1人力端子と第2人力端子間は接続されている
    こと特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の抵抗線
    ひずみ計型のカー電気変換器。 4 前記第2項記載の第2の抵抗線コイルが、前記荷重
    支持素子を連結している前記第1の抵抗線コイルに対し
    て、前記第1の抵抗線コイルのまわりに巻かれるように
    して取り付けられていることを特徴とする前記特許請求
    の範囲第1項記載の抵抗線ひずみ計型のカー電気変換器
    。 5 前記第1項記載の導電抵抗素子が、互いに緊密に束
    ねられた抵抗線からなることを特徴とする前記特許請求
    の範囲第1項記載の抵抗線ひずみ計型のカー電気変換器
    。 6 前記第2項記載の各々のコイルが、保護カバーによ
    り包まれていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の抵抗線ひずみ計型のカー電気変換器。 7 離隔して配置されている一対の荷重支持素子と、前
    記荷重支持素子に機械的に連結されている細線状の導電
    抵抗素子であって、一対の荷重支持素子間を少なくとも
    2以土の導電抵抗素子で連結し、荷重支持素子に対して
    絶縁されているはア)りでなく、抵抗素子相互間におい
    ても互いに絶縁されており、また、導電抵抗素子の端部
    が電気的に直列接続されている導電抵抗素子と、直列接
    続された前記抵抗素子の両端をホイートストンブリッジ
    回路に接続する手段と、から成り、前記抵抗素子が抵抗
    線ロープの形状をなし、またこのロープを形成する個々
    の抵抗線がその両端において電気的に直列接続され、さ
    らに前記荷重支持素子が抵抗線ロープの端子取付具の形
    状であることを特徴とする抵抗線ひずみ計型のカー電気
    変換器。 8 前記第7項記載の抵抗素子が、一体に機械的ジグお
    よびスペーシング素子を必要としないことを特徴とする
    特許請求の範囲第7項記載の抵抗線ひずみ計型のカー電
    気変換器。 9 離隔して配置されている一対の荷重支持素子と、前
    記荷重支持素子に連結されている細線状の導電抵抗素子
    であって、一対の荷重支持素子間を少なくとも2以上の
    導電抵抗素子で連結し、荷重支持素子に対して絶縁され
    ているばかりでなく、抵抗素子相互間においても互いに
    絶縁されており。 また、導電抵抗素子の端部において電気的に直列接続さ
    れている導電抵抗素子と、直列接続された前記抵抗素子
    の両端をホイートストンブリッジ回路に接続する手段と
    から成り、前記抵抗素子がいかなるスペーシング素子を
    も必要とせず自身で支持できるように緊密に接触した状
    態に束ねられた抵抗線の形状であり、さらに前記側々の
    抵抗線が電気的に直列接続されていることを特徴とする
    抵抗線ひずみ計型のカー電気変換器。 10 前記第9項記載の抵抗線が絶縁体の薄い層を有し
    かつ緊密に束ねられているので、その絶縁されている表
    面は抵抗線の全長にわたり接触していることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項記載の抵抗線ひずみ計型のカー
    電気変換器。 11 前記第9項記載の抵抗線ひずみ計型力変換器の
    抵抗線が、機械的には並列に、また電気的には直列に接
    続されているため、前記荷重支持素子を連結するととも
    にその間を往復するような連続する抵抗線であることを
    特徴とする特許 範囲第10項記載の抵抗線ひずみ計型の力ー電気変換器
    。 12前記第10項記載の抵抗線が、ロープの形状をなし
    、かつ個々の抵抗線がそれぞれの両端において接続され
    、更に前記荷重支持素子が抵抗線ロープの端部取付具の
    形状をなすことを特徴とする前記特許請求の範囲第10
    項記載の抵抗線ひずみ計型の力ー電気変換器。
JP631976A 1976-01-22 1976-01-22 抵抗線ひずみ計型のカ−電気変換器 Expired JPS591974B2 (ja)

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