JPS5918253B2 - 引裂き指示標を備えたパツケ−ジとその熱シ−ル部の破壊検知方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、特に殺菌消毒バツケージにおいて、紙とプ
ラスチツクの間の熱シール部の破壊状態を検知する方法
と、殺菌消毒により変色する指示標を保持するパツケー
ジから分離できる部分が紙部材に設けられたパツケージ
に関する。

透明プラスチツク積層体を外科用クラフト紙等に縁部熱
シールして形成された、殺菌消毒パツケージまたは袋は
広く利用されている。

そのようなパツケージの紙部分は、ガスまたは蒸気殺菌
消毒 こは可能にするがバクテリアに対しては不透過性
の多孔度を有するように選定される。プラスチツク積層
体は紙に対して熱シール可能であり、殺菌消毒条件にお
いて安定性を有し、バクテリアに対しては不透過性であ
り、さらにパツケージの内容物 １を目で確認すること
ができる。このようなパツケージは、使用前に殺菌消毒
しなければならない医療器具に利用される。

このような医療器具の製造業者または使用者（病院また
は診療所）は、パツケージ製造業者により３辺に溢つて
熱シールされたパツケージを供給される。それから医療
器具はパツケージ内に入れられ、第４辺が熱シールされ
て、紙とプラスチツクの間に縁部熱シールが行なわれる
。医療器具製造業者あるいは病院または診療所による、
酸化エチレンガスまたは蒸気圧力がまによる殺菌消毒後
は、パツケージとその殺菌消毒された内容物は殺菌消毒
状態で不定期間保管することができる。

シールされたパツケージが殺菌消毒を受けたかどうかを
判断するには、通常ガスまたは蒸気殺菌消毒により変色
する指示インクが利用され、この指示インクは殺菌消毒
パツケージの紙部材の、外部および／または内部に印刷
される。

使用前、たとえば手術室において、パツケージが適当に
殺菌消毒されたことを確認するため指示インクが検査さ
れ、またパツケージの縁部熱シール部が目で検査され、
それにより最初の熱シールが十分であつたかどうか、あ
るいはたとえば殺菌消毒後のパツケージに対する偶発的
な事故により、熱シール部に破壊または破裂が存在しな
いか、あるいはパツケージの内容物が移動して、熱シー
ル部が破壊または破裂していないかどうかが検知される
。

殺菌消毒袋は通常、白紙に熱シールされた透明の無色プ
ラスチツクフイルムで形成されている。

このような材料の組合わせにより、たとえ不可能でない
にしても、最初のシールが事故により、あるいはパツケ
ージの内容物の移動により破裂または破壊されたかどう
かを、視覚で判断することは非常に困難である。最初の
熱シール部が有効であることを容易に確かめることがで
きるように、プラスチツク積層部材に軽く陰を付けるか
、あるいは紙部材を軽く陰を付けた熱シールコーテイン
グで被覆することが提案されている。

しかしこの方法は、プラスチツクフイルムと紙部材の間
の最初の熱シール部が十分であり、かつ完全であること
を、視覚検査により容易に確認することができないから
、満足できるものではない。さらに、パツケージの干渉
による、あるいはパツケージの内容物の移動による、ブ
ラスチツクと紙の間の熱シール部の破壊または破裂に関
しては、．白紙と無色プラスチツクフイルムに比較して
、何ら改善されていない。紙部材のいずれかの面に印刷
された指示インクに関連する主問題点は、パツケージが
指示インクを変色させるには十分であるが、パツケージ
の内容物を実際に殺菌消毒するには不十分な殺菌消毒状
態に置かれるかも知れないという点である。

紙部材の外側に印刷された指示インクの場合は、その変
色は指示インクが蒸気または酸化エチレンガスに接触す
ると同時に起こり、それは蒸気またはガスが紙部材を貫
通してパツケージの内容物を殺菌消毒するはるかに前で
ある。紙部材の内側に指示インクを印刷することはその
改良であるが、紙部材を通過した酸化エチレンガスまた
は蒸気は、パツケージの内容物に到達する前に指示イン
クに接触してしまう。このような問題点に対処するた）
め、製造業者および病院はバツケージの内容物が確実に
殺菌消毒されるために、維持できる時間を越えて高い殺
菌消毒温度を利用するような安全限界で、殺菌消毒を実
施しなければならない。これらの欠点から解るように、
紙部材の外側または内τ 側に印刷された指示インクに
よつては、パツケージが殺菌消毒されたことは言えるが
、パッケージの内容物が有効に殺菌消毒されるような適
度の殺菌消毒作業が行なわれたかどうかは、技術者には
不明瞭である。この発明は簡単で有効で信頼できる状態
で、これまでの欠点を克服する方法とパツケージ、特に
殺菌消毒袋を提供することである。

紙部材と透明プラスチツク部材の間の熱シール部におけ
る破壊または破裂を検知するこの発明の方法には、少な
くとも熱シールする領域において紙部材を比較的暗色に
すること、透明プラスチツク部材を所望のシール領域で
紙部材へ熱シールして、熱シール部の破壊により熱シー
ル部の破壊部分と、紙部材の比較的暗色の部分と、残り
の熱シール領域の間に区別できる色対比を生じさせるこ
とが包含される。

この発明はさらに、パツケージの干渉による事故または
パツケージの内容物の移動による熱シール部の破壊また
は破裂を、パツケージの内容物の使用直前に、使用者が
視覚的に容易に検知できるような、特に殺菌消毒袋とし
て有用なパツケージを提供する。

このパツケージは縁部熱シールを完了する前に、殺菌消
毒する器具と共にパツケージ内に挿入される所望の指示
インクを有する部材を包含し、それからパツケージは殺
菌消毒される。

指示標保持部材は、縁部熱シールにより包囲される領域
を越えて延びる、パツケージの紙部材の部分に指示イン
クを印刷し、それをパツケージから容易に分離できるよ
うにすることにより提供される。殺菌消毒される物品ま
たは器具と共にパツケージ内へ挿入される指示標保持部
分は、指示インクがパツケージのプラスチツク部材に対
面して、バツケージの内容物の殺菌消毒が完了すると同
時、あるいはその後で殺菌消毒ガスが指示インクに作用
して、変色するように位置決めし方向づけることができ
る。これにより、殺菌消毒物品の最終使用者にはより良
い指示が与えられ、すなわちパツケージが単に殺菌消毒
作業を受けたというのではなく、実際に殺菌消毒状態に
あることが指示されることになる。この方法はさらに、
完成された時に熱シールにより包囲される領域を越えて
延びる部分を有する紙部材を提供し、この場合に、前記
部分は殺菌消毒により変色する指示標を保持しており、
次いで殺菌消毒する物品または器具を開口端を有するバ
ツケージへ挿入し、前記指示標保持部分をバツケージか
ら分離して、それをプラスチツク部材を通して見えるよ
うにパツケージ内へ挿入し、前記パツケージの開口端を
熱シールして、そのパツケージを殺菌消毒する工程を包
含する。前記指示標保持部分は殺菌消毒される物品と、
プラスチツク部材の間に、指示標がプラスチツク部材を
通して見えるように配置することが好ましい。これはも
ちろん、殺菌消毒する物品または器具の性質と寸法によ
るものである。この発明は、図面を参照した以下の詳細
な説明から十分に理解されるであろう。

第１，２図に示す殺菌消毒袋の好ましい実施例は、暗色
（この場合は暗青色）の紙部材１０と透明プラスチツク
積層物１２を包含し、プラスチツク積層物は第１図に示
すパツケージの３辺に沿つて、そして第２図のパツケー
ジの第４辺に沿つて縁部で熱シールされて、縁部熱シー
ル部１４が形成されている。

パツケージ頂部の山形は、たとえばはさみ１６のような
第２図に示すパツケージの内容物を得るために、パツケ
ージを手で開けるか、ひきはがすのを容易にするために
利用されている。紙部材１０は所望の比較的暗い色、た
とえば暗青色、暗緑色、暗赤色、暗褐色、暗灰色、ある
いは黒色に染色または着色される。紙部材１０には染色
または着色する代りに、少なくとも熱シール領域におい
て比較的暗色のコーテイングを設けることができる。こ
れは前述のような暗色のインクで紙部材１０のすべての
領域あるいはシール領域だけを加刷することにより、容
易に実施できる。染料、着色料あるいはインクは殺菌消
毒条件において安定であることを条件として選択しなけ
ればならない。所望の多孔特性を有する容易に入手でき
る外科用クラフト紙は、紙部材１０のための所望の比較
的暗色をもたらすために、容易に染色または加刷できる
。

ここで使用している「紙］という用語は、殺菌消毒袋に
おいて利用されるために必要な特性を有する通常の紙製
品と共に、プラスチツク繊維等から形成された合成また
は人造紙材料にも適用される。

合成紙の例としては「タイベツク［ＴＹＶＥＫ）］の商
標名でデユポン社から販売されているスバンボンドされ
た（ＳＰＬｌｎｂＯｎｄｅｄ）ポリエチレンがある。プ
ラスチツク部材１２は「マイラ一（ＭＹＬＡＲ）」の商
標名で販売されているポリエチレンテレフタレートのよ
うなポリエステルと、ポリエチレン、エチレン・ビニル
・アセテート、デユポン社の「サーリン（ＳＵＲＬＹＮ
）」のようなイオノマ一あるいはこれらの共重合体およ
び混合物のような熱シール可能な熱可塑性プラスチツク
材料との積層物であることが好ましい。

ポリエステル層はパツケージの外側を形成し、熱シール
可能な熱可塑性プラスチツク材料は紙部材１０に接触し
て、縁部熱シール部１４を形成する。プラスチツク部材
１２を第１，２図に示すように、パツケージの縁部で紙
部材１０へ熱シールすることは、通常の熱シール装置と
技術を利用して実施できる。

一般に熱シールは、３辺に浦う熱シールと、パツケージ
内容物が第２図に示すように挿入された後での第４辺に
溢う熱シールとで最初に形成された、パツケージの縁部
に溢うシールを十分に、かつ完全にするような十分な幅
で行なわれる。所望により、縁部熱シール部１４の領域
は多数の隔置された平行なシールで形成することができ
る。これはリブシールとしてこの産業界で広く知られて
おり、プラスチツク部材１２と紙部材１０の間の熱シー
ル部に、さらに剥離強度をもたらすのに利用される。こ
の発明によると、プラスチツク部材１２は比較的半透明
の外観を有し、これは熱シール部１４の破裂または破壊
時、透明部材に比較して曇つた、あるいはミルク状とし
て説明される。

この曇つた、あるいはミルク状の外観は熱シール作業の
結果であると考えられ、そしてこれは熱シール部が破裂
または破壊された時だけ起こる。この現象はプラスチツ
ク部材１２が紙部材１０の表面に対して表面適合した結
果によるものと考えられる。紙部材１０は通常曇り、ま
たは光沢消し仕上げを有し、これが熱シール部１４の破
裂または破壊時に、曇りまたはミルク状外観としてフイ
ルムのシール領域に写されるものと考えられる。第５図
は、故意または偶発的にパツケージを一部開口するか、
あるいはパツケージの内容物が移動することにより、紙
部材１０とプラスチツク部材１２の熱シール部における
破裂または破壊を容易に検知するための、視覚対照をこ
の発明がもたらす状態を示している。

第５図において、プラスチツク部材１２はひきはがされ
、熱シール領域１４の山形部分から離されている。図面
の左側部分はプラスチツク部材１２の熱シール側からの
曇つた、あるいはミルク状の外観を示しており、図面の
右側部分はプラスチツクフイルム１２の外側から得られ
た対照状態を示している。紙部材１０自体と残りのシー
ル領域１４の暗色に対する、破壊された熱シール領域１
８の顕著な対照状態を特に注目されたい。また明らかな
ようにシール領域１４は光沢がある透明な外観を有し、
これはシール領域１４の外側からプラスチツク部材１２
を通してみた、紙部材１０の曇つた、あるいは光沢消し
仕上げ外観と対比される。この対比状態はパツケージ製
造業者およびパツケージ業者により実施された熱シール
の、空隙または欠陥を検知するのに利用できる。第５図
にはさらに、はさみ１６の先端のようなパツケージの内
容物が移動して、熱シール部１４に突入またはそれを破
壊した時の状態をも示している。

図から明らかなように、これにより容易に識別できる半
透明の外観１８がもたらされ、これはパツケージの非シ
ール領域におけるプラスチツク部材１２を通してみた、
紙部材１０の暗色と異なる色対比を生じ、また透明で光
沢のある状態で紙部材１０の色を示す通りの熱シール領
域１４とも異なる色対比を生じている。したがつて暗青
色の紙部材１０の場合は、第２図に示すような殺菌消毒
パツケージの使用者は、殺菌消毒後にパツケージが故意
または偶発的に２つの部材１０と１２を剥離することに
より開口されたか、あるいははさみ１６のようなパツケ
ージの内容物が移動して熱シール部１４を貫通するか破
壊したかを、簡単な視覚検査により容易に判断すること
ができる。いずれの場合も曇つた、あるいはミルク状の
外観を有する半透明部分１８は、この場合には暗青色で
ある紙部材１０自体の暗色と異なる色対比を生じるだけ
でなく、透明で暗青色であるが、シール領域の外側から
みて紙部材１０の曇つた、あるいは光沢消し仕上げに比
較して光沢のある外観を有する残りの熱シール領域とも
、異なる色対比を生じている。同様の高度の視覚色対比
状態は、紙部材１０を暗青色、暗緑色、暗赤色、暗褐色
、暗灰色または黒色のような比較的暗い色にすることに
より得られる。

第６，７図において、完成した時（第７図）縁部熱シー
ル部１４により包囲される領域を越えて、３角形部分２
０が逆字形端部シールを越えて延びている。

第６図に示すように、紙１０はそれに印刷された白色ま
たはプロツク領域を有し、そして部分２０は殺菌消毒に
より変色する指示標を保持しており、一部は蒸気殺菌消
毒により変色する指示標を保持し、また別の部分２０は
酸化エチレーンガスのようなガス殺菌消毒により変色す
る指示標を保持している。指示インクと呼ばれる指示標
が２２で示してある。指示標２２のための適当な指示イ
ンクとしては、殺菌消毒袋のための指示インクとして商
業的に入手でき、かつ広く利用されている任意のものが
利用される。

蒸気圧力がまと共に利用される代表的な指示インクとし
ては、蒸気圧力がま中でピック色から暗褐色に変色する
化学的に活性のインクがある。酸化エチレン殺菌消毒で
利用される代表的な指示インクとしては、酸化エチレン
ガス殺菌消毒時に明褐色または黄褐色からオレンジ色に
変色する、化学的に活性のインクがある。蒸気圧力がま
および酸化エチレンガスは殺菌消毒技術においては良く
知られており、この発明はこれらの方法に良く適用でき
る。

第７図に示すはさみ１６のような殺菌消毒する物品は、
第６図に示す袋の開口端から挿入される。

二利用される殺菌消毒方法により、技術者はそれぞれ２
５において紙部分１０に取付けられ、かつ線２４に沿つ
て間に予備カツトされた適当な指示標保持部分２０を分
離する。技術者または作業者はそれからこの分離された
部分２０を、指示標２２Ｓが第７図に示すようにプラス
チツク部材１２を通して見えるように、パツケージ内へ
挿入する。それから縁部熱シール部１４が形成され、パ
ツケージは殺菌消毒の準備が終つたことになる。殺菌消
毒中、殺菌消毒媒体である蒸気または酸 ３化エチレン
ガスははさみ１６を殺菌消毒すると同時に、あるいはそ
の後で指示標２２に到達して、それは指示された変色を
行ない、それによりパツケージ自体だけでなく、パツケ
ージの内容物が殺菌消毒されたことを指示される。

殺菌消毒される ３物品または器具の性質および寸法に
より、袋に挿入される部分２０を殺菌消毒される物品と
プラスチツク部材の間に位置させることが好ましく、そ
れにより殺菌消毒媒体はそれが殺菌消毒される物品に接
触した後まで、感色指示標を変色させるこ ４とがない
。いずれの場合も、部分２０がパツケージから分離され
て、殺菌消毒される物品と共に内部へ挿入された時、指
示標２０がプラスチツク部材１２を通して見えなければ
ならない。第６，７図に示す好ましい実施例はさらに、
袋が並べられ同一方向に配列された時、指示標保持部分
２０が各シール袋の左または右側から取られるというこ
とから、利用される所望の殺菌消毒処理により、殺菌消
毒の用意ができたシールされたパツケージは分離できる
。

したがつて、蒸気殺菌消毒と指示されたパツケージが酸
化エチレン殺菌消毒と指示されたパツケージに混合され
たかどうかは、容易に検査できる。第８，９図はこの発
明の別の実施例を示す。

第８図において、指示標保持部分２０は殺菌消毒袋の底
部または開口端におけるミシン目線２４により画定され
ている。殺菌消毒される物品がプラスチツク部材１２の
下側で袋に挿入された後、紙部材１０の所望部分２０が
分離され、指示標２２がプラスチツク部材１２を通して
見えるように、殺菌消毒される物品と共に袋に挿入され
る。それから一点鎖線で示すように底部を横切つて横熱
シール部が形成されて、縁部熱シール部１４が形成され
る。第９図に示す実施例は第６図に示す実施例と類似で
あるが、袋の開口端と反対側の端部シール部が直線状の
横シールで、縁部熱シール１４により包囲される領域を
越えて延びる紙部材１０の部分が、ミシン目線２４によ
り２つの四角形の指示標保持部分２０に分割されている
ことが相違する。

この発明の殺菌消毒袋は第６図に示すように、紙部材１
０の外側で、好ましくは白色領域に他の指示標を保持し
て、たとえばパツケージの内容物、殺菌消毒日、有効期
間等を表示することができる。感色指示標２２は通常の
技術を利用して紙部材１０に印加することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はパツケージの３辺に沿つて縁部熱シールされ、
かつ紙部材が暗青色であることを示すために陰を付けて
示したこの発明の殺菌消毒パツケージまたは袋の一部破
断頂平面図、第２図はこの場合にははさみであるパツケ
ージの内容物を包囲するため、パツケージの第４辺に治
つて縁部を熱シールされた第１図に示す殺菌消毒袋の頂
平面図、第３図は第１図の３−３線に沿う断面図、第４
図は第２図の４−４線に溢う一部破断断面図、第５図は
熱シール部の種々の破裂または破壊状態を示す、この発
明の殺菌消毒袋の一部破断頂平面図、第６図は３角形の
引裂き指示標部分を有するこの発明の紙の側から見た殺
菌消毒袋の頂平面図、第７図は形成された縁部熱シール
を示し、また３角形の指示標保持部分がパツケージから
分離されて、指示標がブラスチツク部材を通して見える
ように、パツケージの内容物と共にパツケージ内に挿入
された状態を示すプラスチツク側からみた第１図の殺菌
消毒袋の頂平面図、第８図はこの発明の殺菌消毒袋の別
の実施例のプラスチツク側からみた一部破断頂平面図、
第９図はこの発明の殺菌消毒袋のさらに別の実施例のプ
ラスチツク側からみた一部破断頂平面図である。 １０・・・・・・クラフト紙、１２・・・・・・透明プ
ラスチツク積層体、１４・・・・・・熱シール部、１６
・・・・・・物品、２０・・・・・・指示標保持部分、
２２・・・・・・指示標。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 殺菌消毒パッケージの紙部材と透明プラスチック部
   材との熱シール部の破壊検知方法にして、ガスまたは蒸
   気殺菌消毒を可能にするがバクテリアに対しては不透過
   性の多孔度を有する紙部材を暗色で染色し、透明プラス
   チック部材を所望の熱シール領域に沿つて前記染色され
   た紙部材へ直接熱シールし、それから前記熱シール部を
   視覚検査して、前記熱シール部の破壊を検知するための
   識別できる色対比状態をもたらす半透明の外観が前記熱
   シール領域において前記予め透明なプラスチック部材に
   存在するかどうかを検知する工程からなる該熱シール部
   の破壊検知方法。 ２ 前記紙部材が外科用クラフト紙である特許請求の範
   囲第１項に記載の熱シール部の破壊検知方法。 ３ 前記プラスチック部材が、ポリエステルと熱シール
   可能な熱可塑性プラスチック材料の積層体である特許請
   求の範囲第１項に記載の熱シール部の破壊検知方法。 ４ ガスまたは蒸気殺菌消毒を可能にするがバクテリア
   に対しては不透過性の多孔度を有する紙部材を暗色で染
   色し、透明プラスチック部材を所望の熱シール領域に沿
   つて前記染色された紙部材へ直接熱シールし、その後前
   記熱シール部を視覚検査して、前記熱シール部の破壊を
   検知するための識別できる色対比状態をもたらす半透明
   外観が前記熱シール領域において、前記予め透明なプラ
   スチック部材に存在するかどうかを検知する工程を含む
   該紙部材と該透明プラスチック部材との熱シール部の破
   壊検知方法において、さらに前記紙部材が完成時前記熱
   シール部により包囲される領域を越えて延びる部分を有
   し、この部分が殺菌消毒により変色する指示標を有して
   おり、前記パッケージが完全にシールされる前に前記パ
   ッケージに殺菌消毒する物品を挿入し、前記指示標保持
   部分を前記パッケージから分離し、前記分離された部分
   を前記指示標が、プラスチック部材を通して見えるよう
   に前記パッケージ内へ挿入し、前記パッケージを完全に
   熱シールしてこの熱シールされたパッケージを殺菌消毒
   する工程を含むことを特徴とする該熱シール部の破壊検
   知方法。 ５ 前記指示標保持部分が殺菌消毒される物品とプラス
   チック部材の間に、前記指示標がプラスチック部材を通
   して見えるように配置された、特許請求の範囲第４項に
   記載の熱シール部の破壊検知方法。 ６ ガスまたは蒸気殺菌消毒を可能にするがバクテリア
   に対しては不透過性をもたらす多孔度を有し、かつ暗色
   に染色される外科用クラフト紙と、前記クラフト紙に対
   して縁部で熱シールされるようになつた熱シール可能な
   熱可塑性プラスチックと、ポリエステルとの透明プラス
   チック積層体からなり、前記熱シール部の破壊により前
   に透明だつた前記プラスチック部材に、破壊されたシー
   ル部の領域において半透明の外観が生じ、それにより熱
   シール部の破壊部分と、前記紙の暗色部分、および任意
   の残りの熱シール領域の間に区別できる色対比がもたら
   されるようにされた殺菌消毒パッケージ。 ７ ガスまたは蒸気殺菌消毒は可能であるがバクテリア
   に対しては不透過性の多孔度を有する紙部材と、前記紙
   部材に直接熱シールされる透明プラスチック部材からな
   り、前記紙部材は暗色に染色されており、前記熱シール
   部の破壊により前記透明プラスチック部材に、前記破壊
   されたシール領域で半透明の外観が生じ、それにより前
   記熱シール部の破壊部分と、残りの熱シール領域におけ
   る前記紙の暗色部分との間に区別できる色対比状態がも
   たらされるようにされた殺菌消毒パッケージ。 ８ 前記紙部材が外科用クラフト紙である特許請求の範
   囲第７項に記載の殺菌消毒パッケージ。 ９ 前記プラスチック部材が、ポリエステルと熱シール
   可能な熱可塑性プラスチック材料との積層体である特許
   請求の範囲第７項に記載の殺菌消毒パッケージ。 １０ 前記プラスチック部材が、パッケージの内容物を
   挿入するための開口を一端に残すように、前記紙部材の
   第１部分に対して３辺に沿つて縁部が熱シールされ、前
   記紙部材が完成した時に縁部熱シール部により包囲され
   る領域を越えて延びる第２部分を有し、前記第２部分は
   殺菌消毒により変色する指示標と、前記第１および第２
   部分を解放可能に連結して、前記第２部分を前記第１部
   分から分離して、パッケージの内容物と共に前記縁部熱
   シールおよびパッケージ内容物の殺菌消毒前に前記パッ
   ケージに挿入して、前記パッケージの内容物が殺菌消毒
   されたことを指示する装置とを保持している、特許請求
   の範囲第７項に記載の殺菌消毒パッケージ。 １１ 前記熱シール部により包囲される領域を越えて延
   びる前記第２部分が２つの部分を有し、その一方の部分
   が蒸気殺菌消毒により変色する指示標を保持し、他方の
   部分がガス殺菌消毒により変色する指示標を保持してお
   り、前記解放可能な装置が前記各部分をパッケージから
   個々に分離し、前記一方の部分が除去された場合は前記
   パッケージが蒸気殺菌消毒を受けたこと、そして前記他
   方の部分が除去された場合は前記パッケージがガス殺菌
   消毒を受けたことをその表面で指示する装置を包含する
   特許請求の範囲第１０項に記載のパッケージ。 １２ 前記縁部熱シール部が２つの側部シール部を連結
   する逆Ｖ字形端部シール部を包含し、前記逆Ｖ字形シー
   ル部を越えて延びる紙部材の前記指示標部分が、少なく
   とも一つの３角形部材である特許請求の範囲第１０項に
   記載のパッケージ。 １３ ２つの３角形部材が設けられ、その一方の部材は
   蒸気殺菌消毒により変色する指示標を保持し、他方の部
   材はガス殺菌消毒により変色する指示標を保持しており
   、前記解放可能な連結装置は、前記各３角形部材をパッ
   ケージから個々に分離して、その表面により、前記一方
   の部材が除去された場合は前記パッケージが蒸気殺菌消
   毒を受けたことを、そして前記他方の部材が除去された
   場合は前記パッケージがガス殺菌消毒を受けたことを使
   用者に指示することができる装置を包含している特許請
   求の範囲第１２項に記載のパッケージ。 １４ 前記解放可能な連結装置が、紙部材に対して部分
   的に予備カットあるいはミシン目状に形成された線から
   なる特許請求の範囲第１０項に記載のパッケージ。 １５ 前記紙部材が外科用クラフト紙である特許請求の
   範囲第１０項に記載のパッケージ。 １６ 前記プラスチック部材が、ポリエステルと熱シー
   ル可能な熱可塑性プラスチック部材との積層体である特
   許請求の範囲第１０項に記載のパッケージ。