JPS59175Y2 - 「ほぞ」取機における丸鋸間隔設定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右一対の丸鋸間隔を簡便にかつ迅速に変更
可能にする柄取機における丸鋸間隔設定装置に関する。

第１図の如き縦挽１，１′及び横挽丸鋸２，２′左右に
一対づつ備え、それら丸鋸を昇降動作させて被加工材Ａ
に柄加工を施す柄取機は既に知られている。

この柄取機では、各丸鋸をブラケツ）３．３’で支持し
、そのブラケットを螺着軸身部に逆ねじ切りしたねじ棒
４のバンドル操作で近接或いは離反する方向に移動する
ことにより、左右の鋸歯間隔が調整されるようになって
いる。

その鋸歯間隔は、第３図示の如き左右のブラケツ）３．
３’間に配置した柄巾目盛プレー１〜５で表示されまた
設定されるのが通常である。

この柄巾目盛プレートは一端側を左側のブラケット３に
取付固定するならば、そのプレートの板面に形成したス
リット６内に挿置する柄巾指示片７を右側のブラケット
３′に取付け、その柄巾指示片７を長尺プレート５に取
付けた柄巾設定ゲージ８と当接することにより、丸鋸間
隔が設定されるようになる。

ところで、第２図ａ、 ｌ）で示す如く、縦横巾寸法
（ａ＞ｂ）の異なる脚付等を切断成形する場合には、丸
鋸１，２と１’、 ２’との間隔を幅ａで切断した後に
、今度は幅すに変更しなければならない。

この作業を第３図示の間隔設定装置で行うときには、柄
巾設定ゲージ８を幅ａの目盛位置から幅すの目盛位置に
逐一締付ボルトを弛めて移動しなければならない。

そのため、切断作業の一時中断が余儀なくされることに
なり、作業能率が低下してしまう。

本考案は、斯る欠点を除去するため、簡単な操作で丸鋸
間隔の変更切換えを可能にした柄取機における丸鋸間隔
設定装置を提供すること、を目的とする。

即ち、本考案に係る間隔設定装置においては、目盛指示
片と当接係合する柄巾設定ゲージを長さ寸法の変更自在
なもので構成し、必要時その長さを伸長或いは短縮する
ことにより目盛指示片の当接係止位置を変更して丸鋸間
隔を簡単に切換え得るようにしている。

以下、これを図示実施例に基づいて説明すれば、次の通
りである。

図示の丸鋸間隔設定装置は基本的構成が第３図示装置と
変りなく、その共通する構成部分が同一符号により示さ
れている。

柄出目盛の刻設された長尺プレート５が左右の丸鋸支持
ブラケット３゜３′の間に配置され、その一端側のボル
ト９，９で左側ブラケツｌ−３の上面に締付固定されて
いる。

長尺プレート５には相中目盛の刻設位置に沿って長手方
向にスリンｌ〜６が形成され、そのスリット内に目盛指
示片７がスライド可能に挿置されている。

この目盛指示片７は中央に引かれた指線７ａで鋸間隔寸
法を表示するようになり、その指線を介し左右に螺着し
たポル） １０．１０で右側ブラケット３′の上面に取
付けられている。

相中設定ゲージＢ／、 ｅ／／はスリット６内に挿置し
ナツト締めしたボルト１１で長尺プレート５の板面上に
支持され、ボルト１１をナツト弛緩後スリット６に沿っ
て移動することによっても設定位置を左右に摺し得る。

第４図示実施例では、ゲージ本体の目盛指示片当接側に
補助ゲージプレー）１３’ａを取付けることにより、相
中設定ゲージ８′が長さ寸法を変更できるよう構成され
ている。

補助ゲージプレートｇａは、ゲージ本体と一体成形した
立上りブラケットブレー）８’ｂにスプリングピンＢ’
ｃを介し回転可能に装着され、その自由端側が目盛指示
片７の下側に位置するノック部７ｂと係合されるように
なっている。

この相中設定ゲージ８′で鋸間隔を狭く設定するときに
は補助ゲージプレー）１３’ａが起立方向に跳返えされ
、ゲージ本体部８′が目盛指示片７と当接するようにさ
れる。

一方、そのときより相対的に鋸間隔を広く設定するとき
には補助ゲージプレー）１１’ａを倒し、全体の長さ寸
法を伸長するようにすればよい。

この場合、例えば第２図すの如き脚付を切断成形したい
ときには補助プレート８′ａの長さを幅ａ、 ｌ）の
差に相応した寸法に設定することによって可能とされる
。

又、第５図示実施例では、ゲージ本体を片寄り位置でボ
ルト１１により支持しかもそのボルトを中心にして回転
可能にすることにより、相中設定ゲージ８″が長さ寸法
を変更できるようにされている。

この相中設定ゲージで鋸間隔を狭く設定するときには支
持ポル１〜１１と端縁との間隔寸法が短い側を目盛指示
片７との保合縁とするべく本体を回転し、一方鋸間隔を
相対的に広く設定する場合にはゲージ本体を反転して支
持ボルト１１と端縁の間隔が長い側を目盛指示片７に対
する保合縁とすればよい。

このようにすれば、ボルト１１を緩めて間隔設定ゲージ
の取付位置を摺らずようにしなくとも、丸鋸間隔の狭広
設定変更を行うことができる。

なお、第４図示実施例の如く、相中設定プレートを更に
長尺プレート５の自由端側に逆向きにして取付けること
ができる。

この相中設定プレートでは、補助ゲージプレートを倒し
ておくことにより被加工材切断操作の上限鋸間隔を設定
するよう用いることができ、また起立状態に跳返すこと
により丸鋸取換作業時の広間隔設定に用いるようにでき
る。

以上の如く、本考案に係る丸鋸間隔設定装置に依れば、
支持ボルトを弛め相中設定ゲージを移動する面倒な手間
を必要とせずに丸鋸支持ブラケッ１−の停止位置を切換
えることができ、正確な柄の寸法規制と迅速な柄切り加
工を行うようにできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は丸鋸間隔設定装置を付設した柄取機の正面図、
第２図ａ、 ｌ）は第１図示の柄取機で切断し得る柄
の説明図、第３図は従来の丸鋸間隔設定装置の平面図、
第４図ａ、 ｂは本考案の一実施例に係る丸鋸間隔設
定装置の平面図及び正面図、第５図ａ、 ｌ）は別の
実施例に係る丸鋸間隔設定装置の一部軸出平面図並びに
正断端面図を示す。 １．１’、 ２２’・・・・・・丸鋸、３，３′・・・
・・・丸鋸支持ブラケット移動用のねし棒、５・・・・
・・柄出目盛を刻設した長尺プレート、６・・・・・・
スリット、８’、 ８’ａ、８”・・・・・・相中設定
ゲージ、７・・・・・山盛指示片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右一対の丸鋸を夫々ブラケットを介してねし棒上に螺
   着支持し、そのねじ棒の軸身に切った逆ねじで左右の丸
   鋸を近接或いは離反する方向に移動可能に構成した柄取
   機において、左右のブラケット間に柄巾目盛の刻印され
   た長尺プレートを配置し、その長尺プレートの一端側を
   左或いは右ブラケットのいずれか一方に取付固定し、他
   方のブラケットに目盛指持片を装着すると共にその目盛
   指示片を長尺プレートの板面の柄巾目盛に沿って形成し
   たスリット内にスライド可能に配置し、更に長尺プレー
   トの根土の長さ寸法の変更自在な柄巾設定ゲージを目盛
   指示片と当接係合可能に装着したことを特徴とする丸鋸
   間隔設定装置。