JPS5915915B2 - アルキル錫化合物の製造方法 - Google Patents

アルキル錫化合物の製造方法

Info

Publication number
JPS5915915B2
JPS5915915B2 JP48052254A JP5225473A JPS5915915B2 JP S5915915 B2 JPS5915915 B2 JP S5915915B2 JP 48052254 A JP48052254 A JP 48052254A JP 5225473 A JP5225473 A JP 5225473A JP S5915915 B2 JPS5915915 B2 JP S5915915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
compound
sulfide
tin
alkyltin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP48052254A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS49134630A (ja
Inventor
維厚 伊藤
靖彦 井上
吉博 近藤
忠明 八子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP48052254A priority Critical patent/JPS5915915B2/ja
Publication of JPS49134630A publication Critical patent/JPS49134630A/ja
Publication of JPS5915915B2 publication Critical patent/JPS5915915B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルキル錫化合物の製造方法に関するものであ
る。
更に詳細には配位子として有機イオウ化合物および/ま
たは有機リン化合物を用いることを特徴とするハロゲン
化銀とアルキルアルミニウム化合物とからのアルキル錫
化合物の製造方法に関するものである。
ノ、ロゲン化銀とアルキルアルミニウム化合物とを次式
に示す反応式に従つて反応させ種々のアルキル錫化合物
を製造することは周知である。
aSnX2+RaAlX3−a→aRSnX+AlX3
: aSnX2+2RaAlX3−a→aR2Sn+2
AlX3aSnX4+RaAlX3−a→aRSnX3
+AlX3aSnX4+2RaAlX3−a→aR2S
nX2+2AlX3aSnX4+3RaA1X3−a→
aR3SnX+3AlX3aSnX4+4RaAlX3
−a→aR4Sn+4AlX35(式中、Rはアルキル
基、Xはハロゲンまたは水素原子、aは1〜3の整数を
表わす。
)しかし、上記反応は不均一に進行するとか、反応収率
が低い(約80%)等種々の欠点を有している。
j0かかる欠点を除く目的で、上記反応をエーテルまた
は第三級アミン(特公昭38−9273号公報)グリコ
ールエーテル(特公昭43−19929号公報)および
テトラヒドロフランまたはその誘導体(特公昭44−4
336号公報)等の配位子■5 の存在下に行なうこと
により、反応を均一となし、しかも反応収率を向上させ
る方法が提案されている。
ところで、上記方法においてエーテル、アミン等の配位
子は塩化アルミニウムと錯化合物を形成〃 するため、
反応終了後反応生成物からアルキル錫化合物を分離する
かまたはせずして、該錯化合物を水性媒体により加水分
解し、次いでエーテル、アミン等を加水分解生成物から
分液により回収し必要に応じて脱水乾燥し循環使用され
ている。
35それ故に、従来提案されているエーテル、アミン、
グリコールエーテル、テトラヒドロフラン等を存在させ
る方法によれば、これらの水に対する溶解度が大きいた
めに分液による回収率が低い欠点があり、工業的に実施
する場合大きな不利益となる。
本発明の目的は二価または四価のアルキル錫化合物を高
収率で経済的に製造せしめ得る新規配位子を提供するも
のである。
すなわち、本発明はハロゲン化錫とアルキルアルミニウ
ム化合物との反応によるアルキル錫化合物の製造方法に
おいて、該反応を有機イオウ化合物、有機リン化合物ま
たはこれらの混合物の存在下に実施することによるアル
キル錫化合物の製造方法を提供するにある。
本発明の実施に使用される有機イオウ化合物としてはジ
メチルスルフイド、ジエチルスルフイド、ジプロピルス
ルフイド、ジブチルスルフイド、ジアミルスルフイド、
ジヘキシルスルフイド、ジヘブチルスルフイド、ジオク
チルスルフイド、ジデシルスルフイド、ジドデシルスル
フイド等の炭素数1〜12のアルキルスルフイド、ジフ
エニルスルフイド、ジ(パラトリル)スルフイド、ジ(
パラエチルフエニル)スルフイド、シンクロヘキシルス
ルフィド、フエニルブチルスルフイド等の芳香族または
脂環族スルフイド、テトラヒドロチオフエン、2−メチ
ルテトラヒドロチオフエン、2一エチルテトラヒドロチ
オフエン、テトラヒドロチアピラン、2−メチルテトラ
ヒドロチアピラン、4−メチルテトラヒドロチアピラン
等の環状スルフイドがあげられる。
また、有機リン化合物としてはトリエチルホスフイン、
トリプロピルホスフイン、トリブチルホスフイン、トリ
アミルホスフイン、トリヘキシルホスフイン、トリヘブ
チルホスフイン、トリオクチルホスフイン、トリデシル
ホスフイン、トリドデシルホスフイン、エチルジブチル
ホスフイン等の炭素数2〜12のトリアルキルホスフイ
ン、トリフエニルホスフイン、トリベンジルホスフイン
等の芳香族ホスフイン、トリシクロヘキシルホスフイン
、トリシクロオクチルホスフイン等の脂環族ホスフイン
、トリエチルボスフィナート、トリプロピルボスフィナ
ート、トリブチルボスフィナート、トリシクロヘキシル
ボスフィナート、トリフェニルボスフィナート、ブチル
ジフェニルボスフィナート等のボスフィナート、トリエ
チルホスホナイト、トリプロピルホスホナイト、トリブ
チルホスホナイト、トリシクロヘキシルホスホナイト、
トリフエニルホスホナイト、ジブチルフエニルホスホナ
イト等のホスホナイトがあげられるが、トリアルキルホ
スフインが好適である。
このような新規配位子を使用することによりアルキル錫
化合物を高収率で製造することができ、しかも本配位子
は水に対する溶解度が公知の配位子に比して小さいので
配位子の使用量が少なくてすみ、極めて経済的であると
いう効果が発揮される。
本発明の実施に当り使用されるハロゲン化錫はハロゲン
化第一錫または第二錫であり、より具体的には二価また
は四価の錫のフツ化物、塩化物、臭化物または沃化物で
あるが、特に塩化物が好ましい。
本発明の実施に当り、アルキルアルミニウム化合物とし
ては一般式R″′NlAlX3−n1 (式中、R5′
5はアルキル基、Xはハロゲンまたは水素、mは1、2
または3の整数を示す。
)で示されるアルキルアルミニウム化合物が使用される
。アルキルアルミニウム化合物の代表的なものとしては
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リプロピルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、ト
リァミルァルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、ト
リヘプチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、
トリデシルアルミニウム、トリドデシルアルミニウム、
ジエチルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミ
ニウムハイドライド、ジブチルアルミニウムハイドライ
ド、ジヘキシルアルミニウムハイドライド、ジオクチル
アルミニウムハイドライド等の炭素数1〜40のアルキ
ル基、好ましくは炭素数10以下のアルキル基を有する
トリアルキルアルミニウムまたはジアルキルアルミニウ
ムハイドライド、ジエチルアルミニウムクロライド、エ
チルアルミニウムジクロライド、ジプロピルアルミニウ
ムクロライド、プロピルアルミニウムジクロライド、ジ
ブチルアルミニウムクロライド、ブチルアルミニウムジ
クロライド、ジアミルアルミニウムクロライド、アミル
アルミニウムジクロライド、ジヘキシルアルミニウムク
ロライド、ヘキシルアルミニウムジクロライド、ジヘプ
チルアルミニウムクロライド、ヘプチルアルミニウムジ
クロライド、ジオクチルアルミニウムクロライド、オク
チルアルミニウムジクロライド、ジデシルアルミニウム
クロライド、デシルアルミニウムジクロライド、ジドデ
シルアルミニウムクロライド、ドデシルアルミニウムジ
クロライドまたはこれらに相当するブロマイド、イオダ
イド等のハロゲン化アルキルアルミニウムがあげられる
。ハロゲン化錫とアルキルアルミニウム化合物との反応
における使用モル比は目的とするアルキル錫化合物によ
り決められ、これは原料ハロゲン化錫、アルキルアルミ
ニウム化合物および目的生成物の次式に示す関係から容
易に求められ、通常ほぼ化学量論的割合で使用される。
(式中、A.XおよびRは前記と同じ) 本発明の実施に当り、有機イオウ化合物、有機リン化合
物またはこれらの混合物の使用量は反応によつて生成し
たハロゲン化アルミニウムと有機イオウ化合物または有
機リン化合物との錯化合物を含む液相と生成したアルキ
ル錫化合物を含む液相が形成するに充分な量以上、通常
生成塩化アルミニウム1モル当り約1モル以上の有機イ
オウ化合物、有機リン化合物またはこれらの混合物が使
用される。
反応剤に対する配位子の添加方法は重要でなく、配位子
の存在する系へ両反応剤を添加して反応させてもよいし
、一方または両方の反応剤へ配位子を混合し反応させて
もよいし、反応系内へ配位子を一括または分割して添加
しつつ反応させることもできる。
また反応剤の添加順序も任意に行なうことができ、アル
キルアルミニウム化合物をハロゲン化錫に加えることも
できるし、あるいは逆も可能である。
反応は一般に室温〜120℃の温度において実施される
また反応圧力は特に制限されるものではなく、一般に大
気圧〜10気圧が使用される。
反応系の雰囲気は反応剤および生成物に対して不活性に
維持すべきであり、一般にガス状の飽和脂肪族炭化水素
、窒素、一酸化炭素、水素、ヘリウム、アルゴンまたは
これらの混合物の雰囲気とされる。
本反応の実施に当り、溶剤は必ずしも必要ではないが、
本発明の配位子自身が溶剤として働くので錯体を形成す
るに必要な量以上の配位子を存在させ溶剤としての役割
を課すこともできるし、また他の適当な溶剤、例えばヘ
キサン、オクタン、デカン、ベンゼン、トルエン、キユ
メン等の炭化水素の存在下に反応を行なうこともできる
反応時間は反応温度、反応剤の種類、配位子の種類によ
つて変わるが、一般に5分〜5時間反応させればよい。
反応生成物はアルキル錫化合物を含む液相と錯化合物を
含む液相との二相よりなる。
反応生成物からアルキル錫化合物の分離は分液により分
離するかあるいは蒸留可能なものについては蒸留分離す
ることにより行なうことができる。
アルキル錫化合物を分離した塩化アルミニウム錯化合物
は水性媒体、好ましくは酸またはアルカリによつて該錯
化合物を加水分解した後、加水分解生成物から有機イオ
ウ化合物または有機リン化合物を回収する。反応生成物
からのアルキル錫化合物の回収方法としては、予め塩化
アルミニウム錯化合物を加水分解した後にアルキル錫化
合物の分離を行なうこともできる。
本発明で用いる有機イオウ化合物または有機リン化合物
は水に対する溶解度が極めて低いために有機イオウ化合
物または有機リン化合物の回収率が高く、従来法に比較
して経済的である。
本発明の方法によつてジアルキル錫、トリ・・ロゲノア
ルキル錫、ジハロゲノジアルキル錫、ハロゲノトリアル
キル錫、テトラアルキル錫等のアルキル錫化合物はその
ままでも各種の用途に使用し得るが、ジハロゲノジアル
キル錫の場合には加水分解して、またジアルキル錫の場
合には酸化してジアルキル錫酸化物としても使用できる
し、また前記アルキル錫化合物はその他種々の錫化合物
製造用の中間原料として使用できる。
本発明の生成物であるアルキル錫化合物は多方面、例え
ば殺虫剤、一・ロゲン含有樹脂用の安定剤の中間体、不
飽和ポリエステル、ラクトン、ビニル系化合物、オVフ
イン、軟質ウレタン泡などの重合触媒、エポキシ樹脂の
硬化剤、潤滑油の安定剤、殺菌剤、船底塗料、電導性皮
膜の形成材料、木材保存剤、除草剤、製紙におけるスラ
イム抑制剤、繊維製品の各種加工剤、皮革加工剤、消毒
剤、その他多岐にわたつており、極めて有用な化合物と
いえる。
以下に本発明方法を実施例により説明するが、本発明は
これらにより制限されるものではない。
なお実施例および比較例中のW%」は『重量%』を示す
。実施例 1 トリ−n−ブチルアルミニウム39.67と四塩化錫3
9,27を20〜30℃において徐々に反応させ、次に
トリ−n−ブチルホスフイン60.6yを前記反応混合
物中に滴下し15分間攪拌する。
次いで反応を完結するため55〜60℃に加熱し2.5
時間撹拌する。反応生成物は主としてテトラ−n−ブチ
ル錫よりなる上層とAlCl3(NC4H9)3Pより
なる下層の二層となる。
反応生成物を20℃に冷却した後、層分離したところテ
トラ−n−ブチル錫48.4yが得られた。これは理論
収率の93%である。下層を10〜30℃に保ちながら
5%HCl水溶液340CCと分液f斗中で15分間振
盪した後、層分離したところトリ−n−ブチルホスフイ
ンが98.1%で回収できた。得られたテトラ−n−ブ
チル錫34.7Vに四塩化錫26.1f7を加え、20
0〜220℃において6時間攪拌し不均化反応を行なつ
たところ、ジ一n−ブチル錫シクロラードに変えること
ができた。
このジ一n−ブチル錫シクロラード25%NaOH水溶
液で加水分解したところジ一n−ブチル錫酸化物に変え
ることができた。上記方法において四塩化錫に代えて四
臭化錫、四沃化錫を用いた場合、前者はテトラ−n−ブ
チル錫の収率が理論収率の87%、トリ−n−ブチルホ
スフインの回収率が98%、後者はテトラn−ブチル錫
の収率が理論収率の85%、トリ一n−ブチルホスフイ
ンの回収率が96.5%であつた。
実施例 2 トリ−n−ブチルアルミニウム79.2yと四塩化錫7
8.37を20〜30℃において徐々に反応させ、次に
ジエチルスルフイド54.0yを前記反応混合物に滴下
し10分間攪拌する。
次いで反応を完結させるため60℃に加熱し2時間攪拌
する。反応生成物を10〜30℃に冷却し5%HCl6
8OCCと分液▲斗中で15分間振盪した後、層分離し
、有機層を12mmHgの減圧下で蒸留した。ジエチル
スルフイドを溜去した後に147〜150℃で溜去した
後に147〜150℃で溜出する無色透明のテトラ−n
−ブチル錫を溜取した。得られたテトラ−n−ブチル錫
は98.8yであり理論収率の95%であつた。溜去し
たジエチルスルフイドの損失は、実質的にほとんどなく
99%が回収できた。
実施例 3 四臭化錫65.9yにトリイソブチルアルミニウム39
.67を20〜30℃において徐々に添加し反応させ、
次にテトラハイドロチオフエン26.47を前記反応混
合物に滴下し30分間攪拌する。
次いで反応を完結させるため60℃に加熱し2時間攪拌
する。反応生成物は主としてテトラ−1−ブチル錫より
なる上層とAlBr3C4H8Sよりなる下層の二層と
なる。反応生成物を20℃に冷却した後層分離したとこ
ろテトライソブチル錫49.8Vが得られた。これは理
論収率の96%である。下層は別途20〜30℃に保ち
ながら5%HCl水溶液340CCと分液沢斗中で15
分間振盪した後、層分離したところテトラハイドロチオ
フエンが96.5%回収できた。
実施例 4 トリ−n−オクチルアルミニウム73.2f7と四塩化
錫39.2yを20〜30℃において徐々に反応させ、
次いでトリフエニルホスフイン78.67を加えた。
しかる後反応を完結させるため60℃に加熱し2時間攪
拌反応させ引続き100℃に加熱し2時間攪拌する。反
応生成物を85℃まで冷却して二層を呈している主とし
てテトラ−n−オクチル錫よりなる上層を熱時採取し、
次いでこの上層を10〜30℃に冷却し5%HCl水溶
液と分液▲斗中で15分間振盪した後、層分離し有機層
を無水芒硝で乾燥したところテトラ−n−オクチル錫7
8.77(収率92%)が得られた。一方前記熱時分離
した主としてAlCl3(C6H5)3Pよりなる下層
を5%HCl水溶液で加水分解し分液したところトリフ
エニルホスフインが95.3%回収できた。
実施例 5微粉化した二塩化錫57.0yとテトラハイ
ドロチオフエン26.4yの混合物にトリエチルアルミ
ニウム22.87を10〜30℃の条件下で徐々に反応
させる。
しかる後反応を完結させるため60〜65℃に加熱し2
時間攪拌する。反応生成物は黄色を帯びた液状の二層を
呈する。反応生成物を20℃に冷却し層分離により、ジ
エチル錫よりなる層とAlCl3・C4H8S層に分離
する。次いでジエチル錫層を10〜30℃に冷却し5%
HCl水溶液と分液▲斗中で15分間振盪した後、ジエ
チル錫を理論収率の85重量%で得た。錯体層を実施例
1と同様に加水分解し分液したところテトラ・・イドロ
チオフエンが96.8%回収できた。得られたジエチル
錫を空気で酸化すると容易にジn−オクチル錫酸化物が
得られた。二塩化錫の代りに二臭化錫、二沃化錫を用い
た場合、前者はジエチル錫の収率が理論収率の80%、
テトラ・・イドロチオフエンの回収率が95.4%後者
はジエチル錫の収率が理論収率の76%、テトラハイド
ロチオフエンの回収率が96%であつた。実施例 6 トリ−n−オクチルアルミニウム73,27と四塩化錫
78.37を20〜30℃において徐々に反応させ、次
にジ一n−ブチルスルフイド43.87を加える。
しかる後反応を完結させるため60〜65℃に加熱し2
時間撹拌する。反応生成物は主としてジ一n−オクチル
錫シクロラードよりなる上層とAlCl3・(C4H,
)2Sよりなる下層の二層になる。20℃に冷却した後
層分離し上層を20%NaOH水溶液で加水分解しジ一
n−オクチル錫酸化物に変えた。
ジ一n−オクチル錫酸化物の収率は供した四塩化錫基準
で理論収率の93%であつた。下層を5%HCl水溶液
340CC加水分解した後、層分離したところ97.5
%のジn−ブチルスルフイドが回収できた。実施例 7 トリ一n−オクチルアルミニウム73.27とジーn−
ブチルスルフイド58.4tの混合物に四塩化錫78.
77を徐々に加えて10〜30℃において反応させた。
四塩化錫の添加終了後2時間60〜65℃に加温し反応
を完結させた。以下実施例6と同様に処理することによ
つてジ一n−オクチル錫酸化物98,57を得た。
ジ一n−ブチルスルフイドは98.5%回収できた。実
施例 8四塩化錫39.2yとジ一n−ブチルスルフイ
ド21.9f7の混合物起36.67のトリ−n−オク
チルアルミニウムを徐々に加えて20〜30℃において
反応させた。
トリ−n−オクチルアルミニウムの添加終了後2時間6
0〜65℃に加温し反応を完結させた。以下実施例6と
同様の処理によりジ一n−オクチル錫酸化物49.87
を得た。
ジ一n−ブチルスルフイドは97.3%回収できた。実
施例 9 トリ−n−オクチルアルミニウム7327とジフエニル
スルフイド44.7(i/の混合物に四塩化錫39.2
7を徐々に加えた。
しかる後反応を完結させるため60℃に加熱し3時間攪
拌した。実施例4と同様の後処理によりテトラ−n−オ
クチル錫76.27を得た。ジフエニルスルフイドは9
8.8%回収できた。実施例 10 ジ一1−ブチルアルミニウムモノクロライド70.67
と四塩化錫104.4yを徐々に10〜30℃において
反応させ、次にジ一n−ブチルスルフイド87.6yを
加えた。
しかる後反応を完結させるため60〜65℃に加熱し2
時間攪拌した。反応生成物は主としてジ一1−ブチル錫
シクロラードよりなる上層と、AlCl3・(NC4H
,)2Sよりなる下層の二層となつた。層分離し上層を
10%NaOH水溶液で加水分解したどころジ一1−ブ
チル錫酸化物92.57が得られた。下層を5%HCl
水溶液で加水分解した後層分離したところ97.0%の
ジ一n−ブチルスルフイドが回収できた。実施例 11 1−ブチルアルミニウムジクロラ・fド62.07と四
塩化錫52.2yを徐々に10〜30℃において反応さ
せ、次にジ一n−ブチルスルフイド87.6f7を加え
た。
しかる後反応を完結させるため60〜65℃に加熱し2
時間攪拌した。反応生成物は主としてジ一1−ブチル錫
シクロラードよりなる上層と、AICl3・(NC4H
,)2Sよりなる下層の二層となつた。層分離し上層を
10%NaOH水溶液で加水分解したところジ一1−ブ
チル錫酸化物46.2fが得られた。下層を5%NaO
H水溶液で加水分解した後層分離したところ96.5%
のジ一n−ブチルスルフイドを回収できた。比較例 1 トリ−n−オクチルアルミニウム73,27と四塩化錫
78.37を20〜30℃において徐々に反応させ、次
にジエチルエーテル29.67を加える。
しかる後反応を完結させるため加熱し60〜65℃にお
いて5時間撹拌する。反応生成物は主としてジ一n−オ
クチル錫シクロラードよりなる上層とAlCl3・(C
2H5)20よりなる下層になる。層分離した上層を2
0%NaOH水溶液で加水分解しジ一n−オクチル錫酸
化物に変えた。ジ一n−オクチル錫酸化物の収率は供し
た四塩化錫基準で理論収率の91%であつた。下層を2
0〜30℃において5%HCl水溶液340CCで加水
分解しジエチルエーテルを回収したところ、ジエチルエ
ーテルの回収率は85.6%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロゲン化錫とアルキルアルミニウム化合物との反
    応によるアルキル錫化合物の製造方法において、該反応
    をアルキルスルフィド、芳香族スルフィドおよび環状ス
    ルフィド、トリアルキルホスフィンおよび芳香族ホスフ
    ィンから選ばれた少なくとも一種の化合物の存在下に実
    施することを特徴とするアルキル錫化合物の製造方法。
JP48052254A 1973-05-10 1973-05-10 アルキル錫化合物の製造方法 Expired JPS5915915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP48052254A JPS5915915B2 (ja) 1973-05-10 1973-05-10 アルキル錫化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP48052254A JPS5915915B2 (ja) 1973-05-10 1973-05-10 アルキル錫化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS49134630A JPS49134630A (ja) 1974-12-25
JPS5915915B2 true JPS5915915B2 (ja) 1984-04-12

Family

ID=12909594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP48052254A Expired JPS5915915B2 (ja) 1973-05-10 1973-05-10 アルキル錫化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5915915B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2843489T3 (es) 2013-09-26 2021-07-19 Asahi Chemical Ind Compuesto de alquil estaño

Also Published As

Publication number Publication date
JPS49134630A (ja) 1974-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Meijer et al. A simple preparative method for dithioesters
ES2562988T3 (es) Proceso de preparación de trihaluros de monoalquilestaño y dihaluros de dialquilestaño
US2675399A (en) Process of preparing an alkyl or aryl tin compound
US3248411A (en) Process for the conversion of highly alkylated tin compounds into lower alkylated tin halides
US3287386A (en) Process for the production of tin alkyl compounds
US2762824A (en) Manufacture of silicon compounds
US3475473A (en) Process for preparing triorganotin halides and bis(triorganotin) oxides
US2848472A (en) Preparation of alkyl aluminum dihalides
JPS5915915B2 (ja) アルキル錫化合物の製造方法
US3402189A (en) Process for preparing tricyclohexyl tin hydroxide
US3789057A (en) A process for preparing symetrical triorganotin halides
EP0070235B1 (en) Method of making aluminium alkyls
US3006942A (en) Recovery of by-product aluminum and preparation of aluminum alkyls
US3824264A (en) Preparation of monohydrocarbyl tin trihalides
US3404167A (en) Process for preparing organotin halides
CA1111057A (en) Process for the simultaneous manufacture of dimethylaluminum chloride and alkylaluminum chlorides
US4118409A (en) Process for the simultaneous production of trimethylaluminum and alkylaluminum halides
US3010979A (en) Chemical process and product
US6846944B2 (en) Process for preparing monoalkyltin halides and dialkyltin halides and their use
US3020298A (en) Aluminum acetylenic compounds
Seyferth et al. The generation of gem-difluoroallyllithium by the transmetalation reaction
US3493592A (en) Preparation of dialkyltins and dialkyltin oxides
US3471539A (en) Method for preparing triorganotin halides and bis(triorganotin) oxides
US3754012A (en) Preparation of methyltin compounds
US4128565A (en) Process for preparing methyltin chlorides