JPS5913862Y2 - 時計バンド取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は腕時計のケース本体に時計バンドを一体感をも
たせて連結するようにしたトータルデザイン型の時計バ
ンド取付構造に関するものである。

最近はケース本体と時計バンドとの一体感をもたせて体
裁をよくするために、ケース本体に時計バンドの側端部
を近接して連結するようにしたトータルデザイン型の時
計バンドが盛んに使用されている。

しかるに、従来のこの種の時計バンドは主に、先カン部
第１駒の側端部を時計バンドの両側部にロウ付けなどで
直接、固定していたが、このようにロウ付けなどで個定
してしまうと、時計バンドの交換が不可能となり、時計
バンドに傷が付いたり、あるいは他のデザインのバンド
を使用したい場合、バンドの交換が困難であり、非常に
不便である。

また、上記の他に、ケース本体両側のバンド取付部と時
計バンドとをピンで連結したいものもあるが、従来のも
のはケース本体の両側のバンド取付片が上面および両面
の一部が外部に露出したり、ケース本体とバンドが若干
離間したりして、これらの一体感が乏しく、トータルデ
ザイン型の時計バンドとしては体裁が悪いなどの欠点が
あった。

本考案は上記事情を改善するためになされたもので、そ
の目的とするところは、時計のケース本体と時計バンド
との一体感が優れ、装飾的効果が大きく、トータルデザ
イン型の時計バンドとして体裁よく使用でき、また、時
計バンドをケース本体より容易に取外すことができるの
で、バンドの交換が容易にできるようにした時計バンド
取付構造を提供しようとするものである。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照して詳細に説明
する。

図中１は時計ケース本体で、このケース本体１内に時計
機能部（図示せず）が収納されているとともに、ケース
本体１の上面開口部は透明なプラスチック板２で覆われ
ている。

また、上記時計ケース本体１の両側部には一対のバンド
取付片４が夫、々−一体に、且つ水平方向に突設されて
いる。

バンド取付片４の底面４ａの位置は主体３の底面３ａの
位置よりやや上方で且つ水平状態に位置するように形成
され、また両側面４ｂは上記底面４ａから垂直方向に連
接して形成され、更に前面４Ｃは底面４ａから主体３側
に傾斜して連接し、且つ上面４ｄは前面４Ｃの上端部か
ら主体３側上方に傾斜して連接している。

上面４ｄと主体３の側部との接合面５は主体３の肉厚方
向の中心位置６および主体３の上面位置とのほぼ中心部
に位置している。

またバンド取付片４の両側面４ｂ。４ｂ間には水平方向
に孔７が穿設されている。

時計バンド本体８（以下、バンド本体３と呼ぶ）は多数
の駒８ａ、８ｂ、８Ｃ・・・・・・等をピン（図示路）
で互いに結合して戊るもので、これら各駒８ａ、８ｂ、
８Ｃ・・・・・・等の各上面は半円弧状の装飾的形状を
威している。

バンド本体８の先カン部第１駒８ａはバンド取付片４よ
りも大きい幅を有し、その両側面４ｂ、上面４ｄを完全
に且つ一体的におおえるように、バンド取付片４の厚さ
寸法より大きな深さ寸法を有する取付溝９が底面側に形
成されている。

そしてこの第１駒８ａとバンド取付片４とはねじ１１で
固定されるもので、ねし１１に対応して、取付溝９をバ
ンド取付片４に外挿させた状態で取付片４の孔７に連通
ずる孔またはねじ孔］０（第１駒８ａの取付溝９の一側
壁を孔、他方をねし孔とする）が穿設されている。

また第１駒８ａと隣接する第２駒８ｂとをねじ１２で結
合するために同様に第１駒８ａの図中右方の両側面およ
びこれに対応する第２駒８ｂの側面にはねじ孔１３が設
けられている。

隣接する他の駒８ｂ、８Ｃ・・・・・・同志は上述した
ようにピン（図示路）で結合されている。

上述のような構造から成る時計ケース本体１およびバン
ド本体８とを組立てる際には、予め各駒８ａ、８ｂ、８
Ｃ・・・・・・等をピンで結合して形成されたバンド本
体８の先カン部第１駒８ａの取付溝９を時計ケース本体
１のバンド取付片４に嵌合させてこれらを一体的に組合
わせ、ねじ１１をねじ孔１０．７に挿通させてねし止め
すればよい。

また使用中にバンド本体８の上面を傷付けた際などにこ
のバンド本体８を他のバンド本体と取換える場合には、
ねじ１１を緩めることにより簡単に取換えられる。

猶、上記実施例ではバンド取付片４とバンド本体８とを
互いに一体的に結合するためにねじ１１を使用したが、
これは例えばピンやバネ棒などの他の取付部材を使用す
ることもでき、またプラスチック板２に替えて透明なガ
ラス板などの他の透明板を使用することもできる。

更に上記実施例ではバンド取付片４が１個のものにつき
説明したが、これが２個以上あるものについても本考案
を同様に適用でき、更にその他の構成に関しても本考案
の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形可能である。

本考案は以上詳細に説明したように、時計ケース本体の
両側部に一体に突設されたバンド取付片の上面、両側面
等を覆うとともに、バンド本体の第１駒をケース本体に
近接させて、バンド取付部およびバンド本体端部をねじ
などの取付部材で固定するようにしたから、バンド取付
片は手首と密着する下方を除く他の方向（すなわち上方
、側方など）から見えなくなり、実用上まったく露出す
ることがなく、時計ケース本体と時計バンド本体との一
体感が強調され、トータルテ゛ザイン型の時計およびバ
ンドとして非常に体裁がよくなる。

また、バンド取付片は単純な形状としてよく、かつ実質
上露出することがないから、時計バンド本体のテ゛ザイ
ンが多種、多様にわたる場合にも適用し得るなどの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は同例の分解組
立図、第２図は同例の組立時の一部断面図、第３図は同
例の組立時の一部上面図である。 １・・・・・・時計ケース本体、４・・・・・・バンド
取付片、７・・・・・・孔、８・・・・・・時計バンド
本体（バンド本体）、８ａ・・・・・・駒、９・・・・
・・取付溝、１０・・・・・・ねじ孔、１１・・・・・
・ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計ケース本体１の両側部にバンド取付片４をそれぞれ
   一体に突設し、このバンド取付片４に時計バンド本体８
   の幅方向に沿う孔７を穿設するとともに、上記バンド取
   付片４よりも大きい幅と厚さを有し時計バンド本体８の
   上面および両側面と類似形状とした先カン部第１駒８ａ
   に、上記取付片４を収納する深さを有し底面側が開口し
   た取イーＪ溝９と、この取付溝９をバンド取付片４に外
   挿させた状態で上記孔７に連通ずる孔またはねじイ［１
   ０とを形成し、上記孔７およびねじ孔１０にねし１１な
   どを挿入してバンド取付片４と先カン部第１駒８ａとを
   連結したことを特徴とする時計バンド取付構造。