JPS5912340B2 - 両側表面スクリ−ン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は触媒装置における触媒受は等として好適な両
側表面スクリーンに関する。

触媒装置において、一つの装置内に２種類またはそれ以
上の種類の触媒を充填して使用する場合がある。

このような場合に従来用いられていた触媒受けは構造が
複雑で高価なものが多い。

そこで本発明は、このような２種類またはそれ以上の種
類の触媒を用いる触媒装置における触媒受は等の用途に
適した簡単な構造でしかも効率の良いスクリーンを提供
することを目的とする。

本発明にかかる両側表面スクリーンは、所定の間隔をも
って配置された複数のサポートロッドと、該複数のサポ
ートロッドを挾んで、該サポートロッドとほぼ直交する
方向に所定ピッチの複数のスリットを形成するように該
サポートロッドに固定された一対のワイヤ部材とを備え
、該一対のワイヤ部材を構成する各ワイヤはそれぞれ該
サポートロッドと平行な平滑な外表面を有し、かつ隣接
する各ワイヤ間のスリットが内側に向けて次第に拡がる
ような断面形状を有することを特徴とするものである。

以下、図面に示す実施例について本発明の詳細な説明す
る。

本発明は円筒状、弧状あるいは平板状のいずれの形状の
スクリーンにも適用しうるものである。

第１図および第２図は本発明を円筒状両側表面スクリー
ンに適用した例を示す。

第１図に示す実施例において、両側面図スクリーン１は
、全体として概ね円筒状に配列された複数のサポートロ
ッド３と、このサポートロッド３の内側に配設した複数
のリング状のワイヤ２ａからなる内側ワイヤ部材２と、
この複数のサポートロッド３の外側にらせん状に巻回し
た外側ワイヤ部材４を備えている。

内側ワイヤ部材２は、断面くさび形のウェッジワイヤか
らなる多数のワイヤ２ａを隣接する各ワイヤ間にスリッ
ト２ｂを形成するようにして軸方向に等間隔で配置して
なるものである。

ワイヤ２ａのくさび形の突起した基部が接触するように
して複数本の金属棒からなるサポートロッド３を所定の
間隔で軸方向に配置し、サポートロッド３と各ワイヤ２
ａの接触点を盤することにより内側ワイヤ部材２をサポ
ートロッド３に固定する。

内側ワイヤ部材２はウェッジワイヤをらせん状に巻いて
形成してもよい。

上記サポートロッド３の外側に金属製のウェッジワイヤ
を所定寸法のスリット４ａを形成するようにしてらせん
状に巻回し、外側ワイヤ部材４を形成する。

外側ワイヤ部材４とサポートロンド３はその相互接触点
において溶接する。

各ワイヤ部材２および４としては図示の実施例において
はウェッジワイヤを用いているが、これに限らず、台形
、三角形等、サポートロッドに取付けた場合サポートロ
ッドに平行な平滑面を有し、かつ隣接する各ワイヤ間の
スリットが内側に向けて次第に拡がるような断面形状を
有するものであれば、他の形状のものを用いないことが
できる。

またサポートロッドは断面円形に限るものではなく四角
形、■型環種々の断面形状のものを用いることができる
。

この発明にかかるスクリーンを製造するには、内側ワイ
ヤ部材２にサポートロッド３を溶接し、さらにその列側
に外側ワイヤ部材４を岩接する上記の方法のほか、円周
方向に配置した複数のサポートロッド３の外側に列側ワ
イヤ部材４を溶接した組立体とらせん状のウェッジワイ
ヤからなる内側ワイヤ部材２を別々に用意し、この内側
ワイヤ部材２をサポートロッド３の内側に押込むように
してスクリーン１を構成することもできる。

円筒状に形成した本発明にかかるスクリーンを二次加工
により展開すれば、第３図に示すような平型状の両側表
面スクリーンが得られる。

また同様にして弧状のスクリーンを得ることもできる。

平型の場合、各ワイヤ一部材とサポートロッドは浴接構
造とすることが望ましい。

またこの場合スクリーンのスリットは内側スリットと外
側スリットを同一寸法にしてもよいし相互に異る寸法に
してもよい。

また本発明にかかるスクリーンは、金属に限らず、合成
樹脂、グラスファイバー等の材料で形成することも可能
である。

上記構成の両側表面スクリーンの使用例を第４図に示す
。

触媒装置に側表面スクリーン１を装入し、異種の触媒ａ
、ｂを分離保持する。

本発明の両側表面スクリーンによれば、スクリーン表面
が平滑であるので触媒の移動が円滑に行われ、また触媒
を痛めることがない。

また各ワイヤ間のスリットは内側に次第に拡がる形状で
あるので触媒粒子がワイヤ間に挾まって目詰りを起すお
それがほとんどない。

したがって本発明のスクリーンは特に触媒移動式の触媒
装置においてその効果を著るしく発揮する。

また、内側ワイヤ部材、サポートロッド、外側ワイヤ部
材の王者が一体化した構造であって各ワイヤ部材が相互
に補強し合っているので簡単で軽量な構造でありながら
極めて強固であり、大型の触媒装置においても充分触媒
を保持することができる。

また触媒層を通過する流体の流れに対してもスリットに
よる整流効果が得られる。

さらに、万一触媒による目詰りが生じたとしても水を逆
流させることによりスクリーンの洗滌が容易であり、こ
れによってスクリーンの寿命を長くすることができる等
数々の優れた効果を有する。

本発明にかかる両側表面スクリーンは、触媒装置におけ
る触媒受けのほか、間仕切り用、ｒ適用、フィルターの
サポート用等種々の用途に用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる両側表面スクリーンの円筒形
の一実施例の一部を切除した状態で示す斜視図、第２図
は第１図の実施例の縦断面図、第３図は平型状のスクリ
ーンの一部を示す斜視図、第４図は両側表面スクリーン
を触媒装置の触媒受けとして用いた例を示す図である。 １・・・・・・両側表面スクリーン、２・・・・・・内
側ワイヤ部材、３・・・・・・サポートロッド、４・・
・・・・外側ワイヤ部材、２ａ、４ａ・・・・・・スリ
ット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定の間隔をもって配置された複数のサポートロッ
   ドと、該複数のサポートロッドを挾んで該サポートロッ
   ドとほぼ直交する方向に所定ピッチの複数のスリットを
   形成するように該サポートロッドに固定された一対のワ
   イヤ部材とを備え、該一対のワイヤ部材を構成する各ワ
   イヤはそれぞれ該サポートロッドと平行な平滑な外表面
   を有し、かつ隣接する各ワイヤ間のスリットが内側に向
   けて次第に拡がるような断面形状を有することを特徴と
   する両側表面スクリーン。