JPS5911486Y2 - プリント基板の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音響機器のキャビネット内に取付けられるシャ
ーシに対してプリント基板を簡単に取付けることを目的
としたプリント基板の取付装置に関する。

一般にラジオ、テープレコーダー等のキャビネット内に
シャーシ及びプリント基板を取付けるには、第１図に示
すように合戊樹脂威形のキャビネット１の内側に設けら
れたボス２に対して合戊樹脂戊形のシャーシ３に重ね合
せ、このシャーシ３のボス４にプリント基板５に当てが
った状態にして一本の取付螺子６をプンント基板５の取
付孔及びシャーシ３のボス４の透孔に挿通し、この取付
螺子６をキャビネット１のボス２に螺合して取付けてい
た。

従って斯る従来の取付装置にあっては、音響機器の厚み
が厚くなり且つプリント基板が機器の背部に配置される
場合、プリント基板からキャビネットのボスまでの距離
が長くなるので、キャビネットのボス又はシャーシのボ
スを長くしなければならない。

しかし、これ等ボスの長さを長くするとキャビネット、
シャーシの戊形上ボスの傾きやボスの強度が弱くなると
いう問題が発生する。

これを解決するには、長いボスを別部品にしてシャーシ
に取付ければよいが、単なる継ぎ足しのボスだけではプ
リント基板とシャーシを一緒にキャビネットに取付ける
場合、その取付螺子としてかなり長いものを用意しなけ
ればならない。

本考案は斯る点に鑑み提供されたもので、別部品として
連結ボスを用意するものであるが、取付螺子を従来のも
のと略同程度の長さのものとし、しかもプリント基板の
取付け、取外しの際、取付螺子を外すことなく極めて簡
単にその作業を行なうことが出来るように配慮されたも
のである。

以下、図面に本考案装置の実施例について説明する。

第２図において、１０及び１１は合或樹脂或形から戒る
キャビネット及びバツクリツドである。

１２は前記キャビネット１０の内側に一体に或形された
ボスであり、取付孔１３を有する。

１４は合或樹脂或形から或るシャーシで、該シャーシ１
４上にはテープレコーダー等のメカニズムが組立てられ
るものである。

そして１５は前記シャーシ１４と一体に戊形されたボス
であり、取付螺子１６を挿通ずるための透孔１７を有す
る。

１８は前記シャーシ１４のボス１５に重合して設けられ
る連結ボスであり、斯る連結ボス１８の構或が本考案の
特徴とするところである。

即ち、前記連結ボス１８は前記シャーシ１４のボス１５
と重合された際にその透孔１７と合致する透孔１９を有
しており、斯る連結ボス１８の透孔１９には前記ボス１
５に近い側に係止段部１９′が形或されている。

前記係止段部１９′は取付螺子１６を透孔１９内に挿通
した時その螺子頭を係止するものである。

又、前記連結ボス１８はその遊端側にスリット２０ ．
２０が形戊されて弾性脚片２１，２１が構威され、各脚
片にはプリント基板２２の厚み寸法と同一寸法の係合凹
所２３ ，２３が形成されており、更に把手片２４．２
４が形戒され全体的にホック部を構戊している。

プリント基板２２には前記連結ボス１８のホック部に嵌
合する取付孔２５が形或されている。

本考案装置は上述した如く構或されたものであるから、
キャビネット１０内にシャーシ１４及び゛フ゜リント基
板２２を取付けるには、第２図に示すようにキャビネッ
ト１０のボス１２に対してシャーシ１４を当てがうと共
に該シャーシ１４のボス１５に連結ボス１８を重合し、
この状態において連結ボス１８の透孔１９及びシャーシ
のボス１５の透孔１７に取付螺子１６を挿通せしめ、該
取付螺子１６をキャビネツ｝ １０のボス１２に形或さ
れた取付孔１３に螺合することによってキャビネット１
０に対してシャーシ１４を取付けると同時にシャーシ１
４のボス１５に対して連結ボス１８を重合して取付ける
ことが出来る。

そしてこの時、取付螺子１６はその螺子頭が連結ボス１
８の透孔１９内の係止段部１９′に係止された状態とな
る。

そして前記連結ボス１８の遊端側に構威されたホック部
は、第３図に示すようにその把手片２４，２４を内方へ
押圧することによって弾性脚片２１，２１が変形してそ
の係合凹所２３，２３間隔が狭まるので、この状態にお
いてプリント基板２２の取付孔２５を嵌合する。

その後、把手片２４ ．２４の押圧を解除することによ
ってプリント基板２２は弾性脚片２１，２１の係合凹所
２３ ，２３に係合し保持されることとなる。

本考案装置は上述した如く構威されたものであるから、
キャビネットとバツクリツドによって構或される機器本
体の厚み寸法が厚くなり、そのバッタリツド側にプリン
ト基板が配置されるものであっても、ホック部を有する
連結ボスを採用しているので、キャビネット又はシャー
シのボスを長い寸法に或形する必要がなく、長い寸法を
有する取付螺子を用意する必要のないものである。

そしてプリント基板は連結ボスのホック部に対して簡単
に取付け、取外しが出来るので、作業性が向上する等、
実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の一部切断した側面図、第２図は本考
案装置の側断面図、第３図は連結ボスのホック部にプリ
ント基板を嵌合す状態を説明する断面図である。 １０・・・・・・キャビネット、１２・・・・・・ボス
、１３・・・・・・取付孔、１４・・・・・・シャーシ
、１５・・・・・・ボス、１６・・・・・・取付螺子、
１７・・・・・・透孔、１８・・・・・・連結ボス、１
９・・・・・・透孔、１９′・・・・・・係止段部、２
０ ．２０・・・・・・スリツ｝、２１．２１・・・・
・・弾性脚片、２２・・・・・・プリント基板、２３
．２３・・・・・・係合凹所。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャーシ上のボスに連結ボスを重合して設け、前記各ボ
   スの透孔を貫通すると共に、該連結ボスのボスに近い側
   に係止される取付螺子にて連結ボスをシャーシに取付け
   ると同時にシャーシをキャビネットに取付け、前記連結
   ボスの遊端側にプリント基板を弾性的に係合保持するホ
   ック部を設けたことを特徴とするプリント基板の取付装
   置。