JPS5910386Y2 - 機関点火信号発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、機関点火用配電器に使用する機関点火信号
発生装置の構或に関するものである。

まずこの種の従来装置は第１図に示すように、配電器の
筐体１はその中心部に機関により回転駆動される回転軸
２を支承している。

回転軸２にカム軸３が一体として取付けられるが、又は
遊嵌されていて、カム軸３の上部に配電ロータ４が嵌合
固定されている。

筐体１の段付面にはねじ６により固定板５が固定され、
この固定板にある曲率を有する円弧で点接触する複数個
のボール７によって回動板８が支承され、各ボール７は
回動板８とも固定板５と同等の曲率を有する円弧で点接
触する。

回動板８上に点火信号発生器９が固定され、回動板８は
バキューム装置１１によって回動される。

ねじ１０で回動板８に取付けられたアース電線１２が回
動板８と固定板５との間を接続している。

この様な従来装置の構造では、回動板８の摺動力は固定
板５、回動板８及びボール７の工作誤作によるクリアラ
ンスの大小によって著しく大きく変化する。

又、摺動力はアース電線１２の弾力及び張力の影響を受
け易く、バキューム装置１１による点火時期制御に悪影
響を及ぼす。

同時に、弾性変形されるアース電線の断線事故の可能性
も常にある。

この考案は上記従来装置の欠点を解消した優れた機関点
火信号発生装置を提供することを目的とするものである
。

以下に、第２図及び第３図に示す実施例についてこの考
案を説明する。

第２図において、固定板５、複数個のボール７、回動板
８は第１図の従来のものと変らないが、ねじ１４で回動
板８に取付けられているばね１３を具え、ばねは弾力に
よる摩擦抵抗で回動板８の摺動トルクを一定に保つと共
に材料に良導体を選べば、アースの機能も同時に有する
ことになる。

第３図に示す実施例は、固定板５、複数個のボール７、
回動板８が第３図のものと類似であるが、第２図のばね
１３と同等の機能を有するばね１５がねしで取付けられ
るのでなく、弾力を利用して固定板５を上下がら挾むこ
とによって固定板５に取付けられている。

ばね１５の上端１５ ａは回動板８の面上に摩擦係合す
ることによって摺動力を制御し、アース線としての機能
を有す。

以上述べた様にこの考案は、従来装置に比べ信頼性及び
安定性を向上させた優れた機関点火信号発生装置である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の機関点火信号発生装置のｌ例を示す断面
図、第２図はこの考案の一実施例を示す機関点火信号発
生装置の部分断面図、第３図はこの考案の他の実施例を
示す部分断面図である。 １・・・筐体、２・・・回転軸、３・・・カム軸、４・
・・配電ロータ、５・・・固定板、６・・・ねじ、７・
・・複数個のボール、８・・・回動板、９・・・点火信
号発生器、１０・・・ねじ、１１・・・バキューム装置
、１２・・・アース線、１３， １５・・・ばね、１４
・・・ねじ、１５ ａ・・・ばね１５の上端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機関点火用配電器筐体に固定された固定板と、固定板に
   ころがり摩擦によって支持された回動板と、回動板に固
   定された点火信号発生器とを有する機関点火信号発生装
   置において、上記固定板又は回動板のいずれか一方に固
   定され他方にすべり摩擦接触して回動板の摺動力をすべ
   り摩擦によって一定に制御すると共に固定板及び回動板
   間を接続するアース電線の機能を持ったばねを設けるこ
   とを特徴とする機関点火信号発生装置。