JPS5910034Y2 - 組立式紙箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は組立式紙箱に関し、特に箱胴部内面に保護板
を設け、ピン等の収容物を効果的に保護するようにした
ものである。

紙箱内に収納したビンを保護するために、箱胴部の内面
とビンと間に段ボール等の保護板を介在することは周知
の手段であるが、従来は保護板が箱と別体に形威されて
いたため、箱詰め作業の能率が悪い欠点があった。

そこで、この考案は箱胴部自体に保護板を一体に設け、
ビン等の収容物の保護を図ると同時に箱詰め作業の能率
化を図ることを目的とするものである。

以下、この考案を添付図面に基づいて説明する。

まず、第１図の展開図に基づいて説明すると、その基本
的な構戒は、従来周知の紙箱と同様に、４枚の連続した
側板、即ち第１側板１、第２側板２、第３側板３及び第
４側板４によって箱胴部５を形戒するようになっている
。

上記の第１側板１の一側には糊代６が設けられ、第４側
板４の内面に貼合される。

この糊代６の横幅は第４側板４の横幅の÷以上の幅に形
或される。

上記第１側板１、第２側板２及び第３側板３の下端辺に
はそれぞれ折込みフラップ７，８．９が設けられており
、第４側板４の下端辺には底蓋１０が設けられている。

また、第１側板１と第３側板３の上端辺にはそれぞれ折
込みフラップ１１．１２が設けられており、第４側板４
の上端辺には上蓋１３が設けられている。

ところで、上記の第２側板２の下端辺に設けられるフラ
ップ８は、側板の横幅より多少短く形威されており、そ
のフラップ８を連或する折目１３の両端部分に短い折目
１４．１４を設けて保護板１５の脚板１６，１６を連威
してある。

脚板１６，１６はフラップ８の両側に沿って延び、保護
板１５の中央部１７に連続している。

その中央部１７の両側には折目を介して翼部１８．１８
’が設けられている。

各翼部１８，１８′の横幅は、第１及び第３側板１，３
の横幅の士以上に形或されている。

次に、第２図は組立状態を示しており、箱胴部５の下端
及び上端の各フラップを閉じると共に、底蓋１０及び上
蓋１３を閉じている。

前述の糊代６は第４側板４の中央部を越えており、また
保護板１５は脚板１６，１６を第２側板２の内面に沿わ
せて内方へ折込み、その中央部１７を第２側板２に、両
翼部１８．１８’をそれぞれ第３及び第１側板３，１に
沿わせている。

第３図及び第４図は上記の箱内にビンＡを収容した状態
を示している。

この場合において、ビンＡの胴部が、糊代６と、保護板
１５の中央部１７及び両翼部１８．１８’にて保護され
、その部分において箱胴部５は各側板１，２，３．４と
合わせて二重構造になっている。

上記の箱は通常半組立状態、即ち糊代６を第４側板４に
貼合せて箱胴部５を形或し、箱胴部５内に保護板１５を
折返えした状態で箱胴部５を偏平に折畳んだ状態で箱詰
めの準備段階におかれる。

箱詰め段階においては第５図に示すように、箱胴部５の
両側から内向きの力を加えると、箱胴部５が、第６図に
示す如き菱形の状態に変形し、ついには長方体になり、
その後上端又は下端のフラップ及び蓋を閉じて箱を組立
てる。

ところが、箱胴部５を菱形に起こす際、下側になる側板
、即ち第５図の場合の第３側板３に沿った翼板１８は、
その側板３に押されて立ち上がるが、上側になる第１側
板１に沿った翼板１８′は、側板１が立ち上がってもそ
れに沿って立ち上がらない。

そのため、ビンＡを詰める際に邪魔になるので、その翼
板１８′は予め第１側板１の内面に貼合せておき、その
側板１と一体に立上がらせることが望ましい。

以上のように、この考案によれば、幅の広い糊代と、３
枚の側板の内面に沿う保護板により、箱胴部を形或する
４枚の側板の内面において、ビン等の内容物を保護する
ことができると共に、上記の保護板を箱と一体に形威し
たことにより、箱詰め作業を能率良く行なえる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開図、第２図は組立状態の一部切欠斜視図、
第３図は縦断面図、第４図は横断面図、第５図及び第６
図は組立途中の断面図である。 １・・・・・・第１側板、２・・・・・・第２側板、３
・・・・・・第３側板、４・・・・・・第４側板、５・
・・・・・箱胴部、６・・・・・・糊代、１５・・・・
・・保護板。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）４枚の連続した第１、第２、第３及び第４の側板
   のうち、第１側板に設けた糊代を第４側板の内面に貼合
   せて箱胴部を構或した組立式紙箱において、上記糊代の
   幅を第４側板の幅の｝以上に形戊し、上記第４側板と対
   向した第２側板の上端又は下端の一方又は両方の端辺に
   保護板を連威し、上記保護板を第２側板の幅を有する中
   央部と、その中央部の両側にそれぞれ第１及び第３側板
   の幅の÷以上の幅を有す翼部を形或し、上記保護板を箱
   胴部内側に折返えし、その中央部を第２側板の内面に、
   また両翼板を第１及び第３側板の内面にそれぞれ沿わせ
   たことを特徴とする組立式紙箱。
2. （２）上記保護板の中央部を、箱胴部の開放端を閉塞す
   るフラップの縦幅より大きい縦幅を有する脚板を介して
   形或し、その脚板を第２側板の端辺に形成したフラップ
   連或部の両側に連或したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載の組立式紙箱。
3. （３）上記保護板の両翼部のいずれか一方をその対応す
   る側板内面に貼合せたことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載の組立式紙箱。