JPS588102B2 - マグネトロンインキヨクノ コウゾウ - Google Patents
マグネトロンインキヨクノ コウゾウInfo
- Publication number
- JPS588102B2 JPS588102B2 JP11748875A JP11748875A JPS588102B2 JP S588102 B2 JPS588102 B2 JP S588102B2 JP 11748875 A JP11748875 A JP 11748875A JP 11748875 A JP11748875 A JP 11748875A JP S588102 B2 JPS588102 B2 JP S588102B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- magnetron
- electron emission
- electrons
- tungsten wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はマグネトロン陰極の構造に係り、特に低加熱電
力で動作し、しかもクイックスタートが可能で大電流容
量を持つマグネトロン陰極の構造に関する。
力で動作し、しかもクイックスタートが可能で大電流容
量を持つマグネトロン陰極の構造に関する。
従来マグネトロンの陰極は大別して直熱型陰極と傍熱型
陰極に分けられる。
陰極に分けられる。
直熱型陰極の利点は陰極の加熱開始より陽極電流が流れ
高周波発振が起るまでの時間が数秒以内という所謂クイ
ックスタートが可能である点であり、電子レンジ用のマ
グネトロンには殆んどこの型の陰極が使用されている。
高周波発振が起るまでの時間が数秒以内という所謂クイ
ックスタートが可能である点であり、電子レンジ用のマ
グネトロンには殆んどこの型の陰極が使用されている。
この型の陰極は通常らせん状に巻いた純タングステン線
またはトリア入りタングステン線等を使用し、この線に
電流を流して加熱する。
またはトリア入りタングステン線等を使用し、この線に
電流を流して加熱する。
これらの材料の電子放射温度は比較的高温であるため加
熱電力も大きい欠点があり、また得られる電流が少なく
、二次電子放射も少ない等設計上の制約となる欠点が多
い。
熱電力も大きい欠点があり、また得られる電流が少なく
、二次電子放射も少ない等設計上の制約となる欠点が多
い。
一方傍熱型陰極では電子放射を行う陰極面に近接して電
子放射側と反対側空間に加熱用ヒータを設け、このヒー
タに電力を供給して間接的に陰極面を加熱するため、陰
極加熱開始後陽極電流が流れ高周波発振が起るまでの時
間が数分間要するという欠点がある。
子放射側と反対側空間に加熱用ヒータを設け、このヒー
タに電力を供給して間接的に陰極面を加熱するため、陰
極加熱開始後陽極電流が流れ高周波発振が起るまでの時
間が数分間要するという欠点がある。
しかしマグネトロンに特有の現象である陰極逆加熱作用
によって、陰極面に塗布した金属酸化物等の大きな二次
電子放射特性を有効に利用し得る利点を有する。
によって、陰極面に塗布した金属酸化物等の大きな二次
電子放射特性を有効に利用し得る利点を有する。
本発明はこれ等直熱型陰極、傍熱型陰極の欠点を除去し
、両者の利点を兼ね備えた陰極を提供するもので、即ち
電流立上り時間が短くしかも大電流が得られ、更に陰極
加熱電力の少ないマグネトロン陰極を提供するものであ
る。
、両者の利点を兼ね備えた陰極を提供するもので、即ち
電流立上り時間が短くしかも大電流が得られ、更に陰極
加熱電力の少ないマグネトロン陰極を提供するものであ
る。
第1図及び第2図は従来のマグネトロンの構成を示す断
面図である。
面図である。
1は陽極を構成する複数個の陽極片であり、陽極環2に
放射状に接着される。
放射状に接着される。
3,3′は磁極、4は継鉄、5は永久磁石であり、作用
空間6にマグネトロン動作に必要な磁界を与える。
空間6にマグネトロン動作に必要な磁界を与える。
7は出力取出用アンテナで、出力絶縁体8は真空気密を
保持すると同時に高周波出力を外部回路に導く。
保持すると同時に高周波出力を外部回路に導く。
9は陰極支持棒であり、10はステムで真空気密を保持
すると同時に陰極支持棒を通して、陰極加熱のための電
力を導入する。
すると同時に陰極支持棒を通して、陰極加熱のための電
力を導入する。
第1図は直熱型陰極を図示し、11,11′はエンドハ
ットであり、12はタングステン線、トリア入りタング
ステン線等で電子放射を行う。
ットであり、12はタングステン線、トリア入りタング
ステン線等で電子放射を行う。
第2図は傍熱型陰極を図示し、11,11’はエンドハ
ット、13は陰極スリーブであり、該スリーブの外周面
上に金属酸化物14等を塗布して電子放射を行う。
ット、13は陰極スリーブであり、該スリーブの外周面
上に金属酸化物14等を塗布して電子放射を行う。
15はヒータ線であり、外部からの電力により加熱され
る。
る。
第3図は本発明の実施例であって、陰極部のみを拡大し
た図である。
た図である。
11,11’はエンドハット、16は陰極スリーブ、1
7はタングステン線、あるいはトリア入りタングステン
線等より成るフィラメントであり、18は金属酸化物等
を塗布した主陰極面である。
7はタングステン線、あるいはトリア入りタングステン
線等より成るフィラメントであり、18は金属酸化物等
を塗布した主陰極面である。
これらの構成は陰極スリーブの外周面上に金属酸化物等
を設け、この外周に近接してタングステン線またはトリ
ア入りタングステン線を粗いピッチでらせん状に巻いた
ものを配置し、該線には外部より加熱用の電流が流れる
ようにエンドハットに接着せしめる。
を設け、この外周に近接してタングステン線またはトリ
ア入りタングステン線を粗いピッチでらせん状に巻いた
ものを配置し、該線には外部より加熱用の電流が流れる
ようにエンドハットに接着せしめる。
これの動作を説明するに、先ずタングステン線またはト
リア入りタングステン線に電子放射に適正な温度になる
ように電流を流す。
リア入りタングステン線に電子放射に適正な温度になる
ように電流を流す。
陽極電圧を印加すれば、放射された電子は電界及び磁界
の影響を受けてマグネトロン動作として周知の位相選別
作用が起り、都合のよい電子群は減速されながらエネル
ギを高周波に変換しつつ陽極に到達する。
の影響を受けてマグネトロン動作として周知の位相選別
作用が起り、都合のよい電子群は減速されながらエネル
ギを高周波に変換しつつ陽極に到達する。
この間に失ったエネルギーが高周波電力として外部に取
出される。
出される。
一方都合の悪い電子は電界よりエネルギを受けて加速し
、陰極方向に旋回して陰極に衝突してエネルギを陰極に
与える。
、陰極方向に旋回して陰極に衝突してエネルギを陰極に
与える。
これが周知の逆衝撃であり、この際に多量の二次電子が
放出され、これ等が更に電子流として発振に利用される
。
放出され、これ等が更に電子流として発振に利用される
。
本発明においては一次電子を陰極最外周に配置したタン
グステン線またはトリア入りタングステン線が放射し、
逆衝撃電子にあって陰極リーブの外周面に設けた金属酸
化物から二次電子を放射せしめ該二次電子により必要な
電子流を得る如く構成したものである。
グステン線またはトリア入りタングステン線が放射し、
逆衝撃電子にあって陰極リーブの外周面に設けた金属酸
化物から二次電子を放射せしめ該二次電子により必要な
電子流を得る如く構成したものである。
従って、陰極加熱用の電力は一次電子を放射させるのに
十分であればよいので極めて少電力で十分である。
十分であればよいので極めて少電力で十分である。
二次電子放射用の陰極面は二次電子放射能力が大きく所
謂二次電子利得の大きな物質を使用する必要があり、例
えば金属酸化物等を使用することが好適である。
謂二次電子利得の大きな物質を使用する必要があり、例
えば金属酸化物等を使用することが好適である。
金属酸化物の二次電子利得は10〜20倍に達するもの
もある。
もある。
また一次電子の放出は陰極加熱電力印加後数秒以内で開
始し、瞬時に二次電子放出を起すので立上り性能は直熱
型陰極と同程度である。
始し、瞬時に二次電子放出を起すので立上り性能は直熱
型陰極と同程度である。
また電流の大部分は二次電子であるので、大電流の要求
に対しても十分な性能を持たすことが可能である。
に対しても十分な性能を持たすことが可能である。
以上説明したように、少ない陰極加熱電力によって所要
の大電流が得られ、更にまた発振立上りが瞬間的なので
、特に電子レンジ用マグネトロン等に使用すると、陰極
予熱待時間がなく、また陰極加熱電力が節約され、陰極
導入線、フィルター線等の電流容量を小さくすることが
可能となる利点がある。
の大電流が得られ、更にまた発振立上りが瞬間的なので
、特に電子レンジ用マグネトロン等に使用すると、陰極
予熱待時間がなく、また陰極加熱電力が節約され、陰極
導入線、フィルター線等の電流容量を小さくすることが
可能となる利点がある。
第1図及び第2図は従来のマグネトロンの断面図、第3
図は本発明マグネトロンの一実施例の陰極部の拡大図で
ある。 11,11’・・・・・・エンドハット、16・・・・
・・陰極スリーブ、17・・・・・・フィラメント、1
8・・・・・・主陰極面。
図は本発明マグネトロンの一実施例の陰極部の拡大図で
ある。 11,11’・・・・・・エンドハット、16・・・・
・・陰極スリーブ、17・・・・・・フィラメント、1
8・・・・・・主陰極面。
Claims (1)
- 1 マグネトロン陰極の両端部を構成するエンドハット
と、該エンドハットの一つに端部を接する中空円筒の陰
極スリーブと、該陰極スリーブの外面に二次電子放射利
得の大きい物質を配して成る主陰極面と、該主陰極面と
近接して同心円状に配され両端を前記エンドハットの各
内端面に固着された一次電子放出用フィラメントと、保
持部及び引出部とからなることを特徴とするマグネトロ
ン陰極の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11748875A JPS588102B2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | マグネトロンインキヨクノ コウゾウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11748875A JPS588102B2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | マグネトロンインキヨクノ コウゾウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5242068A JPS5242068A (en) | 1977-04-01 |
JPS588102B2 true JPS588102B2 (ja) | 1983-02-14 |
Family
ID=14712947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11748875A Expired JPS588102B2 (ja) | 1975-09-29 | 1975-09-29 | マグネトロンインキヨクノ コウゾウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588102B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140371713A1 (en) * | 2012-02-17 | 2014-12-18 | Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. | Short-time soluble microneedle |
-
1975
- 1975-09-29 JP JP11748875A patent/JPS588102B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140371713A1 (en) * | 2012-02-17 | 2014-12-18 | Cosmed Pharmaceutical Co., Ltd. | Short-time soluble microneedle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5242068A (en) | 1977-04-01 |
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