JPS587258A - 血漿の浄化処理方法 - Google Patents

血漿の浄化処理方法

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JPS587258A
JPS587258A JP56105014A JP10501481A JPS587258A JP S587258 A JPS587258 A JP S587258A JP 56105014 A JP56105014 A JP 56105014A JP 10501481 A JP10501481 A JP 10501481A JP S587258 A JPS587258 A JP S587258A
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JP
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plasma
membrane
albumin
filtration
filter
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JP56105014A
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English (en)
Inventor
八木田 紘二
須磨 靖徳
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Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、膜による血漿浄化処理法に関するもので、さ
らに詳しくは、血漿の濾過処理期間中に、血漿中の有用
成分と不要成分の分離能を向上させ、かつ有用成分を多
量に回収する方法に関するものである。
近年、腎炎、グツドバスチャー症候群、特発性血小板減
少性紫斑病、重症筋無力症、リウマチ、高ガンマクロプ
リン血症、癌%糖尿病、高ガンマクロプリン血症、高脂
血症、レイノー病、薬物中毒、肝不全など免疫系の異常
、異常代謝産物、毒性物質の増加に起因すると考えられ
るこれら各種疾患の治療に、血漿交換療法が用いられて
いる。
か\る疾患においては1例えば糸球体腎炎では、循環血
液中にある免疫複合体が腎に沈着し、障害を与えるため
、血液中の抗体、免疫複合体や炎症反応に伴うフィブリ
ノーゲンなどの中間産物等の除去が有効と考えられてい
る。ま九グツドバスチャー症候群では、抗GBM抗体の
血中レベルを低下させ、血漿中の補体、凝固因子の除去
が望まれ、また重症筋無力症では、神経接合部にお叶る
アセチルコリンレセプターに対する抗体、すなわち免疫
グロブリンの除去、高脂血症では血液中の低比重リボ蛋
白の除去、レイノー症候群ではフィブリノーゲン、マク
ログロブリンの除去などにより症状の抜食および治療効
果がみられている。
これら疾患における血液中の病因物質tたは障害物質は
蛋白質源であり、かつ力源浸透圧の維持、イオン、物質
の運搬など生体にとって重要な働をし、かつ血漿蛋白質
の60〜80%を占める分子量66,000 (分子サ
イズ38X15OA)のアルブミンよりも分子量の大き
な物質が多いと云われており、例えば免疫グロブリン、
フィブリノーゲン、α2−マクログロブリン、免疫グロ
ブリンと抗原物質、補体との結合物質、すなわち免疫複
合体、低比重リボ蛋白など少なくとも分子量百方以上の
物質、好ましくは分子量16万近辺のγ−グロブリンの
除去が望まれる。
血漿交換療法では、患者から取シ出された血液を遠心分
離器または膜による血漿分離器を用いて血球成分と血漿
に分離し、アルブミンおよびこれら病因物質または障害
物質などの不要成分を含む血漿の総てと、正常血漿なは
y等量交換し、患者に血球成分と共に返還するものでお
る。−か\る血漿の分離交換は、短時間に大量の血漿を
頻繁に交換する必要があり、通常1.5〜3時間で3〜
6ノもの血漿な交換している。か\る血1交換療法には
、アルブミンを主体成分とする、大量の新鮮nll11
が必要であるが、新鮮血漿は極めて高価で、かつ供給量
の制約および肝炎感染などの危険を伴うなど、将来、か
\る治療法の発展の障害となる問題が数多く存在する。
したがって、これら問題の解決のために、自己血漿中の
不要成分のみを分離除去し、・アルブミンなどの有用成
分を捨てることなく回収し、体内に返還する方法が考え
られ、これによって高価な他人の新鮮面*’を使用せず
、かつ肝炎の危険もなく、治療効果を一段と促進させる
ことが可能となる。
か\る方法の一つとして、最も経済的で、手軽に安全で
、かつ連続的に大量の血漿を処理するものとして、血漿
中の大きさの異なる2種以上の物質を膜によって分離除
去、回収する方法が一般に知られている。
しかし、膜による分離方法は、膜の使い方として単純V
適法(70−法)と部分循環法(リサイクル法およびス
トップ法)がめるが、いずれの方法においても、問題と
なる点#′i、層表面における溶質の#!度分極層の形
成と孔の目詰)によるp過速度および溶質分離能の急速
な低下である。
しかも、特に治療を目的とした血漿の浄化処理に当って
は、 1)大量の血漿を短時間に効率よく、大量に分離回収す
る。すなわち、1.5〜5時間で4〜6Jもの血漿を処
理し、かつできるだけ多くのアルブミンを回収する必要
がある。
2)分離能が良くなければならない。すなわヘアルプミ
ンとその他の不要物質の効率よい分離が必要である。
5)プライミング容積の小さい小型の膜濾過器ヲ使用し
、血漿処理側に残留する被処理血漿量および膜に付着す
る蛋白量を極力少なくする。
すなわち、蛋白ロスを小さくするために、膜面積は少な
くとも2 m”以下でプライミングボリュームの小さな
ものを使用する必要がある。
4)蛋白の変性が起るような物理的条件下での分離操作
や、生体に対し有害な物質を添加し使用し九すしないこ
と。
5)取扱い操作が簡単である。
ことを必要とし、か\るJflIWIの浄化処理法では
、通常のテ過手段は有効でなく、かつ分離回収能および
分離能に限界がある。特に一般に、アルブミンと不要物
質の膜によるν過分離は極めて難かしく、アルブミンの
濾過回収率を上げると不要物質の分離阻止率が低下し、
また不要物質の分離阻止率を上げるとアルブミンO濾過
回収率が低下すると云う現象が一般に認められ、したが
って、簡単な操作法でこれら二つの物質の分離能を向上
させ、かつアルブミンの回収率を向上させる方法は見出
されていない。
本発明者らは、上記問題点につき種々検討の結果、少な
くとも分子量百方以上の高分子物質をカットする限外濾
過膜を用いて血漿の限外テ過浄化を行うに当り、部分循
環法を用いる場合は有効膜面積1平方メートル当シ総蛋
白濃[54換算血漿2J以上の連続処理条件か、または
単純濾過法を用いる場合は有効膜+[1平方米当シ総蛋
白濃度5饅換算血漿11以上を連続処理する条件にて、
全供給アルブミンの65〜95チをF源側に回収するよ
う処理することを特徴とする血漿浄化法を見出した。
第1図は部分循環法による膜ν膜分離を示す説明図であ
る。この第1図において、ポンプP、によって血漿が流
量Qpで膜V過器Fに供給されるが・一方、II濾過器
Fの膜を通過しない供給血漿の一部は、循環ポンプP1
、循m流量QRで循環され、かつ圧力計Gにおいて血漿
順路内圧がPの条件下で濾過される。このときの濾過速
度FiQFである。
ま九、循環流路内の流れの方向は矢印と逆の場合でもよ
い。また、膜濾過器Fは温度TC(2)ffl温槽Tに
収納され、一定温度に保たれる。この方法で、循環ポン
プP、を作動させないときストップ法となる。今供給血
漿中およびFil血漿中のアルブミン濃度を各々CPA
、・CFA、百方近辺の高分子蛋白質をCPHMW 、
 CFHMW 、 処31 時間なtとすると、おる処
理時間内での血漿中容成分蛋白質、すなわち、アルブミ
ン、高分子蛋白質それぞれ0Fiilllへの回収率(
積分回収率)をT’LA 、 R)IMW (aとし、
また全血漿供給量、全血漿F液量′%:QPT%QFT
とすると、 QPT ” 、cQP” d t(31QFT−ρQp
−dt            (41で示される。
濾過器の血漿順路側の容量が小さい場合、全血漿供給量
は全血漿V過量、すなわち処理量と等しく、QPT”’
QFTとなる。この場合、血漿浄化処理に要求される条
件は、RAは大きく、−■は小さいことで、分離性を示
す値I RA −RHMW lが大きいことが望ましい
また、全血漿供給量QPTは内部圧力Pが大きくならな
い範囲で大なることが望ましい。Pが供給ポンプP、の
供給能力以上に上昇すると、QPが低下し、その時点以
降のQPTの増加は望めない、特に血漿浄化を目的とし
た処理法においては、前述の如く短時間、かつ膜面積の
小さな濾過器で大量の血漿が処理でき、しかも、RAが
大きいことが必須条件となるが、この場合、1.5〜5
時間でQT=4〜6J%RA 65〜95−となるよう
に操作することが望ましい。また、濾過器の膜面積も2
1以上は蛋白吸着、蛋白ロス等の見地から好ましくない
ところが、血液よ膜分離された血漿を通常の使い方とし
て、循環ポンプP、v作動させない条件で部分11濾過
器に供給した場合、すなわち、ストップ法で全濾過を行
った場合、膜の限外テ過圧は急速に上昇し、かつアルブ
ミン回収率(RA)も悪く、かつアルブミンと分子量百
方近辺の高分子蛋白との分離は極端に悪くなる。このよ
うな方法において、濾過器への供給血漿速度の5〜20
倍の速度で部分循環法を用いることによって、アルブミ
ン回収率と高分子蛋白との分離性を良くすることが可能
でめること七見出したが、さらに驚くべきことに処理血
漿の温度を45[まで上昇させ、かつ供給血漿を濃縮し
、例えば蛋白濃度が5〜12%近辺の高いものを供給す
るとき、アルブミンの回収率(RA)Fi飛躍的に上昇
し、かつアルブミン、高分子蛋白質の分離性も著しく向
上することを見出した。このような方法において、例え
ば後記実施例に示す如<、濾過器1平方米当勺蛋白濃度
5%換算血W2J以上を連続処理すると、アルブミン回
収率は大巾に上昇することが可能であることを見出した
。すなわち、これは治療を目的とする血漿浄化法として
の膜分離に要求される、短時間に大容量の血漿を小さな
膜面積の濾過器で処理し、高いアルブミン回収率な得る
ことを充分満足させるものである。また一方、2J以下
の処理しかできない場合、血漿浄化法として必要な膜−
過器の膜面積F′i2m”以上もの大きなものとなり好
ましくない。
第2図は単純濾過法による膜分離法を示す説明図である
が、この方法においては、血漿ポンプP。
で1分間、流量QPで膜濾過器Fに血漿を供給し、かつ
圧力調整器Cで血漿順路内圧を(圧力計G)に調節しな
がら限外濾過な行うもので、V過速度QFで炉遇され、
膜を通過しない血漿は、速度QOでν過器外へ排出され
る。
この場合も第1図の場合と同様、アルブミン。
高分子蛋白の積分回収率RA −RHMW はil+、
(2)で示される。濾過過程中でl[K目詰りおよびゲ
ル層が形成されて行くと、圧力Pが急激に上昇し、膜を
通過しないで系外へ逃げて行く血漿量Q、が急激に大き
くなシ、v液量QFは急激に小さくなる。
この場合、全供給量QPTと全濾過量すなわち濾過量Q
FTFi等しくなく、QT>QFTと彦る。
このように単純F適法にて濾過分離を行う場合、通常の
条件では膜の目詰りおよびゲル層形成によって、経時的
に濾過量が低下するために、アルブミンの積算回収率R
AIIi低く、また、高分子蛋白質との分離性能も悪い
。このように単KF適法は、システムとしてはシングル
で使い易い利点がおるが、血漿の分離濾過法としては効
率のよいものではないと云われている。ところが、この
ような方法においては、供給蛋白濃度を低い範囲、例え
ば5〜1%の範囲に下げるとアルブミン回収率および分
離性は向上するが、本発明者らは、さらに回収率および
分離性を上げるべく鋭意研究の結果、例えば自装温度を
45Cまで上け、かつ供給線速度を0.1〜Q、0!+
QII/真近辺に低くした場合、単純F適法においても
アルブミン回収率および分離性が著しく向上することを
見出した。
本発明の分離に用いる濾過膜は、中空繊維膜、チューブ
状膜、平膜など広く把え九概念でめシ、平膜のみに限定
されるものではない。一般に、膜の孔の大きさを示すメ
ジ瞥としては分画分子量がある。
分画分子量は、通常各種分子量球状蛋白質の希薄溶液の
濾過によシ求められるが、測定条件、分析方法等で若干
表示が異なった本のとなる。本発明者ら扛、濾過に使用
する標準物質として、チトクo−ムc(分子112,4
00 )、血清フル7”ミン(67,000)、γ−グ
ロブリン(t6.ooo)、カタラーゼ(232,00
0)、フェリチン(440,000)、サイログロブリ
ン(669,000)およびブルーデキストジン(2,
000,00C1J状多糖類)を選び、それぞれの溶質
を膜で濾過したときの阻止率よシ分画分子1を求めた(
葦原文二、橋本元−編「膜による分離法」講談社サイエ
ンティフィック、1974参照)。
これらの蛋白質は、局方生m貴塩水fIl液に溶解しテ
0.025%とし、濾過圧20[1111HgO全p過
で、30分後に得られるF液の蛋白濃度tローリ−によ
る方法で、波長750 amの分光光度法で定量を行い
、阻止率を求める。ブルーデキストランはF液をそのま
\波長280nmで定量分析ができる。各種分子量蛋白
質の阻止率が判ると、これを分子量を対数目盛とした片
対数グラフにプロットし、グラフよシ、阻止率95%に
相当する分子量を膜の分画分子量と定義する。たyし、
実際に膜分離に使用する血漿の場合は、蛋白濃度が高く
、希薄溶液の100倍近くも濃い溶液であり、このよう
な濃厚溶液を使用した場合の分画分子量は一般に低下す
る。
従来の知見から、本発明の条件で使う血漿蛋白濃度にお
いて、分子量百方以上の高分子物質をカットする膜とは
1分画分子量にして上限が2百万〜3百万に相当する膜
である。また一方%20万以下の高分子物質をカットす
る小孔径の膜では、濃度分極層が強固な壁を形成し、V
過圧が高くなシ1本発明の効果が得難い。
本発明に用いる膜は、例えばミリポア社、アミコン社メ
ンブレンに代表される限外p過領域、膜濾過領域の孔径
を有する市販平膜でも可能であるが、濃度分極を生じ難
い条件が得やすく、小さなプライミングボリュームの濾
過器で大膜面積管簡単に得ると云うことから中空繊維状
の膜の利用が望ましい。膜の素材は、例えばセルロース
アセテートなどのセルロース系膜、およびポリビニルア
ルコール、エチレンビニルアルコール、ポリメチルメタ
クリレート、ポリアクリロニトリル、ボリカーボネート
、ポリスルホン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルなどの合成
高分子系多孔膜である。
これらの多孔膜は、すでに公知の技術で得ることができ
るが、例えば代表的な例として、ポリエチレンビニルア
ルコールの場合、% II 昭s s −14820?
%同55−148210.同55−148211、同5
6−49157に開示された方法で、ポリビニルアルコ
ールの場合は特開昭56−8422で、ポリスルホンで
は特開昭56−54552で、ポリオレフィンでFi脣
開昭55−131028、同55=11f4で、セルロ
ースアセテートなどのセルロースエステルでFi!公昭
54−12475に開示され九方法で得ることができる
特公昭54−12−473に開示され九方法では、セル
ロースエステルの溶媒に対し25〜35重量嘩の一価、
二価の陽イオン金属の塩酸塩、硝酸塩、臭化物およびヨ
ウ化物の少なくとも1種の金属化合物ナセルロースエス
テルに対し20〜100重量s1飽和−価アルコールま
たは炭票数5〜10の環状畿化水累類よりなる本のから
少なくとも1種類の非溶媒t1該セルロースエステルの
溶媒に対し50〜80重量嘩を含有した紡糸原液を環状
紡糸孔から吐比すると共に、環状紡糸孔の中央から該紡
糸原液に対し緩慢な凝固作用を有する内部凝固液を定量
的に流出させ、紡・糸孔の垂直下に自重落下後、凝固浴
中で凝固させ、塩化カルシウムと非溶媒をメタノール液
中で洗滌除去することを!!#徴とする方法であり、こ
のような方法によって、本発明の便用血管蛋白濃度条件
のもとで、分子量百方以上の高分子物質をカットする中
間段階のテ過膜が得られる。
第3図は本発明の部分循環法による血漿処理を効率的、
連続的、かつ安全に行うための方法の1例!示す説明図
である。血111はポンプP、によって血漿分離器Sに
供給される。この血漿分離器Sは。
例えば連続遠心分離器(商品名、 C*11frifu
g・。
トラヘドル社製)、または孔径0.2μのセルロースア
セテート中空線維の膜分離器(商品名、プラズマフロー
、旭メディカル社製)がある。この分離器で血球と血w
g分に分離し、その後、血漿をポンプP!で濃縮器Cに
供給する。濃縮器Cはアルブミンなどの蛋白質を通過さ
せず、それ以下の分子量の小さい、主として水および電
解質を通過させる分画分子量5万の中空糸濾過型人工腎
臓へモフィルター(旭メディカル社製)がめる。この濃
縮フィルターで血漿を濃縮し、熱交換器Eで加温し、濾
過器Fに供給する。濾過器FFi前述のすでに公知の方
法によって得られる分子量百方以上の高分子物質ケカッ
トする膜から作られる濾過器である。
その中の代表的な例を示すと、特公昭54−12475
号公報で示されている方法によって得られるセルロース
アセテート中空糸濾過器がおる。
この濾過器の膜を通過したアルブミンを主とする蛋白質
は、混合室M、で濃lIF液と混合され、浄化血漿とな
って混合呈鵬に送られ、ここで血球と混合され元に送シ
返される。一方、膜を通過しない血漿は、ポンプP8で
熱交換Eに返され循環処理される。この方法により、血
漿が連続的に、かつ細菌などによる感染の危険性もなく
安全に行うことができる。
第4図は血漿分離器Sに膜分離器を使用した場合の部分
循環法の1例を示す説明図で、第5図の方法と異なシ、
濃縮器COp液を膜血漿分離器Sの入口に返還し、血液
を希釈しながら分離する方法で、この方法の利点は、膜
分離器の、蛋白による目結りt防ぐ効果があり、したが
って、経時的な分離自装の蛋白濃度変化の少ない安定し
た血漿が濾過器に送られる利点がある。また、V過器全
体を加温ボックスRにて加温するため、雰吐気温度の影
響が少なく安定したアルブミンの回収が行える利点がお
る。
第5図は本発明の単純濾過法による血管処理な効率的、
連続的に、かつ安全に行うだめの方法の1例を示す説明
図である。血液はポンプP、 Kよって遠心または膜に
よる血漿分離器Sに送られ、血球と血漿に分離される。
血IIFi混合室M1で濃縮器Cのν液および一部は生
理食塩水Nで希釈され、熱交換器Eで加温され、圧力調
整器PCで−足濾過圧に加圧された濾過器Fで濾過され
る。膜を通過したアルブミンを主とする蛋白質は、濃縮
器Cで所定の蛋白濃度に濃縮され、混合室M?′−で血
球と混合され返還される。一方、濾過器FでF遇されな
い血漿は、廃液として外へ排出される。
そして、廃液された血漿量に見合うだけのアルブミン液
量を混合室M に供給し、補給する。
第6図は血漿分離器に膜分離器を使用した場合の単純P
適法の1例を示す説明図で、第5図の方法と異なり、濃
縮器C(2)F液または一部の生理食塩水希釈液を血漿
分離器Sの入口の混合室M、に返還または供給すること
によって、血液を希釈しながら血漿分離を行うもので、
第4図の例の如く安定した血漿が得られる利点がある。
さらに、濾過器全体が加温ボックスRにて加温されてい
るため、安定したアルブミンの回収ン行うことができる
以下、本発明の実施例を挙けて説明する。
実施例1 セ/l/ O−スフ セテート(Eastman社製C
A−594−45) 15 f、溶媒としてアセトン5
8tおよびメタノール1(M’の混合溶媒47f1金属
化合物として塩化カルシウム2水塩13?、添加溶媒と
してシクロヘキサノール259を完全均一溶液になるよ
うに攪拌し、脱泡した原液を得た。この紡糸原液を環状
紡糸孔から吐出させ、その中央部にある内部凝固液の流
出孔からは50容量−メタノール水溶液を定量的に流出
させ、下方に8On空中を通過させた後、50容量−メ
タノール水溶液の凝固浴に導き、凝固した中空繊維をメ
タノール浴で処理した。この結果、得られ友中空繊維は
、内径550μ、膜厚210μ、分画分子量200万で
ある。この中空繊維を10,000本束ね、両端をウレ
タンで固定し、有効長18c1n1有効膜面積2ゴの濾
過器を作成し、第1図に示す装置を組立てた。
次に、ヘマトクリット45−、ヘパリン1万単位/、!
j添添加斬新鮮血孔径0.2μ、膜面積0.5ゴのセル
ロースアセテート中空繊維型血漿分離器(商品名、プラ
ズマフローHi−05.旭メディカル社製)に流量10
0m/分で供給し、限外ν過圧80璽1figで血漿分
離し、蛋白濃度5−の血漿を作成した。この血漿を次の
流量条件で流し、Qp = 40 wd/分  QR=
 Owt/分(ストップ法)(2,4μ4間)  QR
−150wl/分(部分循環法)QR= 600 wd
/分(部分循積法)かつ恒温槽温度55℃、45℃の条
件で2時間まで連続的に許過処理し喪。
血漿中のアルブミン、分子量百方以上の高分子蛋白成分
の回収率は、東洋1達社製液体クロマトグラフィーHL
C−801A (カラ*5w−5ooox1本、溶離液
に燐酸緩衝液使用)によるクロマトグラフから解析した
。第7図実線は生血’!15%fli白溶液(母液)の
100倍希釈液の液クロパターンであり、点線はν液血
漿100倍希釈液のパターンである。
今、母液および戸液のアルブミン、高分子蛋白のピーク
面積を各々AA%AM、h> 、−A−とすると、各成
分の積分回収率は、 なる計算式から求めた。この場合、これらの値はスター
ト後3時開目までのF液血漿をプールしたものを用い測
定し九。また、血漿総蛋白#1度はビウレット法にて測
定した。結果を第1表に示す。
第1表において、QFTは全血漿ν液量(#)、PFi
濾過器の到達圧力(is Hg )である。
この結果から、通常の濾過方法としてよく用いられてい
るストップ法では、急激に濾過器の圧力が上昇し、処理
能力が低下すると共に、アルブミンの回収率、分離性も
悪い。これに対し、部分循環法では、アルブミン回収率
、分離性の向上がみられ、さらに面白いことには、血漿
蛋白の変性しない温度45℃にまで加温すると、アルブ
ミン、と高分子蛋白との分離性も著しく向上し、かつ血
漿濾過能力も大きくなる。この場合、”Q=150〜1
6o。
−7分、温[35〜45℃で有効膜面積1平方メートル
当り総蛋白濃度5%、2J以上の連続濾過条件で65〜
82−のアルブミン回収率となる。
第  1  表 実施例1の方法で得た蛋白濃度5襲の牛血漿を、膜面積
1.5ゴのポリアクリロニトリル中空糸濾過型人工腎臓
(商品名、ヘモフィルターPAN−15゜塩メディカル
社製)に流量200−7分、限外ν過圧100龍Hgで
濃縮し、1I101Gの血漿を得た。
このような血漿で実施例1と同じ濾過・器と装置を用い
、部分循環流量QR=300+++7/分、濾過温度5
5.45℃の条件で2時間までの連続濾過処理を行った
。このとき濾過器への血漿供給速度は、蛋白濃度5チの
とき40−7分、10−のとき2〇−7分とし、濾過器
に対し蛋白総供給量が両者とも同一となるようにした。
結果を第2表に示す。
この例から明らかな如く、血漿温度を上げ、かつ供給血
漿濃度の大なるものを処理すると今鷹での常識とL異な
り、アルブミン回収率は飛躍的に向上し、かつ分離性、
処理能力とも向上することが判った。この結果、蛋白#
f5−の血漿を10−に濃縮し、部分循ms量500 
wig/分、45℃で有効膜面積1平方メートル当#)
総蛋白濃度5饅換算2J以上の連続濾過条件で、92チ
のアルブミン回収率となり、また35℃の場合でも72
嗟の回収率である。
(注)括弧は蛋白濃度5チ換算量 実施例5 実mf11の蛋白#t5チの血漿を生理食塩水で2−に
希釈し光子血漿を作成し、実施例1と同じセルロースア
竜テート中空糸をもつlFm器(膜面積2ゴ、中空糸本
数10000本、有効長18tM)で第2図の装置を組
立て、単純F適法による2時間連続血漿処理を行つ九。
このときの処理条件は次の如くである。
供給血漿量 Qp = 40 m17分 (血漿l11
1度5嗟のとき)QP = 100sff/分(血漿濃
度2チのとき)処理温度  ’l’=!S5[45℃ 限外濾過圧 100 mmHg、  600 mMHg
結果を第3表に示す。この場合、部分循環法の場合と異
なり、通常の処理濃度5チよりも薄h2チで、かつ45
℃に加温させたものに、アルブミン回収率、分離能とも
優れたものが得られる。この場合、供給蛋白血漿濃度を
2嗟に希釈し、かつ限外ν過圧100〜60011Hg
、処理温度35〜45℃で、有効膜面積1平方メートル
当#)総蛋白濃度5−換算1ノ以上の連続濾過条件で、
65チ以−トのアルブミン回収率が得られる。
第  3  表 (注)括弧は蛋白量[5%換算量 夷−例4 実施例1のセルロースアセテート中空糸で、本数11,
580本、有効長16crn、面積2イのp過器の血漿
を用い、沢過器への血漿供給速度と温度を変え、5時間
の連続処理を行った。第4表にこのときの血漿供給速度
条件を示す。第4表に示すように、蛋白濃度5−の場合
、ν過器の中空糸1本当り5 X 10−”wt1本・
分、j X 10−aボッ本・分の流量条件とし、かつ
血漿蛋白濃度5嘩、′2−共総量で同一蛋白量供給とな
るよう流量調整した。
濾過結果を第5表に示す。この結果、単純濾過法では供
給血漿流量を少なくすると、アルブミン回収率は飛躍的
に大きくなることが判る。35℃5慢濃度の血漿蛋白で
も、供給血漿量をI X 10−1−7本・分で有効膜
面積1平方メートル当り1!以上の連続濾過条件で85
−のアルブミン回収ができ、供給血漿濃度を2−に下げ
ると、1平方メートル当り111蛋白量5チ換算で、1
に以上連続濾過条件で86〜92−のアルブミン回収と
なる。
第  5  表
【図面の簡単な説明】
第1図は部分循環法による膜濾過分離を示す説明図、第
2図は単純濾過法による部分呻法を示す説明図、第3図
は部分循環法による血漿処理を示す説明図、第4図は部
分循環法による別の例を示す説明図、第5図は単純テ適
法による血漿処理を示す説明図、第6図は単純ν適法に
よる別の例を示す説明図、第7図は実施例1の回収率を
示すグラフである。 享/4 専5凪 寧4図 乎612′l 隼X暑 羨7gJI アルグミン 手続補正書 昭和57都5月27日 特許庁長官 島田春樹 殿 1 事件の表示 特願昭56−105014号 2 発明の名称 血漿の浄化処理方法 3 補正をする者 事件との関係・特許出願人 旭メディカル株式会社 4代理人 東京都港区虎ノ門−丁目2番29号虎ノ門産業ビル5階
明細書の発明の詳細な説明の橢 6 補正の内容 明細書の記載を次のとおり補正する。 (11,第15頁6〜7行の 「特開昭55−148209、」を削除する。 (21%第15頁7行の 「同55−148210Jを「%開昭55−14821
0Jと補正する。 (3)、第15頁7〜8行の 「同55−148211.J ffIjlI除する。 (4)、第15頁13〜14行の 「特公昭54−12473Jを[特開昭52−8418
3Jと補正する。 (5)、第15頁16行の 「特公昭54−12473Jを[%開昭52−8f18
3Jと補正する。 (61%第15頁17行の 「セルロースエステルの溶媒j l 「セルロースエステルをその溶媒」と補正する。 (7)、第15頁17〜18行の

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも分子量百方以上の高分子物質をカットする限
    外濾過膜を用いて血漿の限外濾過浄化を行うに当り、部
    分循環法な用いる場合は有効膜面積1平方メートル当り
    総蛋白濃度5饅換算崩漿2J以上な連続濾過、ま九は単
    純V適法を用いる場合は有効膜面積1平方米当夛総蛋白
    濃度5チ換算血WIJ以上を連続濾過する条件にて、全
    供給アルブミンの65〜95%をFil側に回収するよ
    う処理することを特徴とする血漿の浄化処理方法。
JP56105014A 1981-07-07 1981-07-07 血漿の浄化処理方法 Pending JPS587258A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986002575A1 (fr) 1984-10-30 1986-05-09 Teijin Limited Membrane de fils creux a permeabilite selective, son procede de production, procede de separation de composants du plasma, et separateur de composants du plasma

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986002575A1 (fr) 1984-10-30 1986-05-09 Teijin Limited Membrane de fils creux a permeabilite selective, son procede de production, procede de separation de composants du plasma, et separateur de composants du plasma
US4780205A (en) * 1984-10-30 1988-10-25 Teijin Limited Permselective hollow fiber membrane, process for the preparation thereof, method and apparatus for plasma components separation

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