JPS5858141B2 - 回転ドラム式洗浄機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主として汚水処理工程にふ・いて生ずる篩渣の
洗浄に使用する回転ドラム式洗浄機に関するものである
。

汚水処理場に釦げる汚水処理工程中には、水洗便所など
から流入する紙その他の非水溶性物質をスクリーンを用
いて分離する工程があり、ここで分離された篩渣はその
′＝！１焼却炉に投入さ九て焼却処分されていたが、焼
却の際に甚だしい悪臭を発して公害問題を引き起こす恐
れがあり、焼却時に悪臭が生じない程度１で容易に洗浄
することができる洗浄装置の開発が要望されている。

本発明は前記のような要望に応えた回転ドラム式洗浄機
を目的として完成されたもので、以下、本発明を図示の
実施例により詳細に説明する。

１は横型の回転ドラムで、該回転ドラム１は電動機によ
り１駆動される回転ローラー２，２′に水平に支持され
て毎分６回転程度の速度で一定方向に回転されるように
該回転ドラム１の外周面には回転ローラー２，２′のた
めの軌道３，３′がリング状に設けられている。

回転ドラム１の一方の開口端４には篩渣イを投入するた
めのシュート６が設けられて釦り、このシュート６の上
端に設けられた漏斗板１の下面には洗浄水パイプ８が設
置さ九てシュート６へ投入された篩渣イを洗浄水の噴出
圧力を利用して回転ドラム１の内部へ押し流すとともに
洗浄水パイプ９から噴出する洗浄水により篩渣の予備的
な洗浄を行なうようになっている。

捷た、回転ドラム１の内周面にはスパイラル状の送り羽
根１０が全長に亘って形成されて釦り、回転ドラム１の
回転につれて篩渣を洗浄水パイプ８．９から供給される
洗浄水と攪拌しつつ他方の開口端１１へ向って移送する
役割をする。

回転ドラム１の中央部の内周面には、回転ドラム１の長
手方向に延びる６枚の洗浄水汲み上げ板１２がポケット
状に配設されている。

この洗浄水汲み上げ板１２は第２図に示されるように回
転ドラム１の回転方向に向ってわん曲して公り、また、
その先端１２′と回転ドラム１の内周面との距離は回転
ドラム１の最下部にた１つた洗浄水１３の水深よりも小
さくなるよう形成されている。

このため、回転ドラム１が矢印方向へ回転すると洗浄水
汲み上げ板１２は洗浄水１３の表面に浮いている篩渣は
掬わずにその下部の洗浄水１３のみを汲み上げて次第に
上方へ持ち上げ、回転ドラム１の最上部付近に１で来た
ときに洗浄水を落下させる。

これにより洗浄水１３の表面に浮んでいる篩渣は上方か
ら落下してくる洗浄水に打たれて、単に攪拌したのみで
は十分に洗浄されない篩渣の内部維繊間等に入り込んで
いる汚物を放出するので、十分な洗浄効果を得ることが
できる。

一方、回転ドラム１の外周面には等間隔下に６個の水路
１４が長手方向に設けられている。

これらの水路１４は回転ドラム１の外周面から外方へ突
出してふ・す、回転ドラム１の壁面に設けられた多数の
１Ｊ４Ｌ１５を介して回転ドラム１の内部と連通してい
る。

そこで液面下にある水路１４には小孔１５を通って洗浄
水が流入することとなるが、／Ｊ−１−Ｌｉ２のコーナ
ーが尖っていると詰りか生じ易いので１．ＪｆＬ１５に
は内面コーナーに丸みをつげたブツシュを挿入して釦〈
ことが望さしい。

これらの水路１４には二つの役割があり、その第一は篩
渣を洗浄して汚れた洗浄水を回転ドラム１の内部から取
り出して外部へ流出させる役割である。

このため、第１図に示されるように各水路１４の右端部
は回転ドラム１の開口端４に隣接して形成された拡径部
１６に接続されてｉ−リ、この拡径部１６の端面は外側
へ開いて溢水口１７を形成している。

回転ドラム１の内部には洗浄水パイプ８．９等から絶え
ず洗浄水が供給されているので、液面が次第に上昇し、
溢水口１１よりも高くなると洗浄水は各水路１４を通っ
て溢水口１７から外部へ流出することとなる。

これらの水路１４は回転ドラム１の全周に亘って複数個
形成されて釦り、また、回転ドラム１の全長に亘って長
手方向に延びているので回転ドラム１の各部分から汚れ
た洗浄水を集めることができ、回転ドラム１の内部へ供
給されたばかりの洗浄水を流出させてし１うという無駄
を防止することができる。

水路１４の第二の役割は前記した洗浄水汲み上げ板１２
と同様篩渣の上方から洗浄水を落下させる役割である。

即ち、水路１４に流入した洗浄水ば一部が溢水口１７か
ら流出するが、一部は水路１４内に残ったｉｔ回転ドラ
ム１の回転にっ九で次第に上昇して行き、最上部付近に
到ると上下が逆になるため小孔１５を通って下方へ落下
して篩渣の上方から降り注ぎ、篩渣に対する洗浄効果を
向上させるものである。

このようにして十分に洗浄された篩渣は送り羽根１０に
よって次第に回転ドラム１の左側の開口端１１へ向って
移送されていく。

回転ドラム１の左端部分は第１図に示されるように先細
状の二重筒１８となってかり、この部分の回転ドラム１
の壁面には多数の水切孔１９が全周に設けられている。

スパイラル状の送り羽根１０によってこの部分１で運ば
れてきた篩渣はこの水切孔１９によって水分を分離され
た後、開口端１１から排出される。

なか、この水切りの部分にも洗浄水パイプ２０を設け、
最後の水洗を行なえば洗浄効果は更に向上する。

水切孔１９を通過した洗浄水は二重筒１８の内部に入り
、これに接続された前述の水路１４を経て溢水口１１か
ら外部へ流出する。

かくして開口端１１から排出された篩渣イは十分に洗浄
が行なわれているので焼却の際に悪臭を発することがな
く、悪臭公害の発生を防止することが可能となる。

なか、図中２１は拡径部１６内に必要に応じ複数個等間
隔下に配設される洗浄水汲み上げ板である。

このように構成されたものは、横型の回転ドラム１を回
転させつつシュート６を通じ該回転ドラム１の一方の開
口端４から被洗浄物を投入すれば、洗浄水パイプ８のノ
ズルより噴出される洗浄水によってシュート６上を落下
しながら洗浄水パイプ９の下向きのノズルより噴出され
る洗浄水をもって洗浄されて開口端４より回転ドラム１
内に投入された被洗浄物は、スパイラル状の送り羽根１
０によって回転ドラム１内を洗浄水とともに攪拌されつ
つ他方の開口端１１に向って移送されることとなるが回
転ドラム１にはその内面に該回転ドラム１の長手方向に
延びる洗浄水汲み上げ板１２が所要間隔下に配設されて
いるから、回転ドラムの回転につれて被洗浄物と洗浄水
との攪拌が促進されると同時に該回転ドラム１の下部に
た１つた洗浄水が該洗浄水汲み上げ板１２により上方に
汲み上げられたうえ被洗浄物の上方から落下させるとい
う作用が繰り返され、単なる攪拌だけによる洗浄と比較
して著しく洗浄効率が高められ、さらに、この回転ドラ
ム１の外周面には多数のｌ」寸し１５をもって該回転ド
ラム１内に連通する水路１４が複数個長手方向に配設さ
れてかす、しかも、各水路１４の端部は溢水口１７に形
成されているから、被洗浄物を洗浄して汚れた洗浄水は
回転ドラム１の全壁面から／Ｊ４Ｌ１５を通って水路１
４に流入してさらに溢水口１７から外部へ流出すること
となり、回転ドラム１内へ供給されたばかりのきれいな
洗浄水がそのｔｆ：排出されるという無駄を生ずること
もなく、回転ドラム１の全体から汚れた洗浄水を均一に
排除できるうえに該水路１４が回転ドラム１０回転によ
って上方へ移動したときには、水路１４の内部に残って
いる洗浄水がＪｆＬ１５を通じて回転ドラム１の下部に
位置する被洗浄物の上に降り注ぐこととなり、洗浄水汲
み上げ板１２と同様洗浄効果を高めることもできる利点
があり、また、この際に／」呼Ｌ１５の表面に付着して
いる被洗浄物の小片等は洗浄水とともに落下するので、
／」４Ｌ１５の目詰りも殆んどなく、汚水処理工程中で
生ずる篩渣を焼却処理時にほとんど悪臭を感じぬ程度に
捷で適確に洗浄することができる。

な釦、前記実施例は篩渣を洗浄する場合についてのみ説
明したが、被洗浄物の種類は篩渣に限定されるものでな
いことは勿論である。

本発明は前記実施例による説明によって明らかなように
、回転ドラム内に送り羽根とは別に洗浄水汲み上げ板を
配設するとともに外周面に該回転ドラム内と／」呼しな
もって連通される水路を配設することによって汚水処理
工程にかいて発生する篩渣のような悪臭が吸着されてい
る被処理物でも悪臭がなくなる程度１で適確容易に洗浄
できるもので、構造が簡単なため安価に提供できる利点
と相俟ち業界の発展に寄与するところ極めて大なもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す一部切欠正面図、第２図
は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ断面
図である。 １：横型の回転ドラム、１０：送り羽根、１２二洗浄水
汲み上げ板、１４：水路、１５：、４寸し、１７：溢水
口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 横型の回転ドラム１の内周面に、該回転ドラム１の
   一方の開口端から投入された被洗浄物を洗浄水と攪拌し
   つつ他方の開口端へ向って移送する送り羽根１０と該回
   転ドラム１の長手方向に延びる複数個の洗浄水汲み上げ
   板１２を設けるとともに該回転ドラム１の外周面には多
   数の１Ｊ４Ｌ１５をもって回転ドラム１内に連通ずる複
   数個の水路１４を長手方向に配設して該水路１４の端部
   を溢水口１１に形成したことを特徴とする回転ドラム式
   洗浄機。