JPS5855153Y2 - 容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓋体と容器本体とからなる容器に関するもので
ある。

従来より、底と周壁を有し上方に開口された容器本体と
蓋体とからなり、蓋体の外周縁には下方への屈曲部が設
けられ、該屈曲部の外周下端には外側方への突出部が複
数個対称位置に設けられ、容器本体の上部には、載置板
から立上り壁が設けられ該立上り壁の上端より容器本体
の中心部に向って押え片が設けられ、立上り壁及び押え
片の一端は開口され、他端は載置板及び押え片に隣接す
る係止壁により閉塞されて係止部となされ、該係止部は
蓋体の突出部と同数形成され、容器本体に蓋体を被冠す
る際容器本体の上方開口部にあてがわれた蓋体を一定方
向に回動させて、蓋体の突出部を容器本体の係止部に嵌
入係止せしめるようにした、例えばごみ収納等に用いら
れている容器が知られている。

しかし、この様な従来品は、突出部が係止部に係止され
ているとは言え、単に突出部が係止部内に入り込んでい
る丈の為蓋体が容器本体より外れ易いという欠点を有し
ていた。

本考案は上記従来容器の欠点を解消し蓋体が妄りに容器
本体より離脱しない容器を提供する為になされたもので
ある。

次に本考案容器の実施例を図面により詳細に説明する。

第１図乃至第５図に於て３は底１と周壁２を有し上方に
開口された円筒状の合成樹脂製容器本体で４は容器本体
３に被冠される合成樹脂製蓋体である。

容器本体３の周壁２の上端には外方に屈曲された折返し
部５が形成され、蓋体４の外周縁には容器本体３の前記
折返し部５を被冠し得る下方への屈曲部６が設けられ第
２図乃至第４図に示される如く該屈曲部６の外周下端に
は外側方に突出した断面り字型の突出部７が屈曲部６の
外周下端縁に沿って等間隔に４個延設されている。

容器本体３の折返し部５と周壁２には下方が開口された
中空構造の大把手８，８と小把手９，９とが連設され、
折返し部５に連設された夫々の把手８，９の載置板１０
より折返し部の周縁に沿って立上り部１１が設けられ該
立上り部１１の上端より容器の中心部に向って押え片１
２が延設され、押え片１２の真下に位置する載置板１０
には押え片１２より極く僅かに大きな切欠き１４が穿設
されており、立上り部１１及び押え片１２の一端は開口
され他端は載置板１０に連設された係止壁１３により閉
塞されている。

しかして、載置板１０、立上り部１１．上板１２、係止
壁１３、切欠き１４により係止部１５が４個形成され、
此等係止部１５はその長手方向の開口部の開口方向が全
て同じ周方向に向くようになされている。

尚第１図において１６は蓋体４の中央部上面に設けられ
た細長の把手で、人の四指が充分に入り得る透孔１７が
穿設されている。

蓋体４の容器本体３への係止方法を第１図及び第８図に
より説明すると、蓋体４の突出部７を載置板１０に載置
し、容器本体３の把手１６を把持して第１図及び第８図
に示す矢印方向に回動させると突出部７の一側端が係止
壁１３の内面に衝突し、次いで該突出部７は切欠き１４
内に自重で嵌入して係止される。

仮に突出部７を把手８，９の載置板１０−Ｅ面より稍上
方に浮かし気味にして強い回動力で回動せしめた場合で
も突出部７が係止壁１３に係止されるので切欠１４を通
り過ぎて回動を続ける事はない。

第６図は本考案容器の他の実施例を示す要部の断面図に
して、蓋体４の屈曲部６における突出部７との境目に切
欠き１８が穿設されて突出部７が載置板１０の下に入り
込む事が可能になされており、又第７図は更に他の実施
例を示すものにして突出部７及び押え片１２には夫々周
方向に傾斜が付与されていて、突出部７の係止部１５へ
の嵌入係止の際又は係止状態から離脱せしめる際、蓋体
を傾斜して突出部７を水平になし嵌脱するようになされ
ている。

本考案における蓋体の断面り字形の突出部は、前記実施
例の如く屈曲部の外周下端において下方且つ外側方に向
は突出されたものの外、下方且つ内側方に向は突出され
たものであってもよく、この場合係止部はその開口部が
外方に向くように設けられる。

本考案における容器本体の係止部は前記実施例の如く必
ずしも把手と一体に設ける必要はなく独立して設けても
よい。

本考案容器は載置板に切欠きが設けられ、蓋体を容器本
体に被冠した際に突出部が載置板の切欠きに嵌入可能に
なされているので、蓋体が妄りに容器本体から離脱する
事が防止され従来品の様に例えば、犬猫等の操作により
蓋体が簡単に離脱して内容物が外に放出されて非衛生な
状態を作り出す事がないのである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案容器の一実施例を示すものに
して、第１図はその斜視図、第２図は第１図ＩＩ−ＩＩ
線にて切断し矢印方向にみた断面図、第３図は第１図Ｉ
■■−ＩＩＩ線にて切断し矢印方向にみた断面図、第４
図は蓋体の要部以外を切欠いて示す斜視図、第５図は容
器本体の要部以外を切欠いて示す斜視図、第６図及び第
７図は他の実施例を示す要部断面図、第８図は第１図に
示した容器の使用状態を示す断面図である。 符号の説明 １：底、２：周壁、３：容器本体、４：蓋
体、５：折返し部、６：屈曲部、７：突出部、８，９
：把手、１０：載置板、１１：立上り部、１２：押え片
、１３：係止壁、１４：切欠き、１５：係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．底と周壁を有し上方に開口された容器本体と蓋体と
   からなり、蓋体の外周縁には、下方への屈曲部が設けら
   れ、該屈曲部の下端には断面り字形の突出部が複数個等
   間隔に設けられ、容器本体の折返し部の下端から外方に
   突設された載置板上に周方向の立上り部が設けられ該立
   上り部の上端より押え片が設けられ、該押え片の直下の
   載置板には切欠きが穿設され、立上り部及び押え片の一
   端は開口され他端は載置板及び押え片に隣接する係止壁
   により閉塞されて蓋体の突出部を係止し得る如くなされ
   た係止部が蓋体の突出部と同数形成されており、蓋体を
   容器本体に被冠した際に蓋体の突出部が載置板の切欠き
   に嵌入可能になされたことを特徴とする容器。 ２、突出部に切欠きが設けられ、該切欠きに載置板が嵌
   入可能になされた実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   容器。 ３、突出部の水平部分と載置板とが夫々周方向に傾斜せ
   しめられた実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記
   載の容器。 ４、載置板が容器本体に設けられて下方が開口された中
   空構造の把手と一体になされた実用新案登録請求の範囲
   第１項、第２項又は第３項に記載の容器。