JPS5852293B2 - 電力ヒユ−ズ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電力ヒユーズに関する。

一般ニヒユーズは電気回路の短絡事故時他のしゃ断器で
は得られない高速度しゃ断ガ可能でしかも小形、安価の
ため多用されているカニ、小過電流に対するしゃ断ガ困
難であるという欠点亦ある。

そこで電力ヒユーズに過負荷継電器と負荷開閉器とを組
合わせた第１図に示すような構成の保護装置−Ｍ用いら
れるようになった。

第１図において、１は電力ヒユーズ、２は負荷開閉器で
、短絡事故などによる大電流は電力ヒユーズ１で瞬時に
しゃ断する。

また、小過電流は電流変成器３を介して過負荷継電器４
を動作させ、その出力で引外しコイル５により負荷開閉
器２を自動しゃ断するものである。

しかし、との構成では装置−１Ｊ二大形で高価になる欠
点亦ある。

さらにヒユーズの可溶線に長期にわたり小過電流水繰返
し流れるとヒユーズの構造によっては熱疲労により可溶
線の溶断特性め：劣化して小過電流で溶断し、過負荷継
電器部動作する以前にヒユーズリンクの温度と内圧力ヨ
高くなってヒユーズ−１Ｊ：破壊してしまうおそれもあ
った。

本発明は上述の欠点に鑑みなされたもので、負荷開閉器
などと組合わせて、回路に大電流清流れた時はヒユーズ
自身亦瞬時にこれをしゃ断し、小過電流−／Ｊヨ流れた
時はヒユーズの動作により直接負荷開閉器などを自動し
ゃ断させることにより、回路に流れる広範囲な過電流を
しゃ断できる安価で安全確実な電力ヒユーズを提供する
ことを目的とする。

この目的を達成するため本発明による電力ヒユーズは、
両端部キャップで密閉された中空絶縁管の両キャップ間
に主可溶線および溶断表示用可溶線を張架し、該溶断表
示用可溶線の溶断により表示棒カニキャップから突出す
るようにした電力ヒユーズにおいて、前記表示棒の先端
側方に継鉄と電磁コイルとプランジャとを有してなりし
かもヒユーズに流れる前記両可溶線の溶断に至らない小
過電流で動作する電磁式過電流応動装置を設けたことを
特徴とする特 つぎに本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第２図において、両端−１Ｊ：ヒユーズキャップ６で密
閉された中空絶縁管７０両キャップ６−６（一方のキャ
ップ６は図示省略）間に主可溶線８および溶断表示用可
溶線９が張架され、可溶線の周囲には消弧砂１０カニ充
填されている。

中空絶縁管７の一端に設けられた溶断表示装置１１の内
部にはヒユーズ亦溶断するとばね１２によりキャップ６
を貫通して突出する表示棒１３水内蔵されている。

表示棒１３を内蔵する側のヒユーズキャップ６には台板
１５−ｂ：溶接（電気的に接続される）されており、さ
らに絶縁台１６を介して継鉄１７７５；皿ねじ１８で固
定されている。

継鉄１７には絶縁筒１９に巻かれた電磁コイル２０が取
付けられており、絶縁筒１９の内側には細い非磁性の押
し棒２１ａを固定したプランジャ２１カ玉復帰ばね２２
により下方に付勢されて表示棒１３に当接した状態で収
納されている。

電磁コイル２０の一端は台板１５に他端はこの電磁式過
電流応動装置１４を覆うキャップ２３に電気的に接続さ
れている。

キャップ２３と継鉄１７とは絶縁板２４により電気的に
絶縁されている。

した２５馳て、回路電流は、キャップ２３−電磁コイル
２〇一台板１５−ヒユーズキャップ６を経て主可溶線８
へと流れ、溶断表示用可溶線９へはヒユーズキャップ６
から溶断表示装置１１の外筒を経て流れる。

なお、電磁式過電流応動装置と両可溶線８，９とは電気
的に並列に接続してもよい。

もし、ヒュニズに短絡電流のような大電流′ｌＪ″一流
れると主可溶線８と表示用可溶線９と７５：瞬時に溶断
し、溶断表示棒１３ガばね１２の力により上方に突き出
す。

このためプランジャ２１は復帰ばね２２に抗し上方に押
し上げられる。

また、小過電流水流れたときは主可溶線８と表示用可溶
線９とが溶断する以前に電磁コイル２０に流れる電流に
よりプランジャ２１が復帰ばね２２の力に抗して図にお
いて上方に移動する。

回路電流が規定値以下に減少すればプランジャ２１は復
引工ね２２により旧に復す。

かくして、プランジャ２１の先端の押し棒２１ａはキャ
ップ２３を貫通して第２図鎖線の位置まで突き出し、ヒ
ユーズに過電流水流れたことを表示すると同時にこの突
出力で負荷開閉器などを動作させることができる。

たとえ溶断表示用可溶線が長期使用のため劣化していて
、小過電流で溶断したとしても動作表示装置部直ちに動
作してプランジャ２１を押圧し負荷開閉器などを動作さ
せるからヒューズガ破壊事故を起こすようなおそれはな
い。

本発明の電力ヒユーズを負荷開閉器と組合わせるには、
第３図に示すように、プランジャに取付けられた押し棒
の先端カニレバーを押すことにより負荷開閉器を自動し
ゃ断させるような構成とするのメハい。

第３図において、ヒユーズ１はヒユーズホルダ２６によ
り絶縁支持体２７に固定され、負荷開閉器２に組込まれ
る。

絶縁支持体２７の一端は装置の負荷側端子２８に蝶番に
より取付けられ、他端は上方のヒユーズホルダ２６に接
続された可動接触子２９を保持している。

この可動接触子２９は電源側端子３０に取付けられた固
定接触子３１に対し接離可能になっている。

なお、図示されていない力へ固定接触子３１付近には消
弧装置ガ備えられている。

絶縁支持体２７の取付は部には接触子部を自動的に開放
するための釈放ばね３２を備えて絶縁支持体２７７５’
時計方向に回動するよう付勢しているカニ、支持体２７
は常時はストッパ３３により係止されている。

以上の通電部は碍子３４により支持されて取付はフレー
ム３５に装着されている。

回路に短絡電流のような大電流水流れると既に述べたよ
うに本発明による電力ヒユーズの主可溶線８と表示用可
溶線９どが瞬時に溶断し、その結果、プランジャ２１に
固定された押し棒２１ａＡ；突出する。

そしてレバー２５を押し、ストッパ３３による係止を解
いて釈放ばね３２により絶縁支持体２７を時計方向に回
動させ、可動接触子２９を開離させる。

この時、回路の大電流は既にヒユーズによりしゃ断され
ているから両接触子２９．３１には電流は流れていない
。

したカニって、これら接触子は大電流をしゃ断する必要
はない。

回路に過負荷電流のような小過電流カニ流れた場合は、
電磁コイル２０によりプランジャ２１に固定された押し
棒２１Ｆが突出してレバー２５を押し、上述したと同様
に可動接触子２９を開離させる。

、この場合は主可溶線８および表示用可溶線９は溶断せ
ず従って両接触子２９．３１には小過電流カニ流れてい
るカニ、この程度の電流は図示されていない消弧装置の
作用もあって容易にしゃ断される。

回路電流がしゃ断されるとプランジャ２１は復帰ばね２
２に押されて旧に復す。

なおこの負荷開閉器は、手動により定格以下の電流を任
意に開閉することカニできる。

本発明による電力ヒユーズは、上述の負荷開閉器のほか
、引外しレバーを備えた電磁形あるいは熱動形配線用し
ゃ断器のレバーを押すように組合わせて用いること−１
）ヨできる。

以上述べたように本発明による電力ヒユーズは、回路に
大電流′２５：流れた場合はヒユーズ可溶線による瞬時
しゃ断を行い、可溶線によるしゃ断部困難な小過電流布
流れた場合は、電磁式過電流応動装置の電磁コイルによ
りプランジャを吸引しその先端の押し枠部外部に突出し
て過電流を表示するとともにその突出力で他の負荷開閉
器などを動作させること都できる。

しため：って、広範囲の過電流しゃ断力Ｓ安全確実に行
われる。

また、小過電流を負荷開閉器などでしゃ断した場合はヒ
ユーズは自動復帰し再使用ができる。

長期使用によりヒユーズ可溶線″ｌＪヨ劣化し小過電流
で溶断した場合はヒユーズの再使用はできないカニ、ヒ
ューズカニ破壊し、アーク発生などが起きる以前に負荷
開閉器などにより回路電流をしゃ断するから他への影響
カニ少ない。

さらに、本発明による電力ヒユーズはラッチ機構を介さ
ずプランジャに固定した押し棒カニ直接外部へ突出し、
さらに負荷開閉器などを直接動作させるから部品点数ガ
少なく安価な保護装置とすること−ＩＪ：できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電力ヒユーズに過負荷継電器と負荷開閉
器とを組合わせた回路図、第２図は本発明による電力ヒ
ユーズの実施例の縦断面図、第３図は第２図に示す電力
ヒユーズが組み込まれた負荷開閉器の側面図である。 １：１１ヒユーズ、６：ヒユーズキャップ、７：中空絶
縁管、８：主可溶線、９：溶断表示用可溶線、１３：表
示棒、１４：電磁式過電流応動装置、１５：台板、１６
：絶縁台、１７：継鉄、１８：皿ねじ、１９：絶縁筒、
２ｏ：電磁コイル２１ニブランジヤ、２１ａ：押し棒、
２２：復帰ばね、２３：キャップ、２４：絶縁板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両端力ヨキャップで密閉された中空絶縁管の両キャ
   ップ間に主可溶線および溶断表示用可溶線を張架し、該
   溶断表示可溶線の溶断により表示棒がキャップから突出
   するようにした電力ヒユーズにおいて、前記表示棒の先
   端に当接しかつその延長軸線上に配され該表示棒の方向
   にばねで付勢されたプランジャと、該プランジャー！５
   三貫通する絶縁筒に巻回され前記それぞれの可溶線と電
   気的に直列または並列に接続されたコイルと、該コイル
   を挾持しその一方の辺−ＩＪヨ前記キャップの一方に絶
   縁材を介して固定されるとともに前記表示側：その一方
   の辺に設けられた孔を貫通して、前記プランジャと当接
   できるコ字状継鉄と、該継鉄の他方の辺を貫通し前記ば
   ねに抗して突出できる前記プランジャに固定された非磁
   性の押し棒とで横取された、前記それぞれの可溶線−！
   Ｊヨ溶断に至らない小過電流で動作する電磁式過電流応
   動装置を設けたことを特徴とする電力ヒユーズ。