JPS5851205Y2 - アスフアルトフイニツシヤ等における敷きならし装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アスファルトフィニッシャやベースペーパ
等に設備される敷きならし装置に関するものである。

周知のように、アスファルトフィニッシャにおいては、
第１図に示すように、走行車体１を走らせながら、ホッ
パ２に投入されたアスファルト合材をバーフィーダ３で
後方のスプレツテ゛インダス、フリユ４に送り、ここで
左右に一様に広げてこれをスクリード５で平らに敷きな
らしている。

とるで、上記従来のアスファルトフィニッシャにおいて
は、幅の広い道路を舗装するような場合、第２図に示す
ように、スクリード５の横に補助スクリード６を取り付
けて施工幅に応じているが、補助スクリード６の取り付
けに多大な時間と労力及び熟練を必要とする欠点がある
。

また、第３図に示すように、スクリード５の横にワイド
ナ７を油圧シリンダで伸縮自在に取り付け、このワイド
ナ７の調整により施工幅を変えることも行われているが
、ワイドナ７はスクリードと違って締固め機能を持たぬ
ため、スクリード５とワイドナ７の敷きならしの仕上り
に差が出るという欠点がある。

このため、本考案者等は既に出願した実願昭５４−６３
８３７号において、上記欠点を解消したアスファルトフ
ィッシャ等における敷きならし装置を提案した。

この敷きならし装置は、第４図、第５図に示すように、
走行車体１の支持フレーム８に左右一対のスクリード５
ａ、５ｂを互に前後に位置をずらしかつ横に移動及び傾
斜自在に装備した構成となっている。

上記構成のあらましを第１０図ないし第１２図について
説明すると、支持フレーム８は従来と同様に走行車体に
後方に突出して２本平行に設けられ、中央部に補助フレ
ーム１８を有するメインフレーム１９を支持軸２０によ
って前後に傾斜自在に支持している。

上記補助フレーム１８はガイドパイプ２１．２２をスラ
イド自在に嵌挿した軸受はユニット２３．２４を備え、
メインフレーム１９に螺合されたクラウン調節ねじ２５
の操作によってメインフレーム１９に対して上下させる
ことができるように構成されている。

上記軸受はユニツ） ２３．２４に対向するメインフレ
ーム１９の左右の端部には、軸受はユニツ） ２３．２
４と共同してガイドパイプ２１．２２を横方向にスライ
ド自在に支持する軸受はユニット２６．２７が設けられ
ている。

上記軸受はユニット２３゜２４．２６．２７は共に同一
に構成され、補助フレーム１８またはメインフレーム１
９に螺合されたスクリード高さ調節ねじ２８，２９．３
０，３１により上下させることができるようになってい
る。

また、上記ガイドパイプ２１．２２はそれぞれ枠部材３
２．３３を備え、走行車体に近いガイドパイプ２１はシ
リンダ３４により、また他のガイドパイプ２２はシリン
ダ３５により、それぞれ第１０図で左右に動かされるよ
うに構成されている。

上記枠部材３２．３３にスクリード５ｂ、５ａが設けら
れている。

３６は支持軸２０を支点にメインフレーム１９を前後に
傾斜させるメインフレーム用上下調節ねしである。

なお、第１１図と第１２図では枠部材３２．３３等が省
略されている。

上記装置によれば、スクリード５ａ、５ｂの横移動によ
って敷きならし幅を迅速かつ適確に変化させることがで
き、また、スクリード５ ａ 、５ ｂの傾斜によって
敷きならし面にクラウンをつけることができ、さらに、
スクリード５ ａ 、５ ｂの横移動と傾斜によってク
ラウンの稜線を任意の位置つけることができる。

しかしながら、アスファルト合材が左右一対のスクリー
ド５ ａ 、５ ｂに均一に供給されない問題がある。

すなわち、アスファルト合材は、理論上、スプレツデイ
ンダスクリュ４により左右にほぼ均等に分けられた後（
アスファルト合材の表面は凹凸している）、スクリード
５ａ、５ｂの前縁部に沿い上記凹凸の山から谷に向って
横に動かされながらスクリード５ ａ 、５ ｂにより
敷きならされて締め固められるものであるが、前側のス
クリード５ｂの内端部の部分のアスファルト合材の一部
分は上記横移動によって後側のスクリード５ａの内端部
部分、つまり第４図のＡ部分に逃げ、その部分で他のア
スファルト合材と一緒に後側のスクリード５ａにより締
め固められることになる。

このためアスファルト合材のＡ部分の厚さが他に比較し
て異常に厚くなるとともに、このことに起因して浮上し
た後側のスクリードの前縁部に沿うアスファルト合材の
横移動に支障が出るため、後側のスクリード５ａの外端
部Ｂ部分のアスファルト合材の供給が極端に悪くなる。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、敷きならし幅を迅速かつ適確に変化さ
せること等ができる上、アスファルト合材をスクリード
に均一に供給することができるアスファルトフィニッシ
ャ等における敷きならし装置を提供する点にある。

以下この考案の一実施例を第６図ないし第８図を参照し
て説明する。

なお、第６図ないし第８図中第４図、第５図に示す部分
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。

この実施例にあっては、スクリード５ａの前方位置には
スクリード高−） １０が装備されている。

このスクリードゲート１０の本体１１は、後方に位置す
る一方のスクリード５ａと対向するようにして走行車体
の支持フレーム８に取り付けられている。

この本体１１の下半垂直部１１ ａには、上下方向に延
びる取付溝１２ ａを形成した取付部１２が横方向に適
宜間隔をおいて設けられている。

また、この本体１１の下半垂直部１１ ａには、スライ
ドゲート１３が上下動自在に設けられている。

このスライドゲート１３は直線状に横に並べられた複数
（図面では２個）のスライドゲート板１３ ａ 、１３
ｂに分割されていて、各スライドゲート板１３ａ、１
３ｂが取付部１２に案内されて上下動し得るようになさ
れている。

一方、前記本体１１の上半部１１ ｂにはスライドゲー
ト板１３ ａ 、１３ｂと同数の油圧シリンダ１４が設
けられており、そしてこれら油圧シリンダ１４のピスト
ンロッド１４ａにはスライドゲート板１３ ａ 、１３
ｂがそれぞれピン１５を介して連結されていて１．各
スライドゲート板１３ ａ 、１３ ｂが油圧シリンダ
１４によりそれぞれ独立して上下動されるようになされ
ている。

上記のように構成されたスクリードゲー） １０は、そ
の内端部を前側のスクリード５ｂの内端部前方に、また
外端部を後側のスクリード５ａの外端部前方にそれぞれ
位置させ、上記後側のスクリード５ａの前方に後側とス
クリード５ａに対しほぼ平行に設けられている。

次に上記装置を使用してアスファルト合材を敷きならす
場合を説明する。

まず、施行幅に応じてスクリード５ａ、５ｂを横移動さ
せる。

また、スクリードゲート１０の各油圧シリンダ１４を動
作して各スライドゲート板１３ ａ 、１３ ｂの開口
度を調整し、アスファルト合材が均一に供給されるよう
にしておく。

すなわち、後方に位置するスクリード５ａの内側部分と
対向する位置のスライドゲート板１３Ｈの開口度は小さ
くシ、反対にスクリード５ａの外側部分と対向する位置
のスライドゲート板１３ｂの開口度は大きくしておく。

このように準備した後、走行車体を走らせながら、アス
ファルト合材をスプレツデインダスクリュ４で左右一対
のスクリリード５ａ、５ｂ側に供給し、スクリード５
ａ 、５ ｂで敷きならす。

この際、スライドゲート板は前側のスクリード５ｂの内
端部の部分に供給されるアスファルト合材の量を加減し
くスライドゲート板の一部分が前側のスクリード５ｂに
重なっている場合）、またアスファルト合材の後側のス
クリード５ａρ内端部部分への移動を阻止し、スクリー
ドの前縁部と同様に機能してアスファルト合材を山から
谷に向けて横移動させるために、スクリード５ ａ 、
５ ｂの各部分に均等にアスファルト合材が供給され、
スクリード５ ａ 、５ ｂによるアスファルト合材の
敷きならしが適正になされるようになる。

また、第６図において、前側のスクリード５ｂを左方に
大きく移動させて、敷きならし幅を狭ばめたリフラウン
のセンターを左方に移動させたりするような場合には、
通常、内側のスライドゲート板１３ａを敷きならし面か
ら完全に浮かせて外側のスライドゲート板１３ ｂのみ
を使用する。

しかして、上記実施例によれば、油圧シリンダ１４によ
りスライドゲート１３を上下動させてその開口度合いを
調整することができ、アスファルト合材の滞留量のコン
トロールを容易がっ確実に行なうことができる。

また、スライドゲート１３は複数のスライドゲート板１
３ ａ 、１３ ｂに分割されているため、アスファル
ト合材の供給量を別々にコントロールすることができる
。

その上、スライドゲート１３を備えたスクリードゲー）
１０は後側のスクリード５ａの前方に位置し、がっ支
持フレーム８に取り付けられているため、スクリードが
上下したり傾斜したりしても（スクリードを傾斜させて
クラウンをつける場合、スクリードの内端部が舗装面か
ら浮くこともある。

）その影響を受けることなく、アスファルト合材を的確
に左右に分散させることができる。

さらに、シリンダ１４を用いているため、アスファルト
合材の滞留量を一定に保つような自動ゲート操作が可能
となる。

第９図は本考案の第２実施例を示している。

なお、第９図中、第４図〜第８図に示す部分と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。

この実施例にあっては、前方に位置するスクリード５ｂ
が走行車体１のほぼ中央部に位置し、後方に位置するス
クリード５ａ、５ｂが走行車体１の左右に位置し、かつ
この左右のスクリード５ ａ 、５ ｂが施行幅によっ
て横移動するようになされ、そして、この左右のスクリ
ード５ａ、５ａの前方位置にはそれぞれスクリードゲー
） １０．１０が設けられている。

この場合にも、スクリードゲー） １０．１０により、
左右のスクリード５ａ、５ａにアスファルト合材が一様
にひろがって供給されることになる。

以上説明したようにこの考案によれば、敷きならし幅を
迅速かつ適確に変化させ、またクラウンをつけること等
ができる上に、スクリードの前方位置に後側のスクリー
ドと対向するようにしてスクリードゲートを設けたがら
、特に後方に位置するスクリードの前方にアスファルト
合材等の材料を一様にひろげて供給することが可能であ
り、アスファルト合材等の材料の円滑な供給と溜留量の
コントロールが容易に行なえる。

また、複数のスライドゲート板１３ ａ 、１３ ｂが
横に直線状に並べて設けられ、かつシリンダ１４により
個々に上下自在に構成されているため、スクリード５
ａ 、５ ｂの左右移動、傾斜或いはその他の条件に正
しく対応してアスファルト合材を希望する状態に敷きな
らすことができ、したがって広範な舗装条件を満たし得
る敷きならし装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の敷きならし装置を設備したアスファルト
フィニッシャの側面略図、第２図と第３図は従来の敷き
ならし幅調節方法の説明図、第４図は第２図及び第３図
に示したものを改良した敷きなら・し装置の略解平面図
、第５図はその略解側面図、第６図ないし第９図はこの
考案の一実施例を示すもので、第６図は略解平面図、第
７図は略解側面図、第８図はスクリードゲートの正面図
、第９図は他の実施例の略解平面図、第１０図は支持フ
レーム、メインフレーム、補助フレーム、ガイドパイプ
等の相互関係の一例を示す平面略図、第１１図は支持フ
レームに対するメインフレームの取付は構造の一例を示
す側面略図、第１２図はメインフレームに対する補助フ
レームの取付は構造の一例を示す側面略図である。 ５ａ、５ｂ・・・・・・スクリード、８・・・・・・支
持フレーム、１０・・・・・・スクリードゲート、１３
ａ 、１３ ｂ・・・・・・スライドゲート板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行車体の後方に突出して設けた支持フレーム８に前後
   に傾斜自在に支持されたメインフレーム１９と、上記メ
   インフレーム１９の中央部に上下自在に設けられた補助
   フレーム１８と、上記メインフレーム１９の一側と上記
   補助フレーム１８の間に左右に移動自在にかつ上記メイ
   ンフレーム１９と補助フレーム１８に対する取付部を個
   々に上下自在に設けられた第１スクリード５ｂと、この
   第１スクリード５ｂの後位置において上記メインフレー
   ム１９の他側と上記補助フレーム１８の間に左右移動自
   在にかつ上記メインフレーム１９と補助フレーム１８に
   対する取付部を個々に上下自在に設けられた第２スクリ
   ード５ａと、上記第１スクリードｂと第２スクリード５
   ａを個々に左右に移動させる一対の左右用シリンダ３４
   ．３５とを具備したアスファルトフィニッシャ等におけ
   る敷きならし装置において、横に直線状に並べて本体１
   １に設けられた複数のスライドゲート板１３ ａ 、１
   ３ ｂをシリンダ１４により個々に上下自在に構成した
   スクリードゲー） １０が、その内端部を前側のスクリ
   ード５ｂの内端部前方に、また外端部を後側のスクリー
   ド５ａの外端部前方にそれぞれ位置させるとともに、上
   記本体１１を上記支持フレーム８に固定して、上記後側
   のスクリード５ａの前方に後側のスクリード５ａに対し
   ほぼ平行に配設されてなることを特徴とするアスファル
   トフィニッシャ等における敷きならし装置。