JPS5851035B2 - 重質油の熱分解方法 - Google Patents

重質油の熱分解方法

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JPS5851035B2
JPS5851035B2 JP14792981A JP14792981A JPS5851035B2 JP S5851035 B2 JPS5851035 B2 JP S5851035B2 JP 14792981 A JP14792981 A JP 14792981A JP 14792981 A JP14792981 A JP 14792981A JP S5851035 B2 JPS5851035 B2 JP S5851035B2
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JP
Japan
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steam
oil
coke
hour
tower
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JP14792981A
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JPS5849785A (ja
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洋一 遊坐
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コークス熱媒体法に従って原油、重油、アス
ファルト等の如き重質油から、エチレン、プロピレン等
の如きオレフィン及びベンゼン、トルエン等を含有する
分解軽質油、分解重質油等を製造する方法における改良
に関するものである。
コークス熱媒体法では、周知のように、例えば添付図面
に示すような、反応塔サイクロン3及び急冷浴4を付属
した反応塔1、加熱塔サイクロン7を付属した加熱塔2
並びにその連絡配管5,6から成る装置が用いられてい
る。
反応塔1及び加熱塔2は共にコークス粒子の流動層であ
り、両塔の間をコークス粒子が連絡配管5,6を経て循
環されている。
反応塔1では、原油、重油、アスファルト等の如き原料
重質油がノズル8から、場合によってはコークススラリ
ー油及び/又はピッチが夫々ノズル9及び/又は10か
ら、供給され、加熱されたコークス粒子により熱分解反
応が起り、エチレン、プロピレン等の如き熱分解生成物
が生成する。
同時に、コークス粒子は分解熱等により温度が低下する
温度が低下したコークス粒子は、反応塔1から下向管5
を経由して加熱塔2の下部に入り、加熱塔2内を上昇す
る。
コークス粒子は、加熱塔2内において、燃焼ガス供給配
管17から供給される高温の燃焼ガスの熱によって、及
び/又はコークス燃焼用空気供給配管16から供給され
る空気によるコークス自体の燃焼熱によって、熱分解反
応に必要な温度にまで加熱される。
加熱されたコークス粒子は下向管6を経由して反応塔1
の下部に入り、反応塔1内を上昇する。
反応の熱媒体となるコークス粒子をこのように流動させ
循環させるために、スチームが使用されている。
スチームは、反応塔1側に設けられた供給配管14及び
/又は加熱塔2側に設けられた供給配管15から、供給
される。
この場合、反応塔1側及び加熱塔2側のそれぞれについ
て、原料油供給量に対して10〜30%、という多量の
スチームが必要とされる。
しかし、このスチームは、反応塔1及び加熱塔2のそれ
ぞれに流動層を形成させ且つコークス粒子を両塔間で循
環させるのに必須のものであるから、コスト節減のため
にこれを大幅に減量すると、コークス粒子の循環に障害
を生じ、加熱塔2から反応塔1へ熱分解反応に必要な熱
量を供給することができなくなり、従って熱分解反応が
不可能となる。
また、反応塔1に供給される原料油、コークススラリー
油及びピッチは高粘度であるので、反応塔1内でのこれ
らの分散を良好にするために、それぞれ、原料油分散用
スチーム供給配管11、コークススラリー油分散用スチ
ーム供給配管12及びピッチ分散用スチーム供給配管1
3から、スチームが反応塔1内へ供給されている。
この場合、原料油供給量に対して30〜80%という極
めて大量のスチームが必要とされる。
この分散用スチームを大幅に減量すると、原料油、コー
クススラリー油及びピッチの分散が不良となり、油滴の
径が大きくなり、反応が不均一となり、更に大きな障害
として、油滴が未反応のまま熱媒体用コークス以外のも
のに付着してコークス化するとと即ちコーキングが発生
し易くなる。
原料油等の供給ノズル付近でのコーキングは、流動層の
流動及びコークス粒子の循環を乱すと共に、原料油等の
供給を不可能にしてしまう。
また、反応塔出口部でのコーキングは、出口配管の断面
を狭め、反応圧力を運転可能圧力以上にまで高める。
一方、熱分解ガス中に含まれるエタン、プロパン及びブ
タン、或いは、天然ガスや石油精製オフガス中に含まれ
るエタン、プロパン及びブタンは、そのままでは燃料と
して使用されるのが主な用途である。
もつとも、これらのガスは熱分解反応によってエチレン
、プロピレン、ブテン等の如きオレフィンを製造するこ
とができるので、管状外熱方式のエチレン製造プロセス
では、これらのガスをナフサ等の如き原料と共に供給し
ている。
しかし、その場合、これらのガスは該原料に較べて熱分
解反応が起りにくいので、反応促進のために温度を上げ
たり滞留時間を長くするなどの如き操作が必要となる。
その結果、分解炉のコーキング速度が早くなる欠点があ
り、また、コーキング速度を遅くするためにスチーム供
給量を上げる必要がある等の如き不利益を生ずる。
本発明によれば、上記したような従来法の欠点を改良す
る方法として、コークス熱媒体を用いる重質油の熱分解
法において、装置内へ供給するスチームの全部又は一部
を、換言すれば、スチ、−ム供給配管14,15から供
給される流動層流動化用(循環用)スチーム、及び/又
は、原料油分散用スチーム配管11、必要に応じてコー
クススシリ−油分敷用スチーム配管12及びピッチ分散
用スチーム配管13、から供給される分散用スチーム、
の少なくとも一部を、エタン、プロパン、ブタン又はそ
れらの混合物を含有するガスで置き換えることを特徴と
する方法が提供される。
斯くして、本発明によれば、コークス熱媒体法における
流動化用(循環用)及び/又は分散用スチームの使用量
を削減することができると共に、エタン、プロパン及び
ブタンの熱分解反応による有用なオレフィンの製造を同
時に行なうことができる。
添付図面では、スチーム供給ノズル11〜15は夫々一
本の線で示されているが、実際には、夫々多数から成る
ノズル群であることができ、それらのうちから所要数を
適宜に選択して使用することにより、エタン、プロパン
又はブタンの滞留時間を変更して、それぞれの分解塵を
種々に制御することができる。
次に、本発明を実施例及び比較例に従って具体的に説明
する。
比較例 添付図面に示す装置を使用し、反応塔1へ、高硫質C重
油を原料油供給ノズル8から5000kg/時、コーク
ススラリー油をコークススラリー油供給ノズル9から1
100kg/時、分散用スチームを原料油分散用スチー
ム供給配管11かも3200kg/時及びコークススラ
リー油分散用スチーム供給配管12から800kg/時
、流動化用(循環用)スチームを供給配管14から10
00kg/時、それぞれ供給し、且つ、加熱塔2へ、流
動化用(循環用)スチームを供給配管15から1000
kg/時供給し、750℃の温度で分解反応を行なった
その結果、分解ガス2170kg/時、分解軽質油5s
oy/時、分解重質油147 okg/時、コークス4
80kg/時及びコークススラリー油1100kg/時
が得られた(ただし、このコークススラリー油は循環使
用した)。
分解ガスは、エチレンを750kg/時、プロピレンを
420ky/時含んでいた。
実施例 1 比較例において、供給配管14から供給する1000に
9/時の流動化用スチームのうちの726に9/時の代
わりに、610kg/時のエタンを使用した。
その結果、分解ガス2780kg/時、分解軽質油88
0kg/時、分解重質油1470kg/時、コークス4
80kg/時及びコークススラリー油1100kg/時
が得られた。
分解ガスは、エチレンを1310kg/時、プロピレン
を420ゆ7時含んでいた。
また、スチームの一部を上記のようにエタンに代えたに
もかかわらず、流動層の異常状態及び塔内における異常
コーキングの発生はなく、反応塔1から急冷器4に至る
間の装置配管内におけるコーキングも変化がなかった。
実施例 2 比較例において、供給配管14から供給する1000k
g/1時の流動化用スチームのうちの592kg/時の
代わりに、840kg/時のブタンを使用した。
その結果、分解ガス2968kg/時、分解軽質油92
2kg/時、分解重質油1470kg/時、コークス4
80kg/時及びコークススラリー油1100kg/時
が得られた。
分解ガスは、エチレンを1119kg/時、プロピレン
を696kg/時含んでいた。
また、スチームの一部を上記のようにブタンに代えたに
もかかわらず、流動層の異常状態及び塔内における異常
コーキングの発生はなく、反応塔1から急冷器4に至る
間の装置配管内におけるコーキングも変化がなかった。
実施例 3 比較例において、原料油分散用スチーム供給管11から
供給する3200kg/時の分散用スチームのうちの6
10kg/時の代わりに、750kg/時のプロパンを
使用した。
その結果、分解ガス2925kg/時、分解軽質油88
5kg/時、分解重質油1470kg/時、コークス4
80kg/時及びコークススラリー油1100kg/時
が得られた。
分解ガスは、1034kg/時のエチレン及び657k
g/時のプロピレンを含んでいた。
また、スチームの一部を上記のようにプロパンに代えた
にもかかわらず、原料油供給ノズル9にコーキングは発
生せず、反応塔1から急冷器4に至る間の装置配管内に
おけるコーキングも変化がなかった。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明方法の実施に好適な装置の一例を示す
概念図である。 図において、1は反応塔、2は加熱塔、3は反応塔サイ
クロン、4は急冷器、5は反応塔から加熱塔への下向管
、6は加熱塔から反応塔への下向管、7は加熱塔サイク
ロン、8は原料油供給ノズル、9はコークススラリー油
供給ノズル、10はピッチ供給ノズル、11は原料油分
散用スチーム供給配管、12はコークススラリー油分散
用スチーム供給配管、13はピッチ分散用スチーム供給
配管、14及び15は流動層流動化用(循環用)スチー
ム供給配管、16はコークス燃焼用空気供給管、17は
燃焼ガス供給配管、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コークス熱媒体を用いる重質油の熱分解法において
    、装置内へ供給するスチームの全部又は一部の代わりに
    エタン、プロパン、ブタン又はそれらの混合物を含有す
    るガスを使用することを特徴とする方法。 2 流動層流動化用スチームの全部又は二部の代わりに
    上記ガスを使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 重質油分散用スチームの全部又は一部の代わりに上
    記ガスを使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP14792981A 1981-09-21 1981-09-21 重質油の熱分解方法 Expired JPS5851035B2 (ja)

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JPS5849785A JPS5849785A (ja) 1983-03-24
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KR102480353B1 (ko) * 2020-09-17 2022-12-27 한국화학연구원 코크스 제조 부산물을 이용한 중질유분의 열분해에 의한 경질화 방법

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JPS5849785A (ja) 1983-03-24

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