JPS58501129A - 乗物酔スプレ−組成物および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 乗物酔スプレー組成物および方法 スコポラミンは、乗物酔の治療薬として提示されており、最近、Ｃｈａｎｄｒａ ｓｅｋａｒｅｎ　らによるＲｏｂｉｎｓｏｎ　編の「持続徐放性剤導出システム 」の「経皮システムゴ第５７９〜５８２頁［ニューヨーク、Ｍａｒｃｅｌ　Ｄｅ ｋｋｅｒ、Ｉｎｃ　（１９７８年）〕にて提案されるようにスコポラミンの経皮 投与を与えるべく努力がなされている。経口または経皮システムにより乗物酔防 止のために人にスコポラミンを与えることができるが、人の血流中にスコポラミ ンを効果的に導入するＫは時間を必要とする。突然に気流が乱れたり、しけとな った場合、乗物酔の薬が必要とは思っていなかった人は、突如乗物酔の薬の必要 性を感じる。ことに航空機や込み合った船のような比較的小さなスペースに集団 がとじ込められている場合に、突然の揺れが生じ、１人の人が強い乗物酔を示す と、これが旅客に対してしばしば速効薬による助けを探す「伝染性」の要求を生 じさせる。錠剤または経皮剤は、特に迅速な助けが必要とされる場合には完全に 充分なものではな・い。さらに、このような形態のものには１次のような不便が ある。例えば、急にひどい気流の乱れに遭遇した小型飛行機のパイロットが、洗 面所へ行って水で錠剤を飲むことはできす、また経皮剤形も急激な助けに適当で ないことは明らかである。

本発明によれば、エアゾールスプレー組成物が、乗物酔を素早く緩和するのに特 に適当であり、例えば、約３時間以内の通常の飛行における乗物酔の防止に有効 であることがわかった。該エアゾールスプレー組成物は、スプレーにより、素早 く予防を行なう必要がある人の鼻孔にスプレーして投与される。鼻の通路を通じ ての投与によシ、スコポラミンは、経口または経皮における適用よりはるかに迅 速に、素早く血流に達する。本発明のエアゾルスプレー組成物により投与された スコポミンは、通常乗物酔の薬を必要としない人が、突然の激しい剣流の乱れに よる「パニック」状態のとき、ことに海上での嵐のときに予防の必要を感じた場 合有効に用いうる。錠剤の場合は、一般に旅行の出発前に乗物酔の薬を飲むこと が勧められる。激しい嵐の状態が生じないと、不要な薬を飲んだことになり、心 理的薬剤依存性が助成される。極めて迅速な作用を提供する本発明のエアゾール スプレー組成物によれば、乗物酔になりやすい人は、経常的に乗物酔の薬を使用 するのを避けることができ、使用に便利な形態で迅速な助けを得ることができる 。

本発明のエアゾルスプレー組成物は、鼻を通じての投与に適当なエアゾルスプレ ー賦形剤の主要歓中、鼻を通じての投与に適当な形態の十分な量のスコポラミン からなる。鼻を通じての投与に適した形態のスコポラミンは、スコポラミン塩酸 塩が挙げられる。本発明に用いられるエアゾルスプレー賦形剤の例としては、約 ２０％のエタノールを含む水性溶液が挙げられる。

含有されるべきスコポラミンの量を決定するにあたっては、投与器りに用いられ るスプレー量を考慮すべきである。精巧な実用スプレーエアゾル導出装置を用い る場合は、比較的高濃度で全量小量のスプレーにて用いられ、まだ一方、あまり 精巧な計量能力をもたない場合は、比較的低濃度で大量のスプレーで用いるべき である。実験においては、カウンター剤に対して、通常、鼻用として用いられる 比較的簡単な鼻スプレー剤が用いられる。（［４−Ｗａｙ　Ｊスプレーとして市 販の形式の実用スプレーを実験に用いることができる。）以下の実施例にもとづ き、さらに詳しく本発明を説明する。

実施例１ エタノール２０％、残部水を含む貯蔵溶Ｍｔ０００−をまず調製してエアゾール スプレー組成物を製造する。スコポラミン塩酸塩１ｍｇを貯蔵溶液９９．９４に 溶解し、これを溶解後、本発明エアゾールスプレー組成物とする。

実施例２ 実砲例１の方法により製造したエアゾールスプレー組成物１５−をｒ４−Ｗａｙ Ｊスプレー容器に入れる。

エアゾールスプレー組成物を各鼻孔に吹きつけて、各鼻孔にエアゾールスプレー 組成物を全量で約５０■投与し、合計スコポラミン導出約１００マイクログラム を与える。この方法により、人は比較的速やかなスコポラミンの作用を受け、約 ３時間の間苦痛緩和が持続する。

実症例３ 実施例１の貯蔵溶液１００−の代シに貯蔵液２００−を用い、より希薄なエアゾ ールスプレー組成物を得た。コノよう［、して得られたエアゾールスプレー組成 物を実施例２の方法によって用いる場合、各鼻孔に２回の「噴出（５ｑｕｉｒｔ 　）　Ｊを用いてスコポラミンの投与レベルを同一とする。鼻孔スプレー投与器 が、いくぶん精巧でない場合、この方法は好ましく、より等しい投与量を与える 。

実施例４ スキューバダイビングおよび船舶操縦インストラクタ−の２９才の男性は、しば しば船酔を起こすので、荒天下の船旅の前にはスコポラミン（トリプトン）のカ プセル０．３ｑを用いる。彼は、トリプトンカプセルは、むかつき、吐気の防止 に効果があるだけでなく、乗物酔の前の不快な気分の防止にも有効であると報告 している。はぼ１０回の折、彼は各鼻孔に２回の噴出でスコポラミンの鼻投与を 使用した。彼は酔の兆候が現われる時期がわからないため、最初は乗船前にこの 薬を投与したと報告している。しかしながら、スコポラミンを鼻に投与した彼の 経験の多くは、荒れた海に遭遇した後であった。彼はスコポラミンを鼻へ投与す ると、全ての乗物酔の徴候を防ぐのに効果的であると報告している。効果の徴候 は、１０分以内に現われ、少なくとも５時間持続する。

実施例５ ６ ３０才の女性が３回にわたり、スコポラミンのＪＬ孔孔内グリ−用いた。この女 性の従来用いていた乗物酔の性は２　この薬の効果の発現が遅いことを知り、彼 女を眠らせるだけの治療効果があるにすぎないと感じた。

最初のスコポラミンの鼻孔内投与で、彼女は５フイートの波浪中、１時間以」− 乗船した。彼女は吐気を催し、疲労を感じ、各鼻孔にスコポラミンを１回噴出さ せて投与した。１５分以内にむかつきは消え、気分がよくなった。しかしながら 、１時間後、彼女は口が渇き、睡気を催した。この口の渇きは、特に彼女がスキ ューバダイビングに行く場合、水中に潜っているときに耳と副鼻洞の圧力を等し くするのに必要な技術である飲み下しく　ｇｗａｌｌｏｗ　）が困難と々るので 面倒である。これらの症状は、８時間続いた。２回目および３回目の使用におい て、この女性は、噴射を１回に減らし、副作用なしに同様の症状の軽減を経験し だ。

実施例６ １６オの学生がスキューバダイブ訓練クラスの一員として船旅をした。１０　ｍ ｐｈの風、３フイートの波にて、乗船４０分後、彼はひどい不快（蒼白、発汗、 疲特表昭５８−５０１１２９　（３） 労、むかつきおよび吐λ）を生じた。２日後、彼は４〜５フイートの波浪のとき 、同じポートに乗船した。

乗船時に、彼はスコポラミンを２回噴射して鼻孔中投与したところ、乗物酔の症 状はなかった。彼は副作用もないと報告した。

実施例７ 乗船時、いつも気分の悪くなると報告した１７オの学生が３〜５フイートの波浪 の日に乗船し、２回にわたりスコポラミンの２回鼻孔噴射を用いた。いずれの折 もいくぶん睡気を催した以外、彼は全く乗物酔の症状を経験しなかった。副作用 はなかった。睡気は乗物酔の前兆またはスコポラミンの作用と思われる。

実施例８ １６オの学生が乗船中、一度吐いた。この学生は、乗船後スコポラミンの鼻孔内 ４回噴射を行ない、４〜６フィート波浪中で３時間をすごした。他のダイパー仲 間が吐気を催したにもかかわらず、彼はいくぶん顔が蒼白となった以外、船酔の 症状を起さなかった。

実施例９ ２６オの男性は、９０フイートのスキューバダイビングより浮上時に吐いた。こ の男性は、潜水前賛分が悪い様子で、吐気を催すと訴えた。ついで、彼はスコポ ラミンを２回噴射して３０分間横になると、気分が良くなり２回目のダイビング が行なえるほどにょくな浮上後、吐気はないとつげた。外見上も非常によくなっ た。彼は何ら副作用がないと報告した。

実施例１０ ４０、才の女性が６フイートの波浪中、１．５時間乗船した。乗船約１５分前、 彼女はスコポラミンの鼻孔内２回噴射投与を行なった。彼女とともに乗船した友 人は、薬を用いなかった。この船旅中、この女性は、ただわずかに吐くような気 分の悪さを経験し、副作用はなかった。しかし、この女性の友人は、非常に気分 が悪く何度も吐いた。

実施例１１ ４５才の女性は飛行中の乗物酔の長い履歴を有していた。この女性は、何度も吐 いたことがあった。従来ドラマミンを用い、常にこれで睡気を催した。彼女は３ 時間またはそれ以下の１０回の飛行中、スコポラミンの鼻孔内２回噴射を用いた 。乗物酔はこれらの飛行中発生せす、副作用としては、口の渇きを経験しただけ であった。さらに、彼女がスコポラミンの使用を忘れた場合、彼女の乗物酔が再 発し、乗物酔に対する耐性が生じなかったことを示した。

実症例１２ １５才の男性が飛行中吐気を催し、最近の乗物酔の薬はほとんど効果がないと訴 えていた。この少年が飛行中、約１０回にわたシスコポラミンの鼻孔内２回噴霧 を使用した。スコポラミンの鼻孔内投与使用後、何ら乗物酔は生ぜず、気づいた 副作用としては口の渇きがあるにすぎなかった。

国際調査報告

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）人の鼻に有効量のスコポラミンをスプレーすることにより、該スコポラミ ンがその人の血流中に１人されて、その人を乗物酔から保護することからなる突 然のゆれに合った人を乗物酔から保護する方法。
2. （２）スコポラミンを鼻孔内へ水性混合物中スコポラミンのスプレーの形態で与 える前記（１）項の方法。
3. （３）スコポラミンが、エタ・ノール性溶液中に溶解されたスコポラミン塩酸塩 の形態である前記第（１）項の方法。
4. （４）エアゾールスプレー組成物を患者の鼻孔内に賦形薬から小滴の形態で与え るに適当な賦形薬中に含まれ、該エアゾールスプレー組成物が水性溶液中に溶解 された鼻孔内投与に適当な形態のスコポラミンからなるエアゾールスプレー組成 物。
5. （５）水性混合物が、エタノール性溶液である前記第（４）項のエアゾールスプ レー組成物。
6. （６）鼻孔内投与に適した形態が、塩酸塩である前記第（４）項または第（５） 項のエアゾールスプレー組成物。