JPS584716Y2 - 組立式メモ用品受け - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメモ用紙および筆記具等のメモ用品を受は入れ
る器具の構造に関する。

例えば電話機の近傍にはメモ用紙と筆記具が備えられて
いると便利であるため、種々のメモ用品受けが提案され
ている。

しかし従来のメモ用品受けのほとんどは、卓上専用のも
のか壁掛専用のものかに分かれて別々に作られているた
め、使用者にとって不便である。

また筆記具立での部分をピボット的に取付けたものであ
り、それは卓上および壁掛けに兼用することも不可能で
はないが、構造が複雑であるためコスト高になってしま
う。

したがって本考案は卓上・壁掛兼用の安価なメモ用品受
けの提供を目的とする。

以下図面を参照しながら実施例を用いて説明する。

図示のメモ用品受けは組立式であって、第１図に示した
本体１と、第２図に示した両端開口の筒体即ち角筒形部
品２とが別体に作られている。

本体１の内側空間は仕切壁３によって左方のメモ用紙収
容部４と右方の角筒形部品組込み用凹所（以下単に凹所
と呼ぶ）５とに仕切られている。

メモ用紙収容部４には多数板のメモ用紙を積重ねた状態
で収容させる。

収容されているメモ用紙を一枚宛簡単に取外すことがで
きるように、左手前の角部分においては本体１の枠体又
は側壁６を低くしである。

この低い側壁部分を記号７で示した。ｌたメモ用紙収容
部４の後部上面には小物受け８が設けられている。

この小物受け８の上面は浅いくぼみ又は溝になっている
ため、ここにクリップ等の小物を載せ置くことができ、
便利である。

小物受け８の下面には一個又は複数個の用紙ストッパ９
が設けられている。

メモ用紙はこの小物受け８の下方に挿入されかつ用紙ス
トッパ９にてその挿入を係止される。

用紙ストッパ９は使用するメモ用紙の寸法Ｖこ応じて切
除できることが好ましい。

なおこの用紙ストッパ９の切除作業を容易にするため、
メモ用紙収容部４の下面の後部には開口１０が設けられ
ている。

また凹所５は前後に長い長方形に作られている。

そしてこの凹所５の前端および後端における夾角部には
それぞれスリンＮ１．１２が形成されている。

凹所５の底面の後部には、後端が最も低くなるように角
度θｌ （θ１＝＝２５°）をもって傾斜した斜面１３
を設ける。

一方、角筒形部品２は軸方向一端面を軸心に対し鋭角θ
２ （θ２ ＊ ３５°）に形成されている。

また他端面も軸心に対し少し斜めに形成されている。

さらにこの角筒形部品２の外形幅寸法ｗ１ は凹所５の
幅寸法Ｗ１とほぼ同寸に作られている。

さてこのメモ用品受けを卓上に置いて使う場合筆記具室
てを必要とするときには、角筒形部品２の鋭角端部１４
を凹所５の後部のスリット１２に、開口端面が斜面１３
に接するように挿入し、第３図の状態に組込み、この角
筒形部品２内に筆記具を入れることができるようになす
。

このとき角筒部部品２の鋭角端部１４はスリット１２の
範囲内にあり、本体１の下面には実質上突出することの
ないようにされる。

したがって卓上で使用される際に、その鋭角端部１４が
邪魔になるようなことはない。

昔たこのメモ用品受けを壁などに掛けて使う場合には、
角筒形部品２の鋭角端部１４を凹所５の前部のスリット
１２に、開口端面が凹所５の内底面に接するように挿入
し、第４図の状態に組込む。

こうして第４図のように組込まれた角筒形部品２は凹所
５の側壁との摩擦係合力にて保持される。

ここで角筒形部品２が下端を中心とした偶力の作用で回
転落下するおそれのある場合には、角筒形部品２の外形
寸法ｗ１を凹所５の幅寸法Ｗ１よりもわずかに（例えば
０．３ｍ程度）大きく作り、これにより摩擦係合力を犬
となすことが望ｌしい。

角筒形部品２０回転落下の防止は他の公知手段にても勿
論行なわせ得ることは言うｌでもない。

ｉお壁などに引掛は取付けするために設けた突部１５は
、このメモ用品受けを、卓上に置いて使用する場合には
、使用者の好みに応じて除去される。

このメモ用品受けによると、卓上の場合であってもまた
壁掛けの場合であって、第６図および第７図に示すよう
に、角筒形部品２の仰角α１．α２は人間工学にしたが
った約５５°〜６０°になることを理解されよう。

さらに角筒形部品２内のゴミやチリはスリット１１又は
１２全通して自然に排出されるであろう。

筐た上述では、角筒形部品２の仰角α１．α２をいずれ
も約５５°〜６０゜にするために斜面１３を用いている
が、仰角α１゜α２は他の角度であってもよく、例えば
仰角α１α２を約４５°にする場合には、角筒形部品２
の鋭角端部１４の角度θ２を約４５°とすることで斜面
１３を省略することもできる。

昔たこのメモ用品受けを使用しない場合や、卓上にむい
て筆記真室てを要望されない場合には、第５図に示すよ
うに角筒形部品２を凹所′５内に横にした状態で収容さ
せる。

こうすると体積の減少が計れるたへ複数個の貯蔵や運搬
の点でもきわめて便利である。

さらに本体１もまた角筒形部品２も、プラスチックにて
それぞれ一体成形することができ、ピボット的な取付は
部も不要のため、安価に得ることができる。

その場合、一般にプラスチック製品は静電気がおきてゴ
□やチリを付着しやすく、殊に箱の隅のゴミやチリは取
ることがむづかしいが、上述の構造ではスリンＮｌ、１
２を設けであるためゴミやチリがたまることはない。

以上実施例を用いて説明したように、本考案によれば、
卓上・壁掛兼用の安価なメモ用品受けが得られる。

したがって本考案のメモ用品受けは贈答用品としてきわ
めて優れたものといえる。

なお上述では特定の実施例につき説明した。

が各様の設計変更、例えば多角筒、部品２に代えて他の
形の筒体を用いることなど、が可能なことはいう１でも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を用いられる本体を一部切欠
いて示した斜視図、第２図は同実施例に用いられる多角
形部品の斜視図、第３図は同実施例を卓上型として使用
する場合の組立状態を示した斜視図、第４図は同実施例
を壁掛型として使用する場合の組立状態を示した斜視図
、第５図は角筒部品を本体に収納させた状態を示した斜
視図、第６図は卓上型として使用した場合の側面図、第
１図は壁掛型として使用した場合の側面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・角筒形部品、４・
・・・・・メモ用紙収容部、５・・・・・・角筒形部品
組込み用凹部、１１゜１２・・・・・・スリット、１４
・・・・・・鋭角端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メモ用紙収容部４の隣りに凹所５を設けた本体１と、軸
   方向一端面を軸心に対し鋭角に形成された筒体２とを含
   み、該凹所５の夾角部には相対向する位置にそれぞれス
   リンＨ１，１２が形成されており、該筒体２の鋭角端部
   １４を該スリット１１．１２のうちいずれか一方に挿入
   させることによシ、該筒体２を筆記具立てとして使用で
   きるように該本体１に組込むようになっていることを特
   徴とする卓上・壁掛兼用の組立式メモ用品受け。