JPS5846411Y2 - 自己処理型カメラの処理警告装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、拡散転写写真法を応用した拡散転写処理可能
なフィルムユニットもしくはモノシートを使用する自己
処理型カメラにおいて処理液の展開処理中であることを
警告もしくは表示する装置に関する。

従来より、この種の自己処理型カメラは種々提案されて
いるが、従来公知のこの種カメラでは、処理の開始およ
び完了を外部か１１４知することができず、このため、
何らかの原因で処理済のフィルムユニットがカメラ外部
もしくはフィルムユニットの格納部に送出されてこない
場合には、如何なる原因によるのかが確認できず、その
措置に窮する欠点があった。

本考案は、かかる実用上の問題点に鑑みてｆｘされたも
のであって、通常、一対の処理（展開）ローラによって
構成される一対の加圧具が、その間に処理すべきフィル
ムユニットを噛込んで変位したときに、その僅かな変位
を拡大する検知部材を設けるとともに、検知部材の検知
作動によってオンされるスイッチ手段を配して、該スイ
ッチ手段により警告手段を電源に対してオン、オフする
ようにし、処理液容器の裂開に始筐り、余剰処理液を余
剰液溜めに押込んで終る処理液の展開処理の間、ブザー
等による警告もしぐはカメラ外部に臨１せた警告ランプ
による警告表示を行うようにした自己処理型カメラの警
告装置を提供せんとするものである。

以下、図示（ハ）一実施例について本考案を詳細に説明
する。

第１図において、１は板金加工により一体成形した処理
ローラ等ハ支持部材で、カメラ本体内部に固定するため
の基部１ａの長手方向の端縁からほぼ垂直に立上り、そ
い長手方向にフィルムユニットを通過させるためのスリ
ット状開口２が打抜かれた垂直壁部１ｂの長手方向両端
には、垂直壁部１ｂに直角をなすように図の手前に折曲
げられた一対の耳部１ｃ、１ｄを支持している；これら
一対の耳部１ｃ、１ｄの自由端縁側には、予じめ打抜い
た鍵穴状の軸受用い穴３，３が相互に対向するように設
けられており、下側の円形部３ａＫは、軸受４，４を外
側から嵌合して第１０−ラ５の両軸端を回転自在に軸受
するようにする一方、これら軸受４，４のフランジｉ４
ａ、４ａを耳部１ｃ、ｌｄの外面との間に挾み付けるよ
うに軸受固定部材６，６をビス等により耳部１ｃ。

１ｄに夫々固定する。

また軸受用穴３，３の縦穴部３ｂ、３ｂＫ／ｄ、これに
嵌合して上下方向に一定範囲で摺動するガイド７ａを有
する摺動軸受７゜Ｔをそのガイド７ａを嵌合するように
して装着し、両軸受７．７間に第２０−ラ８の両軸端部
を回動自在かつ上下方向に変位自在に軸受している。

第１０−ラ５と第２０−ラ８の初期間隙は、上記軸受固
定部材６，６の各上端と、第２０−ラ８の摺動軸受７，
７の各ガイド７ａの下端との相互の当接によって規制さ
れる。

９．９は、第２０−ラ８を軸端近傍で第１０−ラ５に向
けて加圧するためのベルクランクレバーで、該レバー９
，９ば、各耳部１ ｃ、１ｄの内面側にその上部角部９
ａ、９ａが段付ビス１０，１０により夫々回動自在に亀
付けられ、各耳部ＩＣ。

１ｄと支持部材１の基部１ａ＞よび基部１ａの上方で手
前に折返されたひさし部１ｅの長手方向の両端縁との間
に確保された回動スペース内で回動する。

各ベルクランクレバー９ば、角部９ａから第２０−ラ８
の上方に達する短腕９ｂと、短腕９ｂに対して約３倍程
度の長さを有し、支持部材１の基部１ａ下方に突出する
長腕９ｃを有し、短腕９ｂにはその先端の下部に第２０
−ラ８ｔｔｃＢ接するのに適した凸部を設ける一方、長
腕９ｃの先端内側にはバネ掛は用の切欠き９ｄを設けて
いる。

なお、各耳部１ｃ、Ｉｄの下端縁の一部を打抜いて内向
きに突出させて形成した突部１１，１１はベルクランク
レバー９，９の図にトいて反時針廻りの回動を規制する
ためのストッパである。

１２．１２は、ベルクランクレバー９，９を夫夫図の反
時針廻りに付勢すべく、支持部材１の基部１ａの中央部
１ａ’の下面にバネ抑え１３によりその基部１２ａを突
き合せるように支持された一対のＵ字型バネである。

各Ｕ字型バネ１２い一端１２ｂば、耳部１ｃ、１ａの下
端縁に設けたバネ掛は部９ｅ 、９ｆに掛止められ、他
端１２ｃはベルクランクレバー９の長腕９ｃのバネ掛は
用切欠き９ｄに掛合されている。

その結果、ベルクランクレバー９は、Ｕ字型バネ１２に
より反時針方向に付勢され、そのバネ力を約３倍程度に
拡大して第２０−ラ８を短腕９ｂにより加圧し、常時は
第１０−ラ５と第２０−ラ８を初期間隙に保持し、自ら
はストッパ１１により当止められている。

図の右側のベルクランクレバー９の長腕９ｃの下端部に
おいて外向きに突出させるように植設したピン１４ば、
処理時、フィルムユニットのＥｌみによって、第２０−
ラ８が上方に変位され、これに連動してベルクランクレ
バー９が図の時針廻りに回動されたときに、警告ランプ
１５を例えば、一対の処理ローラ５，８を駆動するモー
タＭのために内蔵した電源Ｂに対してオン、オフするス
イッチ１６の一方のスイッチ片１６ａの下部突出部１６
ｂに係邑して該スイッチ１６をオンするためノモノで、
該ピン１４ば、ベノしクランクレバー９の長腕９ｃの先
端に設けられているためスイッチ１６をオンするに充分
な変位量を得ることができる。

第２図に示すように、この警告ランプ１５はカメラ本体
Ｃの上面に設けた警告表示用窓Ｗの内部に取付けられて
おり、一対の処理ローラ５，８がその間にフィルムユニ
ットを噛込んだ瞬間から処理の完了寸での間点灯して、
外部に処理中であることを表示する。

勿論、警告ランプ１５に代えて、例えばブザー等の警告
手段を内蔵するようにしてもよい。

一方、一対の処理ローラをなす第１．第２０−２５．８
の駆動ギヤ系は、図の左側の耳部１ｄの外側に形成され
、軸受抑え６から外側に突出した第１０−ラ５の軸端に
取付けられた駆動側ギヤ２０、耳部１ｄに固定された段
付ビス２１．２２に夫々軸承された歯巾の広い一対のア
イドラーギヤ２３，２４、摺動軸受７から外側に突出し
た第２０−ラ８の軸端に取付けられた被駆動側ギヤ２５
より形成される。

図示しないカメラ側の駆動系によって駆動される駆動側
ギヤ２０は、下側アイドラーギヤ２３に噛合い、下側ア
イドラーギヤ２３に噛合う上側アイドラーギヤ２４ば、
被駆動側ギヤ２５に噛合って該ギヤ２５を駆動側ギヤ２
０に同期させて駆動する。

上側アイドラーギヤ２４と被駆動側ギヤ２５との噛合に
は、処理液展開時において第２０−ラ８が変位したとき
にも噛合いが維持されるように考慮しである。

上記の構成によれば、ベルクランクレバー９は、Ｕ字型
バネ１２０バネカによりピン１０の廻りに図ハ反時針方
向に附勢された状態でストッパ１１により邑止められる
一方、その短腕９ｂにより摺動軸受７を上側から下側に
向けて押し、ガイド部７ａと軸受抑え６とを突合せて第
１０−ラ５と第２０−ラ８の間の初期間隙を設定してい
る。

いす、一回のジャツメの開閉でフィルムユニッ）ノ露光
が終了し、ジャツメの閉信号で、モータＭの始動スイッ
チＳＷをオンして、モータＭを始動させることによりフ
ィルムユニットの送出しを開始するとともに、ローラ駆
動ギヤ系２０，２３，２４゜２５を駆動し、処理液容器
を先頭に送出されてきたフィルムユニットを第１０−ラ
５と第２０−ラ８との間に噛込む。

と同時に、第２０−ラ８の変位は、該ローラ８に対して
設けたベルクランクレバー９によりその変位が拡大され
た状態で、上記オン、オフ用のビン１４に伝達され、ビ
ン１４の大きい変位でスイッチ１６のスイッチ片１６ａ
を他方のスイッチ片１６ｂに向けて変位させ、スイッチ
１６をオンして、電源Ｂに対して警告ランプ１５を点ｑ
させる。

フィルムユニットを噛込んで変位した第２０−ラ８は、
変位量に比例したバネ力によりベルクランクレバー９ふ
・よび摺動軸受７を介してバネ力を増大した大きい力に
より圧下され、加圧しながらフィルムユニットを送るこ
とにより、処理液容器の裂開ふ・よび裂開により放出さ
れた処理液の展開を行い、支持部材１に開設したスリッ
ト状の通過口２を通して第２図に矢印Ａで示すように、
カメラ本体Ｃの上部に開設した増出口Ｓからカメラ外部
にフィルムユニットを送り出す。

フィルムユニットの処理が完了し、フィルムユニットの
後端が第１．第２０−２５，８の間を通過し終えると、
第２０−ラ８は、Ｕ字型バネ１２のバネ力により図の反
時針方向に付勢されたベルクランクレバー９の圧下刃で
、初期間隙昔で押下げられる。

ベルクランクレバー９ば、第２０−ラ８を押下げながら
、耳部１ｃに設けたストッパ１１に当止められるまで反
時針方向に回動し、長腕９Ｃの下端に設けたピン１４ば
、警告ランプ１５に対して設けたスイッチ１６をオフし
て警告ランプ１５を消灯する。

したがって、警告ランプ１５は、正常な処理が行なわれ
た場合には、極〈短時間だけ点灯するが、何らかの原因
でフィルムユニットが第１．第２０−ラ５，８の間に噛
込まれたさまである場合には、そのｉｔ点灯を続け、処
理が円滑に行なわれていないことを外部に表示して故障
を撮影者に告知する。

以上のように、本考案は、一対の加圧具の少なくとも一
方の僅かな変位を拡大して検知する検知部材により、ブ
ザー、ランプ等の警告手段に通電して、警報もしくは警
告表示でもって、現像処理中であることを警告するよう
にした自己処理型カメラの処理警告装置を提供するもの
であって、本考案によれば、一対の加圧具を駆動するた
めのモータの電源回路を利用して構造が簡単で組込みを
容易化することができ、しかも警告の長短によって処理
が正常に行なわれたか否かを容易に判断することができ
るから、故障の発見を早期に行え、適切な措置をとるこ
とができる等の利点がある。

なお、本考案は、警告ランプの点滅をファインダ（第２
図Ｆ参照）内に表示する等、種々の応用が可能であるこ
とはいう捷でもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すための処理液展開装置の
分解斜視図、第２図は本考案にかかる自己処理型カメラ
（ハ）背面側斜視図である。 １・・・−・・支持部材、５，８・・・・・・第１．第
２０−ラ、９・・・・・・ベルクランクレバー１４・・
・・・・ベルクランクレバー９に突設したピン、１５・
・・・・・警告ランプ、１６・・・・・・警告ランプの
点滅用スイッチ、Ｂ・・・・・・電源。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 相互に接近する方向に付勢された一対の加圧具を内部に
   備え、露光済みのフィルムユニットを処理液容器を先頭
   に上記一対の加圧具の間に通過させてフィルムユニット
   内に処理液を展開処理するようにした自己処理型カメラ
   において、 上記一対の加圧具の少なくとも一方の変位を拡大して検
   知する検知部材と、該検知部材の検知作動によってオン
   されるスイッチと、該スイッチのオン作動でカメラに内
   蔵した電源に接続される警告手段を備え、処理中である
   ことを警告もしくは外部に表示するようにしたことを特
   徴とする自己処理型カメラの処理警告装置。