JPS584562Y2 - 消泡装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、曝気槽において水面に発生する気泡を消滅
させる消泡装置に関する。

活性汚泥処理を行なう曝気槽において、水面に発生する
気泡は、従来消泡ノズリから水筐たは空気を噴射して消
滅させている。

しかし、この噴射を強くしたり量を多くすると、水面を
たたくこととなりかえって泡を生じるため、消泡量に限
度があり、曝気量の増加に対応できない。

また水噴射の場合は、噴射量を多くすると曝気槽内の希
釈度を高くする欠点がある。

この考案は、水面上に設けられた気泡導入板上に気泡を
上昇させ、この平板上において消泡を行なうようにし、
上記問題点を解決した消泡装置を提供するものである。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図に示すように、汚泥水が満たされた曝気槽１の底
部には散気具２が設げられている。

この散気具２によって水に矢印のような循環運動が生じ
、表面の流れによって気泡３は槽１の一側に寄せられる
。

この槽１の一側には水の流れ方向に、上方に傾斜した気
泡導入板４が、その下端を水に浸して取付けられている
。

この導入板４の上面には、第２図に示すように、複数の
水の流れ方向の気泡導きスリット５がそれぞれ平行に形
成されている。

導入板４に達した気泡３＆東順次後続の気泡３に押し、
上げられ、スリット５に案内されなカミら導入板４上を
上昇する。

その上昇過程において、各気泡３がもみ合い一部分は破
壊し、消泡する。

上記導入板４の上端には、第１図に示すような水噴射或
いは空気噴射等の消泡具６が取付けられ−１す、この消
泡具６によって導入板４の上部１で達した気泡を破壊し
、消泡する。

また、スリット５内には第２図、第３図に示すように複
数の貫通孔１が形成されており、上昇途中および消泡具
６による消泡により生じた液体がこれらの孔７から水面
に落下する。

なお、スリット５の形状は、図示のように下側が浅く上
側が深いものに限定されず、下側が深く上側が浅いもの
、すべて同−深さのもの等適宜選択することができる。

捷た、消泡具６に噴射具を使用せず、第４図に示すよう
に、平板４の上端部に針８を複数本突設して消泡具６を
構成してもよいし、噴射具と針を併用してもよい。

以上のように、この考案の消泡装置によると、気泡導入
板に沿って気泡を上昇させ、その上昇過程において気泡
相互の衝突により一部分消泡するとともに、導入板上端
にて消泡具により消泡するので、消泡量が増大し、曝気
量の増大にも十分対応できる。

普た、消泡具に噴射具を使用した場合、噴射した水・空
気は導入板に当たり、水面をたたくことがないため、従
来のような噴射によってかえって泡が生じることもなく
、その噴射水及び消泡水は貫通孔によってスリット外に
排出されるため、泡のスリット−上昇に何ら支障がない
。

さらにスリットによって気泡の横への移動が阻止される
ので、気泡導入板の１個所にかた會らず、消泡具による
消泡効率が向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の消泡装置を備えた曝気槽の断面図、
第２図は第１図の要部斜視図、第３図は第２図のＸ−Ｘ
線部分断面図、第４図はこの考案の他の実施例の要部断
面図である。 １・・・・・曝気槽、３・・・・・・気泡、４・・・・
・・気泡導入板、５・・・・・・スリット、６・・・・
・・消泡具、７・・・・・・貫通孔。 ８・・・・・併。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 曝気槽の上面に、傾斜した気泡導入板を、その下端を水
   に浸して設け、この導入板の上面に複数の水の流れ方向
   のスリットをそれぞれ平行に設け。 スリット内の導入板には貫通孔を形成したことを特徴と
   する消泡装置。