JPS5844522Y2 - 多空胴クライストロン用空胴共振器 - Google Patents
多空胴クライストロン用空胴共振器Info
- Publication number
- JPS5844522Y2 JPS5844522Y2 JP16286678U JP16286678U JPS5844522Y2 JP S5844522 Y2 JPS5844522 Y2 JP S5844522Y2 JP 16286678 U JP16286678 U JP 16286678U JP 16286678 U JP16286678 U JP 16286678U JP S5844522 Y2 JPS5844522 Y2 JP S5844522Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- external
- klystron
- cavity resonator
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、空胴共振器と外部回路との結合度を変化させ
ることのできる結合度可変機構を備えた多空胴クライス
トロン用空胴共振器に関する。
ることのできる結合度可変機構を備えた多空胴クライス
トロン用空胴共振器に関する。
多空胴型タライストロンは、電力利得が高い、効率が高
い、調整保守が容易である等の多くの特長を有している
ため、UHF−TV放送、見通し外通信および衛星通信
等の送信機の最終段増幅管として広く使用されている。
い、調整保守が容易である等の多くの特長を有している
ため、UHF−TV放送、見通し外通信および衛星通信
等の送信機の最終段増幅管として広く使用されている。
前記のような送信機の最終段増幅管として使用される場
合、最も強く要求されるのは、周波数帯域幅である。
合、最も強く要求されるのは、周波数帯域幅である。
例えばUHF−TV放送用としては、−1dB、帯域幅
8MHz以上、TV用見通し外通信では1dB、10M
Hz等がクライストロンの規格として要求される値であ
る。
8MHz以上、TV用見通し外通信では1dB、10M
Hz等がクライストロンの規格として要求される値であ
る。
多空胴型クライストロンの帯域幅の調整は通常各空胴の
同調周波数と外部Qを適切な値に合せて行なう。
同調周波数と外部Qを適切な値に合せて行なう。
例えば、UHF−TV用5空胴型50KWクライストロ
ンの場合についてみると、中心周波数に対する各空胴の
同調周波数の離調点および外部Qは第1表のようになり
、これはまた前記クライストロンの周波数帯域特性を示
す第1図のaのような周波数帯域特性を示し、要求特性
を完全に満足している。
ンの場合についてみると、中心周波数に対する各空胴の
同調周波数の離調点および外部Qは第1表のようになり
、これはまた前記クライストロンの周波数帯域特性を示
す第1図のaのような周波数帯域特性を示し、要求特性
を完全に満足している。
第1表に示しである外部Qの値にするためには、各空胴
には外部回路結合部が具備されており、一般にこの結合
部に外部負荷が接続されている。
には外部回路結合部が具備されており、一般にこの結合
部に外部負荷が接続されている。
ここで、第3、第4空胴には外部負荷は接続されていな
い。
い。
UHF−TV用5空胴型50 KWクライストロンの各
空胴の同調周波数および外部Qの値。
空胴の同調周波数および外部Qの値。
多空胴型クライストロンを通信用に使用する場合、同調
周波数範囲を10〜30%(例えば、低チャネル用UH
F−TV用クライストロンは470〜566M…)有し
ていなければならないが、この同調範囲内の各周波数で
所要の帯域特性を得るためには、その周波数に最も適し
た外部Qにする必要がある。
周波数範囲を10〜30%(例えば、低チャネル用UH
F−TV用クライストロンは470〜566M…)有し
ていなければならないが、この同調範囲内の各周波数で
所要の帯域特性を得るためには、その周波数に最も適し
た外部Qにする必要がある。
もし外部Qの値が高すぎたり低すぎたりすると帯域特性
が凸凹になり使用に耐えなくなるという欠点か′ある。
が凸凹になり使用に耐えなくなるという欠点か′ある。
一方、多空胴クライストロンの空胴を形成する方法とし
て従来より二種類があり、一つは空胴が真空外囲器を兼
ねている内部空胴型で、他方は真空外囲器はセラミック
等で形威し、その周囲を金属体でとり囲んで空胴共振器
とする外部空胴型である。
て従来より二種類があり、一つは空胴が真空外囲器を兼
ねている内部空胴型で、他方は真空外囲器はセラミック
等で形威し、その周囲を金属体でとり囲んで空胴共振器
とする外部空胴型である。
外部空胴型は空胴共振器が真空外にあるため、これと外
部回路とを結合させる外部負荷結合部を操作し、外部Q
を可変することは容易である。
部回路とを結合させる外部負荷結合部を操作し、外部Q
を可変することは容易である。
しかし、内部空胴型の場合は、空胴共振器が真空内にあ
るため、真空排気工程が終了した後で外部負荷結合部を
操作することはできず、得られた外部Q値で妥協するか
或いは、真空封止を破り外部Qを調整した後、再度真空
排気工程に戻すという手順が必要であり、大きな損失を
招くという欠点がある。
るため、真空排気工程が終了した後で外部負荷結合部を
操作することはできず、得られた外部Q値で妥協するか
或いは、真空封止を破り外部Qを調整した後、再度真空
排気工程に戻すという手順が必要であり、大きな損失を
招くという欠点がある。
しかし、内部空胴型は、接触不良に基づく事故がないこ
と、真空内部にあるため絶縁破壊に極めて強いという利
点があり、超大電力又は高周波数の多空胴クライストロ
ンでは内部空胴型でないと実現不可能である。
と、真空内部にあるため絶縁破壊に極めて強いという利
点があり、超大電力又は高周波数の多空胴クライストロ
ンでは内部空胴型でないと実現不可能である。
本考案の目的はこの欠点を解決するもので、同調周波数
範囲内全域において、所要の外部Qが容易に得られる多
空胴クライストロン用空胴共振器を提供することにある
。
範囲内全域において、所要の外部Qが容易に得られる多
空胴クライストロン用空胴共振器を提供することにある
。
本考案は、空胴共振器と外部回路との結合度を変化させ
るため、外部回路結合部全体を、結合ループ体の高周波
磁界と鎖交する面が空胴共振器の中心軸と平行な位置関
係を保ったまま、空胴共振器の中心軸と平行な軸を中心
として回転しうるようにしたことを特徴とする。
るため、外部回路結合部全体を、結合ループ体の高周波
磁界と鎖交する面が空胴共振器の中心軸と平行な位置関
係を保ったまま、空胴共振器の中心軸と平行な軸を中心
として回転しうるようにしたことを特徴とする。
以下図面に従って説明する。
第2図は、従来の内部空胴型クライストロンの一つの空
胴共振器を示す軸断面図である。
胴共振器を示す軸断面図である。
空胴共振器は、電子ビームを通過させる中空金属管(ド
リフト管と称す)1、側壁2、上下端板3、空胴のキャ
パシタンスを可変する容量板4、容量板を移動させて共
振周波数を可変するチューナ機構5、空胴共振器と外部
回路を結合するループ6、同軸接栓7、ループ保持板8
などによって構成されている。
リフト管と称す)1、側壁2、上下端板3、空胴のキャ
パシタンスを可変する容量板4、容量板を移動させて共
振周波数を可変するチューナ機構5、空胴共振器と外部
回路を結合するループ6、同軸接栓7、ループ保持板8
などによって構成されている。
共振器の外部Qはループ6の形状、取り付は位置などに
よって変化するが、一つの固定したループを使用した場
合の空胴共振器の外部Qの周波数特性を検討すると、容
量板4の位置により共振周波数が変化すると空胴共振器
内の電磁界のパターンが変化し、ループ6と鎖交する高
周波磁界も変化し、同調範囲全域で外部Q値を一定に保
つことは難しい。
よって変化するが、一つの固定したループを使用した場
合の空胴共振器の外部Qの周波数特性を検討すると、容
量板4の位置により共振周波数が変化すると空胴共振器
内の電磁界のパターンが変化し、ループ6と鎖交する高
周波磁界も変化し、同調範囲全域で外部Q値を一定に保
つことは難しい。
第3図は第2図に示す空胴共振器の代表的な外部Qの周
波数特性を示す。
波数特性を示す。
この様な特性の外部Qをもった空胴共振器を第2空胴に
、他の空胴には外部Qが第1表のような帯域調整を行う
と同調範囲の中央部では第2空胴外部Qが所要値200
0にほぼ近い値なので第1図aに示すような帯域特性に
なるが、高周波数部では所要値より低い値(80位)の
ため、第1図すのように帯域の低域部が凹み、また低周
波数部では所要値より高い値(150位)のため帯域の
低域部が凸になる。
、他の空胴には外部Qが第1表のような帯域調整を行う
と同調範囲の中央部では第2空胴外部Qが所要値200
0にほぼ近い値なので第1図aに示すような帯域特性に
なるが、高周波数部では所要値より低い値(80位)の
ため、第1図すのように帯域の低域部が凹み、また低周
波数部では所要値より高い値(150位)のため帯域の
低域部が凸になる。
本考案によれば、このような問題はすべて解決される。
第4図は本考案による空胴共振器の一つの実施例を示す
。
。
ループ保持板8の一端には気密を保持したまま伸縮可能
なベローズ10が固着されており、ベローズ10の他端
はベローズ支持体16および封入皿9を介して空胴共振
器に固定されている。
なベローズ10が固着されており、ベローズ10の他端
はベローズ支持体16および封入皿9を介して空胴共振
器に固定されている。
一方、ループ保持板8には中心にねじ部を備えた2本の
棒状の支持棒13が固定されている。
棒状の支持棒13が固定されている。
支持棒13には、軸方向に進退しないように金具14.
15で押えられた調整ねし11.12がねじ込まれてい
る。
15で押えられた調整ねし11.12がねじ込まれてい
る。
この構造において、調整ねじ11を右回しに、調整ねじ
12を左回しに廻せば、ループ保持板8は最初の取付中
心から傾き、この結果ループ保持板に固定されたループ
は、第4図すの点線に示すような位置に傾くことになる
。
12を左回しに廻せば、ループ保持板8は最初の取付中
心から傾き、この結果ループ保持板に固定されたループ
は、第4図すの点線に示すような位置に傾くことになる
。
第5図は、第4図の実施例におけるループ6の傾きθを
変えた場合の外部Qの変化を示したものである。
変えた場合の外部Qの変化を示したものである。
傾きがOoの場合はループと高周波磁界との鎖交する面
積が広く外部Qは80と小さいが、傾きが20°となれ
ば結合度は減少し外部負荷の効果は小さくなり外部Qは
145まで増加しており、大幅に外部Qを変化させるこ
とができる。
積が広く外部Qは80と小さいが、傾きが20°となれ
ば結合度は減少し外部負荷の効果は小さくなり外部Qは
145まで増加しており、大幅に外部Qを変化させるこ
とができる。
また、本考案による場合、高周波回路部の接触による個
所がないために、多空胴クライストロンを動作させた状
態で外部Qを変化させることができるので、各動作周波
数に応じて必要な外部Qを周波数帯域特性を観察しなが
ら調整することが可能で、最良の帯域特性、最大効率の
特性を得ることができる。
所がないために、多空胴クライストロンを動作させた状
態で外部Qを変化させることができるので、各動作周波
数に応じて必要な外部Qを周波数帯域特性を観察しなが
ら調整することが可能で、最良の帯域特性、最大効率の
特性を得ることができる。
第1図a、l)、cは、多空胴クライストロンの周波数
帯域特性を示す曲線図、第2図は従来の空胴共振器を示
す断面図、第3図は第2図に示す構造の空胴共振器の代
表的な外部Qの周波数特性を示す曲線図、第4図は本考
案による空胴共振器の実施例で、aは軸断面図、bはA
−A線による断面図、第5図は第4図の実施例のループ
の傾きに対する外部Qの変化を示す曲線図である。 1・・・・・・ドリフト管、2・・・・・・空胴側壁、
6・・・・・・ループ、7・・・・・・同軸接栓、8・
・・・・・ループ保持板、10・・・・・・ベローズ、
11.12・・・・・・調整ねし、13・・・・・・支
持棒。
帯域特性を示す曲線図、第2図は従来の空胴共振器を示
す断面図、第3図は第2図に示す構造の空胴共振器の代
表的な外部Qの周波数特性を示す曲線図、第4図は本考
案による空胴共振器の実施例で、aは軸断面図、bはA
−A線による断面図、第5図は第4図の実施例のループ
の傾きに対する外部Qの変化を示す曲線図である。 1・・・・・・ドリフト管、2・・・・・・空胴側壁、
6・・・・・・ループ、7・・・・・・同軸接栓、8・
・・・・・ループ保持板、10・・・・・・ベローズ、
11.12・・・・・・調整ねし、13・・・・・・支
持棒。
Claims (1)
- 多空胴クライストロンに用いる内部空胴型空胴共振器に
おいて、外部回路と結合する結合回路部を構成する結合
ループ体は、ベローズを介して可動に設けられたループ
保持板に固定されており、該ループ保持板に取り付けら
れた調整ねしにより空胴共振器の中心軸と平行な軸を中
心として回転するようにされていることを特徴とする多
空胴クライストロン用空胴共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16286678U JPS5844522Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | 多空胴クライストロン用空胴共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16286678U JPS5844522Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | 多空胴クライストロン用空胴共振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5579057U JPS5579057U (ja) | 1980-05-31 |
JPS5844522Y2 true JPS5844522Y2 (ja) | 1983-10-08 |
Family
ID=29159005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16286678U Expired JPS5844522Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | 多空胴クライストロン用空胴共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5844522Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5999646A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-08 | Toshiba Corp | マイクロ波管 |
-
1978
- 1978-11-27 JP JP16286678U patent/JPS5844522Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5579057U (ja) | 1980-05-31 |
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