JPS5843032Y2 - ドラム - Google Patents
ドラムInfo
- Publication number
- JPS5843032Y2 JPS5843032Y2 JP11787379U JP11787379U JPS5843032Y2 JP S5843032 Y2 JPS5843032 Y2 JP S5843032Y2 JP 11787379 U JP11787379 U JP 11787379U JP 11787379 U JP11787379 U JP 11787379U JP S5843032 Y2 JPS5843032 Y2 JP S5843032Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- kettle
- opening
- timpani
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、通常使用されているドラムをティンパニイ
として使用し得るようにしたドラムに関する。
として使用し得るようにしたドラムに関する。
従来、ドラム等の打楽器としては、木材、FRP、金属
等で円筒状に形成された胴本体の両端開口部もしくは一
方の開口部のみにドラムヘッドを張設してなるバスドラ
ム、スネアドラムあるいはタムタムとか略鍋釜型をした
半球状の胴(ケトル)の開口部にドラムヘッドを張設し
てなるティンパニイなと種々のものが知られている。
等で円筒状に形成された胴本体の両端開口部もしくは一
方の開口部のみにドラムヘッドを張設してなるバスドラ
ム、スネアドラムあるいはタムタムとか略鍋釜型をした
半球状の胴(ケトル)の開口部にドラムヘッドを張設し
てなるティンパニイなと種々のものが知られている。
特に、通常のドラムとティンパニイとはドラムヘッドを
叩いて発音させるという基本的な構造においては同じで
あるが、その所有する胴本体またはケトルの形状が円筒
型であるか釜型であるかによって発音される音色は全く
異質なものである。
叩いて発音させるという基本的な構造においては同じで
あるが、その所有する胴本体またはケトルの形状が円筒
型であるか釜型であるかによって発音される音色は全く
異質なものである。
すなわち、ティンパニイの場合には、そのケトルの効果
により倍音の少ない基本音のみで振動するため、一定の
音高で調律できる特長を有しているのに対して、ドラム
の場合は倍音構成が複雑であるため、アタック音が強調
された雑音として聞こえる。
により倍音の少ない基本音のみで振動するため、一定の
音高で調律できる特長を有しているのに対して、ドラム
の場合は倍音構成が複雑であるため、アタック音が強調
された雑音として聞こえる。
ところで、このような違いをもつドラムとティンパニイ
は通常用途に応じて使い分けられているが、ティンパニ
イは一般的にドラムよりも大口径のため、演奏会場が狭
い場合にはスペース的に使い難いケースが発生する。
は通常用途に応じて使い分けられているが、ティンパニ
イは一般的にドラムよりも大口径のため、演奏会場が狭
い場合にはスペース的に使い難いケースが発生する。
また、その重量も大きいため、例えばマーチング用に用
いる場合には、演奏者の肉体的負担が大きく、1個しか
身につけることができないほどの不便があった。
いる場合には、演奏者の肉体的負担が大きく、1個しか
身につけることができないほどの不便があった。
そこで、最近ではこのようなティンパニイの持つ不便さ
を解消するものとして、ドラムの胴本体の一端を開放し
、この開放端に半球状(又は半球状)の擬似ケトルを取
付けたものが提案されている。
を解消するものとして、ドラムの胴本体の一端を開放し
、この開放端に半球状(又は半球状)の擬似ケトルを取
付けたものが提案されている。
第1図はその一例を示すもので、1は円筒状の胴本体、
2は胴本体1の一端開口部に張設されたドラムヘッド、
3は胴本体の他端開口部に取付けられた半球状の擬似ケ
トルである。
2は胴本体1の一端開口部に張設されたドラムヘッド、
3は胴本体の他端開口部に取付けられた半球状の擬似ケ
トルである。
然るに、このようなドラムにおいても胴本体1と擬似ケ
トル3とが同一部材で一体に形成されていないため、良
好な共振が得に<<、そのためティンパニイとしての音
を発生させることができなかった。
トル3とが同一部材で一体に形成されていないため、良
好な共振が得に<<、そのためティンパニイとしての音
を発生させることができなかった。
また、擬似ケ1ヘル3は胴本体1に対して取付けが面倒
で、取付は方によっては演奏中に脱落するなどの欠点が
あった。
で、取付は方によっては演奏中に脱落するなどの欠点が
あった。
この考案は上述したような点に鑑みてなされたもので、
簡単な構造により、1つのドラムをティンパニイとして
使用し得るようにしたドラムを提供するものであり、そ
の特徴とするところは、胴本体の内部に鍋釜型をした略
半球状のケトルを嵌挿して七の周端縁を胴本体の開口端
縁に引掛け、前記ケトルおよび胴本体の開口部に1枚の
ドラムヘッドを共通に支持緊張させたことにある。
簡単な構造により、1つのドラムをティンパニイとして
使用し得るようにしたドラムを提供するものであり、そ
の特徴とするところは、胴本体の内部に鍋釜型をした略
半球状のケトルを嵌挿して七の周端縁を胴本体の開口端
縁に引掛け、前記ケトルおよび胴本体の開口部に1枚の
ドラムヘッドを共通に支持緊張させたことにある。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
する。
第2図はこの考案に係るドラムの縦断面図である。
円筒状に形成され、両端が開口してなるドラム用胴本体
1の内部にケトル4が収容されている。
1の内部にケトル4が収容されている。
このケトル4はアルミニウム、銅、FRP等の材質によ
って略半球状に形成されて、その最下端にはケトル4内
部の空気抵抗を除去するための空気孔5が形成され、ま
た周端縁には外方向に向って彎曲する保合部6を一体に
有し、これを前記胴本体1の上方の開口端縁1aに引掛
けるようにしている。
って略半球状に形成されて、その最下端にはケトル4内
部の空気抵抗を除去するための空気孔5が形成され、ま
た周端縁には外方向に向って彎曲する保合部6を一体に
有し、これを前記胴本体1の上方の開口端縁1aに引掛
けるようにしている。
またケトル4の内面は音響共鳴をよくするため、滑らか
に仕上げられている。
に仕上げられている。
そして、前記胴本体1の上方の開口部1aおよびケトル
4の開口部4Aにはドラムヘッド2が従来周知のヘッド
緊張手段7によって支持緊張されている。
4の開口部4Aにはドラムヘッド2が従来周知のヘッド
緊張手段7によって支持緊張されている。
すなわち、前記ドラムヘッド2は一般に動物性天然皮革
あるいはポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の
合成樹脂製フィルムによって形成され、その周縁部が胴
本体1の外周縁に嵌合する環状のヘッド枠8に固定され
ることにより前記胴本体1およびケトル4の開口部IA
、4Aを被っており、このヘッド枠8が胴本体1の外周
縁に嵌合する締枠9で下方に押圧され、この締枠9に取
付けられた複数本の締付はボルト10を、前記胴本体1
の外周面にラグ取付けねじ11を介して固定された各ラ
グ12にそれぞれ連結させることにより、一様な張力で
支持緊張される。
あるいはポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の
合成樹脂製フィルムによって形成され、その周縁部が胴
本体1の外周縁に嵌合する環状のヘッド枠8に固定され
ることにより前記胴本体1およびケトル4の開口部IA
、4Aを被っており、このヘッド枠8が胴本体1の外周
縁に嵌合する締枠9で下方に押圧され、この締枠9に取
付けられた複数本の締付はボルト10を、前記胴本体1
の外周面にラグ取付けねじ11を介して固定された各ラ
グ12にそれぞれ連結させることにより、一様な張力で
支持緊張される。
したがって、前記ドラムヘッド2は締付はポル) 10
の回転調整により締枠9が上下移動することにより、張
力が可変設定され、これによって音色、音質が変化され
る。
の回転調整により締枠9が上下移動することにより、張
力が可変設定され、これによって音色、音質が変化され
る。
かくして、このような構成によれば、外観的にはドラム
であっても、発音に対して実際に影響するのはケトル4
であるので、従来のティンパニイと同様、複雑な共鳴現
象を起さず、一定の音律が認められ、しかも音質も高雅
で音域の広い音を得ることができる。
であっても、発音に対して実際に影響するのはケトル4
であるので、従来のティンパニイと同様、複雑な共鳴現
象を起さず、一定の音律が認められ、しかも音質も高雅
で音域の広い音を得ることができる。
またケトル4は保合部6によって胴本体1に引掛けられ
、ドラムヘッド2によって胴本体1を押圧固定されてい
るので、胴本体1から脱落することはない。
、ドラムヘッド2によって胴本体1を押圧固定されてい
るので、胴本体1から脱落することはない。
また、マーチング用ドラムにケトル4を組込んで第1図
に示すラナートリ第21に装着すれば、1人の演奏者で
複数個のティンパニイを使用演奏することができ、しか
も胴本体1からケトル4を取外せば、通常のドラムとし
ても使用することができる。
に示すラナートリ第21に装着すれば、1人の演奏者で
複数個のティンパニイを使用演奏することができ、しか
も胴本体1からケトル4を取外せば、通常のドラムとし
ても使用することができる。
なお、上記実施例においてはケトル4を単に半球状に形
成した場合について説明したが、音色を増大させるため
に半球部4Bから保合部6までの間を延して深さを増大
させてもよく、ケトル4の形状は種々変形可能である。
成した場合について説明したが、音色を増大させるため
に半球部4Bから保合部6までの間を延して深さを増大
させてもよく、ケトル4の形状は種々変形可能である。
以上説明したように、この考案に係るドラムによれば、
円筒状のドラム用胴本体に鍋釜型をした略半球状のケト
ルを嵌挿し、このケトルおよび胴本体の開口部に1枚の
ドラムヘッドを共通に支持緊張させたので、通常のドラ
ムとしてばかりでなくティンパニイとしても使用でき、
そのためマーチングなどに使用して好適である。
円筒状のドラム用胴本体に鍋釜型をした略半球状のケト
ルを嵌挿し、このケトルおよび胴本体の開口部に1枚の
ドラムヘッドを共通に支持緊張させたので、通常のドラ
ムとしてばかりでなくティンパニイとしても使用でき、
そのためマーチングなどに使用して好適である。
また、構造が簡単で、ケトルの取付け、取外しが容易で
、胴本体からケトルが脱落するという事故も起きないな
ど、その実用的効果は非常に大である。
、胴本体からケトルが脱落するという事故も起きないな
ど、その実用的効果は非常に大である。
第1図は従来のドラムをティンパニイとして使用する一
例を示す斜視図、第2図はこの考案に係るドラムの一実
施例を示す縦断面図である。 1・・・・・・胴本体、1A・・・・・・開口端、2・
・・・・・ドラムヘッド、4・・・・・・ケトル、4A
・・・・・・開口端、4B・・・・・・半球部、7・・
・・・・ヘッド緊張手段。
例を示す斜視図、第2図はこの考案に係るドラムの一実
施例を示す縦断面図である。 1・・・・・・胴本体、1A・・・・・・開口端、2・
・・・・・ドラムヘッド、4・・・・・・ケトル、4A
・・・・・・開口端、4B・・・・・・半球部、7・・
・・・・ヘッド緊張手段。
Claims (1)
- 両端が開口してなる円筒状の胴本体内に鍋釜型をした略
半球状のケトルを収納配置し、このケトルの開口部およ
び前記胴本体の開口部を1枚のドラムヘッドで共通に被
い、これをヘッド緊張手段によって支持緊張したことを
特徴とするドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11787379U JPS5843032Y2 (ja) | 1979-08-29 | 1979-08-29 | ドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11787379U JPS5843032Y2 (ja) | 1979-08-29 | 1979-08-29 | ドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5635687U JPS5635687U (ja) | 1981-04-06 |
JPS5843032Y2 true JPS5843032Y2 (ja) | 1983-09-29 |
Family
ID=29350088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11787379U Expired JPS5843032Y2 (ja) | 1979-08-29 | 1979-08-29 | ドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843032Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-08-29 JP JP11787379U patent/JPS5843032Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5635687U (ja) | 1981-04-06 |
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