JPS584295Y2 - 通話料金表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は市内および距離別時間差法による電話の通話料
金表示装置に関し、特に設定対地秒数とタイム・カウン
タとの一致を検出する回路に関する。

設定対地秒数には、夜間割引料金を含めて、２．５秒か
ら１８０秒までの１９種が設けられている。

これらの秒数を０．５秒を単位として二進表示すれば、
５から３６０までの数になるが、このような数に基づい
て設定された対地秒数による通話料金を算出するために
は、クロック・パルスをカウントし、所定の対地秒数毎
に一つのパルスを発生させ、このパルスでもって度数計
を歩進させる必要がある。

この所定の対地秒数毎に一つのパルスを発生するために
は、クロック・パルスによってカンタが予め設定された
数までカウントを行なったら、カウンタはリセットされ
なければならない。

従ってカウンタの出力が所定の対地秒数に達しているか
を検出するために、この数に設定された数とカウンタ出
力との比較を行なう回路が必要である。

前述の５から３６０までの数を対地秒数別に二進数で表
示すると第１表のようになる。

第１表の各欄において、かっこ内の数は夜間割引料金と
するときの数をそれぞれ示す。

第１表から明らかなように、対地秒数の二進表示におい
て、その桁数は９桁であり、「１」の有意桁を持つ桁数
の最大は４である。

従来、第１表に示したような対地秒数とカウンタの出力
との比較は、その数を構成する各桁の全て、則ち９桁に
対して行なわれていた。

このような比較を行なうために必要な手段としては、対
地秒数の設定手段、対地秒数とカウンタ出力とを比較す
る一致回路及びカウンタが含まれるが、特にこの場合の
対地秒数の設定手段は９桁の数をもって構成されるので
複雑なものであった。

例えばこの設定手段をロータリ・スイッチで構成した場
合、ロータリ・スイッチ基板上に形成されるパターンは
同心円状に少なくとも９層以上の接点回路が形成される
。

この場合ロータリ・スイッチ基板を小型化することは困
難であり、又接点数も多いという欠点を有していた。

従って、通話料金表示装置の価格の低減及び信頼性を高
めることが困難という欠点を有していた。

本考案は以上の点に鑑み、このような問題を解決すると
共に、かかる欠点を除去すべくなされたもので、その目
的は価格を低減するとともに信頼性を向上することがで
きる通話料金表示装置を提供することにある。

このような目的を達成するため、本考案はクロックパル
スをカウントするカウンタの内容と選択スイッチにより
選択された対地秒数データとを比較し、両者の一致がと
れたときに通話料金または通話度数の表示を１単位だけ
登算させるとともにカウンタをリセットする通話料金表
示装置において、上記カウンタは２進カウンタによって
構成され、かつ上記選択スイッチは上記２進カウンタの
各並列出力に対応した固定接点群を備えるとともに選択
された対地秒数の２進化コードのうちの有意桁に対応し
た固定接点のみを共通接点により選択するよう配列した
ものである。

以下、付図を参照して本考案の通話料金表示装置を詳細
に説明する。

第１図は本考案による通話料金表示装置の一実施例を示
す回路図である。

第１図においては通話料金表示装置におけるクロック発
生回路、電源回路、その他車装置を動作させるに必要な
手段等で本考案の要旨でない部分の記載は省略されてい
る。

又二進カウンタ２、バッファ回路６及び度数計回路１の
詳細は通常の構成によるものであるのでブロックで示し
である。

第１図において、クロック発生回路から出力されたクロ
ック・パルスは線１を介して二進カウンタ２のクロック
端子ＣＫに入力される。

このクロック・パルスの周期は通常０．５秒に設定され
ている。

二進カウンタ２は初期状態においてリセットされた状態
にあり、その各桁の出力Ｑ０〜Ｑ８は全て低レベルにあ
る。

又二進カウンタ２のリセット端子Ｒは通常付勢レベルで
はない。

このような状態においてクロック・パルスが線１を介し
て二進カウンタ２に入力されると、カウントを開始する
。

二進カウンタ２は９桁から構成され、各桁の出力Ｑ０〜
Ｑ８は全てダイオード群４へ導かれている。

そして、このダイオード群４は９個のダイオードを持ち
、その一端は前記の二進カウンタ２の各出力Ｑ０〜Ｑ８
へ、他端はロータリ・スイッチ５の各対応桁の端子Ｔ０
〜Ｔ８へそれぞれ接続されている。

即ちダイオード４ａのカソード側は二進カウンタ２の出
力Ｑ８へ、アノード側はロータリ・スイッチ５の端子Ｔ
８にそれぞれ接続されている。

以下同様にダイオード４ｂ〜４１についても説明される
。

４ｊは抵抗で、その一端は電源ＶＤＤに接続され、他端
はロータリ・スイッチ５の端子Ｔ。

及びバッファ回路６に接続されている。

そしてこの抵抗４ｊはロータリースイッチ５の以下で詳
しく述べる回路を通ってダイオード４ａ〜４ｉに順方向
の電圧を印加するように構成されている。

例えばブラシ５ｂが４秒の位置にあって二進カウンタ２
の出力ＱＢが高レベル及び二進カウンタ２の出力Ｑｌ
、 Ｑ２ 、 Ｑ４〜Ｑ８が全て低レベルであり、ダイ
オード４ｆにのみ抵抗４ｊからの順方向電圧方向電圧が
加えられたとすると、ダイオード４ｆは高インピーダン
スとなって電流を通さない。

従ってバッファ回路６の入力には高レベルを与える。

即ち抵抗４ｊを含むダイオード４ａ〜４１の回路はは二
進カウンタ２の出力Ｑ０〜Ｑ８とロータリ・スイッチ５
の端子Ｔ０〜Ｔ８との対応するそれぞれの桁で論理積を
とる回路である。

ロータリ・スイッチ５は対地秒数を設定する選択スイッ
チであり、表１に示す二進表示の有意数にある桁を取り
出して、この桁を第２図に示すように基板上に印刷回路
を形成し、スイッチの接点としたものである。

なお、この第２図において、１０は印刷回路基板を示し
、１０ａはパターン配線、１０ｂは支点で、この支点１
０ｂを中心にロータリ・スイッチ５のブラシ５ｂが回転
するように構成されている。

各接点５ａは縦軸方向に設定秒数側に、また横軸方向に
高位桁から低位桁となるように配列され、それぞれ対応
する端子Ｔ０〜Ｔ８のいずれかに接続されている。

端子Ｔ。はロータリ・スイッチ５の共通端子であり、各
桁を共通接続するブラシ５ｂに接続され、図中において
は対地秒数が２．５秒の位置に現在置かれているところ
を示している。

即ち２．５秒の位置では、端子Ｔ２及び端子ＴＯ１換言
すれば有意桁である２゜の桁及び２２の桁にのみブラシ
５ｂによって電圧が与えられ、その他有意桁にない桁は
その接点が開放されるように各設定秒数の接点が配置さ
れている。

バッファ回路６は既に述べたように抵抗４ｊの一端に接
続されていて、ダイオード群４が付勢されると高レベル
を、また付勢されないときは低レベルが入力される。

そして、このバッファ回路６は２進カウンタ２及び度数
計回路１を駆動するのに適当な信号を与えるように構成
されているもので、例えば適当なファン・アウトを与え
る論理集積回路で構成される。

つぎにこの第１図に示す実施例の動作を説明する。

今ロータリ・スイッチ５によって対地秒数が１８０秒に
設定された場合について述べると、ブラシ５ｂは第１図
において１８０秒の位置にあり、端子Ｔｃから与えられ
る電圧はブラシ５ｂから１８０秒の各接点５ａを介して
端子Ｔ８２８Ｔ６２６ 、 Ｔ５２５及び端子Ｔ３２３
に出力される。

これ以外の端子Ｔ７ 、 Ｔ４ 、 Ｔ２ 、 ＴＩ及
び端子Ｔ６には電圧が与えられない。

そして、ロータリ・スイッチ５の各端子Ｔ８〜Ｔ０は対
応するダイオード群４のそれぞれ対応する入力、即ちダ
イオード４ａ〜４１に接続されているので、この場合ダ
イオード４ ｂ ｔ ４ ｅ 、４ ｇ及びダイオード
４ｈに電圧が印加される。

この状態において、二進カウンタ２がクロック・パルス
のカウントを続けると、出力Ｑ８．Ｑ６．Ｑ５、及び出
力Ｑ３が共に高レベル、即ち「１」となる。

この時点では前記のダイオード４ａ、４ｃ、４ｄ及びダ
イオード４ｆは高インピーダンスとなって電流は阻止さ
れ、ダイオード群４の出力、即ちバッファ回路６の入力
は高レベルとなる。

従ってバッファ回路６の出力は付勢され、この出力が二
進カウンタ２のリセット端子Ｒに線３によって導かれて
いるので、二進カウンタ２はリセットされる。

これによってダイオード群４は再び減勢されるので、バ
ッファ回路６の出力も減勢される。

結局二進カウンタ２はそのカウント数がロータリ・スイ
ッチ５で設定した対地秒数１８０秒に到達し一致したの
で、バッファ回路６からの一つのパルスが線３を介して
二進カウンタ２のリセット端子Ｈの度数計回路７の入力
に与えられたことを意味する。

このようにして度数計回路７の度数計は一単位だけ歩進
され、二進カウンタ２は再び初期状態に戻る。

前述のロータリ・スイッチ５は対地秒数を二進数に変換
するエンコード手段と見ることが出来る。

従ってこのような機能を持ったものとし押しボタンによ
ってブラシを設定し、所定の対地秒数に対応する接点を
選択的に接続する押ボタン・スイッチであってもよい。

又ダイオード群４は通常の論理素子、例えばＩＣ素子で
容易に構成することが出来ることは明らかである。

以上詳細に述べたように本考案によれば、通話料金表示
装置において、対地秒数を設定する選択スイッチはその
数を構成する全ての桁について設定する必要はなく、そ
の数の有意数の桁のみを設定すればよい。

従ってこの設定に要する選択スイッチの構成は第２図に
示すように簡単なものとすることが可能で、接点数も減
少するため、この装置の価格を低減し、又信頼性を高め
ることができるので、実用上の効果は極めて犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の通話料金表示装置の一実施例を示す回
路、第２図は第１図におけるロータリ・スイッチの接点
を印刷回路基板上に配置した説明図である。 １．３・・・・・・線、２・・・・・・二進カウンタ、
４・・・・・・ダイオード群、４ａ〜４ｉ・・・・・・
ダイオード、４ｊ・・・・・・抵抗、５・・・・・・ロ
ータリ・スイッチ、５ａ・・・・・・接点、５ｂ・・・
・・・ブラシ、６・・・・・・バッファ回路、７・・・
・・・度数計回路、Ｑ０〜Ｑ８・・・・・・二進カウン
タ出力、Ｔ０〜Ｔ８・・・・・・端子、ｙＤＤ・・・・
・・電源。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ クロックパルスをカウントするカウンタの内容と選
   択スイッチにより選択された対地秒数データとを比較し
   、両者の一致がとれたときに通話料金または通話度数の
   表示を１単位だけ登算させるとともにカウンタをリセッ
   トする通話料金表示装置において、前記カウンタは２進
   カウンタによって構成され、かつ前記選択スイッチは前
   記２進カウンタの各並列出力に対応した固定接点群を備
   えるとともに選択された対地秒数の２進化コードのうち
   の有意桁に対応した固定接点のみを共通接点により選択
   するよう配夕１ルてなることを特徴とする通話料金表示
   装置。 ２ 選択スイッチはロークリスイッチによって構成され
   ることを％徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の通話料金表示装置。 ３ 選択スイッチは押ボタンスイッチによって構成され
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の通話料金表示装置。