JPS5842241Y2 - 粉ミルク自動投入器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粉ミルク自動投入器の創案に係り、その目的と
するところは、コンパクトな構成により多数のミルク瓶
に対し所要量の粉ミルクを順次能率よく供給できるよう
にすると共に、ミルク瓶に投入された粉ミルクの消毒を
図るようにした点にある。

以下本考案の一実施例を図面について説明する。

１は上面に環状溝２を形成した受は台、３は下面に突設
した環状突起４を環状溝２に嵌めて受は台１に回転可能
に載せる器体、５は粉ミルク容器で、下部に螺着した筒
体部６をもって器体３の上面中央部に凹設した穴部７に
回転可能に挿入する。

前記管は台１、器体３および筒体部６はいずれもプラス
チック製で装置の軽量化を図っている。

前記粉ミルク容器５は、透明な材料、例えばガラス、無
毒のプラスチック材の如きもので作り、内部の粉ミルク
を透視できるようにしている。

容器５の円筒部８の上端開口部には蓋体９を着脱可能に
取付け、円筒部８の下端に連接する截頭円錐形部分１０
の底部上面に半円筒溝１１を形成し、この半円筒溝１１
とその延長上にある逆り字形送出管１２の水平部１３に
ねじコンベヤ装置１４のねじ羽根１５を位置せしめ、こ
のねじ羽根１５の基端部は容器側壁に装着せる軸受１６
で支承すると共に、容器下部外側壁に取付けたモータ１
７に直結する。

前記器体３は、粉ミルク容器５よりも１段と大径の密閉
筒体で、上面には穴部７の中心線を中心として粉ミルク
容器５の回転中心から送出管１２の開口中心に至る長さ
を半径とする円周上に適宜間隔をおいて穴１８を穿設し
、この穴１８にミルク瓶１９を載せる凹部２０を取付け
、器体内には紫外線溶２１を配設する。

この紫外線溶２１とねじコンベヤ装置１４のモータ１７
はコード２２，２３により筒体部６の外側壁に位置する
スイッチ２４．２５に接続し、スイッチ２５と紫外線溶
２１とを結ぶコード２３は筒体部６と穴部７の中心線上
に穿設された通孔２６．２７を通すようにしており、前
記スイッチ２４．２５はプラグ付コード２８を介して電
源側コンセント（図示せず）に接続するものである。

なお図中、２９はモータ１７をおおうカバー３０は逆り
字形送出管１２の下端開口部に取付けられたヒンジ付蓋
である。

本実施例は前記するような構成であるから、ミルク瓶に
所要量の粉ミルクを供給する場合、プラグ付コード２８
を電源側コンセントにつなぎ、器体３の各凹部２０に空
のミルク瓶１９を挿入して粉ミルク容器５に対し器体３
を回転させるか、あるいは器体３に対して粉ミルク容器
５を回転させ、送出管１２の出口直下にミルク瓶１９を
位置せしめると、ヒンジ付蓋３０を外しスイッチ２４を
入れる。

これにより容器５内の粉ミルクの一部はモータ１７で駆
動されるねじ羽根１５により送出管１２を経てミルク瓶
１９に投入される。

その投入量は、ミルク瓶１９に形成された目盛等によっ
て確認し所要量投入されると、スイッチ２４を切り、次
なるミルク瓶１９を送出管１２の出口端に位置せしめ、
再び前述の動作を反復し、粉ミルクの自動投入を行う。

以下同様にして次々にミルク瓶１９に粉ミルクを投入す
るものであり、一方、紫外線溶２１は、適宜スイッチ２
５を入れることにより、紫外線が凹部２０、ミルク瓶１
９を通して瓶内の粉ミルクを照則し、粉ミルクの消毒を
行う。

しかして、前記粉ミルク投入過程においては、投入量の
ミルク瓶１９に乳首３１を取付けて未投入のミルク瓶と
取り替え、また、容器５内の粉ミルクは外側から透視で
きるので、適宜蓋体９を外して粉ミルクを補給すること
により、アイドルタイムをなくし生産性を高めている。

なお、ねじコンベヤ装置１４の単位時間当りの粉ミルク
搬送量はわかっているから、その、駆動時間を制御して
所要ミルク量を自動的に供給するようにしてもよい。

以上説明した如く本考案によれば、ねじコンベヤ装置を
備えた粉ミルク容器の送出口にミルク瓶を順次位置決め
可能となしこれらのミルク瓶に対して自動的に粉ミルク
を供給できるようにしているので、多数のミルク瓶に能
率よく粉ミルクを分配することができる。

しかも、ミルク瓶内に供給された粉ミルクは紫外線を照
射するようになされているので、ミルク瓶への粉ミルク
供給と同時に瓶内の粉ミルクを消毒することができる。

これがため、消毒済の粉ミルクを所要量収納したミルク
瓶を多数且つ能率よく提供できることになる。

従って、病院、産院等に実施して極めて有用な考案であ
る。

なお、以上の説明は主に粉ミルクの自動投入についてで
あったが、本案装置はコーヒ、ココア等の分配にも応用
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は縦断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視図、第３図は斜視図
である。 １・・・・・・受は台、２・・・・・・環状溝、３・・
・・・・器体、４・・・・・・環状突起、５・・・・・
・粉ミルク容器、６・・・・・・筒体部、７・・・・・
・穴部、９・・・・・・蓋体、１１・・・・・・半円筒
溝、１２・・・・・・逆り字形送出管、１４・・・・・
・ねじコンベヤ装置、１５・・・・・・ねじ羽根、１７
・・・・・・モータ、１９・・・・・・ミルク瓶、２０
・・・・・・凹部、２１・・・・・・紫外線溶、２２．
２３・・・・・・コード、２４．２５・・・・・・スイ
ッチ、２８・・・・・・プラグ付コード、３０・・・・
・・ヒンジ付蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．容器内底部にねじコンベヤ装置のねじ羽根とその端
   部が嵌入する逆り字形送出管を備えた粉ミルク収納体を
   、その下部に突設した筒体部を介して器体上に回転可能
   に取付け、この器体には上面に前記逆り字形送出管の出
   口と対向させるミルク瓶を支持する凹部を複数個取付け
   、内部に紫外線溶を配設したことを特徴とする粉ミルク
   自動投入器。 ２、粉ミルク収納体およびミルク瓶支持用凹部を透明と
   した実用新案登録請求の範囲第１１項記載の粉ミルク自
   動投入器。 ３ ねじコンベヤ装置のモータおよび紫外線溶の点滅用
   スイッチを筒体部に設けた実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の粉ミルク自動投入器。 ４ 受は台の上面に形成した環状溝に、器体の下面に突
   設した環状突起を嵌合させ、器体を受は台に対して回転
   可能にした実用新案登録請求の範囲第１０項記載の粉ミ
   ルク自動投入器。