JPS5838847A - イオンサイクロトロン共振スペクトロメ−タの校正方法 - Google Patents
イオンサイクロトロン共振スペクトロメ−タの校正方法Info
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- JPS5838847A JPS5838847A JP57137463A JP13746382A JPS5838847A JP S5838847 A JPS5838847 A JP S5838847A JP 57137463 A JP57137463 A JP 57137463A JP 13746382 A JP13746382 A JP 13746382A JP S5838847 A JPS5838847 A JP S5838847A
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- Japan
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- ion
- frequency
- cyclotron resonance
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- resonance spectrometer
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J49/00—Particle spectrometers or separator tubes
- H01J49/26—Mass spectrometers or separator tubes
- H01J49/34—Dynamic spectrometers
- H01J49/36—Radio frequency spectrometers, e.g. Bennett-type spectrometers, Redhead-type spectrometers
- H01J49/38—Omegatrons ; using ion cyclotron resonance
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、イオン化された試料が、イオントラップ内で
均一な強さBの磁界に曝されているイオンサイクロトロ
ン共振スペクトロメータを、既知の電荷/質量比q /
mをもつ所定の種類のイオンの共振周波数を測定する
ことにより校正する方法に関する。
均一な強さBの磁界に曝されているイオンサイクロトロ
ン共振スペクトロメータを、既知の電荷/質量比q /
mをもつ所定の種類のイオンの共振周波数を測定する
ことにより校正する方法に関する。
例えば’I”、 E、 5harp氏1.T、R,1[
!yler氏、]!t、Li氏が“工nt、J、Mas
s Spectrom、工On*Ph78e Q (1
972)421”において述べているように、有効なサ
イクロトロン周波数ω は、電荷1ff 質量比q / mと磁界強度Bとの積に等しい純粋なサ
イクロトロン−共振周波数ω。と一致せず、むしろこの
純粋なサイクロトロン−共振周波数と、イオントラップ
内の磁界の方向におけるイオンの振動の周波数ωt と
の関数に相当する。
!yler氏、]!t、Li氏が“工nt、J、Mas
s Spectrom、工On*Ph78e Q (1
972)421”において述べているように、有効なサ
イクロトロン周波数ω は、電荷1ff 質量比q / mと磁界強度Bとの積に等しい純粋なサ
イクロトロン−共振周波数ω。と一致せず、むしろこの
純粋なサイクロトロン−共振周波数と、イオントラップ
内の磁界の方向におけるイオンの振動の周波数ωt と
の関数に相当する。
この振動周波数ωt 自体は、イオントラップに加えら
れる電位と、イオントラップの幾何構造と、イオンの電
荷/質量比とに依存する。関数が複雑になると、各スペ
クトロメータに対し校正曲線を設定し、校正を頻繁に繰
返すことが必要となる。なぜならイオントラップ内に生
ずる電界の、殊に時間変動によって、校正曲線が変化す
るからである。
れる電位と、イオントラップの幾何構造と、イオンの電
荷/質量比とに依存する。関数が複雑になると、各スペ
クトロメータに対し校正曲線を設定し、校正を頻繁に繰
返すことが必要となる。なぜならイオントラップ内に生
ずる電界の、殊に時間変動によって、校正曲線が変化す
るからである。
更に、有効共振周波数ω と電荷/質量比θff
との間の関数が非常に複雑なので、十分正確な校正曲線
を得るには多数の校正点が必要な欠点がある。既に、校
正曲線を設定する為の適当な近似式を見い出す試みがな
されてきたが、十分な成果は得られていない。例えば、
Ledford氏等は3つのパラメータを有する校正曲
線関数を利用する。しかしこの方法は、質量/1!荷比
117〜135の狭い範囲においてしか3pIlfiの
精度は達成できない(AnalOhems 52 (l
Qδ0)463)。
を得るには多数の校正点が必要な欠点がある。既に、校
正曲線を設定する為の適当な近似式を見い出す試みがな
されてきたが、十分な成果は得られていない。例えば、
Ledford氏等は3つのパラメータを有する校正曲
線関数を利用する。しかしこの方法は、質量/1!荷比
117〜135の狭い範囲においてしか3pIlfiの
精度は達成できない(AnalOhems 52 (l
Qδ0)463)。
これに対し本発明の目的は、極く僅かな測定回数で極め
て正確な成果が得られるイオンサイクロトロン共振スペ
クトロメータの校正方法を提供することにある。
て正確な成果が得られるイオンサイクロトロン共振スペ
クトロメータの校正方法を提供することにある。
この目的は本発明によれば、所定の種類のイオンの共振
周波数の第1の上側波帯の周波数へを測定し、校正には
次の関係式 %式%( を用いることにより達成される。
周波数の第1の上側波帯の周波数へを測定し、校正には
次の関係式 %式%( を用いることにより達成される。
共振周波数の第1の上側波帯の周波数が、純粋な、ない
し真のサイクロトロン共振周波数と同程度であり、多く
の目的に対し十分な正確さをもち、校正曲線として傾斜
率1/Bの直線が得られることが、確かめられた。その
際q / mとω、を測定することにより、イオントラ
ップ内の磁界強度の有効値が得られる。従って校正曲線
を得るのにただ1度測定するだけでよく、しかもこの校
正曲線は、正確さの点で従来の校正曲線に少くとも校正
点の範囲では匹敵する。
し真のサイクロトロン共振周波数と同程度であり、多く
の目的に対し十分な正確さをもち、校正曲線として傾斜
率1/Bの直線が得られることが、確かめられた。その
際q / mとω、を測定することにより、イオントラ
ップ内の磁界強度の有効値が得られる。従って校正曲線
を得るのにただ1度測定するだけでよく、しかもこの校
正曲線は、正確さの点で従来の校正曲線に少くとも校正
点の範囲では匹敵する。
既知の所属の電荷/質量比をもつ複数の線を用いること
ができる場合、本発明の方法の実施例によれば、関係式 %式% を用いることができる。ω は、補正周波数Or である。この場合、定数Bおよびω を決めOr るのに2回の測定で足りる。この−次間数を用いること
により、スペクトロメータの全測定範囲において極めて
高い精度の校正が行なえる。
ができる場合、本発明の方法の実施例によれば、関係式 %式% を用いることができる。ω は、補正周波数Or である。この場合、定数Bおよびω を決めOr るのに2回の測定で足りる。この−次間数を用いること
により、スペクトロメータの全測定範囲において極めて
高い精度の校正が行なえる。
2つより多くの既知の種類のイオンを校正に用いること
ができる場合、定数Bおよびω。。1を最小2乗法に従
って決めるのに比較的多数の校正点を用いることができ
る。その際定数をこのようにして決定することにより同
時に測定誤差の評価も行なえる。
ができる場合、定数Bおよびω。。1を最小2乗法に従
って決めるのに比較的多数の校正点を用いることができ
る。その際定数をこのようにして決定することにより同
時に測定誤差の評価も行なえる。
上記の方法で形成した校正曲線を用いると、未知の試料
を、その共振周波数の第1の上側波帯を用いて調べる場
合でも、未知の電荷/質量比を容易に定めることができ
る。しかしまた本発明の校正方法を用いて、調査の際に
その都度主共振周波数を測定することもできる。なぜな
ら、上側波帯の周波数ω8 と有効共振周波数ω。9
との差周波数Δωは、電荷/質量比に関係なく広い質量
範囲に亘ってほぼ等しく、従って実質的に装置の定数を
表わしているからである。故に本発明の別の実施例にお
いては、上側波帯の周波数ωRの代わりに既知の線の共
振周波数ω。9 を測定し、校正の為の関係式には、m
73 を用いる。ω はやはり補正周波数である。
を、その共振周波数の第1の上側波帯を用いて調べる場
合でも、未知の電荷/質量比を容易に定めることができ
る。しかしまた本発明の校正方法を用いて、調査の際に
その都度主共振周波数を測定することもできる。なぜな
ら、上側波帯の周波数ω8 と有効共振周波数ω。9
との差周波数Δωは、電荷/質量比に関係なく広い質量
範囲に亘ってほぼ等しく、従って実質的に装置の定数を
表わしているからである。故に本発明の別の実施例にお
いては、上側波帯の周波数ωRの代わりに既知の線の共
振周波数ω。9 を測定し、校正の為の関係式には、m
73 を用いる。ω はやはり補正周波数である。
Or
このようにして得られ7る曲線は、上側波帯の周波数ω
□ の測定により一得られる特性と同じ特性を有するが
、主周波量と上側波帯との間の一定の差周波数Δωの分
だけ平行にずれている。この40分のずれは、ω の
項の中に含まれてOr いる。
□ の測定により一得られる特性と同じ特性を有するが
、主周波量と上側波帯との間の一定の差周波数Δωの分
だけ平行にずれている。この40分のずれは、ω の
項の中に含まれてOr いる。
本発明は次のような理論的考察に基づいている。
イオントラップ内でイオンは、不均一な直流電界と均一
な磁界との作用のもとに運動する。
な磁界との作用のもとに運動する。
つまりイオン運動は、磁界の直交方向におけるサイクロ
トロン−rリフト運動と、イオントラップの捕捉作用に
より起きる磁界方向の運動とが重なって発生する。
トロン−rリフト運動と、イオントラップの捕捉作用に
より起きる磁界方向の運動とが重なって発生する。
イオントラップ中央のイオンの動きを説明するには、電
界の三次元4極近似を用いることができることがわかっ
た(シャープ民地、“工nt。
界の三次元4極近似を用いることができることがわかっ
た(シャープ民地、“工nt。
J、Mass Spectrom工on Phys、
Q (l Q 72 ) 421”)。これによると、 v(x+y+z)−4−(v、1. +v□ )+(V
T −v□ )この式において、■ は捕捉電位、v
o はセルの他のΦつの電極板に加わる電位を示す。
Q (l Q 72 ) 421”)。これによると、 v(x+y+z)−4−(v、1. +v□ )+(V
T −v□ )この式において、■ は捕捉電位、v
o はセルの他のΦつの電極板に加わる電位を示す。
aは電極板間のX方向における距離であり、α、β、λ
。
。
γはイオントラップの幾何学的構造に依存する定数であ
る。これらの定数には、X方向およびY方向の寸法が同
じ1つのセルにおいて、次の式が当てはまる α=λ=β/2. (21 弐(11を用いると、真空中での電界ならびに磁界の作
用を受けた唯一のイオンの運動は、3つの2階線形微分
方程式から成る1つの式によって表わされ、この数式は
容易に解くことができる。゛磁界の方向(2方向)にお
けるイオン運動は、分離することができ、次の周波数ω
、をもつこの式において、mはイオン質量、qはイオン
の電荷である。
る。これらの定数には、X方向およびY方向の寸法が同
じ1つのセルにおいて、次の式が当てはまる α=λ=β/2. (21 弐(11を用いると、真空中での電界ならびに磁界の作
用を受けた唯一のイオンの運動は、3つの2階線形微分
方程式から成る1つの式によって表わされ、この数式は
容易に解くことができる。゛磁界の方向(2方向)にお
けるイオン運動は、分離することができ、次の周波数ω
、をもつこの式において、mはイオン質量、qはイオン
の電荷である。
残る2つの結合された微分方程式は、Φつの未知関数を
有する一階微分方程式の新たな式に変換することができ
る。相当する固有周波数は牛×牛の対角線マトリックス
によって得られる( K、Hepp Lectures
on Mech&n1cs 、 ETHZurich
l 974/75 )。このとき有効サイクロトロン周
波数は (、)eff = (”。−(、、t)−6−(4゜た
だしω。” (q / m ) Bである。rリフト周
また、そのイオントラップに等しい質量mのイオンが捕
捉されるイオンサイクロトロン共振スペクトロメータの
受信信号の周波数について予測することもできる。磁界
方向と一致するZ軸に関するイオン分布が完全には対称
でない場合、イオン密度がrリフト周波数% と共に変
化する。従って受信部の出力信号は、 U(t)= Uos inω8fft(1+εsinω
Dt)、(6)つまり受信部の出力信号U (t)では
、周波数ω。
有する一階微分方程式の新たな式に変換することができ
る。相当する固有周波数は牛×牛の対角線マトリックス
によって得られる( K、Hepp Lectures
on Mech&n1cs 、 ETHZurich
l 974/75 )。このとき有効サイクロトロン周
波数は (、)eff = (”。−(、、t)−6−(4゜た
だしω。” (q / m ) Bである。rリフト周
また、そのイオントラップに等しい質量mのイオンが捕
捉されるイオンサイクロトロン共振スペクトロメータの
受信信号の周波数について予測することもできる。磁界
方向と一致するZ軸に関するイオン分布が完全には対称
でない場合、イオン密度がrリフト周波数% と共に変
化する。従って受信部の出力信号は、 U(t)= Uos inω8fft(1+εsinω
Dt)、(6)つまり受信部の出力信号U (t)では
、周波数ω。
で変調された周波数ω。ff を有する交流電圧が問
題になる。簡単な変換で次の式が生ずるU (t)=
Uo日1nω。t t −七−+c o日(ωoff
+ωb)を十−ヒC08(ω。、ドω静。
題になる。簡単な変換で次の式が生ずるU (t)=
Uo日1nω。t t −七−+c o日(ωoff
+ωb)を十−ヒC08(ω。、ドω静。
(7)
フーリエ変換により、2つの対称な側波帯ωeff
±ω。を有する搬送周波数ω81.が生ずる。
±ω。を有する搬送周波数ω81.が生ずる。
上側波帯の周波数は、式(4)から
ωR=ωeff+ωD=(ω。−ωt2)++ωD、(
8)式(31、(51を代入して且つ平方根を展開する
と、次式が得られる 式(2)が満たされるとき、ω。or =Oなので、E ωR=ω。=□ 翰となる。
8)式(31、(51を代入して且つ平方根を展開する
と、次式が得られる 式(2)が満たされるとき、ω。or =Oなので、E ωR=ω。=□ 翰となる。
確かに実際のイオントラップセルは、式(2)をせいぜ
い近似的に満たすにとどまるが、なおかつ実際のセルに
おいても補正周波数ω。。1 は真のサイクロトロン共
振周波数に比べて極めて低いので、弐〇〇がほぼ成立つ
。つまり式(IIは、校正の為に既知の電荷/質量比を
有する線を1つしか用いることのできない場合に用いる
関係式である。つまりこの場合、共振周波数の第1の上
側波帯の周波数ω□ を真のサイクロトロン共振周波数
ω。と等しいとみなす。このとき式(9)は次のように
変換できる。
い近似的に満たすにとどまるが、なおかつ実際のセルに
おいても補正周波数ω。。1 は真のサイクロトロン共
振周波数に比べて極めて低いので、弐〇〇がほぼ成立つ
。つまり式(IIは、校正の為に既知の電荷/質量比を
有する線を1つしか用いることのできない場合に用いる
関係式である。つまりこの場合、共振周波数の第1の上
側波帯の周波数ω□ を真のサイクロトロン共振周波数
ω。と等しいとみなす。このとき式(9)は次のように
変換できる。
m E
従って、前述の関係式が得られ、この関係式は、電荷/
質量比を有する複数の線を用い得るときに、補正量ω
を考慮することによって、Or より正確な校正結果が得られる。
質量比を有する複数の線を用い得るときに、補正量ω
を考慮することによって、Or より正確な校正結果が得られる。
式(5)はドリフト周波数ωD が電荷/質量比に依存
せず、従って装置の定数となっていることを示す。従っ
て式(Illは式(8)により次式に変換できる。
せず、従って装置の定数となっていることを示す。従っ
て式(Illは式(8)により次式に変換できる。
m E
Bαa 次に本発明の方法を、実際の測定結果と図面と表とを用
いて詳細に説明する。
Bαa 次に本発明の方法を、実際の測定結果と図面と表とを用
いて詳細に説明する。
第1図は上述の測定に利用したイオンサイクロトロン共
振スペクトロメータのイオントラップの略図である。
振スペクトロメータのイオントラップの略図である。
以下に説明する測定は、M、アレマン氏等によりOhe
m、Phys、Lett、 75 (19δ0)328
に記載されている、フーリエ変換方式のイオンサイクロ
トロン共振スペクトロメータを用いて行なった。このス
ペクトロメータには、4.7 wb/m“の超導伝磁石
を用いた。正確な磁界強度はNMR(核磁気共鳴)検出
器を用いて測定した。
m、Phys、Lett、 75 (19δ0)328
に記載されている、フーリエ変換方式のイオンサイクロ
トロン共振スペクトロメータを用いて行なった。このス
ペクトロメータには、4.7 wb/m“の超導伝磁石
を用いた。正確な磁界強度はNMR(核磁気共鳴)検出
器を用いて測定した。
イオントラップにはほぼ容積約27crIの立方体を用
いた。有用な測定結果を得るために、このイオントラッ
プは極度に清浄にした。測定はす8 べて約1.5 X I Q mmHgの圧力下で行な
つ島イオントラップに加わる両電圧に対する共振信号の
関連性を確認するために、両電圧を同時に変化させた。
いた。有用な測定結果を得るために、このイオントラッ
プは極度に清浄にした。測定はす8 べて約1.5 X I Q mmHgの圧力下で行な
つ島イオントラップに加わる両電圧に対する共振信号の
関連性を確認するために、両電圧を同時に変化させた。
第1図には、送信部Tならびに受信部Rと接続されたイ
オントラップの基本構造と、加えられる磁界Bの方向と
を略示した。
オントラップの基本構造と、加えられる磁界Bの方向と
を略示した。
この形式の工OR(イオンサイクロトロン共振ンに対す
る信号を第2図に示した。予想通り振幅変調が起こって
おり、フーリエ変換すると、間隔Δω=ω −ω。ff
”ωeff −ωLの2つの側波帯を有する主線が得
られる。その際ω1は下側波帯の周波数である。
る信号を第2図に示した。予想通り振幅変調が起こって
おり、フーリエ変換すると、間隔Δω=ω −ω。ff
”ωeff −ωLの2つの側波帯を有する主線が得
られる。その際ω1は下側波帯の周波数である。
同じ側波帯が高速走査方式のスペクトロメータを用いた
場合も得られる。m / qが18〜170の範囲の混
合気体を用いた実験の結果、差周波数Δωは電荷/質量
比に依存しないことがわかった。側波帯の強さは通常主
線の強さより5%弱く、セル内のイオン総数と共に僅か
に増える。典型例として第3図にN+イオンの主線と側
波帯とを示す。分解能は、線幅に関して半分の高さで1
.5XIOである。主線から側波帯までの間隔Δωが、
イオントラップに加わる電圧の差、つまりV−Vo に
依存することは第3図にも示されている。右側の側波帯
の位置が変わらないことも示されている。
場合も得られる。m / qが18〜170の範囲の混
合気体を用いた実験の結果、差周波数Δωは電荷/質量
比に依存しないことがわかった。側波帯の強さは通常主
線の強さより5%弱く、セル内のイオン総数と共に僅か
に増える。典型例として第3図にN+イオンの主線と側
波帯とを示す。分解能は、線幅に関して半分の高さで1
.5XIOである。主線から側波帯までの間隔Δωが、
イオントラップに加わる電圧の差、つまりV−Vo に
依存することは第3図にも示されている。右側の側波帯
の位置が変わらないことも示されている。
実験結果と理論とを比較するために、定数αβ、λを算
出した。ここで使用したセルに関してはα= 1.57
4、β=2.999、λ=1.425であった。実験値
K と理論上の値θXp Kth8゜、とを比較すると、これらの値は次のように
定義され、等しくなるはずである。
出した。ここで使用したセルに関してはα= 1.57
4、β=2.999、λ=1.425であった。実験値
K と理論上の値θXp Kth8゜、とを比較すると、これらの値は次のように
定義され、等しくなるはずである。
下記の第1表は実験値と理論上の値とがほぼ一致するこ
とを示す。
とを示す。
第 1 表
H2(5’ 18 90.4
+1.17N2+ 28 88.8 .0.10
01” 166 89.4 +
0.7 4 ただしX は10個の値から最小2乗法でθxp 得た値である。
+1.17N2+ 28 88.8 .0.10
01” 166 89.4 +
0.7 4 ただしX は10個の値から最小2乗法でθxp 得た値である。
次に第2表を用いて、本発明の校正法と従来の校正法と
を比較してみよう。
を比較してみよう。
第 2 表
算出値 実験値 誤差 実験値
誤差CAMUI 〔AMU)
(ppm) (AMUI [:ppm)xa
、o:too218.01113 −61.5 1
101003 −.728.00560 .2
8.00734 m61.9 28.005
62 −.646.96831 46.97
127 −62.9 46.96834 −
.648.96535 48.96836
−61.4 48.96530 1,081.
93’716 81.94254 −65.6
81.(13728−1,483,9342183
,93959−64,183,93419,293,9
371693,94319−,64,293,9371
1,695,9342195,94023−62,89
5,934012,197,9312597,9379
9−68,997,93162−3,8128,906
02128,91446−65,5128,90587
1,2130,90306130,91166−65,
7130,902931,0132,90010132
,90928−69,1132,90039−2,21
63,87487163,88558−65,3163
,874363,1165,87191165,883
00−66,8165,871621,8167,86
896167,88084−70,8167,8693
0−2,1169,86600169,87807−7
1,0169,86638−2,2正確な質量を算出す
るために、J、M、Pendleburg氏によりRe
v、Sci、工nstrum、 50 (l Q 79
)535において提案された補正法を用いて、IOR
セルに設けられた真空室内の磁界の強さをB=4.6
G) 5957 Wb / @ニ設定スル。質量/電
荷比18〜170の範囲での実験結果は、原子量を加算
し電子の質量を減算することにより得た量を用いて算出
したものであり、第2表の第1列に示した。方程式(I
Iに従って実験により検出した値と、計算上の値との誤
差は、低い質量範囲では約60ppmsm/q値170
の範囲では約70p−となる(第2表の第2列および第
3列を参照)。Bとω。or とを任意のノ9ラメー
タとして選択し、幾つかの実験データから最小2乗法で
求めるど、実験値と算出値とが良好に一致するようにな
る。この得られた実験データをベースにした結果を第2
表の第4列に示す。このデータは、調査した質量範囲に
おいて算出値とほぼ一致する。平均誤差は、校正の為に
2つのパラメータしか用いていないにもががゎらずl。
誤差CAMUI 〔AMU)
(ppm) (AMUI [:ppm)xa
、o:too218.01113 −61.5 1
101003 −.728.00560 .2
8.00734 m61.9 28.005
62 −.646.96831 46.97
127 −62.9 46.96834 −
.648.96535 48.96836
−61.4 48.96530 1,081.
93’716 81.94254 −65.6
81.(13728−1,483,9342183
,93959−64,183,93419,293,9
371693,94319−,64,293,9371
1,695,9342195,94023−62,89
5,934012,197,9312597,9379
9−68,997,93162−3,8128,906
02128,91446−65,5128,90587
1,2130,90306130,91166−65,
7130,902931,0132,90010132
,90928−69,1132,90039−2,21
63,87487163,88558−65,3163
,874363,1165,87191165,883
00−66,8165,871621,8167,86
896167,88084−70,8167,8693
0−2,1169,86600169,87807−7
1,0169,86638−2,2正確な質量を算出す
るために、J、M、Pendleburg氏によりRe
v、Sci、工nstrum、 50 (l Q 79
)535において提案された補正法を用いて、IOR
セルに設けられた真空室内の磁界の強さをB=4.6
G) 5957 Wb / @ニ設定スル。質量/電
荷比18〜170の範囲での実験結果は、原子量を加算
し電子の質量を減算することにより得た量を用いて算出
したものであり、第2表の第1列に示した。方程式(I
Iに従って実験により検出した値と、計算上の値との誤
差は、低い質量範囲では約60ppmsm/q値170
の範囲では約70p−となる(第2表の第2列および第
3列を参照)。Bとω。or とを任意のノ9ラメー
タとして選択し、幾つかの実験データから最小2乗法で
求めるど、実験値と算出値とが良好に一致するようにな
る。この得られた実験データをベースにした結果を第2
表の第4列に示す。このデータは、調査した質量範囲に
おいて算出値とほぼ一致する。平均誤差は、校正の為に
2つのパラメータしか用いていないにもががゎらずl。
5ppffiにしかならない。
計器の安定性を調べるために数日後に同じ実験を再び行
なった。・ぞラメータは最初の実験に対し既述の方法で
最適にし、第2の実験に対する実験値を算出するのに用
いた。パラメータはなお使用でき、平均誤差は僅かに2
ppmに上がっただけであった。
なった。・ぞラメータは最初の実験に対し既述の方法で
最適にし、第2の実験に対する実験値を算出するのに用
いた。パラメータはなお使用でき、平均誤差は僅かに2
ppmに上がっただけであった。
この結果は前述のLedford氏等による校正の結果
と比較してみてもよい。同氏による、電磁石を備えた装
置には、1つのm4 項を含む3つのノぐラメータを有
する校正関数が用いられる。
と比較してみてもよい。同氏による、電磁石を備えた装
置には、1つのm4 項を含む3つのノぐラメータを有
する校正関数が用いられる。
この装置は、極めて狭い質量範囲m / q = l
17〜135においてやっと誤差が3p−になる程度の
精度である。
17〜135においてやっと誤差が3p−になる程度の
精度である。
以上のように実験の結果、本発明による2つのパラメー
タを用いた校正では、得られる校正曲線が時間的変動の
影響を極く僅かしか受けな′いので、この正確な校正は
数週間に亘って数日置きに繰り返すだけでよいことがわ
かった。
タを用いた校正では、得られる校正曲線が時間的変動の
影響を極く僅かしか受けな′いので、この正確な校正は
数週間に亘って数日置きに繰り返すだけでよいことがわ
かった。
第1図は測定に用いられる工ORスペクトロメータのイ
オントラップの略図、第2図はN、のイオンの過渡信号
の波形図、第3図はイオントラップに加えられた電位に
関連して示すN+ イオンの共振周波数の線図である。 T・・・送信部、R・・・受信部、B・・・磁界191 0mS
オントラップの略図、第2図はN、のイオンの過渡信号
の波形図、第3図はイオントラップに加えられた電位に
関連して示すN+ イオンの共振周波数の線図である。 T・・・送信部、R・・・受信部、B・・・磁界191 0mS
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、 イオン化された試料が、イオントラップ内で均一
な磁界の強さBに曝されているイオンサイクロトロン共
振スペクトロメータを、既知の電荷/質量比q / m
をもつ所定の種類のイオンの共振周波数を測定すること
により校正する方法において、1つの所定の種類のイオ
ンの共振周波数の第1の上側波帯の周波数の関係式を用
いることを特徴とする、イオンサイクロトロン共振スペ
クトロメータの校正方法。 2、 イオン化された試料が、イオントラップ内で均一
な磁界の強さBに曝されているイオンサイクロトロン共
振スペクトロメータを、既知の電荷/質量比q / m
をもつ所定の種類のイオンの共振周波数を測定すること
により校正する方法において、少なくとも2つの所定の
i類のイオンの共振周波数の第1の上側波帯の周波数ω
6 を測定し、校正には m B の関係式を用い、ただしω は補正周波数Or であることを特徴とする、イオンサイクロトロン共振ス
ペクトロメータの校正方法。 3、 イオン化された試料が、イオントラップ内で均一
な磁界の強さBに曝されているイオンサイクロトロン共
振スペクトロメータを、既知の電荷/質量比q / m
・をもつ所定の種類のイオンの共振周波数を測定するこ
とにより校正する方法において、少なくとも2つの所定
の種類のイオンの共振周波数の主線の周波数ωeff
を測定し、校正には m B の関係式を用い、ただしω。。1は補正周波数であるこ
とを特徴とする、イオンサイクロトロン共振スペクトロ
メータの校正方法。 4.2つより多くの既知の種類のイオンを用いて測定を
行い、それから最小2乗法に従って定数B、ω□ ない
しω6を決定する特許請求の範囲第3項記載の校正方法
。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3131669.7 | 1981-08-11 | ||
DE19813131669 DE3131669A1 (de) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | Verfahren zum eichen von ionen-zyklotron-resonanz-spektrometern |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5838847A true JPS5838847A (ja) | 1983-03-07 |
JPH0237983B2 JPH0237983B2 (ja) | 1990-08-28 |
Family
ID=6139045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57137463A Granted JPS5838847A (ja) | 1981-08-11 | 1982-08-09 | イオンサイクロトロン共振スペクトロメ−タの校正方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4500782A (ja) |
JP (1) | JPS5838847A (ja) |
CH (1) | CH672026A5 (ja) |
DE (1) | DE3131669A1 (ja) |
FR (1) | FR2511505B1 (ja) |
GB (1) | GB2104719B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5264697A (en) * | 1990-11-19 | 1993-11-23 | Nikkiso Company Limited | Fourier transform mass spectrometer |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4959543A (en) * | 1988-06-03 | 1990-09-25 | Ionspec Corporation | Method and apparatus for acceleration and detection of ions in an ion cyclotron resonance cell |
US4990775A (en) * | 1988-06-06 | 1991-02-05 | University Of Delaware | Resolution improvement in an ion cyclotron resonance mass spectrometer |
US4933547A (en) * | 1989-04-21 | 1990-06-12 | Extrel Ftms, Inc. | Method for external calibration of ion cyclotron resonance mass spectrometers |
US4945234A (en) * | 1989-05-19 | 1990-07-31 | Extrel Ftms, Inc. | Method and apparatus for producing an arbitrary excitation spectrum for Fourier transform mass spectrometry |
JP2607698B2 (ja) * | 1989-09-29 | 1997-05-07 | 株式会社日立製作所 | 大気圧イオン化質量分析計 |
US5572025A (en) * | 1995-05-25 | 1996-11-05 | The Johns Hopkins University, School Of Medicine | Method and apparatus for scanning an ion trap mass spectrometer in the resonance ejection mode |
US5860421A (en) * | 1996-01-17 | 1999-01-19 | Spectrx, Inc. | Apparatus and method for calibrating measurement systems |
US6226541B1 (en) | 1996-01-17 | 2001-05-01 | Spectrx, Inc. | Apparatus and method for calibrating measurement systems |
US6882873B2 (en) | 1996-01-17 | 2005-04-19 | Respironics, Inc. | Method and system for determining bilirubin concentration |
US6002482A (en) * | 1996-01-17 | 1999-12-14 | Spectrx, Inc. | Disposable calibration device |
US5924981A (en) | 1996-01-17 | 1999-07-20 | Spectrx, Inc. | Disposable calibration target |
US6498340B2 (en) * | 2001-01-12 | 2002-12-24 | Battelle Memorial Institute | Method for calibrating mass spectrometers |
US6608302B2 (en) * | 2001-05-30 | 2003-08-19 | Richard D. Smith | Method for calibrating a Fourier transform ion cyclotron resonance mass spectrometer |
-
1981
- 1981-08-11 DE DE19813131669 patent/DE3131669A1/de active Granted
-
1982
- 1982-06-24 CH CH3897/82A patent/CH672026A5/de not_active IP Right Cessation
- 1982-07-20 GB GB08220897A patent/GB2104719B/en not_active Expired
- 1982-08-05 US US06/405,558 patent/US4500782A/en not_active Expired - Lifetime
- 1982-08-09 JP JP57137463A patent/JPS5838847A/ja active Granted
- 1982-08-11 FR FR8214005A patent/FR2511505B1/fr not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5264697A (en) * | 1990-11-19 | 1993-11-23 | Nikkiso Company Limited | Fourier transform mass spectrometer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3131669C2 (ja) | 1988-08-11 |
GB2104719B (en) | 1985-05-09 |
JPH0237983B2 (ja) | 1990-08-28 |
GB2104719A (en) | 1983-03-09 |
US4500782A (en) | 1985-02-19 |
FR2511505B1 (fr) | 1986-08-22 |
DE3131669A1 (de) | 1983-03-03 |
CH672026A5 (ja) | 1989-10-13 |
FR2511505A1 (fr) | 1983-02-18 |
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