JPS5837382Y2 - 浴用気泡発生装置に於ける送風管構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴用の気泡発生装置に於ける送風管部分の改良
に関するものであって、送風管の一部に屈撓変形自在な
偏平管を介在させる事により、浴室の開閉戸をほとんど
密閉に近い状態にて閉める事が出来る様にするとともに
、同偏平管には芯部材を内装させる事により上記開閉戸
による圧迫あるいは強制的な屈曲変形に対しても、同偏
平管を閉塞してしまう事無く、同管内に充分な送風用の
空隙を確保する事が出来る様にした事をその目的とする
ものである。

浴場中に気泡を発生させる装置としては、多数の微細な
通気孔を開口する処の噴気盤を浴湯中に設ける一方、同
噴気盤に対しては送風管を介して送風機を連結させ、同
送風機により起風された空気を噴気盤方向に向けて圧送
させる事により、上記の噴気盤の微細な通気孔より多数
の微小な気泡を発生させる様にした構造のものが従来よ
り一般的に用いられているのであるが、上記の様な構造
の気泡発生装置に於いては、その送風機構が湯水及び湿
気に対して腐食、故障等の影響を受は易く且つ漏電等の
電気的な危険を生じ易いために送風機構を浴室外にセパ
レートさせて設置させる必要があるのである。

しかして送風機構と噴気盤は、送風管によってつながれ
ているために同送風機構を浴室外に配置させた場合には
浴室の開閉戸を密閉状に閉める事は不可能となり、浴室
の開閉戸を半開きの状態にて使用しなければならないの
が実情である。

本考案は上記の様な従来の不都合に鑑みてその改善を試
みたものであって、前記の様に開閉戸をほとんど密閉に
近い状態に閉める事が出来る様に威し、もって浴室内の
温気を逃す事のない様にした事をその特徴とするもので
ある。

即ち本考案は送風機本体と噴気盤をつなぐ送風管の一部
に送風管と同程度の開口断面を存して幅方向に広幅に形
成する偏平部を屈撓変形自在に設け、同偏平部内には屈
撓変形及び復元可能に形成する通気部材を内蔵させる様
に構成した事をその要旨とするもので゛ある。

以下に本考案の具体的な実施例を例示の図面について説
明する。

第１図乃至第４図に示す各図面に於いてＡは浴室、Ｂは
脱衣室、Ｃは画室間仕切り用の開閉戸を夫々示す。

又、Ｆは本考案に係る気泡発生装置を示す。

同気泡発生装置Ｆは送風機本体１と噴気盤２により構成
される。

そして同気泡発生装置Ｆは第１図に示す様にその送風機
本体１を脱衣室Ｂに、又噴気盤２を浴室Ａの浴槽り内に
夫々セパレートさせて配置させる一方、同送風機本体１
及び噴気盤２間は送風管３により連結させる様に威す。

送風管３は屈撓変形自在なフレキシブルパイプにて適宜
の長さに設けるとともに、同送風管３の任意の一部、即
ち開閉戸Ｃと相対応する部分には同送風管３とは別体に
て形成した偏平管４を介在させる様に威す。

同偏平管４は屈曲変形自在な軟質合成樹脂製のシートを
素材に用いて、同素材を上下２枚重ねの状態にてその幅
方向両縁部を熱溶着させて筒状体にて形成される。

そして同筒状体の中間部分には両縁部方向に広幅な偏平
部５を設けるとともに、同偏平部５の長手方向両端部に
は同筒より先端方向に至るに従って次第に先挟まりとな
る如くテーパ一部６，６を設ける様に或す。

同テーパ一部６，６は上記の様は先端方向に至るに従っ
て次第に先挟まりとなる一方、この様に先挟まりとなる
のに比例して上下方向には次第にその空間部の厚みを増
す様に設ける様に威す。

即ち同テーパ一部６，６部分は先端部より偏平部５方向
に至るに従って次第に偏平化する様に設け、且つこの偏
平化に対応して両幅方向に向けて次第にその横幅を拡げ
る事により、同テーパ一部６，６及び同テーパ一部６，
６に続く偏平部５内に送風管３部分に於けると略同程度
の送風空間を確保する事が出来る様に威す。

そして同テーパ一部６，６の先端部には円筒状の連結ロ
ア、７を前記送風管３と略同−内径を存して設け、同連
結ロア、７を同送風管３の切放し端３’、３’部分に連
結用の口金８，８を介して接合させる一方テーパ一部６
，６及び偏平部５内にはステンレスワイヤー等の金属製
の細線を素材に用いて例えばニット編み状等に絡み合わ
せるとともに、これを更に偏平板状に圧縮成形させて屈
撓変形及び復元可能に形成した通気部材９を内蔵させて
成るものである。

その地間図面に於いてＥは浴室Ａの洗い場、Ｇは同洗い
場Ｅに配置させた送風機本体１のコントロールボックス
を夫々示す。

向上記の実施例に於いては通気部材９の素材としてステ
ンレスワイヤー等の金属製の細線を使用しているが、通
気部材の素材としては上記に限定されるものでは無く、
その他合或樹脂材をその素材として用いる事も可能であ
る。

又上記実施例に於いては、引戸式の開閉戸Ｃを図示して
いるが、開閉戸Ｃは上記実施例に限定されるものではな
く引戸式及びドア式のそのいずれであっても自由である
。

次にその作用について説明する。

第１図は送風機本体１を脱衣室Ｂに、又噴気盤２を浴室
Ａ内の浴槽り中に夫々セパレートさせて配置させる一方
、同送風機本体１と噴気盤２間をつなぐ送風管３は、そ
の一部に介在させた偏平管４部分を開閉戸Ｃが開かれた
状態にある戸口の側柱部分に宛行った状態を示すもので
あり、この様な状態に於いて開閉戸Ｃを閉め方向に移動
操作させれば、同開閉戸Ｃは戸口の側柱部との間に最小
限度の隙間を存してほとんど密閉に近い状態にて閉める
事が可能である。

尚ドア式の開閉戸Ｃに於いてその上縁部若しくは下縁部
に隙間のある場合には、偏平管４をこの隙間内に挿通さ
せる事も可能である。

一方上記の様に開閉戸Ｃを密閉に近い状態に閉める事に
より、偏平管４には戸口の側柱部と開閉戸Ｃ間に圧迫さ
れ、且つ強制的に屈曲変形させられる事となるのである
が、同偏平管４には通気部材９が屈撓変形及び復元可能
に内蔵されている事により、上記の様な偏平管４に対す
る圧迫作用及び強制的な屈曲変形作用に対しても、同偏
平管４内には送風に必要な空隙を充分に確保する事が可
能である。

尚本考案に於いては偏平管４を設けるに際し、連結ロア
、７部分と偏平部５間にテーパ一部６，６を設け、同テ
ーパ一部６，６を連結ロア、７部分より偏平部５方向に
至るに従って次第に偏平化させる一方、この偏平化に比
例して次第に広幅となる様に設けた事により、同テーパ
一部６，６及び偏平部５内には送風管３部分に於けると
略同程度の空隙を確保する事が出来るのである。

そしてこの様に気泡発生装置Ｆが所定の位置にセットさ
れた状態に於いて、別途浴室Ａ内にコード１１を介して
引込んだコントロールボックスＧの手元スイッチＧ′を
ＯＮ操作させる事により、送風機本体１に内蔵の送風機
（図示省略）を回転駆動させる事が出来、且つこの送風
機の起風作用を介して送風管３及び偏平管４内に空気が
圧送されるのである。

そしてこの様に送風管３内を圧送されて噴気盤２内に送
り込まれた空気は、同噴気盤２に開口させた多数個の微
細な通気孔より微細な気泡として浴湯中に噴出する事と
なるのである。

本考案は以上の構成より戊るものであり、上記の様に送
風機本体１と噴気盤２間をつなぐ処の送風管の任意の一
部に屈撓変形可能な偏平管４を接続させ、同偏平管４を
戸口の側柱部と開閉戸Ｃ間に介在させ、あるいはドア式
の開閉戸Ｃに於いてその上縁部若しくは下縁部に隙間が
ある場合にはその隙間内に挿通させる事が出来る様に構
成した事により、同開閉戸Ｃを偏平管４の偏平度並びに
その屈撓変形作用を介してほとんど密閉に近い状態に閉
める事が可能となったのである。

そしてこの様に略密閉に近い状態を得る事が出来る事に
より、浴室Ａ内の温気の室外への流出を最小限に抑える
事が可能となるのであり、特に冬期に於いてはその効果
は顕著である。

一方本考案にあっては、偏平管４内には通気部材９を屈
撓変形及び復元可能に内蔵させる様に構成した事により
、開閉戸Ｃによる圧迫あるいは強制的な屈曲変形作用に
対しても同偏平管４は閉塞されてしまう事無く同偏平管
４内には充分な送風用の空隙を確保する事が出来、その
送風作用を円滑に行わせる事が可能となったのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る浴用気泡発生装置の使用状態を示
す斜視図、第２図は偏平管の一部切欠平面図、第３図は
同側面図、第４図は同拡大側断面図である。 Ａ・・・・・・浴室、Ｂ・・・・・・脱衣室、Ｃ・・・
・・・開閉戸、Ｄ・・・・・・浴槽、Ｅ・・・・・・洗
い場、Ｆ・・・・・・気泡発生装置、Ｇ・・・・・・コ
ントロールボックス、Ｇ’・・・・・手元スイッチ、１
・・・・・・送風機本体、２・・・・・・噴気盤、３・
・・・・・送風管、３′・・・・・・切放し端、４・・
・・・・偏平管、５・・・・・・偏平部、６・・・・・
・テーパ一部、７・・・・・・連結口、８・・・・・・
口金、９・・・・・・通気部材、１０・・・・・・コー
ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送風機本体と噴気盤をつなぐ送風管の一部に送風管と同
   程度の開口断面を存して幅方向に広幅に形成する偏平部
   を屈撓変形自在に設は同仮平部内には屈撓変形及び復元
   可能に形成する通気部材を内蔵させて成る浴用気泡発生
   装置における送風管構造。