JPS583664Y2 - 庖丁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庖丁の改良にか＼わるものであって、安定した
切断作業が得られることを目的とするものである。

従来の庖丁の柄は、その断面が楕円形となるように形成
されていたので、使用する前に柄を握った感触は良好で
あるが、比較的固い物を切る場合に手の中で柄がずれて
、刀身が左右によれるおそれがあった。

本考案は、このような従来品の欠点を除去するために考
え出されたものであって、その構成を説明すると、本考
案の庖丁は、上面部１と側面部２゜２と下面部３とで四
重れるように形成された柄７を有するものであって、柄
７の上面部１は、柄の長手方向に沿った水平面部４を有
し、柄の下面部３は、その中央部に柄の長手方向に沿っ
た稜線５が形成され、且つ当該稜線５に沿ってその両側
に、側面２，２に向って上向きに傾斜する傾斜平面部６
．６が形成されて訃り、当該側傾斜平面部６゜６のなす
角度Ａが１２０°〜１５０°であることを特徴とするも
のである。

本考案は以上の如き構成を有するので、比較的固い物を
切断するときに、第３図に示したように人差指の第二関
節が稜線５の位置にくるように柄を握り、親指を上面部
の水平面部４に当てがりく押圧すると、両傾斜平面部６
，６のなす角度が１２０゜〜１５０°であるために折り
曲げた人差指に前記両傾斜平面部が全面的に接触し、し
かも、親指の当接する面も水平面であるから、柄７は手
の中でいさ＼かもずれるおそれがなく、その結果、使用
中に刀身がよれるおそれがないという効果を奏する。

また、本考案の柄は上面部に水平面部４を有し、他方、
下面部の中央には柄の長手方向に沿って稜線５が形成さ
れているので、庖丁を直接に目で見なくとも、柄を握れ
ば庖丁の天地が即座に判明するから、盲人が使用する場
合にも極めて安全であるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は柄の後面図、第３図
は柄を握った状態を示す前面図である。 １・・・上面部、２・・・側面部、３・・・下面部、４
・・・水平面部、５・・・稜線、６・・・傾斜平面部、
７・・・柄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面部１と側面部２，２と下面部３とで囲１れるように
   形成された柄７を有する庖丁において、柄７の上面部１
   は、柄の長手方向に沿った水平面部４を有し、柄７の下
   面部３は、その中央部に柄の長手方向に沿った稜線５が
   形成され、且つ当該稜線５に沿ってその両側に、側面２
   ，２に向って上向きに傾斜する傾斜平面部６，６が形成
   されており、当該側傾斜平面部６，６のなす角度Ａが１
   ２０°−１５０°であることを特徴とするもの。