JPS5832878Y2 - ロ−ラ式脱水機のスクレ−パ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は下水処理場等にて回収されるスクリーン渣や嵩
の大きな比較的含水率の高いごみ等の脱水を容易に行え
るようになしたスクリーン渣等のローラ式脱水機のスク
レーパに関するものである。

下水処理場等にて回収されるスクリーン渣等は多量のス
クリーン通過水で洗浄された状態となっているが多量の
水分が含まれている。

このためスクリーン渣を種々の脱水機にて所望の含水率
まで脱水している。

その一方法として上下に対向した上下両脱水ローラ間に
スクリーン渣を供給通過せしめて脱水するローラ式脱水
機が既に提案されている。

しかしこのローラ式脱水機に於てはスクリーン渣脱水時
その一部がローラ面に附着し、これをそのままおいてお
くと、ローラ面全周面に附着し、且圧着され硬化し、脱
水能率が低下したり、又ローラ間の圧接力が異常に高く
なって脱水機を破損したりする欠点がある。

本考案はこれに鑑みてなしたものである。

以下図面に示す実施例に基づいて説明する。

図に於て１は上ローラ、２はこの上ローラ１の一外局面
と所要圧にて圧接されている下ローラで、図示では上ロ
ーラを大径、下ローラを小径となしたが上下両ローラは
同径であってもよい。

この上ローラ１は脱水機のフレームＦに回動自在に支持
され、また下ローラ２は軸Ｓを介しフレームＦに揺動自
在に枢着したアーム３の先端に回動自在に設け、この下
ローラの圧接力をアームの他端とフレーム間に設けたシ
リンダ４の操作により可調整とし、さらにこのアームの
先端には下ローラ２の外周面に接し、下ローラに附着す
るスクリーン渣等を掻き落すスクレーパ５を具備する。

また上ローラ１の下面にはローラ外周面の一部に近接す
るよう円弧形に形成したる可動式でスノコ状等脱水孔又
はスリットを有するシュート６を配設し、このシュート
６の一端をフレームＦに軸７を介して揺動自在に設ける
と共にこのシュート６にはフレームＦに固定されたシリ
ンダ８のロッドを係止し、シリンダ８の操作にてシュー
ト６を上ローラの外周面に近接したり、離間したりする
ようになす。

このシュート６は上ローラの下方の周面を経て下ローラ
と上ローラとの接する位置までの長さを有する円弧形と
し、またこのシュート６の先端にはヒンジＨを介して導
入シュート１０を具備し、この導入シュート１０の下面
側をフレームに突設した支持用のローラ１１に摺動自在
にして支持される。

父上起上ローラ１の外周面の一部にはスクリーン渣等を
脱水処理を行う際、スクリーン渣等１７）一部が附着す
るがこの附着したスクリーン渣を強制的に除去するため
のスクレーパ１４を設ける。

このスクレーパ１４はフレームＦに突設したブラケット
１５に軸１６を介して揺動自在に設けると共にこのスク
レーパ１４が上ローラ面に所要圧にて常時接触させるか
近接するようにスクレーパフレーム間にばね１７を介在
せしめる。

又このスクレーパ１４の上面にはフレームＦに突設固定
した清掃板１８を接するようになし、上ローラの回転に
よりあるいは手動にてスクレーパ１４を上ローラ面より
離間させるようになす。

脱水機上ローラ面に附着したスクリーン渣を上ローラ面
に圧接されるスクレーパにて掻き取る際、今度はこのス
クレーパの上下両面に附着するが、このスクレーパを上
ローラ面よりばねに抗して揺動即ち離間させることによ
り上ローラ面とスクレーパ間の挟圧されたスクリーン渣
はスクレーパが開口した状態となって自然に落下し、又
スクレーパ上面に附着したスクリーン渣は固定された清
掃板にて拭きとられるようにして清掃され、常にスクレ
ーパ並びに上ロール面を清掃状態を保持しつつスクリー
ン渣の脱水が円滑に行なわれるものである。

今下水処理場等より回収されたスクリーン渣は搬入コン
ベア１３を介して上ローラとシュート６間に投入される
と、このシュート６をシリンダ８の操作にて上ローラ面
へ圧接すると投入されたスクリーン渣は一次脱水されて
予じめ設定された嵩になるよう嵩低くシ、次に上下に対
峙して駆動されているローラ間に供給され所要の脱水が
行なわれ、スクレーパ５を介して脱水後のスクリーン渣
は搬出コンベア１２上へ排出される。

これと共に脱水時一部のスクリーン渣が上ローラ面に附
着するが、これはスクレーパ１４にて掻きとられる。

またこのスクレーパ１４は上ローラの１回転毎に揺動す
るように上ローラ側面にカムＣを設けることによって自
動的にスクレーパを清掃したり、あるいは第５図の如く
手動レバーＬの操作にて手動にて揺動させてスクレーパ
を清掃する。

これにより上ローラ面、スクレーパともに常にスクリー
ン渣等が附着しないようになしているためスクリーン渣
等の脱水処理が常に円滑に確実に行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は脱水説明図
、第４図はスクレーパの揺動説明図、第５図は手動にて
スクレーパを揺動せしめる実施例の正面図である。 １・・・・・・上ローラ、２・・・・・・下ローラ、３
・・・・・・アーム、４．８・・・・・・シリンダ、５
・・・・・・スクレーパ、６・・・・・・シュート、７
・・−・・軸、９・・・・・・仕切板、１０・・・・・
・導入シュート、１１・・・・・・ローラ、１２・・・
・・・搬出コンベア、１３・・・・・・搬入コンベア、
１４・・・・・・スクレーパ、１５・・・・・・ブラケ
ット、１６・・・・・・軸、１７・・・・・・ばね、１
８・・・・・・清掃板、Ｃ・・・・・・カム、Ｌ・・・
・・・手動レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要圧にて接触し、且相反方向に駆動される上下二つの
   脱水ローラを具備したるローラ式脱水機に於て、上記上
   ローラの外周面に接触するようにしてスクレーパを本体
   フレームに揺動自在にして設け、このスクレーパと本体
   フレーム間にばねを介在せしめてスクレーパを上記上ロ
   ーラ外周面に所要圧にて押圧接するようになすと共にこ
   のスクレーパを清掃するための清掃板をスクレーパの上
   面に接触するようにして本体フレーム側に固定したロー
   ラ式脱水機のスクレーパ。