JPS5832697Y2 - 鏡台の鏡面体支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鏡面体を上・下に摺動可能に形成し、且つ鏡面
体を一動作で一定角度に保持し得る鏡台の鏡面体支持装
置に関する。

従来より鏡面体の角度を自在に変更し得る考案は種々公
知である。

例えば鏡面体の側面に螺杵を突設し、該螺杵を側板或は
側柱等より突出させてナツト等を螺合したものである。

然し、此種のものは鏡面体の角度の変更が自在である反
面、その都度ナツトの緩、締が煩わしい欠点がある。

本考案は、これらの欠点を除去すると共に不使用時には
鏡面体を降下させてコンパクトな形態にし得る鏡面体の
支持装置を提供することにある。

以下、本考案の実施例を図面に就いて説明する。

鏡台Ａは抽斗部１、化粧品等の載置用スペース２を設け
た比較的小型のものであり、左・右の側板３ａ、３ｂは
抽斗部１、載置用スペース２の後方に達する奥行きを有
し、且つ載置用スペース２より高く形成する。

左・右の側板３ａ、３ｂの後部上方には垂直な長孔４ａ
と、該長孔４ａ上端が前方に折れ曲り水平な短孔４ｂと
なる逆り成孔４を設ける。

抽斗部１等の後部に垂直に収納される鏡面体５は両側面
に摺動杆５ａ、５ｂを設け、該摺動杆５ａ、５ｂを逆り
成孔４より突出させ、その先端に摘み６ａ、６ｂを設け
たものである。

左・右の側板３ａ、３ｂ間に張設し、鏡面体５の傾斜角
を決定する背面支持材７は逆り成孔４の上部後方適宜位
置に設けるものである。

本考案は上記の如く構成したものであり、鏡面体５は不
使用時には抽斗部１、載置用スペース２の後部に垂直に
収納されている。

使用時には摘み６ ａ 、６ ｂを引き上げながら鏡面
体５を引き出し、その後摘み６ａ、６ｂを手前に引いて
摺動杆５ａ。

５ｂを水平な短孔４ｂ内に移動させると鏡面体５は後方
に傾斜し、背面支持材７によって一定角度に保持される
。

又鏡面体５の使用後は摘み６ａ、６ｂを後方に押すと鏡
面体は自重によって降下し、抽斗部１、載置用スペース
２の後部に垂直に収納されてコンパクトな形態となる。

以上の如く、本考案は鏡面体の不使用時には鏡面体が降
下状態にあってコンパクトで嵩張らず、使用時には摘み
を引き上げ、手前に引けば鏡面体は一定角度に安定支持
され、又使用後は摘みを後方に押すのみで鏡面体は抽斗
部等の後部に収納されるもので、取扱いが非常に簡単で
あると共に雨後はコンパクトとなって省スペースで足り
る等の効果を有する。

尚、本考案は実施例に限定されず、側板の形状、抽斗部
、載置用スペース等の形状、構成等は任意に変更し得る
事勿論であるし、又従来品の如く鏡面体の両側面に螺杵
を突設して逆り成孔より突出させナツト等を螺合してお
けば、螺杵の短孔円移動とナツト等の緩、締による二通
りの方法によって鏡面体の角度を任意に変更保持するこ
とが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は正面図、第２図は
左側面図、第３図は縦断面図、第４図は鏡面体の移動工
程を示す第１図Ａ−Ａ断面図である。 尚、図中 Ａは鏡台、３ ａ 、３ ｂは側板、４は逆
り成孔、５は鏡面体、５ａ、５ｂは摺動杆、７は背面支
持材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鏡台の左・右の側板には垂直な長孔と、該長孔上端が前
   方に折れ曲り水平な短孔となる逆り成孔を設け、鏡面体
   の両側面には逆り成孔より突出する摺動杆を設け、又左
   ・右の側板間にあって且つ逆り成孔の短孔上部後方には
   鏡面体の背面支持材を設けた事を特徴とする、鏡台の鏡
   面体支持装置。